[HOME][BACK][NEXT]月刊『本棚の溜息』93号(1998年3月号)
【ブックフェア】
1月22日から25日まで東京ビッグサイトで開催。
たまたまビッグサイトで打ち合わせがあったので立ち寄る。
「自然科学書フェア」「人文社会科学書フェア」「児童書フェア」 「学習参考書辞書フェア」「印刷製本フェア」「編集制作プロ ダクションフェア」「電子出版マルチメディアフェア」の 7専門フェアと「東京国際ブックフェア」が同時開催という構図は 少々分かりづらい。
東京国際ブックフェア」がゾーンであるというのがそもそも分かり づらいし、その他ゾーンとして認識できたのは「電子出版マルチメディア」 「児童書」位。
フランス年で、フランスパビリオンはそれなりに綺麗な造りになっていたが、 展示物が本ゆえ迫力には欠ける。
洋書のバーゲンは相変わらず好評。(今年のカレンダーの叩き売りのボリュームが ちょっと増えたのかなあ)。
紀伊国屋書店は自社ブースでも洋書を安く売っていた。バーゲンブックの方は少 々トーンダウンか、あまり目立っていなかった。
電子出版マルチメディア」は今後も伸びていくだろうが、ブックフェアの名の下 に大きなスペースを取りすぎると、ちょっと?という感じを受けないでもない。【こんな本読んだ】
「沢野絵の謎」(椎名誠/沢野ひとし/目黒考二/木村晋介、本の雑誌社)
発作的座談会番外篇、とあるが、連載は2回分で他は語り下ろし。話の噛合 わなさと、個人的な好き嫌いだけの無責任な言いっぱなしの会話が妙に面白い。「眺めたり触ったり」(青山南/阿部真理子、早川書房)
これが、本や読書に関するエッセイ本のタイトルというところが洒落ている。
文章が固まりごとに目次もなく、見出しもなく続くのもさらっと読めて、 どこで止めてもよく、洒落ている。その間に挿入された阿部氏のイラストが、 堅苦しくなく、洒落ている。
結論として、「本の本」にしては珍しく大変お洒落な本なのでありました。「布川角左衛門事典」(日本出版学会編、同刊行会)
平成八年にお亡くなりになった布川氏に関する資料をまとめた一冊。
葉書通信を送らせて頂いていた時、ときどきお電話で感想を述べられたり、 お手紙やお礼にと濃煎茶「角左衛門」を頂いたりした。
一度もお目にかかれなかったが、この本を通じて改めて氏の偉業の数々を知ることができた。「極端に短いインターネットの歴史」(浜野保樹、晶文社)
25の項目がある内でコンピューターの開発に関わる話、国家の関与 、戦争への取り組みなどの話がやがてインターネットっぽい話題に移り始めるのが17 項目目位から。
数年前、バーチャルリアリーティーのイベントを担当していたとき、先 生方が特権的に使っていたインターネットが、私さえも使い始め、なおかつ それなしの日常が想像できない程にインフラ化してしまった、というのは考えて みると凄いことだ。ところで、先日AOLにも加入。やっとわが家でもホームページが見られるようにな った。
アドレスはKAERIYAMA@aol.com。
アドレスが増えるのは便利なような不便なような・・。(aolとニフティは自宅で週に 2回ほどチェックしてます。ウイークデーのメールは会社宛にお願いします)【SA SHOW】
3月3日より6日まで、東京/臨海副都心のビッグサイト(東京国際展示場 )で私の担当する最大のイベントSA SHOW、SECURITY SHOW開催。
この2展で東展示場の半分を使用。同時開催でJAPAN SHOP、建築・建材展、 アーバン・デザイン。流通関係者、関係ないかたも是非お越しください。チケットが必 要な方はご一報下さい。
会期中帰山が出没する確率の高いエリア・ベスト5!
1)東展示場SA SHOW本部事務局
2)会議棟6階セミナー本部
3)SA SHOW会場内「リテールITトレンド」ステージ付近
4)同会場内「ICカード特別ゾーン」
5)同会場内「レジスター・カフェ」KFC売店付近
番外)流通システム開発センターブース。
【リンクLINK展覧会】
ラジオに局をリクエストするみたいに展覧会の絵のリクエス ト大募集!?
描いて欲しい絵のモチーフの写真や実物を「描いてー」とリクエストする と、あの!「あおぞらアート」のいいじまえみ画伯が作品に仕上げてあちこちで展示し てくれる、という趣向。
リクエストの宛先は、mailto:artcomic@kt.rim.or.jp URL://www.kt.rim.or.jp/~artcomic.aozora.html締切は随時設定され、さまざまな場所で展示され る(4月末フジタヴァンテ(仮)とか)。
グランドフィナーレは福岡(10月1日から30日)の予定。
★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一
★平成10年2月23日発行★ ★勤務先/100-8066日本経済新聞社総合事業部Tel5255-2847、fax 5255-2860、 E-mail kaeru@tokyo.nikkei.co.jp【どむかPATIO】GFA02534パスワードchoryu1#
帰山 健一/Kenichi Kaeriyama 日本経済新聞社 事業局総合事業部/General Project Dept. Nihon Keizai Shimbun,I nc. e-mail:kaeru@tokyo.nikkei.co.jp Tel 81-3-5255-2847 Fax 81-3-5255-2860