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月刊『 本棚の溜息』91号（1998年1月号）
【寒中お見舞申し上げます】
今年も社業に邁進する一介のサラリーマンとして、また謎 の「どむか」主宰人として、更には一家を支える二児の優しき父親として（笑）、時に は今田プランニング大作として（大笑）、頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします。
【ネットワークイン】
ニフティ主催の「ネットワークイン」というイベントは、久しぶ
りにわくわくするプログラムだった（十二月六日）。
会場は六本木ヴェルファーレ。ま
ず、普通のイベント会場でないところが良い。登場人物は岡田智雄、丸山茂徳、田坂広
志、中村雄二郎、高野孟、竹中ナミ、大原まり子、金子郁容（ビデオ）、室井尚、安田
雪、国領二郎、川浦康至、松田美佐、岡田朋之、明和電機、中条正義、岡野玲子、ＳＡ
ＲＡＨ、高城剛、山田敏行、山咲千里、洞口依子、清水ミチコ、ワダエミ、押井守。モ
デュレーターは松岡正剛といとうせいこう。
午後から半日でこの登場者数は贅沢である
。テーマは「エレクトロニックキャバレー複雑系」。
訳の分からないテーマを、しかし
時間通りに最後まで観客を飽きさせなかったのは、モデュレーターの才能によるところ
が大きいだろう。
しかし、最近の学者は多芸である。芸能人顔負けである。金子郁容氏
は全く別の時間に収録されたビデオでの登場であったが、トークの間に紹介されたあの
ビデオの違和感のなさは何なのだろうか。
お土産は『ネットワーク未来派宣言ー１０年
目のニフティーサーブが問う１０年後の社会』（コンピュータエージ社）と『電縁交響
主義ーネットワークコミュニティーの出現』（ＮＴＴ出版）の２冊。
帰りに青山ブック
センターに寄って、『出版現実論』『出版幻想論』（藤脇邦夫著、太田出版、各税別１
５００円）の２冊を購入。
が、買った後で気付いたのだが、『出版幻想論』は、既に持
っていた。なのになぜ買ってしまったか？
それは装丁である。カバーデザインが、『現
実論』とお揃で、２冊同時新発売！ っぽい雰囲気を漂わせていたのである。
うまい、と
言うかずるいというかーー。
ＰＳ．六本木の駅の上に新しいビルが出来ていて、そのな かにあおい書店が入っていたが、きわめてオーソドックスな品揃えであった。
【ＰＡＧＥＳ】
『ＰＡＧＥＳ』はタナカノリユキ氏のアートワーク作品集（光琳社出版
）。
表からも裏からも読めるのは、別にさほど珍しい事ではなく、２０世紀最後の稀書
、と帯にあるのは少々大げさだが、作品を、本というメタファーで表現した点はユニー
ク。
１９冊の掲載された本を更に１冊にまとめている体裁。作品の紹介が主であるが、
一見、本の紹介に力点が置かれているかのような錯覚を受ける。私が購入した理由はそ
こにある。（税別３６８９円）
【もうひとつの・どこかにいってしまった・ものたち】
今年のナンバーワン！と言い続
けていたクラフトエヴィング商会の『どこかへいってしまったものたち』の、現物が並
ぶ個展に足を運んだ。
会場はＩＮＡＸギャラリー２。近くで見ても、写真で見ているイ
メージは変わらない。作り込みが細かいのである。結構、作品に囲まれて幸せな気分に
浸れました。
たまたま作者のお二人も会場にいらしていて、会話なども交してしまいま
した。何という贅沢！本年からは「らくだこぶ書房２１世紀古書目録」というタイトル
で『ちくま』の表紙を毎回飾るそうである。
東京の後は、名古屋Ｃスクエア（１月８日
から３１日）、京都ＡＲＴＢＯＸアンフェール（２月３日から１６日）、仙台エルパー
ク（３月１１日から１６日）を巡回する。
後日、月下密造通信「ムーン・シャイナー」 の０号が届いた。これは、商会の活動を紹介する瓦版。架空の広告などが並んでいて、 芸が細かい。
【どむか１９９８】
「本棚の溜息」1月号が91号だから、10月に（順調にいけば）
百号達成！ ということになる。
何かやらねば。皆様のアイデアとそれに伴う協賛金を（
笑）募集します。（パルコ劇場で記念講演会をやるとか、シンクさんの協賛で帝国ホテ
ル宴会場でレセプションを開くとか、東京ドームを貸し切って達成記念草野球大会をや
るとか・・・）
「本棚の溜息総集編＋どむかメンバーカタログ」っぽい冊子などを作っ てみたいなあ、などとは考えていますが、とりあえず、百号達成記念イベント実行委員 長に、梶村を任命だけしておこうっと。
【書皮友好協会ホームページ】
ここに至る道のりは書皮協のパティオ
で読んでいたが実際にページを見ると、なかなか立派。
皆さん、是非アクセスを！（何
ということか！ 私は自宅でホームページを見られる環境が無い！）
★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人／帰山健一
★平成2月2日発行
★ E-mail:BXJ05656＠nifty.ne.jp
★勤務先／100-8066日本経済新聞社総合事業部Tel5255-2847、fax 5255-2860
★E-mail kaeru@tokyo.nikkei.co.jp【どむかPATIO】GFA02534パスワードchoryu1#
