[HOME][BACK][NEXT]月刊『 本棚の溜息』111号
平成11年11月111号
【今月の本棚】
「アミューズ」10月13日号特集は「専門図書館58館ガイド」。
取り上げられている分野は芸能、音楽、文学、食、ボランティア、エコロジー、乗り物、ホビーなど。「男の隠れ家」11月号では「知のジャングル古本屋街を探検する」約80 ページの特集。
神田、早稲田、本郷というエリア探検から京都、大阪、神戸の関西エリア、そして全国マップで日本をカバー。まんだらけやブックオフにも言及。この雑 誌っぽさということで、「古本嵬集家の書斎」11人の部屋も覗く。「出版ニュース」10月上旬号で、創立50周年記念。
紀田順一郎氏の寄稿と年表形式で出版界の出来事とともに振り返る。表紙の写真は河上進氏の「本棚」。虫眼鏡を持ち出して、背表紙をチェック!「トンデモ創世記2000」(イートハーヴ出版)は、唐沢俊一氏と志水一夫氏の対談。
おたく文化の行方を語る、という副題だが、サブカルチャーやトンデモ本を軸とした雑誌・書籍・ミニコミの文化史としても読める。本書に掲載されている写真は九割九部が本の表紙。「DTP DESIGN NOW」(BNN)の副題はエディトリアル・デザイナー5人の饗宴。坂哲二、岩淵まどか、松田行正、中村至男、ロボットメガストアのページデザイン、イラスト,ブックデザインなどをフルカラーで紹介。
【HEARTLAND】
西荻窪の北口から左手に沿って5分ほど歩くと、落ち着いた門構えの HEARTLANDを見つけることができる。古本屋ではあるが、奥に3−4セットのテーブルがあり、喫茶やビールが飲める。おつまみはナッツ程度だが、店内の本は自由に読んで良い。自費出版系も豊富。各棚ごとにテーマを設定していて、そのテーマの選び方は、私の波長に合っている。
1冊350円の「BOOKMAN」のバックナンバー10冊を購入。3000円以上買うと、コーヒーがサービスになるのもうれしい
西荻北3−12−10。続いて南口に移り、スコブル社を探す。凄い。奥の方は未整理状態で雪崩を起こしていて先には進めない。新らしめの本などはきちんとラッピングしてあって、一見するよりは保存状態は良い。気分が優れない時にはちょっと入るのは辛いかな……。
体調の良い日に、半日かけてじっくり在庫を確認するのがよい
西荻南2−19−5。他にも古本屋や民族系のグッズ屋さん、アンティークショップ、喫茶店が点在している。この辺りはHOTだ。
【なぜか上海】
上海に行くことを決めたのが、出発の3日前。休日を挟んでいたので 実質前々日。
旅行会社にビザを特急で申請。新聞社というだけで向こうは身構える。 全然関係ないけど、取材は一切行わないと一筆を添える。ビザが下りるか否か、五分五分といわれた。
が、運良く即日申請受理。とにかく飛ぶ。着いてすぐ先方の社長と昼食兼打ち合わせ。打ち合わせ会場は日系企業が多く入るビル。その1階に、日本の 本の専門店がオープンしていた。値段はレートで換算。換算レートはかなり高め。中国は、建国50年。以前はあちこち工事中だったが、ほぼ完成、地下鉄・高速道路開通で、かなり渋滞は緩和されていた。
びっくりしたのは、主要幹線だった南京路がショッピングロードとして1キロ程が歩行者道路になっていたこと。通路沿いの上海書城に立ち寄る。
ワンフロアの半分はCD-ROM等の電脳ゾーン。本屋の平台は、一つは建国50周年関連及び党関連書籍。記念ポスター4枚組も平台に積んである。
もう一つの話題は澳門回帰。いろいろなガイド本があったが、どれも写真が無く、漢字だらけ。主に外人向けのショッピングセンターである友誼商城にも書籍のコーナーがあるが、そちらでは、以前にもまして老上海、ノスタルジック的な風景等を取り上げた書籍が増えていた。
街は、特に浦東などはSFチックとでもいうランドスケープだが、外人が上海の感じる昔のイメージを、商売で活かそう、ということか。しかしながらそ のような場所は外灘と豫園位しか実際は残ってはいないのではないか。
この急な出張のため、9月27日新宿ロフトで開催されたミニコミ魂発刊記念「ミニコミ大交流会」に行けなくなってしまった!南陀楼綾繁さん、ごめんなさい!【どむかINFO】
ノセ事務所・能勢理子さん翻訳の「犬の気も知らないで」「猫の気も 知らないで」2冊が一挙にペットライフ社から、(本屋のことも考えずに、白い表紙 !で)刊行。
表紙の第一印象は、おしゃれなペット本だが、中身は学説や統計資料に基づいた大真面目本。Web現代が10月29日に本格創刊、ということで服部さんの所属も企画室Web現代編集部に変更
安藤さんの往来堂ホームページ本格オープンは11月18日、プレオープン 中のアクセスも既に3000を超える。読み物も充実(奈良さーんお元気ですか?)ネットでも本の販売を実施。データベースは持たずに独自の視点でのセレクションになる模様。
往来堂棚の延長という訳だ。 (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^:)
★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一★監修/今田大作★平成11年11 月1日号★
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