[HOME][BACK}[NEXT]月刊『 本棚の溜息』110.5号
1999年10月号
【今月の本棚】
☆「LIVING WITH BOOKS」(ALAN PWERS著、SOMA刊)は、まさに自 宅の部屋の中でどのように、あるいはいかに美しく本を収納するのか、という命題について、豊富なカラーページで事例を示しているビジュアル・ブック。
今までにもこの手の本を探してはいるが、図書館モノやSOHO関係からのアプローチが多かった。イントロではグーテンベルクへの言及や、描かれた洋風貸し本屋・書斎の風景画も登場。
項目は「HOME LIBRARIES」「HOME OFFICE」「HALLWAYS AND ODD SPACES」 「BOOKS FURNISH A ROOM」「KITCHENS」「BEDROOMS AND BATHROOMS」 「PRACTICALITIES」など。144ページオールカラー!シーン別にインテリアとしての本棚をここまでじっくり見ることができるのは貴重だ。
このような本が出版される、あるいは未だ「本」というものにパワーが宿っているアメリカの豊かさがうらやましい。☆次なる本も洋書、「SHOPPING BAG SECRETS」(SUE WEINER&FRAN MICHELMAN著、UNIVERSE PUBLISHING)。
世界中のお店のオリジナル紙袋を集めたコレクション本。これなどは完全に本屋の書皮を集めることと同じ思考回路ではないか。もしアメリカに書皮があったら、絶対に写真集が2−3冊は出ているに違いない!
95店分の紙袋コレクションをオールカラー144ページ。日本からは高島屋と阪急が収集されている。本屋ではRIZZOLI、BARNES&NOBLE、BORDERSの3袋。文化施設では、MOMA、グッゲンハイム、メトロポリタン、RODIN、ルーブル、VICTORIA&ALBERT、NATIONAL GALLERYが登場している。上記2冊は新宿のタワーレコードで見つけた。フラッグスの10階で、夜11時まで営業。
☆「カフェ」第3号の表紙は水色。フィレンツェ・カフェ通信で紹介されているカフェ・チーマは、チーマ書店にあるカフェ。イラストも雰囲気をよく伝えている。潜入取材は福岡、京都、大阪、鎌倉、銀座の喫茶店。
☆高円寺文庫センター(なかなか良いぞ!)で「月刊吉祥寺本舗」「月刊高円寺・阿佐ヶ谷本舗」「月刊荻窪・西荻本舗」という光るエリア雑誌を発見。
基本的には周辺の店舗の独自の視点による紹介。「BOOKS&MUSIC」項目での本屋紹介も充実。このエリアは濃い本屋が多いなあ、と記事を読んで再認識。
ただ、吉祥寺でパルコブックセンターが載っていないのは問題かも。【フィクショネス】
AMERICAN BOOKJAMで紹介されていた本屋「フィクショネス」 へ。
下北沢南口から徒歩2分、袋小路を入った右手の2階に発見。直取引のミニコミ を多く扱う。南陀楼綾繁氏の作品も数点発見。そんなに広くなく、本自体の数も多いわけではないが、普段目にしない本と出会える。
ABJのバックナンバー(第2号)を購入、残るは創刊号を探すのみだ…電話03−5430−6352。【ホシヅルの日】
星新一氏が亡くなり二年以上がたった。氏を偲んで9月6日を、氏が考案した鶴のマーク「星鶴」に因んで「ホシヅルの日」に設定、その第1回目のイベ ントが9月11日に科学技術館サイエンスホールで開催された。
発起人は小松左京氏(当日は病欠)、実行委員長には新井素子。構成は、氏にちなむ方々のメッセージや在りし日の氏の映像、パネルディスカッション、色々な人が描く「星鶴」紹介、ファン投票で一位になった「おーいでてこい」朗読(by市毛良枝)など。
ちょうど学生時代、SF周辺をむさぼり読んでいた作家たちが、多くビデオに出てきて、その頃を色々と思い出してしまった。参加者は氏と同年代から、下は30歳手前くらいまでが多かったよう。
最後には、なんとなーくじーん、としてしまった。【どむか人info.】
☆講談社服部氏の手がけた「宮澤正明赤外写真集」が評判!
あの内容、重さで3800円は、本人も言っているが、どう考えても安い。宮澤正明公式サイト『電脳写真館』で、サンプルをチェック!
椎名誠最新刊「 春夏秋冬(はるなつあきふゆ)いやはや隊が行く」も彼の担当だ!☆10月9日は帰山の誕生日! だから何だ!
★「ミニコミ魂」94ページのお陰で数冊「本棚の溜息」に注文有り。完売まであと一歩。
「本の学校」でも7冊販売。因みに7冊はミニコミ即売の部で「SUMUS」「ウォーターマガジン」「日記日和」「谷根千」「ハードスタッフ」「んだんだ劇場」「謄写技法」「廃本研究」に次いで「モダンジュース」「日曜研究家」 と並ぶ第9位の快挙!【10月のどむか】 10月13日(水)午後8時より例会。
オーストラリア・ワイン・カフェ「THE ROCKS125」(渋谷区松涛1の26の22電話3469−01 25)にて。東急文化村の先、セブンイレブンを越えてローソンと薬局のある五差路 を右斜め前方へ、畳店の先。神泉駅からは歩3分位。急な連絡や道に迷ったら、「ど むか」幹事長梶村陽一のケータイへ(090−2536−15**)。会費五千円は 前払い、入り口で忘れず払って。名刺はちょっと多めに、鞄いっぱいに話題と商売ネ タと自己主張を詰め込んで!
前回はちょっと寂しかった。参加して、その空間に存在する、ということが既に「価値」である。皆様のお越しを心よりお待ちいたしてお ります。主宰人帰山健一敬白。 (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^) (^_^;)
★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一★平成11年10月2日発行★
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