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月刊『 本棚の溜息』109号(1999年8月号)

★「どむか」8月11日(先勝/水)午後8時より★

【今月の本棚】

「出版社と書店はいかにして消えていくのか」(小田光雄著/ぱる出 版)は、タイトルからして刺激的。
内容で他の類似本と違うのは、書店・取次・出版 社の経営数字をあげて具体的な危機の構造を伝えている点か。倒れる時には、どこか が(書店が)引き金を引き、連鎖反応を起こす点をはっきり指摘している。

△「明け ても暮れても本屋のホンネ」は「新文化」の連載をまとめたもの(高津淳著/街と暮 らし社発行/すずさわ書店発売)。
さすがに「新文化」までは定期講読していないの で、新鮮な感じで読んだ。カバーと帯で、「本屋」という文字が浮かび上がるが、帯 を取ると、隠れていたところから「本音」という文字が浮かび上がる。ほぼ見開きで 一話、内容的にも時代性が盛り込まれていて一般的に読みやすい。われわれも「本屋 本」の刊行を目論んでいるため、他の「本屋本」がでると、少々ヒヤヒヤしてしまう が、しばし待て。10月にはなんとか‥‥

△「グルーヴィー・ブック・リヴュー」は 版元のブルースインターアクションズの看板雑誌「ブラック・ミュージック・リヴュ ー」をもじった和製英語とのこと。「DJ感覚で選ぶ、ジャンルを超えたブックガイド 、本のレア・グルーヴ!」とある。選者は、あえて本の評論家を避けている、という 辺りから、視点の新しさが伝わってくる。東京・関西合計27店を、グルーヴィー・ブ ック・ショップとしてコメント付きで紹介している。リストには古本屋も含まれる。

△関西出張の折に見つけたのが「TOR ROAD STYLE BOOK」(神戸新聞総合出版センタ ー)。
神戸大丸の脇から山へ連なる道が、トアロードという名称で親しまれているの は知っているが、それが東亜ホテルから由来するものだとは知らなかった。歴史的な 事柄から、お店の紹介まで、バランスよく収録されている。敢えて欠点を挙げると、 レイアウトに凝り過ぎていること。字と写真が重なっていたり、縦書き横書きの変更 が頻繁で読みづらいのが玉に傷。

【まだまだ、しつこく溜息記念冊子】

本葉書通信100号分をまとめた「本棚の溜 息−−本屋探検家から一方的に送られた100通の葉書」を自費刊行(本屋さんか舎)。
表紙は「お誕生日おめでとう、エミ」というクロックワークギャラリーでの個展が大 評判、今はNYで美術館巡りの日々のいいじまえみ画伯、製作河野さん。大きさは葉書 大変形・ほぼ文庫サイズ、本文161ページのボリューム。限定200部のレアモノ。まだ まだ残部がありますので、積極的にお分けします。実費千円を下記へお送りください。

【どむかの預言】

平成11年111の号の月に何かが(たぶん)起こる‥‥

【どむか人info.】

★7月10日の日経「NIKKEI X」に馬場さん相澤さんが 登場。季刊誌「A」や活動の紹介など。

★服部さんのWeb現代、オリジナルマウスパ ットも大好評!?ここへアクセス!

★編書房のホームペ ージで定有堂の奈良さんの連載を発見!タイトルは「本屋の青空」。
永江朗氏の「ベ ストセラーから世紀末を読む」も読める。アドレスはここ

★ギャラリールミナ・アート・リソースの並河さんより「楽園」画廊からの 発言、の御案内。
8月2日から14日まで銀座の画廊の連合企画。問い合わせはギャ ラリー山口(電話03-3564-6167)。並河さん企画の国際セミナーは10日東京国際フ ォーラムにて。

★7月30日から8月1日まで、東京ビッグサイトで「ぱそまる99」開催 !(帰山は担当ではないけれど、30日午後と1日午後に出没予定、運が良ければ発見 できるかも)

【8月のどむか】

99年8月11日(水)午後8時より例会。オーストラリア・ワイン・カ フェ「THE ROCKS125」(渋谷区松涛1の26の22電話3469ー01 25)にて
東急文化村の先、セブンイレブンを越えてローソンと薬局のある五差路 を右斜め前方へ、畳店の先。神泉駅からは歩3分位。急な連絡や道に迷ったら、「ど むか」認定公式ライフプランナー兼「どむか」幹事長梶村陽一のケータイへ (090ー2536ー15**)。
主宰人帰山も最近ケータイなんぞを持ち歩いてはいるが、 遅刻がちだからあてにはならぬ。会費五千円は入り口で忘れず払って。名刺はちょっ と多めに、鞄いっぱいに話題と商売ネタと自己主張を詰め込んで!「どむか」は夏も 休まない。皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。主宰人帰山健一敬白。


★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一★平成11年8月1日発行★

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