[HOME][BACK][NEXT]月刊『 本棚の溜息』107号(1999年6月号)
★「どむか」6月16日(先勝/水)午後8時より★【今月の本棚】
「アミューズ」5月12日号は、乱歩「帝都の残照」と「巨大書店徹 底ガイド」。
池袋・大阪本店ジュンク堂、リブロ池袋、紀伊国屋本店・新宿南店・梅 田本店、有隣堂本店、三省堂本店、八重洲ブックセンター、丸善日本橋店、ブックフ ァースト渋谷店が取り上げられている。各フロアの棚分類と、ワンフロアをやや詳し く紹介している。インタビューには永江氏が登場。
「東京人」6月号の特集は「本 はなんでも知っている」。
私流本の探し方、という分野別のコメント、大宅文庫、図 書館に関する記述に重きが置かれているが、当然本屋に関する部分にも触れられてい る。
登場書店は芳進堂、ヴィレッジヴァンガード(下北沢)、山下書店、飯田橋書店 、弘栄堂書店、五車堂書房。「決定版・編集者の仕事」は安原顯著でマガジンハウ スから。
当然白地社版の旧版も持っているが、メタローグ以降は書き下ろしに近い。 生々しい実名も飛び交う。吉本ばなな氏への印税未払の件などは驚き。【まだまだ、しつこく「溜息」記念冊子】
本葉書通信100号分をまとめた「本棚の溜 息ー本屋探検家から一方的に送られた100通の葉書」を自費刊行(本屋さんか舎)。
表紙は「お誕生日おめでとう、エミ」というクロックワークギャラリーでの個展が大 評判のいいじまえみ画伯、製作河野さん。大きさは葉書大変形・ほぼ文庫サイズ、本 文161ページのボリューム。限定200部のレアモノ。まだまだ残部がありますので、積 極的にお分けします。実費千円を下記へお送りください。【TBF99】
東京国際ブックフェアが、4月22日(木)から25日(日)東京ビッ クサイトで開催された。
私は土曜日に訪問。前半2日がビジネス、後半2日が一般と いう大雑把な分け方がなされていた。土曜日は一般日ということで、ビジネス客は少 なめ。海外ブース周辺はちょっと(かなり)寂し目だった。
規模は世界約30か国、 500社の参加。500社とはいえ、共同出展が多いので、ブース数で約300程。 来場者46181人。海外ブースでは、香港から出展していた海光印刷の大判のビジ ュアル雑誌が秀逸だった。中国語を含めて4カ国語表記でレイアウトが斬新。版権を 売りたいと言っていたが、多分日本でも通用するだろう。台湾の廣和出版社は、いわ ゆる本のカバー(ジャケット)をチラシ代わりに配布していた。これはグッドアイデ アなのか、苦し紛れか?
洋書バーゲンは毎度のことで盛況だったが、国内ブースでも バーゲン一色に近い雰囲気だった。先日買ってしまった井上ひさしの「東京セブンロ ーズ」まで割引価格だったのには驚いた。
会場では、みすず書房の宮下志朗「読書の 首都パリ」(タイトルがいいよね!)、紀伊国屋書店の荒俣宏訳「タオの言葉」(こ のシリーズは何と半額!)を購入。ナンバー増刊「タイトル」を買って、テスト版も 入手。(テスト版欲しさに・・というのが真実)
ブースを回っての収穫は、「造本装 幀コンクール」カタログ、ほんコミバックナンバー、各種専門紙、雄松堂書店のプレ ミアムの絵はがき、台湾の認識著作権(読めないってば!)、BOOK FROM KOREA(これは英語版)などなど。
周辺グッズでは、サンマーク出版のビニール 製カバー、本の自動しおり「クルーピー」、などなど、あわせて紙袋大盛り一杯分で ありました。
【どむか人info.】
最近「どむか」を休みがちの東大助教授・苅部直氏が東大出版会 刊「法の臨界 秩序像の転換」の中で「モダニズムと秩序構想‥中井正一をめぐる 小考」を執筆。コメントを挟める程の教養を残念ながら私は持ち合わせていない……
FM富士のアナウンサーであり、花占い人、そして都立国立高校同窓生である山下容子 氏が「開運花の選び方、育て方」を主婦と生活社より上梓。
出版を祝う会を6月9日 午後7時よりアジュール竹芝で開催。関心のある方は、どむか幹事長梶村の携帯へ御 連絡を。ちなみに梶村・帰山も発起人に加わっています。毎号送っていただいてい る「アゴラ通信」146号に、書店「アゴラ文庫」を閉めます、というショッキング な一文が……。
光琳社ならびに光琳社出版が5月6日に自己破産。それに伴いActivi tyの「A」の発行元を失うことに……。
しかし新たな版元、出版形態を模索しつつ7月2 5日に5号を出すべく頑張っている、というファックス拝受、うーんキビシイ世の中……。【6月のどむか】】
99年6月16日(水)午後8時より例会。オーストラリア・ワイン・ カフェ「THE ROCKS125」(渋谷区松涛1の26の22電話3469ー0 125)にて。東急文化村の先、セブンイレブンを越えてローソンと薬局のある五差 路を右斜め前方へ、畳店の先。神泉駅からは歩3分位。急な連絡や道に迷ったら、「 どむか」認定公式ライフプランナー兼「どむか」幹事長梶村陽一のケータイへ(09 0ー2536ー15**)。
主宰人帰山も最近ケータイなんぞを持ち歩いてはいるが 、遅刻がちだからあてにはならぬ。会費五千円は入り口で忘れず払って。5月の会で は、あのみさきたまゑ書皮友好協会世話人も乱入!
名刺はちょっと多めに、鞄いっぱ いに話題と商売ネタを詰め込んで、いざ、「どむか」へ。皆様のお越しを心よりお待 ちいたしております。主宰人帰山健一敬白。
★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一★平成11年6月1日発行★メールお待ちしています