1997年秋冬の学芸員日誌
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１２月１日（月）曇★21:10 学校のかえりにコインランドリーに寄っている。
今すぐにでも自分のホームページを作らねば……という気に週に１度はなる。 というのはわたしのＨＰ、タイトルは「めもあある美術館」に決めている。 架空の美術館、あたしはそこの学芸員という設定だ。
『めもあある美術館』という童話は実在するが、あまり有名ではない。だが、 このおはなしは人をとても不思議な気持ちにさせる。
以前、ＦＢＯＯＫの 「本の探偵会議室」に常駐していたころ、年に１度は、この童話をもう一度 読みたいという書きこみがあったものだ。
偕成社に問いあわせたが、品切れ、再版の予定なしとの返事である。
サーチエンジンで検索すると「めもあある美術館」にひっかかるページは１ つもないのだ。
わたしがやらんで誰がやる。である。
昼間たった１ページのわたしのページを転送すべく、奮闘するも失敗。
ＦＴＰって英語なんだもん、こまっちゃったよ。
１１月２０日（木）曇
◎13:25 なんともはや、多忙である。今、銀行で定期の解約手続きを待 っているところ。
時間がないくせに、あれこれなにやかやと忙しい。
１０月２５日（土）晴
◎9:32 ついに来た。予定より１本早い新幹線の中。
やっほー、やほほほー。
朝はたいへんだったけどね。
うちの家事家政のシステムは食材の購入は亭主で、それを腐らせないように 管理して使いきるのがあたしの仕事。昨日は冷蔵庫が満杯で、おでんの材料 がどっさり買いこんであった。今日のようにわたしが出かけるためにごはん の支度ができないときは亭主がつくるか、外食になる。
「おでんをつくってくれるのかなあ」とも思ったが土曜日は競馬のことで 忙しいはず。「いいや、つかっちゃえ。冷蔵庫がすくし……」はたして、 やっぱり、おでんは今日のために買ってあったのでした。
二日続けておでん、というわけにはいかない。亭主は不機嫌だ。「何があ るのか知らんけど……」どこへ何をしに行くのか亭主には言ってない。た だ静岡方面へ行く。帰宅時刻はいつも学校から帰るくらいの時間。子ども は保育園と実家に２人ずつ預ける。 配達のかわりは頼んだ。この４点を伝えただけ。あーあ、しょうがないから 、１万円わたして「ご迷惑かけます」と言った。 いつになったら自由きままに行きたいところへ行けるようになるんだろう。
★20:34 甲府から帰ってきました。ただいま豊橋から岡崎へ向かう名鉄電車の中です。
甲府滞在時間は約５時間半。書皮協メンバーとはコーヒーを（いい喫茶店でし た）飲んだだけでお別れしたようなもので、こころが痛む。
軟骨新聞社につくと、ほんとにあとはあたしの原稿を入れるだけという状態の 版下を見せられる。
「原稿を持って行きますから」とはいったものの間にあわず、筆記用具一揃い と紙だけ持ってきて「今から書きます」なんてとんでもない寄稿者もいたもん だ。
で、その場で直接、版下に書きこむことに……。したがってオリジナルがあた しの手もとには残らないことになる。
甲府駅のキオスクで『もの食う人びと』の角川文庫。カバーはなし。
１０月２０日（月）晴
◎10:50 名古屋駅へ向かうタクシーの中、今朝は電車に久しぶりで乗ると いうのに文庫１冊かばんに入れることさえ忘れていた。よほど最近、本を読ん でいない証拠。
結局、予定の人には会えなかった。なんでこうなるのだろう。今日はあえない って予感はあったけどね。
一人で堀川にちかい丸の内の画廊にいく。蔵書票展なのだ。画廊のおねえ さんとけっこうおしゃべりしてしまった。メゾチントとエッチングの２種類、 注文してしまった。いつか自分のホームページ作ったら、書票のページをいれよう。 外国の人もアクセスできるようにこのページは英語版も必要だな、なあんて夢のま た夢か。
まだまだ日が高い。時間つぶしに『マルタイの女』を見る。先回の『スーパーの女』 よりはましだったのは西村雅彦のおかげだと思う。宮本信子のくさい芝居にも慣れてし まうほど見たってことか。伊丹映画で一番おもしろかったのは 『マルサ……』。 本多俊之のおかげだ。
１０月１９日（日）晴
あっというまに日が暮れて、夜が来た。なんにもしないで日が暮れた。
１０月１８日（土）晴
◎18:00 テストの監督をしながら教室でぷちぷち。
１０月１６日（木）
職場の飲み会。なにかおしゃれをしようと思うのに、服がきまらない。子どもを うんでから、スカートをはかなくなってしまった。ポケットがついてなくて不便なのだ。 ジーンズがまた楽で、テンセルとか素材もおもしろくて気に入っている。スーツとかな んて子どものＰＴＡじゃないんだからさ、と思う。結局、いつもの格好で家をでた。
１０月１５日（水）晴
◎20:30 １週間、LXにもさわらないですごした。さわらなかったわけじゃないな。 日記どころじゃなかった。次男の突発疹だとか。
１０月８日（水）晴
◎19:16 次男の熱は解熱剤で下がるものの機嫌はそんなによくない。いまごろ実家 で泣いているんだろうと思うと気が気じゃない。
１０月７日（火）曇
◎13:20 前からかぜぎみだった次男がついに発熱。保育園につくと熱をはからなきゃ いけないんだが、生まれて初めて８度以上の熱。「今日は帰ります」といって、その足で 医者へ。保険証はいつもバッグに入っているの。
１０月６日（月）晴
保育園の運動会。出番は最初に少しだけ、いったん家に帰り、午後からまた預ける。代休 なのでムスメたちもついてきた。ビデオの使い方、何度教えても、うまく撮れない。他の 家族にはビデオで見せるしかないのだから、しかたなくとるんだけど、ああもうめんどく さい。役たたず！とムスメたちに悪態をつく。
１０月５日（日）晴
小学校の運動会。いやはや毎年のことだけど、満足に競技や演技をみていられない。 ぼーずが走りまわったり、ころんだり、おしっこだ、うんちだ。ほんとに運動会どころ ではなかった。ムスメたちは２人ともどたどたと音がしそうなかけっこだしなあ。それ にしても親を観察していると、あきない。わたしも運動会に着て行くため Ｔシャツ新 調したけど、もっとお金のかかったスポーツファッションだとかアウトドアグッズだとか、 もうっ、すごいんですってばさ。
１０月３日（金）晴
◎18:55 キンモクセイが匂う。十月になったらすぐモクセイのことを書こうと思って いたのに、もう３日だ。
１０月２日（木）曇のち雨
◎10:38 「からだが起きる」まで寝ている。実は小学生を起こして、何か食べさせて 送り出して、というおかあさんらしい仕事をあたしはやってない。おばあさんまかせ。 ほんと、とんでもない嫁だ。 だいたい8:00に起きて9:00に保育園へ出発して、10:00 に帰ってくる。それから弁当を作って届け、配達に行って、帰ってきて今度は晩ごはん のしたく。で、出勤。
９月３０日（火）快晴
◎21:05 あまりにも部屋がきたない。もう長袖を出さなくちゃ。原稿も書きたい。 書き出したら、こんな程度のことだった。インターネットもやりたいなんて思ってるだ けで精神衛生上よろしくない。自分でホームページなんて、しばらくは考えないようにしよう。
◎23:35 町角の自販機にホットが入り始めた。ああ、あたしの季節がもどってきた、 と思う。いやはや、長袖。こないだしまったばかりじゃないか。また出すのか。ああ、 めんどくさいがしょうがない。だって、半袖着るわけにはいかない。いつのまにか本格 的に秋だ。９月２８日（日）快晴
次男をおんぶして、女の子２人をつれてコヴェントガーデンでビーズ細工を作り に行った。わたしも子どものころを思い出してケシ粒くらいの極小ビーズで何かつくり はじめた。根気がなくて一番短い指輪になるかも。
９月２６日（金）雨のち曇
◎12:55 雨が続くときの定番行事。コインランドリーでぷちぷち。子どもを遊ばせ ながらせんたく物をかわかしている若い奥さん。ジュースをほしがって大声をだす子ども。 子どもはいるけど、仕事はない、っていう育休の時の自分と、子どもは保育園に行っててい ないけど仕事もやんなきゃ、という今とではどっちが大変だろう。
９月２５日（木）曇のち夜半は雨
ＬＸのキーボードにはカナが書いてないから、ずっとナ入力しかできなかったわたし でもローマ字入力ができるようになった。で、新しいビブロもローマ 字入力しているが、 ９８のＶｚだと結局カナ入力しかできない自分にもどる。そういうのがなぜだかうれしい。
９月２４日（水）晴
刈谷へ木村昭平さんの原画展を見に行く。
９月１９日（金）晴
◎10:05 関東方面は台風でたいへんそうだ。「夜来風雨ノ声」
◎13:05 東海道ではまだ走ってはいないはずの新幹線５００系を安城で目撃。 ほんとに青い 弾丸みたいだった。しゅるしゅると東京方面に去って行き、カメラをかまえるまでもなかった。
９月１８日（木）曇のち晴 夜は雨
◎16:20 『彷書月刊』から原稿依頼がきてしまった。どうしよう、ネタがない。 古本屋には最近とんとごぶさた。
９月１７日（水）曇
『フィフスエレメント』は……。 ＳＦってなんでもありだよなあ。ブルースウィリス にちょっといいたいが、銀座ジュエリーマキみたいなとこのＣＭにでるのは考えもんだよ。 あの安物の宝石屋はなんかうさんくさい。 レントと商品＝ＣＭのイメージはイコールで結 ばれている。篠原くるくる娘が出ている永谷園の景品でカロゴンがあたるらしい。同じタレント を起用している企業が一緒にＣＭ提携するようになるかも。
９月１６日（火）曇 雨
◎2:20 久しぶりにネット夜更かし。
◎10:45 なんと今から『フィフスエレメント』を見るのよ。映画館の中。
９月１５日（月）雨
ニフマネの使い方について質問電話したとき、ついでに聞いてみたんだけど、 あれはログを残す、という考えがないソフトだそうだ。その時、あたしの頭に浮かん だのは情報と電脳の大海にぷかぷかただよう丸太＝ｌｏｇのイメージだったのだよ。 エアクラはログ残るけど。パソコン通信なんてさあ……、なんていってみたくなるの はこんな時。
９月１４日（日）曇のち雨
◎14:18 大須の商店街でたこ焼きをたべているところ。さっき名古屋フェレット祭 りに行ってきました。大須の商店街って大好きさ。
９月１３日（土）曇
次女のクラスのともかちゃんとまゆかちゃん二人のお誕生会。キャンプ施設の ある広い公園に女の子全員招待されているらしい。プレゼントは自分のお小遣いで 材料を買った手作りのブレスレット。わたしの出費で花束。でもなあ、みんなもっ と高いものをあげてるらしい。こういう誕生会については、またあらためて書く。
９月１２日（金）晴
◎13:35 怒濤のようにメールが押し寄せて来た。インターネットのメールって 送受信をクリックして初めて受信するんだね。メーリングリストやっとわかりました。 でもどうやって送るんだろう。なんか初歩的なまちがいというか、なんというか。
９月１１日（木）晴
◎13:48 こないだ久しぶりにインターネットにアクセスしたら「ダイヤルした コンピューターから応答がありません」と出た。その日は日曜の夜だったから「定 期メンテでもやってんだろう」と思っていた。で、今朝もそうで、変だと思ったか ら名古屋にアクセス。つながるじゃん。それで岡崎ＡＰは不通のまま。電話で聞いて、 らちがあかなかったらどうしよう。ＤＴＩの家ページにいくことを思いついたのはえら かった。名古屋に接続。なんと岡崎第１ＡＰが閉鎖されてて新しいＡＰができてた。知 らんかったぞ。でもっていろいろやって、やっといつもどおりにつながるようになった。 ゆうすけのメーリングリスト、楽しみかたがわからない。どこからもメールはこないし… …。もっとも読むひまもないが。
９月９日（火）雨のち晴
◎17:35 職員室にて。出勤してきた時点でもう疲れきっているのですね。 きょうは郵便局でちびまる子ちゃん絵はがきの通信販売を申し込んで来た。最近 の郵便局のヒット商品はマンガがらみのものばかり。『消えたマンガ家２』（ 太田出版刊\800）を読む。大泉実成のファンだからな。
９月８日（月）雨のち晴
昼間、なんとか時間の都合をつけて『エヴァンゲリオン』を見に行く。 第25話と第26話だなんて、ほんとかよ。完結編ってそういうことなのか。ＴＶ版では ぐちゃぐちゃになったおわりの２話がこれでは、ますますぐちゃぐちゃって感じ。で、 けやきのカバーをくれた４年生の子に聞いてみた。ＴＶだと第弐拾五話と第弐拾六話 なんだから、映画とは別なんだと。ま、どうでもいいや。
赤ん坊が満１歳になるまで、育児時間といって勤務時間がほかのひとより短い。で、 ちょっと寄り道して戸田書店へ行く。あの静岡を中心に支店網を広げている戸田書店。 『暮らしの手帳（この字しか出ないわ）』の花森安治のイスの絵のカバー。岡崎にも進 出してきているわけ。うわーーーっ、久しぶりに本屋へ行ったら、知らない本があふれ ていた。
９月７日（日）晴のち夜半に雨
子どもたちを床屋につれていった。手作りアクセサリーの店に次女をつれていった。 でも、自分のことは何ひとつできないで終わった。
９月５日（金）晴
◎12:08 次女２年生の水泳大会を見に行って、教室や廊下に張り出されている自由 研究を見て来た。うちの子は自由研究はやらなかった。作文と感想文と自由研究の三者択一。 全部やる子もいるのに。でも子どもの意志かどうかは知らんよ。
９月４日（木）晴 秋の青空
◎14:18 だめだ。全然時間がない。きょうはまだ配達がない。このうえ配達があったら なんて考えるだけでくらくらきちゃう。
９月２日（火）晴
保育園に男の子２人を連れて行って、弁当を作って、短縮で早く帰ってくる小学生たちに 昼ごはんをたべさせたら、もう２時だ。こんなことでどうする。
◎21:10 ４時間めの授業の時、見慣れないカバーをかけた文庫本を読んでいる生徒がいたの で頼んで１枚もらう。初めて見るカバーだが、絵は見慣れたものだ。だって木村昭平氏の絵だもん。 光が丘のけやき書店でした。そしたら、別の一人が「こないだ鑑定団でさあ」なんて話し始めた。 ふっふっふ。君たちはあたしの正体をまだ知らない。ちなみにその文庫は『天地無用』とかいう シリーズ。はやってんだな。
９月１日（月）晴
仕事から帰ってきたら、赤ん坊がわんわん泣いていた。上のぼーずも少し熱っぽくて、 結局そのまま眠るはめに……。夜遅く起き出して何かをするのもめんどう。無理をすれば翌日 にたたる。昼間がんばるしかないのか。
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