99年9月の学芸員日誌



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綱引き

9月30日(木)晴

先週とはうってかわって、晴天続きじゃねえか。

それにしても、中日ってこんなに強いチームだっけか。ま、だんなさまの機嫌がよければ、あとはなんとかなる。

9月29日(水)晴

とりたてて予定がなく、netやって終わった一日。

9月28日(火)晴

窓をあければ、港が見える。
歌詞を引用したつもりはありませんからね。哀悼。合掌。それはさておき。

うちのいいところは、矢作川の鉄橋から東、東海道線上りの高架線路が見えることだ。新幹線に関しては、雨上がりの空気のよく澄んだ夜、はるか遠くにパンタグラフからの火花が走っていくのが見えたら、それが新幹線であることがわかる程度なのだけどね。

ぬばたまの闇のびろうど一筋に新幹線は走る絹糸

東海道線上りのブルートレイン【さくら】がうちの横をとおるのが7:20。これが上りブルトレの最後尾。
まだ全日制の高校に勤めていた頃も、出勤途中で高架を走る【さくら】を見た日はいいことがあるって縁起をかついでいたものだ。

今朝は【さくら】を見ました。
【さくら】というと思い出すのは『皇帝のいない八月』監督/山本薩夫。主演/吉永小百合・山本圭。自衛隊が【さくら】を乗っ取って、乗客を人質にクーデターを起こそうというお話。最後は強行突入で、皆殺しにされる。三島の一件も下敷きになったんだろうな。原作は文庫になっているが、誰が書いたのかは忘れた。
深夜2時すぎ、たまたま外をながめていたら下りの豪華寝台特急【サンライズエクスプレス】が行くのを一度だけ見たことがある。今度は偶然でなく、たまには子どもを夜更かしさせて、踏み切りまで行って待ち伏せしてやろうと思う。

空メールです。このボタンを押して、あなたがここに来てくださったことをわたしに知らせてください。

9月27日(月)晴

コスプレ・女装の悦楽

体育大会。わたくしは生徒会顧問であるからして、主催者なんだね。あ、主催者は生徒か? じゃ、黒幕だ。
まず保育園から帰宅してnetやっていたら、M山から電話。
「あのですねえ、母上。白いストッキングを買ってきていただけないかと……」
「ほーっほっほっほっほ。お安い御用ですわ。ところでM山くん、おなかすいてる?」
「おなかですか? 微妙なとこですねえ」
「了解。弁当もって13時にはそっちに行くから」
「あー、ありがとうございますう」

2つ(だんなさまとおじいさんの分)作るのも、4つ(+M山&わたし)作るのも手間は同じだからな。メニューはキングサーモンの西京焼き、野菜炒め、昆布の佃煮、梅干、レトルトカップ入り茶碗蒸し。うまそうでしょ。
店に弁当を届けて1Fの靴下売り場へ。だいたいわたくしナイロンストッキングが大嫌いなのですね。いつも素足にサンダル、または下駄。で、自分のためでなく白いストッキング(=カルバンクライン¥500)を買って、M山のアパートへ行く。
M山くんフォトショップで遊んでいました。そいで二人でお弁当を食べまして 学校へ行こうかなあ、でも眠いなあ。ぴんぽーん。S一郎(=ちょっと髪型とか、背の高さとか有馬総一郎入ってない? 中身はちゃうけどさ)登場。あんた、暇なら今日学校おいで。おもしろいものが見られるよ。
おもしろいものとは何か。M山くんの女装であります。
ま、お祭り騒ぎのように楽しめばいいのだ、学校行事なんてさ。お祭りの時、ねじりはちまきにはっぴ着る若者もいれば、お白粉はたいて紅ひいて長襦袢着るやつもいるじゃん。それと同じよ。

で、どんなかっこうをしたかというと、看護婦さんなのね。
思い出すなあ。高校生の頃、演劇部ではやったせりふ。

この世には女にしかできない職業が3つある。それは、巫女と看護婦と娼婦である。これの出典ってなんでしたっけ? 本田さん。

9月26日(日)晴

土曜日、運動会のあとで、お彼岸のお墓参り。そのあとで配達。がんばりすぎて眠い。あしたがとても、楽しみですう。天気よさそうだしね。

1時間ほど、ひまつぶしをせねばならず、KANさんのいるドミーを襲撃。1個200円のおもちゃ入りラムネ。ガンダムUを5種、ゲット。全部ならべると壮観である。ラインナップはZ、百式、シャア専用ゲルググ、量産型ゲルググ、ターンAの5種類。
KANさんにも、『カードキャプターさくら』のラムネをプレゼント。知世ちゃんがなくて、さくら1種類しかないのは、ヘンだわ。

9月25日(土)台風一過 満月をみそびれる

保育園の運動会。こちらは予定どおり。本番までさんざん雨にたたられながら、本番はどんぴしゃり。
開会式の最中に園長がうろうろ。なにしているかと思ったら、園児の写真を撮る、撮る。そうか、園長は一番ひまだから、写真係なのね。
「やっだー。園長先生が写真撮ってるー。普通やるか? そんなこと」とみんなきゃーきゃーいいながら、おかあさんたちはちょっとこの園長を見なおした。今年から長いつきあいだった写真屋を切ってしまったんだからな。
ちなみに、わが職場の写真係には教頭先生が立候補されました。自分には具体的に仕事がないってよくおわかりね。ヒラはみんないそがしいのさ。

あああ、それにしても子どもはかわいい。うちの子だけがかわいい。もう、ほんとにかわいい。そのわりにビデオの中に入れっぱなしでテープも電池も残量確認もしてないのね。

いいんだ、網膜に記憶させるんだから。

9月24日(金)断続的に大雨ときに晴

さんまの歌

昨夜のこと。だんなさまの帰りが遅いのをいいことに26:00くらいまでネットやっていたわけさ。さあ、ご帰館だ。午前2時だぜ。どうせ飲んできたんだろうと思うが、ひょっっとして……。
「ごはん食べる?」うしろから聞くと、頭がこくん。まさか今まで仕事? ワインのラベルを調べていたから酒屋にいたのか? よくわからんが、何も聞きません。
ひととおり、お給仕をして部屋で横になっていたら内線で呼ばれた。
「これ、知っとるか?」と録画してあったビデオを見せる。NHKでやっていた文学の中の料理を食べようという番組だった。

最初は佐藤春夫の「さんまの歌」だ。
前の世代の人ならみんな知っていた、ここだけは。
「さんま さんま さんま 苦いか しょっぱいか」
逃げた女房を思って、さんまを一人で食う男。ほんとうは逃げたのではなく、元の亭主である谷崎潤一郎に連れ戻されたのであるが。
「これじゃあ、教科書に載らんわけだな」ごもっとも。
小林秀雄も中原中也の女をとった。あれ、女のほうが勝手に小林へ走ったんだったか。いずれにしろ教科書にはそんなことは載らない。
教科書には載らないけれども、みんな知っていた、ここだけは。

さんま さんま さんま 苦いか しょっぱいか

みんながこの一節を忘れてしまったころに、明石家さんまはデビューしている。そういう20年だった。詩は生活とはどんどん無縁のものになっていく。今じゃ「さんま」といえば彼のことだろ?

かつて、文壇は今の芸能界のようにスキャンダルを庶民に提供していたのだな。あたりさわりのない、一見、健康的な『津軽』や『富岳百景』だけとはいえ、太宰の小説が採用されているのは奇跡なのかもしれないのだな。

9月23日(木)雨一時晴のち曇

『マトリックス』の評判

『マトリックス』は面白い! という評判がひろまって、2週目後半に入っても客足おとろえず。満席立ち見の館もあると聞く。
ま、確かにおもしろいことはおもしろい。早いテンポ、美しいオトコ。
おもしろさは否定しないが、あたしの好みではなかった。
あたしはねえ、ああいう過去と未来を行き来する路線だったら、やっぱり『12モンキーズ』がベストですな。詩情がないとだめなんだよ。身も心もふるえるような音楽を鳴らしてくれないと感じないんだよ。
『12モンキーズ』なんか、あれよ。ピアソラだろ、サッチモだろ。それだけでも涙ものよ。薄汚れた未来からやってきたブルースウィリスに「ああ、20世紀の音楽はいい」といわせる。ほんと、わら わんだふぉ わーる! なんだよ。
はじめてホンダのなんとかいうクルマのCMであの歌を聞いた時、からだがふるえたもの。声でサッチモだということはわかったが、jazzボーカルにはうといわたし、曲名まではわからない。あわててレコード屋さんに走りましたさ。
サッチモって名前なんだっけ? あ、ルイアームストロングか。よかった、忘れてなくて。

「アクション映画として、あれを見たもんだから、ええっー、こんな闘い方で、あんなやられかたで話を終わらせていいの? って思うからさあ。んー、だめっす」というH原。
「明和電機フォント出てきましたよね?」妙に細かいとこにこだわるM山。確かにオープニングに流れ落ちるカタカナの群れがあったけど、明和電機だっけか? カナタイプ時代の半角カナに見えたがのう。
王子さまはお姫さまのkissで一命をとりとめました。というおとぎ話っていっちゃいかんかしら? でもね、お姫さまが王子さまにこころを惹かれていく過程が全然みえないもんだから、つまんねーの。
あ、でも白雪姫もシンデレラも王子さまの人間性なんか、まったく問題にせず、そのオトコが【王子さま】であるがゆえに恋におちたんだったよな。だったらこれでいいのか。わしはやだけど。

で、★をつけるとなるといくつかな? 普通。★★☆ってとこかな。久しぶり【パンちゃんの採点簿】に書きこみに行ってもいいが、内容のない感想だわ、これじゃ。

9月22日(水)雨のち曇

こどもチャレンジは嫌い

長男、次男のところへ「こどもチャレンジ」のDMが来る。中には親向けの勧誘パンフ(まんががへたくそで笑える)と体験版のシール遊びとかが入っているのだが、この体験版だけで、じゅうぶん遊べてしまうのだよ。長男は自分は毎月「ちゃれんじ」をやっているんだと思いこんでいるようだった。
だが、だんだん知恵がついてか、どうもこれはただの体験版で電話で申し込む本物の「ちゃれんじ」は別にあると疑うようになってきた。
「おかあさん。おねえちゃんのちゃれんじは電話したから来るんだよね。ぼくのは電話したの?」
「してないけど、ちゃんと来るんだよ」
「ふうん」
正規の申し込みをしたら、この体験版はもう来なくなる。だから申し込まない、というわけではないな。なんか「こどもチャレンジ」きらいなんだよね。公園デビューがうまくいかないからってノイローゼになるような親子ならともかく、働く電脳主婦の丈夫な保育園児には、あんなもんはいらん。
それに、あの気弱なキャラ=しまじろうがなんだかね。善人しか出てこないしさ。
とかなんとかいいながら、長女次女は公文やめて「小学生チャレンジ」やっている。ついでにいうと、わたしも大人のための進研ゼミ「俳句講座」の卒業生だ。
ベネッセおそるべし。でも基本的には嫌いです。

体育大会は来週の月曜日まで延期。ひょっとして台風のために24日(金)暴風警報が発令されれば、4連休になるぞ。

9月21日(火)雨

天候がこんなに不順では、明日の行事の行方はどうなる?

13:16になってもJefが来ないので携帯に電話。
「お客さまの都合により、おつなぎでき」ないだとおお!
をいをい、しっかり電話代払ってよ、先生。
Today I’m busy.Bye−Bye.I’ll call you.とポストイットに書いてドアに貼って帰宅。
すると、まもなく教室からJefが電話してきた。ぺらぺらぺらぺら。あのねえ。ネイティブと電話で話せるほどのヒアリング能力はまだないの。
とりあえず「ふらいで わのくろっ おけー?」と今日の代替授業をとる。
「あはー、おけー」
わかればよろしい。

9月20日(月)晴のち曇のち雨

コスモスの花の色がおかしくないか?
気のせいかもしらんが、ピンクや紫系の濃淡でなく、オレンジ色の単色の花が咲いている。毎年、そのあたりでコスモスが咲いていたように思っていたのは勘違いで、いつもこの花だったのかもしれないが……。オレンジ色が妙に毒々しいんだな。

9月19日(日)晴

歴代ハウスシチューママ

今年のシチューママは主演女優賞=原田美枝子だ。が、しかーし。あのナレーション、ちょっと彼女の声が低くて怖くないだろうか?
『愛を乞うひと』で、すっごい美人なのに、鬼のように子どもをいじめるあの母親を演じて堂々の大女優ぶりを見せた、原田美枝子がシチューママねえ。ま、いいですけど。

先代=松原千明は2年やったっけ? シチューママには離婚歴があってはならないわけね。
待って! 去年はママじゃなくって知らないアイドルとあたごおるヒデヨシだったぞ。山崎まさよしの歌でさ。
初代=大空真弓。
2代=浜美枝。
3代=真野響子。
4代=誰だっけ? また思い出したら書き換えておく。
5代=松原千明。パパとして布施博が出てきた年も1年だけあった。
これであってると思うけどなあ。
そうかあ。カレー女とシチューママの違いは【映画女優】の起用だな。(松原ちょっとはずれるが、映画俳優の娘で撮影所育ちってか!)バラエティタレントじゃだめなんだ。
わたしが一番覚えているのは、真野響子の時、CMソングに高田渡が起用されたことですかね。去年、ヒデヨシが出てきた時は、シチューママもこれで終わりか、と嘆いたものだった。復活おめでとう。

なんかさあ、思うんだよ。今じゃあ家庭でシチューなんて当たり前で何でもない献立だけど、昭和30年代後半、高度成長期に初登場した製品なんだな。ハウスシチューってさ。
カレーと同じ作り方で「シチュー」が出来る。外国の子どもたちが絵本の中で食べている「シチュー」を自分の母親が作ってくれるっていうのは大事件だったんだよ。おいおい、おっかさん、ほんとにあんたにもシチューが作れんの? って後ろからずっと見てたような気がする。
肉と野菜を煮て、ルーを割って入れるだけなのにね。

自慢じゃないが、うちのシチューはスジとガラと野菜でスープを取って、ベシャメルソースで白シチュー。デミグラスで赤シチュー。
その担当は夫ですが……。でへへ、わたしはやりません。
最近はスープは取るけど、ルー頼みだな。

9月18日(土)晴 夜まさかの雨

久しぶりに大書店に行ったので¥6,000も本を買ってしまいました。建築関連の安藤忠雄がらみとか、藤森照信さすがに建築探偵ものはほとんどあるから『たんぽぽハウス』ね。
光文社文庫2冊でもれなく携帯ストラッププレゼント! できれば店長さんのを当てたいね。

9月17日(金)雨

昨日、非常勤講師の先生の父上が他界されたということで教頭は職員の慶弔規定に非常勤の項目はないが、いかがしたものか? と一番の古株である、わたしにまず聞いた。
慶弔規定も大事だが、大切なのは「気持ち」だろ。花でも弔電でも送ればいいじゃん、前例もある(=出納帳に記載があるはずだ)し、というわたしの考えをのべる。それでも頼りないと思ったのか、また別の人にも聞いている。
結局、彼は勤務時間をずっとその前例の調査でつぶしてた。ヒラは体育大会の準備がこの雨でとどこおっているものだから、みんなぐったりいらいらしているというのに。
本日終局。やっと帰れるか、と思ったら全員集めて「おはかりしたいことが……」
あのさあ。何人も前例あるからいいじゃんっていってんだから、全員で協議するまでもないんじゃない?
上から言われたことは協議もせず、これでお願いしますという人なのに、何でしょうもないことばかり、ちゃんと協議したがるのかねえ。

9月16日(木)雨

午後から東海市まで出張。
途中で道に迷ったり、1:40くらいかけてやっとたどりつく。
今日は午後から来れる生徒は早出してマスコット製作の予定だった。
「あ、あたし出張」
「じゃ、おみやげね」
「ちゃんと買ってきてね」
「忘れちゃかんよ」
ご丁寧に夜中に携帯にメールまで来た。「おみやげ頼むよ」

で、大府、東海といえばぶどう=巨峰だ。即売所があちらこちらにあるが、なかなか駐車のタイミングが……。
一回ぐるりと左折、左折で、ついに1,5Kgげっと。もぎたてってのはさすがにうまい。ただ甘すぎるのが難点か。こんなに甘くていいのかってくらい甘い。

一年生も食べたけれど、一番ばくばく食べたのは……2年生の**ちゃんだったかも?(ご本人の名誉にため今回は伏字とす)

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