99年3月後半の学芸員日誌

梅の花


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3月31日(水)雨のち晴

  勧酒

コノサカヅキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

         井伏鱒二訳

去年、LXがすねて日本語を忘れた時、一度やったようにFDからPCカードに日本語化キットを入れる。O.K。
カードを差してみる。おおお。まったく昨日とかわらない。
読みたいファイルをみんなこっちにも入れ直す。これは簡単。
じゃあ、エディタを起動して、日記でも書くか。

「辞書ファイルがありません」
「なんだとおおお!」
ま、いいや。いれよう。なんかこれって、とクリックして開かないとだめだったのかも。
LXに入れてみると、勝手に開きはじめて、英語で「上書きしますか? YorN」って何度も聞かれて「Y,Y,Y」と答える。
ひとまず、辞書ファイルもO.K。
「あ、LEがない」バイブルの付録FDではバージョンが古すぎ。ここでNIFTYのFHPPCのお世話になれば、すべて解決するはず……。
ひさびさにオートパイロットでなく、手動でデータベースからLEをダウンロード。NIFTY用の通信ソフトは、わたくしはエアクラフトを使用してます。Wタームだったころは毎日手動で巡回したものでさあ。
ところがリトライオーバーが何度も出るのさ。ま、いいや。とめったにつかわんニフティマネージャーなんかを使おうなんてね。
そしたらさ。できるんだよ、これが。あっという間にLEの最新版をそれも、PCカードに直接ダウンできたのさ。じゃ、ついでに……って、テトリスも入れちゃった。

そのあと、台所でお弁当つくりながら、テトリスをやってみたけど、ちょっとフリーズが多くて、原因さぐるのも面倒だから削除。
学校行って、職員会議の最中に「アプリケーションマネージャーに登録ってどうするんだっけ?」ぷちぷち。
「いちいちLEのディレクトリまで降りていって、exeファイルを開くのもねえ」
「menuっと、fileっと、あ、できそう。addっと、あ、失敗」
「もっかい。menuっと、fileっと、addっと。できた」
ちょっと試しにアイコン、ぷち。
おおおおおーっ! LEが開くううううう! 怪我の功名。災いを転じて福となす。人生万事塞翁が馬。めでたしめでたし。
前より調子よくなっちまったんです。

気分は満開の桜。
伊賀川でのお花見ははじめて。

3月30日(火)曇のち雨

HDD総入れ替え大作戦。

仕事をするつもりで、出勤したのだが、すぐに気持ちが倦んでしまうんだ。
<春愁>ってやつかしらん。やる気をだせば3時間で完成さ、なあんて思っていたのだが「ま、いっか。明日やれば」なんて思ってしまう。
K上先生より先に提出すればいい。なんて目標設定自体に問題はあるのかもしれん。そして、まだ半年前の体育大会のたすきにアイロンをかけていないままなのである。
勘弁してくれよ>自分。机の上を整頓しようなんて気は最初からないよ。

で、15:00にはすでに要くんちにいたわたし。
要くんは大学。泉くんはTDL。包容さんとおじさんとちかこさんがいた。
で、早速びぶろくんの蓋をあけるが、データの移植が、わたしがぐずぐずしているものだからすんでいない。
ドキュメント系はいいんだ。量だってしれている。アドレスブックのエクスポート・インポートも自力でできた。
問題はメールをどうするか。ほんとはなにか簡単な移植法があるはずなんだが、知らない。でも、外の箱だけは同じでもまったく違うパソコンにしようという計画なのだから、いっそ、今まで届いたメールもばっさり捨てて出直すというのも手。
大切なものだけはテキストファイルにしてさ。テキストに移すのはそりゃあ面倒くさいけれど、きっと楽しい作業のはず……。
とかなんとか言っていると、いつまでたっても肝心のHDD大移植ができない。
「とりあえず、あとで戻すことだってできるわけですから、外してしまいませんか?」と包容さんに迫られ、ついに1.3GのHDDは外されちまって、5.4GのIBM製¥25,800が装着されることに……。

それからが、また大変なのよ。あたしは見てただけなんですけどね。
えーと、ねじがうまく入らなくて一瞬どっきり。最初は誰でも痛がるものなのよ。で、これはクリア。
それからいよいよOSのインストール。ウィンドウズ98を入れてしまうんですね、ここで。
それからあとの作業は、画面には英語しか出てませんし、いったい何がおこなわれたか、見てただけのあたしにゃわかっちゃいません。
が、ひとまず窓たち98はO.K。だが、すでに18:00。をいをい、今日は実は飲み会の約束が一つに、いつもの配達がまだである。トリプルブッキング。
包容さんいはく「これから富士通のホームページにアクセスして、必要なものをいろいろ取ってこようと思うんですが……」
「あのおお、ちょっと失礼して用事(=飲み会もこの作業のまえでは単なる用事かよ!)すませてきていいでしょうか? あとでまた来ますから」
そいでだ。保育園に子ども迎えに行って、荷物を店で受け取って、子どもは置いて、配達2件。飲み会に行って飲んで騒いで「先に帰るねー」と言って、安城まで3件めの配達。それからびゅーんと要くんちに行く。すでに21:30。

まだ、みんないる。でも、みんなとても眠そう。
画面は……というと、なんとマイクロソフトのホームページからI.E5をダウンロード中なのであった!

残り時間はまだあと34分。
「ビールでも買ってきましょう」
「ああ、いいですねえ」
「わし、カレーヌードル。要くん、お湯わかして」といったのは包容さんではありません。本日の大手術にはギャラリーまでいたのだ。
あたしの門限は……すでに過ぎているが、ま、迷惑してるなら電話してくるだろうよ。

そんなこんなで、海底のデスクトップやら、ヒトデのマウスポインタやら、もうわけわからんぞー状態。

テレホでもないのに電話線はずっとつながったままだったわけだ。
「ネスケも入れておきたいんですよね」
「じゃあ、取ってきましょう」
「あ、でも今日はこのへんでってことで……」
「わかりました。では、古いHDDに換えましょう」
「はあ」

「あのさあ、あの、あれ、ちゃんと言わないと……」
「ああ、そうでした、そうでした。実はさっき、ここにPCカード差してあるのがわからなくて、初期化してしまったんです」
「初期化?」
「はい。データ全部消えました。なにか、このカードにしか入ってないものとか、ありました?」
「むむむ。あれがないとHP200LXは日本語を認識しないんですが……」
「なんか、へんなドライブあるけど、ま、いいか。消しちゃえって消したあとで、それがPCカードだったってわかったんです」
「え、でも日本語化キットはFDがちゃんとあるから……」
「そうですか。それはよかった。って、ちっともよくないんですけど……」

今、思うとあたしはそうとう暗い声を出していたらしい。みんな、おろおろしてるんだもん。
でもね、なんか、さっぱりしたような、こういうこともあるってことを今まで知らないできたほうが不思議であって、みんなからはよくHDDがクラッシュしてデータ飛ばしたなんて話はさんざんこれまで聞いてきたわけじゃんか。
だから、さよならだけが人生なわけよ。

3月29日(月)晴

合格発表。

荒れているというウワサの某中学校の生徒さんが発表を見に来た直後に、パトカーが校内に……。
をいをい。わしらは呼んでないよ。じゃあ、いったい誰が? 
パトカーはほんの少しだけ、鼻を校門から中に入れ、方向転換してすぐに立ち去った。うちの学校の職員はたぶん気づいていない。たまたま、わたしは外で新入生になる生徒さんと話をしていたので知ったんだがね。
もしかして中学校の先生方、自分の生徒を売ったか?
彼らが腹いせにガラスでも割っていたりしたら、器物損壊の現行犯で……というシナリオでも書いていたのかや?

最近、中学校がどういうふうになっているのか、こちらには全然伝わらないのだよ。こちらは、なんら変化もなくやっておるのだよ。
はたして、それでいいのだろうか? よくわからんが、情報が入らない以上は今までやってきたようにやっていくまでだ。
調査書の9(オール1)から45(オール5)までの数字が人生のすべてを決めてしまうような、こんな状態は間違っている。おかしいとは思うが、全日制の高校に入って朝から普通の高校生活を送ることだけが幸せか?
わしらの学校には9(オール1)の人がたくさん来る。でも、それはたまたま中学校に行っていないからそういう数字を割り当てられただけである。9の人は本当におもしろいです。9の人がこんなにも多種多彩であることを中学校の先生方は知らないのか、と思うと笑えてくるぜ。へっへっへ、かわいそうですね。

わしのいいたいことはわかるね?

仕事のあとで、職員室となりの倉庫の掃除。昭和のころの書類を徹底廃棄。
すぐに仕事への意欲が失せ、要くんちで遊ぶ。ケーブルTVを初めて見たよ。HDDの引越し準備などなど。
70年代の音楽雑誌を数冊、包容さんへのおみやげに持参。この日のためにとっておいたか、と思うほどにウケる。
あげないよ。貸すだけよ。

3月28日(日)晴

朝、5時ごろ起きてしまった。しょうがないからメール書いて、たまっていた洗濯物を乾かすべく、6:30に家を出る。
乾かしてるあいだ、昨日のお金の計算をする。なんとか赤字にならずにできたな。
普通の宴会だと、料理たす1000円で、なんとかなる。ちょっと酒のみがいるとプラス1500円、ところが、昨日の会の場合、相当酒のみがいるらしく、毎回4000円の料理に酒代は2000円上乗せしないと赤字になる。
去年はそれとしらずに、赤字を出してしまった。

花見客が持っているだんご3兄弟のビニール人形。なんだかなあ? という気がしないでもないが。ま、世の中とはそういうものなのであろうよ。

3月27日(土)雨のち曇

詩の原稿依頼の話は18日に書いた。その後の報告である。
お彼岸の連休のあいだ、頭の中で考えていた。8行から10行だぜ。紙に書く必要はない。
21日にだいたいできて、エディタを開き、22日のうちに送信しておいた。代理店さんも連休明けのメールチェックで、ちゃんと届いていたらうれしかろうて。

こんなのだ。


木漏れ日

ふりそそぐひかり

あふれるみどり

こみあげてくるいとおしさ



灯ともしごろ

聞こえてくるピアノの音色

足音

犬のしっぽ

こみあげてくるなつかしさ


原案は少し違っていた。


あふれるこもれび

ちらちらとわたくしたちをつつみこむ

ひのひかり

あふれるひのひかり

みどりのつぶつぶがまいおりる

こみあげてくるいとおしさ


だが、これではあまりにも既存の作品である『緑陰の恋人』のまんまやんか! であるから変えた。
高級住宅街には、一生無縁であろうから、どうも嘘が混じる。そこはそれ、仕事である以上はしょうがない。
ほんとうは夕暮れ時に流れてきてほしいのは、ピアノの音より、ハーモニカかたて笛であるし、ただよう夕餉の匂いもほしいところ。それも、たまねぎを炒めていたり、魚焼いていたり……といきたかった。
でもね、なんか庶民的で、つまり貧乏くさい。そういうものは徹底排除。 犬なんか嫌いなのに、きっとこういうお宅では大きくて高い犬を飼うんだろうなあ、なあんてさ。自己嫌悪。

ま、いっか。ギャラ入るし……。

依頼人の評価としては、社内のコピーライターを使わず、詩人の作品にしてよかったんだそうです。
コピーライターさんだと、どうしても直接物件をアピールしてしまうからね。うんうん、そうでしょう。遠回しにイメージだけを伝える。今回は成功しましたね。
さて、実際にコンペで勝てるのでしょうか?

夕方、退職される用務員さんのご苦労さん会をやる。幹事なので「行く」でなく「やる」なのだ。旧職員だけでなく、卒業生(=もと生徒、今はりっぱなオトナ)も呼んだ。これが今回の目玉でしたね。大成功。

3月26日(金)曇のち雨

入試、本番。

日が暮れる前にすべて終了。だが、まだ荷物はできていないはず……。どうやって時間をつぶそうか? 迷惑を承知で萩原氏の店に行こうとしているところ。
なんとかしてヒマをつぶそうとしか考えていなかったから『彼氏彼女の事情』最終回のことをすっかり忘れていた。残念。ま、いっか。ビデオが出たら借りよう。

傷つけあうことでしか、確認できない愛情って、ありか?
『愛の嵐』が、その典型か?

3月25日(木)雨のち曇ときどき晴

編転入試験。にぎやかになるぞ。来年度は100人以上、生徒がいるはずだ。
ひさびさに3けた。

このところ、夕方から夜にかけては。閉店後のデパートですごしている。
配達する荷物があまりにも多くて閉店後になってしまうのだ。ま、あたしが夜、ひまだということもあるがね。
で、従業員もみんな帰っちまって、うちの家族だけが真っ暗な売り場に残っているのだ。そうして19:30ごろ荷物ができると、それを配達して、帰宅。家では一足先に帰宅しただんなさまがご飯を作っているが、なにしろ8人分なので、ちょちょちょいのちょい、とはできない。
なんだろう、閉店後のデパートの妙にせつない、あの感じ。よけいなことを、つい思い出したり、考えたりしてしまう。

待っているのに、メールが来ないとかさ。でも、だんだんわかってきたよ。わざと書いてくれないんだってことがさ。

3月24日(水)晴ときどき曇

大須へ行ってきた。

当初の予定は、メモリの増設。衝動にかられたら、iMACを買ってしまうかもしれなかった。同行者はMACな人々だから、そりゃあ、ここで一発、衝動買い! といきたいところだったが、いまいち発作的、衝動的になれない自分。
だって、iMAC、でかすぎるんですもの。ぶかっこうだわ。炊飯器くらいって聞いてたのに、あんなにばかでかくっちゃあねえ。
でも、お金持ってたら買うかも。今、金ないから。
そのかわり、内臓HDDを1.3Gから5.4Gのものにさしかえることになった。これは感動ものである。もちろん、メモリもばっちり。64Mのを買ったから、一気に3倍増だ。

だが、はたしてHDDの引っ越しがうまくいくものだろうか?

要くんのお兄さんである、包容さんが「これ聞いてもいいですか?」と、持ってきたCDはなんと、はっぴいえんど。ほかに2枚。
わたしに70年代初頭のフォーク・ロック史を語らせたら、とどまるところを知らないということを同行者の皆さんは今まで全然知らなかっただろうから、さぞ驚いたことであろうよ。がっはっはっは。
包容さんには今日はとても感謝している。ありがとう。

3月23日(火)晴 暖

絵にかいたような三寒四温。

朝起きて、日記を書いて更新して、保育園に子どもをつれていき、郵便局に行こうと思ったが、長蛇の列におそれをなし(みんな地域振興券の不在受け取りのはず)うちに帰って、ネットやって、メール書いて、お弁当作って、お弁当とどけて、花屋さんにお金払って、退職するN田さんにみんなでプレゼントするブルゾン買って、ネーム入れてねってだんなさまにお願いして、おじいさんと一緒にまたうちに帰って、おじいさんのお昼ご飯(=すうどん)つくって、英会話に行って、実家の母とお墓まで行って、亡父のお墓を掃除して、お参りして、薬局行って洗剤買って、学校行って志願者数を確認し、賭けはながれてしまい、コインランドリーで洗濯物を乾かしながら、コミパルでメールの送受信をし、緊急連絡の電話(=ふだんはメールだから)をかけ、保育園に子どもを迎えにいき、閉店後もずっと店で子どもと遊び、やっとできた荷物を配達し、うちに帰って、だんなさまの作ってくれた晩御飯を食べ、子どもとお風呂に入り、メールの返事を7通書いて、『電磁戦隊:メガレンジャー』を見ながら寝ました。

ちょっと疲れたね。

3月22日(月)晴ときどき曇 強風

朝から教育テレビがにぎやかだった。なにしろ9:00から1時間『ほっちぽっちステーション・オンステージ』をやっていたので録画しながら見る。
今回はビートルズのパロディが出色。
カレンダーを見たら、NHK放送記念日とあり、それで1日中、ETV40周年記念番組ばかりやっている謎がとけた。

うちにも「地域振興券」が来た。ひさしぶりにY谷さんだった。
「Y谷さん、班長さん?」
「ううん。オレ、副班長」
「大変だよねえ。これ。昨日も雨の中、配ったの?」
「うん。土曜日からだけど、土曜日なんか雪だら? ほいで、昨日は雨で、今日は風じゃん。まいったよ」
「昨日さあ、やけに郵便屋さんが多いやあって思ったら、市役所の子が『特出してもらっとる』っていっとったもんね」
「うん、もう、わや。全部、奥さん、下の名前までサインして」
「はいはい」
「ほいで、この人(=舅=世帯主)から、みるとなんだん?」
「息子の嫁だね」
「むすこのよめ、っと」これは郵便屋さんが( )して横に書く。
「これをまた、市役所に出さんならんだ」
「ほっかん。あ、ちょっと待って」とわたしは、缶ビールを取りに行き
「これ、かくして持ってってよ」とあげました。

やっぱ、今度うまれてきたら郵便屋さんになろう。鉄道員は第二志望ね。
あ、でも一応JR東海を第一志望にして……。もう、どうでもいいわいっ!
なにしろ『タイタニック』と『ポストマン』を同じ日に、はしごして見て『ポストマン』の方が評価高いもん。あたしの中では。単純に『サウンドオブミュージック』の映像が出ていただけ、との声もあるがね。
でもなあ『ボディガード』以外のケヴィン・コスナーは のっと まい たいぷ。勘弁してくれい。

ちなみに「地域振興券」の入った封筒は全部で5通きたが、すべて夫が没収。博打で10倍にするとか、なんとかかんとか。

3月21日(日)雨

天候回復せず。こんな雨の日曜なのに郵便屋さんをずいぶん見かけるなあ、と思ったら例の地域振興券配達のための特出らしいと、あとでわかった。

お彼岸の法要。実家でごろごろしながら、戦隊もののビデオを見る。
現在放映中なのは『救急戦隊:ゴーゴーファイブ』だが、その2つ前の『電磁戦隊:メガレンジャー』にはまりつつある。

普段の5人は諸星学園デジタル研究会のメンバーで、全員3年5組。男子3、女子2。ちょっとださいはげおやじ久保田博士の指示で敵のネジレンジャーと戦っている。
この久保田のおっさんの声がいい。オトコの子たちの学生服がたまりませんね。

夕方からは、7年前に卒業した子たちのクラス会で大騒ぎ。
まだ、クラスがクラスになっていたもんなあ。青春学園ドラマそのもの。今じゃあ考えられんね。

3月20日(土)雨一時雪

花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり 

これも百人一首。

ほんとに、このところの荒天は「花さそふ嵐」であるのだ。
今日の雪のすごかったこと。郵便屋さんがかわいそう……。

はあ、1年終わった。また、最初からだよ。ちょっとうんざり。
春は憂鬱。

3月19日(金)雨

異動内示。

保健室の先生(若くて背が高くてきれい)が、転勤する。もっと若い先生がくるらしい。

リンク集のメンテンナンスをずっとサボっていたので、やる。
なくなってるサイトとかって、結構あるもんなんだな。
『増殖するBOOKMARK』だなんて看板にいつわりありなので『さして増殖しない……』に直した。

3月18日(木)晴

「詩人として、詩を書け」という原稿依頼がはじめて舞い込んだ。
未来の直木賞作家=小川大樹さんの知り合いの知り合いの方がいるという広告代理店さんからの電話に小躍り。
目をとじれば、地中海が見える。なんていうとんでもないコピーのもと、南欧風の一戸建て、ガーデニング三昧の高級住宅街をイメージ。ふむふむ。なんとかなるでしょう。

『子規新報』が届く。
わたしが投句するのは、いつも絶滅寸前季語のコーナーなのだが、今月はなんと、わたくしの

保健室けふもふたりで貝合せ

これに3点が入り、堂々1位。自信満々の「傀儡師」でさえ1位にはほど遠かったのだから、これは快挙だ。3点句はほかに

貝合二十才の帯を固く締め  岩宮鯉城

最初から欠けてゐたりし貝合せ  夏井いつき

保健室……というのは、修学旅行の晩の暴露会の内容をY佳から聞いたんだが、S介の童貞喪失が中3の時、保健室のベッドだったっていうんで、それをパクっただけ。
なんだかなあ。  

3月17日(水)晴

疲れた。いろんなことに。

原稿まとめて書いてしまう。いいのかなあ、あんなんで。
いいんだ、これで。

3月16日(火)晴

沈丁花が満開。
甘い匂いが町じゅうにあふれている。
散歩がしたい。ドライブじゃなくて。

さて、今度は宇多田ヒカルについてだ。
まず、特筆すべきは、彼女の支持層の幅広さだ。もちろん、あの「藤圭子」のムスメという要素もあるだろうが、あたしは好きになってから、そのことを知ったからなあ。
なんていったらいいのかなあ。あの声と、からだの揺れ具合が妙にはまるんですな、ツボに。わたしの場合。新しいのに懐かしいしさ。こういう歌が聞きたかった、ずっと。
わたしだけでなく、わたしらの世代に圧倒的に支持されてるわけさ。だいたい、小室系のカン高い女声は、もうなんとかしてくれってわしらは思っておったのじゃない?
UAも好きだったが、ちょっと黒すぎた。宇多田ヒカルの黄色さがたまらなく、あうのだよ、自分の選考基準にね。




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