98年11月後半の学芸員日誌 [表紙][最新][BACK][NEXT][学芸員日誌のもくじ][館内案内] 日記猿人に参加しています。よろしければこのボタンを押してください。 初めて押した場合、登録手続き画面に飛びますが、驚かないで下さいね。 11月30日(月)曇のち雨 久石譲の最新アルバムの中に、『HANA−BI』のテーマが収録されているが、これを日曜日の朝、題名のない音楽会で聴いた。 オーケストラをバックにピアノを弾く久石。むむむ、かねてから、この曲を聴くとどうしても、ある映画を思い出さずにはいられないのだ。 その映画とは『砂の器』だ。BS−NHKの日本映画ベスト100の1位が『となりのトトロ』で2位が『砂の器』だったことがある。 トトロは宮崎ファンの組織票の気配がするが、『砂の器』の2位、ま、いいか。 加藤剛がピアノと指揮を同時にやっちゃう。それと平行して丹波哲郎が捜査会議で熱弁をふるう。 「逮捕状を請求します」 ぐわーん、と音楽も最高潮。あれである。 実際にこの映画の音楽を担当したのは芥川也寸志。ほかにも『八甲田山 死の彷徨』の音楽がすばらしい。この芥川の日本の映画音楽の正統派の継承者に久石譲はなるだろう、なあんてことは前にも書きましたね。 そんなこんなと、それから映画音楽というジャンルが一人歩きできていたのは、『ひまわり』までで、そのあとはヒモ付きになったと、あたしは思っているが、『HANA−BI』はどこか『ひまわり』的にもすばらしい。 11月29日(日)晴 いぼいぼの健康サンダルできゅっきゅっと歩きたくなるような気分。 11月28日(土)晴 そういえば、『トゥルーマンショー』も見たり、美術館で『黄金のシルクロード展』なんぞも見てはいるのであるが、感想が書けないでいるのです。 以下、ねたばれも書いてありますから、これから見ようというかたは要注意。 『トゥルーマンショー』についていうなら、最初はああいう映画もありなんだろうな、と思っていたんだが、だんだん腹がたってきたというか、あたしにとってはちっともおもしろくはなかったんだ、と気付いた。 腹が立ったのは自分に対して。みんながほめてるんだから……っていうのが前提ではだめじゃん。みんながほめてたって、自分がつまんなければ、つまんなかったって大声でいうべきだ。 みんながけなしてたって、自分が好きなら、好きって大声で叫ばなければ……ねえ。『シティオブエンジェル』の時のように。 なにがいやって、ああいう設定のドラマは成りたたないとわたしは思うんだ。トゥルーマンはいいさ、なにも知らないんだから。でも、奥さん役の女優さんや幼なじみ役の俳優さんの人生はどうなるの? こういう質問封じのための説明も冒頭にはあるけれど、あたしは納得しない。成立するかしないかは問題じゃなく、成立したものとして物語を見よ、という人もいるだろう。 あたしだってたった1人の二等兵をわざわざ8人で探しにいくわけないじゃん、といわれたら、それはそれで置いといて、っていうだろうけどさ。 だからさあ、映画のいろんな設定に関して、こういう設定は受け入れがたいって思う人が観客の何パーセントかはいるんだろうなあ。しょうがないやね。 あたしとしては奥さん役の女優が「いくら仕事でも、もうこれ以上はできないわ」って叫ぶ、その叫びはきっと真実の叫びだ。それにこたえてやりたい。 「そうだ、そう思ってあたりまえだ。あんたは悪くないよ」っていってあげたい。 「ほんとは、ぼくが嫌いなんだろ」って女優として奥さんを演じているメリルにトゥルーマンがいう。かわいそうなトゥルーマン。そこからドラマがぼろぼろ破綻していくなら、あたしは納得したんだけどな。 つくりものの壁を空だと信じて、そこにぶつかって終わり、なんて、やだな。 もっと、わからないのはラストでトゥルーマンの心の恋人がわーっと喜んで部屋を飛びだし階段をかけ降りるけど、あれは何? 彼女も実はずっとスタッフの1員で、TV局のどこかに、彼女の部屋のセットがあって、次の瞬間、トゥルーマンやクリストフたちと抱きあってるシーンとかにはならないのかしらん? むしろ、そういう『蒲田行進曲』的なオチで、終わってほしかった。そのほうがすっきりする。 見おわってあたしが思うのは猿岩石にはじまる日テレ電波少年のサバイバル芸人ルポのこと。 どの部分がヤラセで、どの部分が演出で、どの部分が事実なのか、もうどうでもいいじゃんっていうくらいに編集次第の番組なわけじゃん。トゥルーマンショーも日テレみたいな編集すればいいのに、とも思いました。だって、ずっと中継ってのは疲れます。 浅間山荘は初めてだったから、ずっと見てたけど、麻原逮捕の朝も、函館ハイジャックの一夜も寝ちゃったでしょ、皆さん。 猿岩石のヒッチハイクも、あんなのヤラセに決まってると思いながら毎週、彼らを見続けて、実は1ヶ所だけ、飛行機に乗りましたってのがバレて大騒ぎになったなあ。だけど、あんなに騒ぐってことは、みんなヤラセはないと信じてたというのか? 純真な視聴者がかくも多きか! って、あたしは驚きましたがね。 11月27日(金)曇のち雨 名古屋まで出張。国語の研修会で早稲田の中村明教授の講演がメイン。前座は小牧南の先生の、はやりの歌で生徒の関心をひきだす授業実践の報告。 そのあとは学校に戻らず、年休をとって名古屋でメール友だちとお食事。待ちあわせの場所にNHKビル1FのでかいTVモニターのところを指定され、初めて行ったんだけど、広々してて、栄のまんなかなのに人もうじゃうじゃいなくてびっくりした。 早くついたから、本屋にも行きたかったけど、なんだかめんどくさい。結局、日記を更新して、グレ電から送信してたら時間。 『プライベートライアン』の感想、昨日のつづき。 えーと、そうだ。朝10:00からの回に10:07くらいに映画館についたんだけど、もぎりのおじさんが(入り口には一人しか従業員がいなくて、自動券売機の前に立ってた人) 「会員証は?」 「持ってる、持ってる」 「ああー、はじまっちゃったかなあ」と心配してくれるおじさん。 「いいの、2回めだから」というと 「えっ、2回めなの? じゃあ、もう200円引いて……と」1300円にしてくれた。やったね。 前にもなにかに書いたが、あたしは映画を途中から見るのにそんなに抵抗はない。終わってトイレ行って、飲みもの買って、席にもどって、予告編見て、最初のシーンから見覚えのあるシーンまで見る。時間があれば最後まで見る。 今回、戦闘シーンの途中から最後まで見て、もう一度、見損なった冒頭シーンに戻ると、また別の感慨があった。 そこにいた兵士たちの顔がきれいすぎるのだ。 そりゃあ、D−DAYからの8日間(だっけ?)で、ひげはぼうぼう、髪はくしゃくしゃ、戦闘服もよれよれになっていくんだけど、上陸間際の顔はつるんつるんで、おひげも剃り立てでイイ男たちなのよ。船酔いしてゲロまいてる奴もいたけど、ま、いいや。 十字架にキスして祈るジャクソンには、かの『ディアハンター』のクリストファーウォーケン様の面影がだぶってしまって、いいぞお。 最後まで見てから、もう15分。時間に余裕のあるかたはぜひお試しあれ。 11月26日(木)晴 広末の合格できのうからさわがしいが、航平だって愛工大にうかったんだぞ。ふんだ。 「帝国海軍軍人の孫にも神風は吹くだてー」などと自慢する航平は連合軍の映画(=『プライベートライアン』)は見たくない、などという国粋主義者である。 『プライベートライアン』に新事実を発見してしまった。それも、かなり重大な発見だ。 兵士の名前を覚えまちがえていたことや、ライベンの顔を忘れていたことは鑑賞ミスだったなあ。それよりもだ。最後の銃撃戦でミラー大尉を撃ったのは、あの(通信所にいた)ドイツ兵だった。ということが、とても重要だ。 腰がひけて銃撃戦に参加したくてもできないアパムだけが、瓦礫のかげからそれを見ていた。アパムは目を見開いて、銃をかまえるドイツ兵たちと、撃たれて倒れるミラー大尉を見る。カメラが確認するように、この3点を往復したから、間違いない。アパムは、信じられない! というような表情をする。 そこへ援軍が到着した気配。次のシーンのアパムは銃を投降した独兵たちに向けながら独語でなにかわめいている。 さあ、ここだ。今までわたしは、にやついた敵がへらへら「アパム……」と自分の名前(なんと、名前だあ!)を呼んだから、彼の屈辱と怒りが頂点に達して引き金を引いた、と思っていた。 ちがうのだ。 二度めに見たアパムの肩には、すでに殺意がうかんでいる。自分が一度は助けたとか、見逃してもらったとかは、もういい。メリッシュを刺し、敬愛してやまない上官=ミラーを撃った相手へのシンプルな憎しみに燃えている。もとはといえば通信所でウェイドを撃ったのも奴だったかもしれないわけだろ? さっきまで腰が抜けてたはずなのに、やけにきびきびと独語で指示をし、中央の独兵にねらいを定める。少しの間。発砲。ずどん。 そして、銃を捨て、きびすを返す。 胸にひろがる絶望。 でもさあ、8人のライアン救出部隊のうち、3人までもおんなじ奴に(しかも、戦場は2ヶ所)やられるなんて偶然は、ありか? ま、いいや。 それから、以前にも、この映画では名前というものがとても大切に扱われている、と書いた。 今回、橋のたもとで帰らないというライアンに誰かが 「こっちだって2人、なくしてるんだ」というと、ライアンは 「2人の名前は?」って聞く。「カパーゾ」が聞きとれなくて、「カピ? ん?」なんて聞き返して、そしてうつむく。 名前がわかんないと冥福も祈れないか? 自分のために死んだ兵士の名前を聞こうとするなんざ、見上げたこころがけだと思った。ライアンえらいやん。 好きなシーンについて。 わたしはどうやら登場人物たちのこころが通じあってるなっていう場面が好きらしい。目と目だけでわかりあってるっていうような場面。 ライアンのいる橋のある町をめざすにあたって、地図を広げながら磁石をもったミラーの手がまたかたかたと震えている。音が出るから磁石の蓋をしめながら、ミラーとホーバスの目があう。なんかすべてわかりあったもの同士の視線だったなあ。うん、よかった。 今日はここまで。感想つづく。 11月25日(水)晴 昨日は久石譲の新譜を買ったんだった。ほんとは浅川マキの新譜が26日に出るので予約(でもしなければ入荷されないんだもん)をしに行った、そのついで。 インターネットのありがたさなんて、あたしにとってはマキの新譜の発売日を正確に把握できただけでもう充分だって気がしちゃうなあ。それ以外のことで、そんなに恩恵に浴してるって感じませんわ。 で、やっぱりすごいぜ、久石譲。 「こころが洗われるような……」と形容したくなる旋律に、最近、君は出会ったかい? ただいま公開中の『時雨の記』のテーマを聴いて、それだけで泣けてきたので『時雨の記』を見に行こうと思ったが、まだしばらくやってるだろうし……それよりやっぱりこっちをもう一度、ってんで『プライベートライアン』ふたたび。 11月24日(火)晴 めもあある美術館への問いあわせのメールが先週も来ていた。ごめんなさい、まだコピーお送りしてない。 ホームページを持ってから、これで4人めの問いあわせになるかな。ほんとに微々たることだけど、探したい人と伝えたい人がいて、物語が行きかうことはしあわせなことじゃないか。 11月23日(月)晴 夜、奇跡的にぼうずたちは早く寝た。また、どんちゃんちにみんないるのかな? って思って電話してみたら、寝ぼけた声。すまん、起こしてしまったか。すぐに切る。 航平はダンナんちにいた。 「すげー、おもしれー留守電が入ったんだてー」なんか、すごい盛り上がりようなので酒宴でもやってるかと思ったが、そうでもないらしい。そのうち、腹が減ったとか、なんか食わせろという話題になり、 「おでん食べる?」というと「食べる。食べる」という返事。晩のおかずがおでんで、まだいっぱい残っているのだった。 「ダンナんちの近くからまた電話するね」といって、それからローソンで割り箸に紙の器にビールも買って、矢作駅の裏まで行く。 「うわあ、ほんとに来た」 来て悪いか。 「っていうかさあ、ハタチの男が3人いる部屋にいるわけだよね」文句あるのか、正成。事実をいちいち、確認せんでも、その通りである。いいじゃん、来たかったんだからさ。 「教師のすることじゃねえよ」そういうけど、腹が減ったといったのはおまえ(=正成)だろーが。教師のすることじゃなくても、あたしは自分がしたいことをするのだから、いいのだ。 「そうだ、留守電、聞いてみりん」 なんと、間違い電話が録音されていたわけだ。 『ともちゃん、今、山梨の居酒屋にいる。だから、今日はあえない。今週はだめだったけど、来週ゆっくりあいましょう、じゃあ』 でもこの伝言は、永遠に愛するともちゃんには届かない。かわいそう。 食べるだけ食べても、まだ余った。鍋ごと持って、とっとと帰ったさ。 11月22日(日)晴 昨日はずいぶん遅くまで田中さんとしゃべっていたので、朝がつらかった。 子どもだって夜更かしした翌日は空腹より眠いほうが切実。なだめてすかして一階の食堂につれていく。 チェックアウトして、なんとか赤字も出ないですんで、玄関で記念写真を撮ったあと、一発ぶちかます。 昨日の出席者名簿のすみに「明日の朝のチェックアウトまでに次期編集長に立候補してくれる人がでなかったら、むこう3年間、会報は休刊する」とかいてあったのに、ほとんどの人はそれを読んではいなかった。 その旨、つたえると「ええーっ」と驚きの声があがる。おらおら。 「なんで、昨日のうちにその話題をださなかったの?」 「だって、それを持ち出すと酒がまずくなるんじゃないかと思って遠慮したんだよ」 そうしていれば、会報存続のためのいい知恵が出たかもしれないのだが、いかんせん、みんな忙しいって逃げるのわかってんだよ。わたしがやるのが一番いいってわかっててもできないものはできないから困ってんじゃん。 わかれよ、それくらい。簡単な冊子でいいって、立派なものじゃなくっていいって、立派なものなんかめざしてなくても最低限の体裁は整えないわけにはいかんのだよ。 ホームページを2つも管理できるのに、編集はできないのか? と思う人もいるだろうが、ホームページなんか指先だけでちょちょいのちょいってできるんだぜ。へ、みたいなもんなんだからさ。机の上に集まった原稿ならべてもくじを作るだけでかなりの集中力がいるのよさ。 大声でいいたいこといったら、すっとした。だって、これ以上がんばったら家庭崩壊だし、寝る時間ほしいし、勤務時間中にはあんまりやりたかあないんだ。 帰りは田中さんと、その息子を乗せて一路岡崎をめざす。行楽シーズンでのろのろ運転。 まず古本屋=桃山書房による。そのあと「あっ、BOOKOFFがある!」と叫んだ一声でBOOKOFFへ。 人口30万ありゃ、市場はあるわさ。だが、彼女の場合、購入ではなく仕入れだからな。 その間にちょろちょろ動き回るぼうずたちを実家にあずけてしまい、あとは安城のFUZZY’S GARDENに寄って、本買って食事して三河安城まで送った。 11月21日(土)曇 いやはや、ついに書皮友好協会の全国大会の日がやってきた。 幹事をやるのも6年ぶりかあ? あ、違うな。4年前に場所は大阪なのにわたしが幹事やったしな。ま、こまかいことはいい。 だいたい、まともに出席するのも久しぶり。大阪以来ってことか? やれやれざます。 今回は4人の子どものうち、下から3人を連れて行く。連れていかないことには一泊なんて、むりだもん。 荷物が多いし、覚王山までなら電車で行っても、高速をぶっ飛ばしても一緒だろうから、次女の帰りを待って1時すぎに、くるまで出発。 電車の旅もいいんですけどね。引率者が一人の時はくるまだってば……。 連休なので渋滞。インターから栄方面も工事してるし、あいかわらずの渋滞。それでも先発隊にはぐれた人とちゃんと合流できるくらいの時間帯には着けたからな。 覚王山日泰寺の21日は弘法さんの縁日で、すごい人手なんである。考現学の対象にしている人も確かいたぞ。 で、表紙の俳句にあるように托鉢僧が二重回しを袈裟の上から着ていたのである。 あの、とんびの羽根の部分を、わたしは美智子さまの外出用コートのケープのようになっているものと思い込んでいたが、羽根は後ろ身頃の部分では、くっついて、というか見頃に吸収されていたのだ。 さてインバネスを見たという経験がどう句に反映するか。なんも関係ないかもしれんけど。 大賞は望月なんとかさん(知ってるんだが、あとで調べておきます)というアーティストの作品が受賞。キノコノクニヤはさして得票しなかったような……。 二次会に入ってから、わたしが持ってきたノートパソコンでインターネット実演してみましたが、やらない人に「わああ、おもしろそう。やってみたい」と言わせることはできなかった。 「わが書皮協の会員は、存外、保守的だったってことか……」と舟橋氏。むむむ。 11月20日(金)晴 はあ、調査書のほうはなんとか面接に間に合いました。ほっ。おまけに連休あけから見習いで使ってもらえることに……。看護婦さんになりたい。そう思いつづけてきて、こんなに簡単に医療機関で働くことがきまっちまっていいんだろうかい? 航平が開口一番。「なんと、落ちてしまいました」 がーん、けっこう自信あったのにねえ。うかるやつがいりゃ、落ちるやつもいる。次また頑張ろう。はかにも『学校V』の舞台=高等技術専門校の試験も今日でした。 11月19日(木)晴 T内が、もう早く就職したいといいだして、いやもうなかなか求人票なんか来ないもんだから、卒業した子がいる職場に直接交渉しちゃう。 「見習いですぐ使ってくんない?」 「ちょっと先生に聞いてみるね」……間。「あした面接でもいい?」 「おっけー、おっけー、超おっけー」 げげっ、あわてて調査書作成。間にあうのか? プリンターの調子が悪い。出番はこれからっていうのに、なんだよう。まったく。 めったに使わないからって、目づまりパターン印刷さえちぎれてできない。ヘッドクリーニングを繰り返しているうちに黒インク使い果たしてしまったぜ。 保証書、どこやったかなあ。修理に出してみよう。 11月18日(水)曇 明け方4時が流星のピークというふれこみだったので、目覚ましをセットして寝る。 ちゃんと起きた。うううっ、寒い。 なんだよう、曇ってるじゃん。ま、子どもの頃に、ジャコビニで流星への期待は裏切られるものって思ってればくやしがらずにすむってもんだ。ちょっと「すっぱいぶどう」の論理かもしれんが。 正成は学校がすんでからずっと星の見えるスポットを探してたんだな。12時ごろ、1つ見たと言ってた。雲で夜空がかくれた明け方より、風で雲が流れていた夜中に勝負がかかってたんだな。 11月17日(火)雨のち曇 教室に入ると、うしろの黒板のFreeスペースに『黒板ぶるーす』の感想が……。それも大賛辞。 「たいした書かれようだねえ」と原田がいう。 まったく読まれていないとは思ってなかったが、こんなに読まれていたなんて……いやあ照れますわ。だが、正体がわかっちゃったらつまんないだろうな。 といいつつURL書いてりゃ世話ないやね。 11月16日(月)晴のち曇のち雨 日曜日の日記続き。昨日の夕方、推薦入試だった斎藤に「どうだった?」と電話をかける。 「情報に関する小論文なんて、こんな簡単でいのかやあ」そりゃあ、得意分野が出りゃあ簡単に思うわな。 しばらくしてから、斎藤の携帯に着信番号が残ってたからだと思うんだけど、どんちゃんから電話。 「今ちょっと酒も入ってて、みんなで騒いでまして……」 むむむ、わしも一緒に騒ぎたいぞ。長男が寝たので、次男を寝かせに行くつもりで、どんちゃんちを襲撃。果てはかなめ先生まで拉致してドライブしました。結局は北野町に立っているエヴァのぱくりとおぼしきアダルトショップの看板という物件をみんなで見に行っただけだったなあ。ま、いっか。 [最新] [BACK][NEXT] [日誌のもくじ] [館内案内] [表紙]
11月30日(月)曇のち雨
久石譲の最新アルバムの中に、『HANA−BI』のテーマが収録されているが、これを日曜日の朝、題名のない音楽会で聴いた。 オーケストラをバックにピアノを弾く久石。むむむ、かねてから、この曲を聴くとどうしても、ある映画を思い出さずにはいられないのだ。 その映画とは『砂の器』だ。BS−NHKの日本映画ベスト100の1位が『となりのトトロ』で2位が『砂の器』だったことがある。 トトロは宮崎ファンの組織票の気配がするが、『砂の器』の2位、ま、いいか。 加藤剛がピアノと指揮を同時にやっちゃう。それと平行して丹波哲郎が捜査会議で熱弁をふるう。 「逮捕状を請求します」 ぐわーん、と音楽も最高潮。あれである。 実際にこの映画の音楽を担当したのは芥川也寸志。ほかにも『八甲田山 死の彷徨』の音楽がすばらしい。この芥川の日本の映画音楽の正統派の継承者に久石譲はなるだろう、なあんてことは前にも書きましたね。 そんなこんなと、それから映画音楽というジャンルが一人歩きできていたのは、『ひまわり』までで、そのあとはヒモ付きになったと、あたしは思っているが、『HANA−BI』はどこか『ひまわり』的にもすばらしい。
11月29日(日)晴
いぼいぼの健康サンダルできゅっきゅっと歩きたくなるような気分。
11月28日(土)晴
そういえば、『トゥルーマンショー』も見たり、美術館で『黄金のシルクロード展』なんぞも見てはいるのであるが、感想が書けないでいるのです。 以下、ねたばれも書いてありますから、これから見ようというかたは要注意。
『トゥルーマンショー』についていうなら、最初はああいう映画もありなんだろうな、と思っていたんだが、だんだん腹がたってきたというか、あたしにとってはちっともおもしろくはなかったんだ、と気付いた。 腹が立ったのは自分に対して。みんながほめてるんだから……っていうのが前提ではだめじゃん。みんながほめてたって、自分がつまんなければ、つまんなかったって大声でいうべきだ。 みんながけなしてたって、自分が好きなら、好きって大声で叫ばなければ……ねえ。『シティオブエンジェル』の時のように。 なにがいやって、ああいう設定のドラマは成りたたないとわたしは思うんだ。トゥルーマンはいいさ、なにも知らないんだから。でも、奥さん役の女優さんや幼なじみ役の俳優さんの人生はどうなるの? こういう質問封じのための説明も冒頭にはあるけれど、あたしは納得しない。成立するかしないかは問題じゃなく、成立したものとして物語を見よ、という人もいるだろう。 あたしだってたった1人の二等兵をわざわざ8人で探しにいくわけないじゃん、といわれたら、それはそれで置いといて、っていうだろうけどさ。 だからさあ、映画のいろんな設定に関して、こういう設定は受け入れがたいって思う人が観客の何パーセントかはいるんだろうなあ。しょうがないやね。 あたしとしては奥さん役の女優が「いくら仕事でも、もうこれ以上はできないわ」って叫ぶ、その叫びはきっと真実の叫びだ。それにこたえてやりたい。 「そうだ、そう思ってあたりまえだ。あんたは悪くないよ」っていってあげたい。 「ほんとは、ぼくが嫌いなんだろ」って女優として奥さんを演じているメリルにトゥルーマンがいう。かわいそうなトゥルーマン。そこからドラマがぼろぼろ破綻していくなら、あたしは納得したんだけどな。 つくりものの壁を空だと信じて、そこにぶつかって終わり、なんて、やだな。 もっと、わからないのはラストでトゥルーマンの心の恋人がわーっと喜んで部屋を飛びだし階段をかけ降りるけど、あれは何? 彼女も実はずっとスタッフの1員で、TV局のどこかに、彼女の部屋のセットがあって、次の瞬間、トゥルーマンやクリストフたちと抱きあってるシーンとかにはならないのかしらん? むしろ、そういう『蒲田行進曲』的なオチで、終わってほしかった。そのほうがすっきりする。
見おわってあたしが思うのは猿岩石にはじまる日テレ電波少年のサバイバル芸人ルポのこと。 どの部分がヤラセで、どの部分が演出で、どの部分が事実なのか、もうどうでもいいじゃんっていうくらいに編集次第の番組なわけじゃん。トゥルーマンショーも日テレみたいな編集すればいいのに、とも思いました。だって、ずっと中継ってのは疲れます。 浅間山荘は初めてだったから、ずっと見てたけど、麻原逮捕の朝も、函館ハイジャックの一夜も寝ちゃったでしょ、皆さん。 猿岩石のヒッチハイクも、あんなのヤラセに決まってると思いながら毎週、彼らを見続けて、実は1ヶ所だけ、飛行機に乗りましたってのがバレて大騒ぎになったなあ。だけど、あんなに騒ぐってことは、みんなヤラセはないと信じてたというのか? 純真な視聴者がかくも多きか! って、あたしは驚きましたがね。
11月27日(金)曇のち雨
名古屋まで出張。国語の研修会で早稲田の中村明教授の講演がメイン。前座は小牧南の先生の、はやりの歌で生徒の関心をひきだす授業実践の報告。 そのあとは学校に戻らず、年休をとって名古屋でメール友だちとお食事。待ちあわせの場所にNHKビル1FのでかいTVモニターのところを指定され、初めて行ったんだけど、広々してて、栄のまんなかなのに人もうじゃうじゃいなくてびっくりした。 早くついたから、本屋にも行きたかったけど、なんだかめんどくさい。結局、日記を更新して、グレ電から送信してたら時間。
『プライベートライアン』の感想、昨日のつづき。 えーと、そうだ。朝10:00からの回に10:07くらいに映画館についたんだけど、もぎりのおじさんが(入り口には一人しか従業員がいなくて、自動券売機の前に立ってた人) 「会員証は?」 「持ってる、持ってる」 「ああー、はじまっちゃったかなあ」と心配してくれるおじさん。 「いいの、2回めだから」というと 「えっ、2回めなの? じゃあ、もう200円引いて……と」1300円にしてくれた。やったね。 前にもなにかに書いたが、あたしは映画を途中から見るのにそんなに抵抗はない。終わってトイレ行って、飲みもの買って、席にもどって、予告編見て、最初のシーンから見覚えのあるシーンまで見る。時間があれば最後まで見る。 今回、戦闘シーンの途中から最後まで見て、もう一度、見損なった冒頭シーンに戻ると、また別の感慨があった。 そこにいた兵士たちの顔がきれいすぎるのだ。 そりゃあ、D−DAYからの8日間(だっけ?)で、ひげはぼうぼう、髪はくしゃくしゃ、戦闘服もよれよれになっていくんだけど、上陸間際の顔はつるんつるんで、おひげも剃り立てでイイ男たちなのよ。船酔いしてゲロまいてる奴もいたけど、ま、いいや。 十字架にキスして祈るジャクソンには、かの『ディアハンター』のクリストファーウォーケン様の面影がだぶってしまって、いいぞお。 最後まで見てから、もう15分。時間に余裕のあるかたはぜひお試しあれ。
11月26日(木)晴
広末の合格できのうからさわがしいが、航平だって愛工大にうかったんだぞ。ふんだ。 「帝国海軍軍人の孫にも神風は吹くだてー」などと自慢する航平は連合軍の映画(=『プライベートライアン』)は見たくない、などという国粋主義者である。
『プライベートライアン』に新事実を発見してしまった。それも、かなり重大な発見だ。 兵士の名前を覚えまちがえていたことや、ライベンの顔を忘れていたことは鑑賞ミスだったなあ。それよりもだ。最後の銃撃戦でミラー大尉を撃ったのは、あの(通信所にいた)ドイツ兵だった。ということが、とても重要だ。 腰がひけて銃撃戦に参加したくてもできないアパムだけが、瓦礫のかげからそれを見ていた。アパムは目を見開いて、銃をかまえるドイツ兵たちと、撃たれて倒れるミラー大尉を見る。カメラが確認するように、この3点を往復したから、間違いない。アパムは、信じられない! というような表情をする。 そこへ援軍が到着した気配。次のシーンのアパムは銃を投降した独兵たちに向けながら独語でなにかわめいている。 さあ、ここだ。今までわたしは、にやついた敵がへらへら「アパム……」と自分の名前(なんと、名前だあ!)を呼んだから、彼の屈辱と怒りが頂点に達して引き金を引いた、と思っていた。 ちがうのだ。 二度めに見たアパムの肩には、すでに殺意がうかんでいる。自分が一度は助けたとか、見逃してもらったとかは、もういい。メリッシュを刺し、敬愛してやまない上官=ミラーを撃った相手へのシンプルな憎しみに燃えている。もとはといえば通信所でウェイドを撃ったのも奴だったかもしれないわけだろ? さっきまで腰が抜けてたはずなのに、やけにきびきびと独語で指示をし、中央の独兵にねらいを定める。少しの間。発砲。ずどん。 そして、銃を捨て、きびすを返す。 胸にひろがる絶望。 でもさあ、8人のライアン救出部隊のうち、3人までもおんなじ奴に(しかも、戦場は2ヶ所)やられるなんて偶然は、ありか? ま、いいや。
それから、以前にも、この映画では名前というものがとても大切に扱われている、と書いた。 今回、橋のたもとで帰らないというライアンに誰かが 「こっちだって2人、なくしてるんだ」というと、ライアンは 「2人の名前は?」って聞く。「カパーゾ」が聞きとれなくて、「カピ? ん?」なんて聞き返して、そしてうつむく。 名前がわかんないと冥福も祈れないか? 自分のために死んだ兵士の名前を聞こうとするなんざ、見上げたこころがけだと思った。ライアンえらいやん。
好きなシーンについて。 わたしはどうやら登場人物たちのこころが通じあってるなっていう場面が好きらしい。目と目だけでわかりあってるっていうような場面。 ライアンのいる橋のある町をめざすにあたって、地図を広げながら磁石をもったミラーの手がまたかたかたと震えている。音が出るから磁石の蓋をしめながら、ミラーとホーバスの目があう。なんかすべてわかりあったもの同士の視線だったなあ。うん、よかった。 今日はここまで。感想つづく。
11月25日(水)晴
昨日は久石譲の新譜を買ったんだった。ほんとは浅川マキの新譜が26日に出るので予約(でもしなければ入荷されないんだもん)をしに行った、そのついで。 インターネットのありがたさなんて、あたしにとってはマキの新譜の発売日を正確に把握できただけでもう充分だって気がしちゃうなあ。それ以外のことで、そんなに恩恵に浴してるって感じませんわ。 で、やっぱりすごいぜ、久石譲。 「こころが洗われるような……」と形容したくなる旋律に、最近、君は出会ったかい? ただいま公開中の『時雨の記』のテーマを聴いて、それだけで泣けてきたので『時雨の記』を見に行こうと思ったが、まだしばらくやってるだろうし……それよりやっぱりこっちをもう一度、ってんで『プライベートライアン』ふたたび。
11月24日(火)晴
めもあある美術館への問いあわせのメールが先週も来ていた。ごめんなさい、まだコピーお送りしてない。 ホームページを持ってから、これで4人めの問いあわせになるかな。ほんとに微々たることだけど、探したい人と伝えたい人がいて、物語が行きかうことはしあわせなことじゃないか。
11月23日(月)晴
夜、奇跡的にぼうずたちは早く寝た。また、どんちゃんちにみんないるのかな? って思って電話してみたら、寝ぼけた声。すまん、起こしてしまったか。すぐに切る。 航平はダンナんちにいた。 「すげー、おもしれー留守電が入ったんだてー」なんか、すごい盛り上がりようなので酒宴でもやってるかと思ったが、そうでもないらしい。そのうち、腹が減ったとか、なんか食わせろという話題になり、 「おでん食べる?」というと「食べる。食べる」という返事。晩のおかずがおでんで、まだいっぱい残っているのだった。 「ダンナんちの近くからまた電話するね」といって、それからローソンで割り箸に紙の器にビールも買って、矢作駅の裏まで行く。 「うわあ、ほんとに来た」 来て悪いか。 「っていうかさあ、ハタチの男が3人いる部屋にいるわけだよね」文句あるのか、正成。事実をいちいち、確認せんでも、その通りである。いいじゃん、来たかったんだからさ。 「教師のすることじゃねえよ」そういうけど、腹が減ったといったのはおまえ(=正成)だろーが。教師のすることじゃなくても、あたしは自分がしたいことをするのだから、いいのだ。 「そうだ、留守電、聞いてみりん」 なんと、間違い電話が録音されていたわけだ。 『ともちゃん、今、山梨の居酒屋にいる。だから、今日はあえない。今週はだめだったけど、来週ゆっくりあいましょう、じゃあ』 でもこの伝言は、永遠に愛するともちゃんには届かない。かわいそう。 食べるだけ食べても、まだ余った。鍋ごと持って、とっとと帰ったさ。
11月22日(日)晴
昨日はずいぶん遅くまで田中さんとしゃべっていたので、朝がつらかった。 子どもだって夜更かしした翌日は空腹より眠いほうが切実。なだめてすかして一階の食堂につれていく。 チェックアウトして、なんとか赤字も出ないですんで、玄関で記念写真を撮ったあと、一発ぶちかます。
昨日の出席者名簿のすみに「明日の朝のチェックアウトまでに次期編集長に立候補してくれる人がでなかったら、むこう3年間、会報は休刊する」とかいてあったのに、ほとんどの人はそれを読んではいなかった。 その旨、つたえると「ええーっ」と驚きの声があがる。おらおら。 「なんで、昨日のうちにその話題をださなかったの?」 「だって、それを持ち出すと酒がまずくなるんじゃないかと思って遠慮したんだよ」 そうしていれば、会報存続のためのいい知恵が出たかもしれないのだが、いかんせん、みんな忙しいって逃げるのわかってんだよ。わたしがやるのが一番いいってわかっててもできないものはできないから困ってんじゃん。 わかれよ、それくらい。簡単な冊子でいいって、立派なものじゃなくっていいって、立派なものなんかめざしてなくても最低限の体裁は整えないわけにはいかんのだよ。 ホームページを2つも管理できるのに、編集はできないのか? と思う人もいるだろうが、ホームページなんか指先だけでちょちょいのちょいってできるんだぜ。へ、みたいなもんなんだからさ。机の上に集まった原稿ならべてもくじを作るだけでかなりの集中力がいるのよさ。
大声でいいたいこといったら、すっとした。だって、これ以上がんばったら家庭崩壊だし、寝る時間ほしいし、勤務時間中にはあんまりやりたかあないんだ。
帰りは田中さんと、その息子を乗せて一路岡崎をめざす。行楽シーズンでのろのろ運転。 まず古本屋=桃山書房による。そのあと「あっ、BOOKOFFがある!」と叫んだ一声でBOOKOFFへ。 人口30万ありゃ、市場はあるわさ。だが、彼女の場合、購入ではなく仕入れだからな。 その間にちょろちょろ動き回るぼうずたちを実家にあずけてしまい、あとは安城のFUZZY’S GARDENに寄って、本買って食事して三河安城まで送った。
11月21日(土)曇
いやはや、ついに書皮友好協会の全国大会の日がやってきた。 幹事をやるのも6年ぶりかあ? あ、違うな。4年前に場所は大阪なのにわたしが幹事やったしな。ま、こまかいことはいい。 だいたい、まともに出席するのも久しぶり。大阪以来ってことか? やれやれざます。 今回は4人の子どものうち、下から3人を連れて行く。連れていかないことには一泊なんて、むりだもん。 荷物が多いし、覚王山までなら電車で行っても、高速をぶっ飛ばしても一緒だろうから、次女の帰りを待って1時すぎに、くるまで出発。 電車の旅もいいんですけどね。引率者が一人の時はくるまだってば……。 連休なので渋滞。インターから栄方面も工事してるし、あいかわらずの渋滞。それでも先発隊にはぐれた人とちゃんと合流できるくらいの時間帯には着けたからな。 覚王山日泰寺の21日は弘法さんの縁日で、すごい人手なんである。考現学の対象にしている人も確かいたぞ。 で、表紙の俳句にあるように托鉢僧が二重回しを袈裟の上から着ていたのである。 あの、とんびの羽根の部分を、わたしは美智子さまの外出用コートのケープのようになっているものと思い込んでいたが、羽根は後ろ身頃の部分では、くっついて、というか見頃に吸収されていたのだ。 さてインバネスを見たという経験がどう句に反映するか。なんも関係ないかもしれんけど。
大賞は望月なんとかさん(知ってるんだが、あとで調べておきます)というアーティストの作品が受賞。キノコノクニヤはさして得票しなかったような……。 二次会に入ってから、わたしが持ってきたノートパソコンでインターネット実演してみましたが、やらない人に「わああ、おもしろそう。やってみたい」と言わせることはできなかった。 「わが書皮協の会員は、存外、保守的だったってことか……」と舟橋氏。むむむ。
11月20日(金)晴
はあ、調査書のほうはなんとか面接に間に合いました。ほっ。おまけに連休あけから見習いで使ってもらえることに……。看護婦さんになりたい。そう思いつづけてきて、こんなに簡単に医療機関で働くことがきまっちまっていいんだろうかい?
航平が開口一番。「なんと、落ちてしまいました」 がーん、けっこう自信あったのにねえ。うかるやつがいりゃ、落ちるやつもいる。次また頑張ろう。はかにも『学校V』の舞台=高等技術専門校の試験も今日でした。
11月19日(木)晴
T内が、もう早く就職したいといいだして、いやもうなかなか求人票なんか来ないもんだから、卒業した子がいる職場に直接交渉しちゃう。 「見習いですぐ使ってくんない?」 「ちょっと先生に聞いてみるね」……間。「あした面接でもいい?」 「おっけー、おっけー、超おっけー」 げげっ、あわてて調査書作成。間にあうのか?
プリンターの調子が悪い。出番はこれからっていうのに、なんだよう。まったく。 めったに使わないからって、目づまりパターン印刷さえちぎれてできない。ヘッドクリーニングを繰り返しているうちに黒インク使い果たしてしまったぜ。 保証書、どこやったかなあ。修理に出してみよう。
11月18日(水)曇
明け方4時が流星のピークというふれこみだったので、目覚ましをセットして寝る。 ちゃんと起きた。うううっ、寒い。 なんだよう、曇ってるじゃん。ま、子どもの頃に、ジャコビニで流星への期待は裏切られるものって思ってればくやしがらずにすむってもんだ。ちょっと「すっぱいぶどう」の論理かもしれんが。 正成は学校がすんでからずっと星の見えるスポットを探してたんだな。12時ごろ、1つ見たと言ってた。雲で夜空がかくれた明け方より、風で雲が流れていた夜中に勝負がかかってたんだな。
11月17日(火)雨のち曇
教室に入ると、うしろの黒板のFreeスペースに『黒板ぶるーす』の感想が……。それも大賛辞。 「たいした書かれようだねえ」と原田がいう。 まったく読まれていないとは思ってなかったが、こんなに読まれていたなんて……いやあ照れますわ。だが、正体がわかっちゃったらつまんないだろうな。 といいつつURL書いてりゃ世話ないやね。
11月16日(月)晴のち曇のち雨
日曜日の日記続き。昨日の夕方、推薦入試だった斎藤に「どうだった?」と電話をかける。 「情報に関する小論文なんて、こんな簡単でいのかやあ」そりゃあ、得意分野が出りゃあ簡単に思うわな。 しばらくしてから、斎藤の携帯に着信番号が残ってたからだと思うんだけど、どんちゃんから電話。 「今ちょっと酒も入ってて、みんなで騒いでまして……」 むむむ、わしも一緒に騒ぎたいぞ。長男が寝たので、次男を寝かせに行くつもりで、どんちゃんちを襲撃。果てはかなめ先生まで拉致してドライブしました。結局は北野町に立っているエヴァのぱくりとおぼしきアダルトショップの看板という物件をみんなで見に行っただけだったなあ。ま、いっか。
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