98年7月前半の学芸員日誌


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7月15日(水)曇

期待はしてなかったけどアメリカ版『ゴジラ』。あれはひどい。
もうサイテー。
あたしが生涯で見た映画のワースト1決定。
なあにがひどいって、あらゆる存在に必然が感じられない。なぜゴジラなんだ。なぜN.Yなんだ。登場人物にも、てんで共感できないし……。
ただもうマンハッタンを踏みつぶして、マジソンスクエアガーデンを爆発させて、ブルックリン橋をひきちぎらせてみたかったんだな。でもただそれだけ。なんてくだらない。
タイトルロールの最後の最後に”in memory of Tomoyuki Tanaka" 字幕で「田中友幸氏の思い出に捧げる」と出るんだけど、日本のゴジラ関係の人なんでしょうね。まったく、こういうことを検索するためにコンピュータやインターネットってのはあるんだろうが、活用してないやつ>自分。

7月14日(火)曇のち晴

実は今週いっぱい晩御飯のしたくをパスしていいんですう。こんなうれしいことはない。
午後の早い時間にしたくしてそのまま常温に放置したらもう最後、食中毒まちがいなし。冷蔵庫に入れて出勤しても、食べる時にはおいしくないだろうし……。いろいろあって、つまりは亭主のほうが料理がうまいだけなんだが、作ってくれてるんだわさ。やっほー、やほほほー。

実は日記をつける行為そのものをあたしは愛していて、この電脳版の他に紙の日記も2,3種類つけている。数が確定していないのは毎日書かなくてもいいというのもあるからだ。
10年日記ってのもつけてんだよーん。で、パリ祭(=フランス革命記念日)である去年の今日はあたしがはじめてWIN95マシン=びぶろちゃんを買った日なんだった。ということはもうじきインタネットはじめて1年になるということだ。
去年はチバレイの『親子で入門インターネット』にお世話になった。子どもにはいじらせてないけど……。ことしの夏のNHK教育TV趣味悠々は西村知美が司会で『ホームページはむずかしくない』とかなんとかいうんだぞ。でももう作れるから見ない。

7月13日(月)晴

中スポ見たら、昨日はナゴヤドームにglobe来てたんだな。スケールが違うぜ。案外チケット取れなくてこっちにしましたってのいたかも……。
さて、一夜明けて選挙の結果は旧衆議院愛知4区の感覚では、4区から衆議院に出ていた浦野、まさかの八田ひろこ元市会議員に敗れてしまう。くやしかろうなあ。ざまみさらせ。
八田さんは典型的な共産党の婦人部って感じのきれいなおばさんだ。真っ黄色のスーツなんかよく着ているのを見る。で、ちょっとカン高い声で歯切れよく、よどみなくしゃべる。駅や繁華街ばかりでなく、午後の住宅街にも街宣カーでやってきて、選挙であろうとなかろうと、歯切れよく、よどみなくしゃべっている。昼寝してる時なんかだとうるさい。
市会議員なら常に当選だが、県会議員にはなかなかなれないでいたのに、いきなり参議院である。まさか当選するとはおもってなかったんじゃないのか?
ところで、選挙とF1とワールドカップの3本立てだったなんて知らんかったよ。

とりあえず、締切りだけは守っていれば、他人にそんなに迷惑はかからない。今日が締切り! というものは一つもない。あああ、忙しい7月上旬だった。
で、今日はもう仕事はしない(してるふりだけしよう!)と決めて、コロナへ走る。いつにもまして駐車場は満杯である。
今からすぐ見られるのはってえと……、『コレクター』か。ま、いいでしょう。
また、出てたよ。モーガン・フリーマン。『ディープインパクト』の主役=大統領だぜ。今回は『セブン』の彼に戻っていた。
歴代の大河ドラマの信長役の一覧表が載ってるサイトとか、NHKのホームページにはないものだろうか? つまりその、アメリカ映画における大統領役の一覧表があったらいいなあ、ってことなんですが。
最近は黒人大統領もいるし……。だが現実にはまだいないわけで、スクリーン上で初めて黒人の大統領を演じたのは誰だったんだろう? なんてことをよく考えるんですが、調べようとまでは思わないのね。
『コンタクト』はフォレストガンプ方式でまんまクリントンが出てまして、それはそれでわかりやすいというか、何というか……。ゼメキス監督、なにを自慢したいんだろう? って思いましたけど。

7月12日(日)曇のち晴

名鉄電車の中だ。やっぱ電車の中ではLXのほうが安定した入力が可能だな。

帰宅。
M子さんに誘われて岡本真夜のコンサートに行ってきた。ファンでもなんでもないけど、一緒に行くつもりだった妹さんの都合がわるくなったから、あたしに電話がかかってきた。
金山駅からここも地下道で、すいすいとついてしまう。市民会館大ホールは4階まで満員。けっこう人気あるんだな、と感心する。あたしの好みの歌手ではないけど、一応メジャーな人だからな。
しかしなあ、ダンサー入れて踊りながらマイク握ってるが、歌だけにしろって。踊りへたすぎ。そのかわりピアノの弾きがたりを増やせばいいのに。なんていうのかなあ、1曲めから、ほぼ総立ち。ファンじゃない人間、ずっとすわってるのもノリが悪いみたいでやだけど、しょうがないぜ。
高校1年までピアニストめざしてて、ある日ドリカムを聞いて歌手になろうと決めたんだって。ドリカム聞いてって世代が大ヒット飛ばしたりするんだな。ドリカム吉田美和が卒業アルバムに「ユーミンを抜いてやる」と書いてたらしい。で、その夢はかなったわけだが、世代に話がいっちゃうところがトシのあらわれだな。
わたしらあたりだと、拓郎きいて、岡林きいて、歌手めざしましたってか。長渕が同学年、あたしゃ長渕はきらいだが。

ところで、選挙。ちゃんと行ったぞ。
ラジオで宣伝してたのは自民党と民主党と自由党だった。小沢一郎が一番だめ。センスなし。
橋龍が「この国は本当にだめな国でしょうか? わたくしはそうは思いません」ってやつのバックには久石か? とおぼしきピアノの音色。実際は誰が弾いてたんだろうか? サントリーの山崎のCMみたいなきれいなメロディーでうっとりしちゃうような曲だった。
「菅直人です」の方はコバのアコーディオンか? とも思ったが、Gクレフかクライズラーかそこらのバイオリンだったかもしれない。
サントリーといえば、ヨーヨーマのチェロでしょう。最近のCMクラシックではあれが一番だ。ヨーヨーマって大柄な拓郎って感じにみえる。どうでもいいか。

7月11日(土)曇時々晴時々雨

休日の弁当作りはなんだかぐちゃぐちゃでいらいらだ。
先週は11時ごろから「1時間あれば間に合うな」と思って作り始めたら
「おなかすいた。あたしたちのごはんは?」と言われたり、赤んぼがびーびー泣き出したり、結局、弁当と子どもを積み込んで家を出たのは1時過ぎていた。
「じゃあ、今日は10時から作ろう」と台所に……。赤んぼはおんぶ。おんぶするとすぐ寝てしまうのでベッドにおろそうとしたらさあ大変。ぎゃあぎゃあ泣き出してこれの世話に1時間。
「あたしたちのごはんは?」
「はいはいわかりましたよ。つくりゃいいんでしょ、つくりゃ」と口に出すわけにもいかんので、腹でいう。たまらんわい。家を出たのはもちろん1時過ぎ。

7月10日(金)曇時々晴のち雨

昨日の帰りに「明日も球技大会だよ」というと
「えーっ、二日もやるのー!」
なんて何人もいってたが、きょうはまずまず楽しそうにやってたような感じ。
来年ねえ、どうします?

そういえば、午前中にぼうず二人をあせもだ、とびひだってんで皮膚科に連れていってから保育園へ。帰ってきたらぐったり疲れてうとうとしていたら電話が……。
弁当のさいそくかと思ったらむかしの男だった。鬱がひどくて会社をやめたら、とたんに躁なんだって……。
今は田んぼと畑の世話の毎日。自然と一体の百姓のくらしもいいな。でもできんわな、わたしじゃ。
「今から昼寝しようと思ってねえ。ちょっと飲んでんの」
「毎日にわとりみたいな生活してんの。朝4時に起きて、晩は9時には寝ちゃうね」
「昨日は足助でインド楽器のライブがあって、飲んだくれて、酔いつぶれて……」
「畑の野菜には農薬いらないの。わしが全部みつけたら指でつぶすから。それでいいの、自分とこの分は。出荷はできんけど」

7月9日(木)晴

自分も親だから保護者懇談会に行かなきゃならん。ムスメたちと帰りに職場の自販機でジュースを飲み、そのまま坂を下って図書館で本を返して借りて午後三時。
こども図書館のほうの検索システムがあんなにわかりやすくて、画面もちゃんと子ども向けでピピピッでレシート大の紙に印刷までしてくれるなんて全然知らなかった。
自分の子どもが二人画面に顔をくっつけてぴっぴっぴっと操作しているのを見て「やるじゃん、こいつら」とおもっちゃったが、親ばかか。

まだ梅雨はあけてないらしいが、7月に入ってからは雨が全然降ってない。
球技大会ってたのしいんだろうか。
「生徒がちっとも楽しそうじゃないで、来年からやめるか?」
すんでから職員室でみんないってた。審判とか準備まで生徒にやれとはいわんよ。できないものはしょうがない。でもねえ、せめて楽しそうにやってほしいよね。雑用はみ〜んな大人がやってあげてんだからさ。

7月8日(水)晴

期末テストが昨日で終わって、明日から2日間は球技大会。
企画立案する立場ってのはたまらんなあ。自分の仕事だから助けてくれって白旗あげるわけにはいかんし……、それに企画案だけは一人でだすが、あとはみんな協力してくれるわけだし……こういう時に「だれもわたしに協力してくれなあ〜い」っていうやつがいるが、けっこうまわりが協力してることに気づかないバカだったりもする。そういうバカだとは思われたくないな。
その合間に保護者懇談会も一応やっておかないといかんし……。もうはたち過ぎのやつだったら親を呼んだりなんかしないぞ。ってこの日に来る予定の親は誰も来ない。
「うちの人に渡してくれた?」
「なんだったっけ? あ、忘れた」
そんなこったろうと思ったよ。

7月7日(火)晴

仕事の帰りに同僚の事務の男の子(渡辺いっけいと高校で同級生だったんだって)とヴィレッジヴァンガードへ行く。
特にこれを買 おうというあてはなかったが、そうだ、マイブーム展をパルコでやってんだったと思いだし、これも「名古屋のどこでやってるか知らない?」ってN西さんに聞かれて「雰囲気からいうとパルコギャラリーだと思う」って答えたら、それが大当たりだったのさ。やるじゃん>自分。
というわけで『カスハガの世界』『カリフォルニアの青いバカ』ともにみうらじゅん。あとは串間さんの『まぼろし万国博覧会』の3冊購入。
万博行ってます。強烈に記憶に残ってます。この日の鑑定団に万博柄のアロハを着た岡田東大オタクが出ていたような……。

7月6日(月)晴

名古屋へ出張だった。といっても書類を県教委へ出しに行くだけ。
暑さといそがしさで、金山から地下にもぐったらそのまま地上に出ないで用をすます。 市役所で地下鉄をおりたら、そのまま県庁西庁舎連絡通路を通るわけ。寄り道もいっさいしないで帰る。
いつもは名鉄電車のなかで、HP200LXで日記をつけていたが、今回はmobioくんをいじっていた。LXの親指打ちに比べてなんとなく頼りないキーボードであることよ。
テストおよび採点地獄、はたまた行事もやらねばならんのに、苦悩は続く。

7月5日(日)晴

『もののけ姫』のビデオを借りにいこうよ、とムスメたちがいうので「この際だ、買ってやるぞ」といったら大喜びしてくれた。ま、いっか。
セルビデオは¥3,980が普通かと思っていたら、税込みで¥4,750いただきます、といわれてしまった。高くないかい? 売れるにきまってんだからさ、もう少し下げてもいいんじゃないかな。
あたしの本心を白状すると『もののけ姫』より『……ナウシカ』のほうが好きなんだな。ずっと

7月4日(土)晴

仕事を早めにきりあげて、ノブギャラリーへ行く。
イッコウさんの個展のオープニングである。造形作家のオープニングはいい。いろんな人があつまるし、お酒飲んでしゃべってりゃいい。本の出版記念会もこういうふうにならないもんだろうか。みんな「お勉強」が好きなんだろうか。どうも批評会だとか、読書会仕立てのものが多いな。
みんなに、ひさしぶりー! とかいわれた、ってことはそんなにごぶさたしてた? 自分にはそんなつもりはないのでヘンな感じ。
でもまあ、たしかにぼーずたちが出来てからのこの3年のフットワークはにぶいかもしれんな。 あたしの同級生で2、3人ほど、アーティストの妻になったのがおる。そのうち2人もだんなと一緒に来ていた。アーティストと駆落ちしたい願望もあったがね、むかしのことだな。
富岡多恵子と池田満寿夫の駆落ちがとってもかっこよく思えて、そのころの二人が別々の本のなかで自分たちの暮らしを書いてるほんを文庫で集めたりもした。

7月3日(金)晴

niftyのFBOOKにいたころ知り合った人はだいたいみんな通信歴は5年以上もあるわけだから、ホームページもみんな持ってるみたいだ。前にもページ開設はあたしが一番おそいくらいと書いた。
きのうは懐かしや、大阪のたまけりや絢ちゃんからリンクメールをもらった。
リンク張ってんのに、まだメールでごあいさつしてない人が何人もいる。気ばっかりあせって、何も出来てない。
テストの問題はなんとか、間に合わせてるが、採点どころではない。球技大会の組み合わせごときにこんなに精力も体力も使い果たしてていいものか。

7月2日(木)晴

ファイルのシンクって更新日付の違うものだけ上書きされるはず。なのにフォルダが入れ子になって、今日も今日とて、なにがなにやら……。

と、書いてから2時間後。シンクしようなんて思わずに、変更したファイルだけ転送して上書きすりゃいいんだわさ。
このごろ、仕事がこなせなくて、今日も昼間っから職場で次の行事の実施計画案なんてのをぱちぱち打っていた。テストなんて直前に間に合えばなんとかなる。採点はまた別問題。

7月1日(水)晴

やらなきゃならんことが多いのに、時間が足りなさすぎるぞ。ぼうふらの締め切りには間に合わなかったし……。

あたしはパソコンで住所録の管理をするのにどうもまだ踏み切れないでいる。機械が信用できない。めんどうでも住所録は紙ものに頼っている。
これが、すいすいと母艦とmobio間でシンクできるものなら、乗り換えてもいいかな、とも思うんだけど、できない。昨日からさんざんやっててできない。だから仕事にしわよせがきて、もう毎日たいへんなのさ。

これはいずれ、視聴覚室(映画と音楽のことを書くページ)ができたらまとめて書くつもりだが『ディープインパクト』の中で老宇宙飛行士が船内での退屈をまぎらす娯楽として本(=ペイパーバック)を持っていくんだけど、どんな本を持っていったと思います?
ま、この宇宙飛行士たちの世代の断絶と融和も映画の重要な要素であるわけなんだが、その本とは『ハックルベリーフィン』と『白鯨』だったのね。
二度と地球には戻れないかもしれない宇宙船の中で読む『白鯨』。
そうかあ、アメリカ人にとっての国民文学って、トウェインとかメルヴィルなんだあって納得して、さて……日本だったら? そういう国民文学は存在しているか。毛利さんや千秋さんはなにか小説を持っていったんでしたっけ?
『ハックルベリーフィン』って『坊っちゃん』に相当するかなあ? それとも『走れメロス』かいな。

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