【ちょっと長い関係のブルース】 [diary's index]
[back]
[next]
2002年9月1日(土) 晴れ
九月には帰らないと松任谷由実は歌う。
九月になると、人はどこかへ帰らなければならぬのか。 いったいどこへ帰れというのか。
どこなのだ、わたしの帰る場所は?
2002年9月2日(月) 晴れ
子どももわたしも始業式。
ひとまず夏は終わった。 暑さは一向に去らないが……。
修学旅行に行く人数がどうやら確定した模様。
旅行のしおりどころではない。 まだ、なんにも、全然、なんだから。 とにかく全国大会の招待状を全員に配ってしまわなければ。
編集がすんでいる会報の原稿を印刷にまわさなければ
2002年9月3日(火) 雪
もう2日しかない。
どっちだ。
早めに出勤して机のある場所で会報その他の手紙を書いたりしている。
あわてちゃだめだ。 あせってもむだだ。
アタマじゃわかっているがな。どうもな。
2002年9月4日(水) 晴れ
明日は出発だ。 しおりをコピーしなくちゃならん。
原稿は出来てんのか? なんとかなるだろう。
でかけてしまえば三日間帰ってこない。会報や発送用の封筒の準備がとどこおる。なんとしてでも今日中にこっちもけりをつねばならん。
2002年9月5日(木) 晴れ
生徒11名、引率職員3名、総勢14名のぷち修学旅行。
携帯があれば時計はいらないが、機内では電源切らねばならない。
生徒諸君は必ず聞くのだ。 今、何時? あと何分で着く?
先日、初対面のネット仲間がすてきな懐中時計をプレゼントしてくれたので函館までつれてきた。
夜、あんまり髪が長く伸びたので、理容師見習い中のS代に少し切ってもらった。
2002年9月6日(金) 雨
函館から札幌まで北斗で移動。
某N旅行が何を勘違いしたのか、たった一両しかない喫煙車を禁煙車だと信じ込んで、われわれに割り振ってきたものだから、たまらない。
さすがのわたしもブチ切れた。
函館駅から大声で岡崎支店へ抗議の電話。
「禁煙車ですよね」と何度も念を押したのに、このざまだ。
おかげで一日中、すっげー不機嫌。
クルマ社会の申し子のような愛知県の青少年は、列車の旅の大変さを学習いたしましたとさ。
2002年9月7日(土) 晴れ
帰宅して、いつもの生活に戻ったとたん、いらいらして、叫んだり怒鳴ったりしてしまう自分がいやだ。
そうだ! 今回は生徒諸君には腹が立たなかった。 みんな、よかったよ。
いかんのは管理職のほうだな。 生徒がなついてこないのをいいことに単独行動ばかり。 すぐどっかに消えちゃうんだ。
学校行事だろう? 生徒から目をそらすな。 いやがられてもつきまとえ。
「一人になりたい」が口ぐせのあたしだって、一人になったのはトイレの中だけだったぞ。
あと某N旅行な。 札幌から小樽、小樽から新千歳までの有料道路、ガイドさんにいわれて現金精算したが、うちで請求書をよく見たら請求項目の中にちゃんとある。
返せよ。
それから名古屋空港に迎えにきた、某伊豆Kのガイドが看板も持たずにぼーっと突っ立ってるだけの役立たず。
わたしが駐車場までバスを探しに行ってやっと乗れたよ。
向こうは制服の集団を探してたらしいんだが、ばか。 わしら私服なんだってばよ。
おまけに帰り道、警察署の前で信号無視して反対車線走ってクラクション鳴らされてるしさ。
ほんとに、もう!
2002年9月8日(日) 曇り
小樽オルゴール堂で、おお、これは! と思い購入したのは足踏みミシンのかたちをしたからくりオルゴール。
曲は「Let it be」しかなく、選べないのが残念だが、うちは洋服屋だ。
ところが一回演奏して、ちょっと目を離したすきに長男がねじを壊して動かない。
まだ家族全員に見せる前に壊れてどうすんだよ。
朝帰りの夫に「ねえ。オルゴール直せる?」と聞く。
洋服屋でもあるが、修理屋でもあるからな。
分解した結果。 ねじだけがイカれてるけだと判明。
ねじだけ小樽に送って新品と交換してもらおう。
あああ、さすがだな。
2002年9月9日(月) 晴れ
保育園から直接、まだ開店前の某N旅行にいろいろいやみを言いに行く。
長男の水泳大会。
帰宅してごそごそしてから出勤というか、本当は代休なので学校まで机を使いに行く。 わたしの今の痛切な願いはゆっくり机の前に4,5時間腰を落ち着けたいってことだよ。
なかなかそうはいかんがな。
2002年9月10日(火) 曇り
今日も早めに出勤して、せっせと何をやってたかというと……。
修学旅行の画像集 by Zaurus
生徒は一人も写ってない。 亀ザウの使いこなしがまだまだだなってつくづく思うさ。
さっき、オルゴールの部品を交換してもらうために住所を聞こうと小樽オルゴール堂に電話したら、新品と交換するから製品ごと送ってくれとのこと。
わーい。
2002年9月11日(水) 曇り
みにまぐめるまがの読者減。
先月も火曜日の夜にがくんと読者減したことがあった。 不達めるあどの一掃作業なのか?
歯止めをかけたいものだが、こればっかりはな。
・ ・ ・ ・ ・
ところで先週のaikoに続き、昨日はSspitzのアルバムを購入。
その名も三日月ロック。
今日も三日月。 体育大会のマスコット作りながら、真っ赤に染まるのを鑑賞。
ただ今21:30. 秋 風に吹かれている。
2002年9月12日(木) 晴れ
昨日の晩、教室の方の黒板ぶるーすにこう書いた。
911だけど、TVは見たくない。 TVを消そう、自分の思索のために。
あ、お返事だ。
re:にいはく 自分の思索のためなら なおさらTVは見るべきじゃないのか たとえキリスト教贔屓の報道でも 情報を拒否するのは独りよがりだ 情報に接する努力は惜しむべきじゃない
まあ、わかりますけどね。 うん、わかるんですけどね。
TV見る時間もこころの余裕もないっていうのが正直なところ。
黒板には「情報を拒否したいわけではない。けれどもワイドショーレベルの番組があったりするとイラつくんです」と書いてお茶を濁す。
2002年9月13日(金) 晴れ/曇り
田中康夫は一浪してさらに留年しているはずなので、わたしが就職して2年目の時、一橋大学4年在学中に『なんとなくクリスタル』で文芸賞を取った。
学歴もブランドも政治も犯罪も安物もミーハーも芸能界も経済界もそのうちみんな同じ平面で語られるってことを予言したんだ。
あざらしのタマちゃんも、911も、ビンラディンもフセインも、貴乃花も、今じゃおんなじ場所にいる。
2002年9月14日(土)
体育大会のマスコットは何を作るか。
修学旅行で北海道に行ってくるのだから、帰ってきたら札幌の時計台を作ればよろしと思ってた。
しか〜し どこの学年も宮崎アニメのキャラを作るという。
どうするよ。 このままでは浮いてしまう。
急遽、わがクラスも路線変更。猫バスを今、作っているところ。
あ、雨だ。 子どもの体育大会なのに……!
2002年9月15日(日)
昨日の文面はおととい書いた。
昨日は中学校の体育大会。 あまり見に来てほしくなさそうだったので、保育園から帰宅後、急いで弁当を作って届けてから、全日制の文化祭を公式サイトのために取材し、サイト更新までしてから保育園へお迎え。
で、夜はPTAのみなさんとお食事会。 来年もこういうお食事会があるかどうかは、わからんな。
みんなめんどくさいからな。
今日の文面
月300円で利用してる携帯専用アラーキーサイトから愛読者プレゼントに当選したといううれしいメールがきた。
相互広告のおかげで『黒板ぶるーす』読者増。
コンプマートで時間をつぶしてたら目の前でりなざうが売れるのを目撃した。 うー、あのおっさんに使いこなせんのかね?
そんな三連休の真ん中の日。 ちょっと疲れてて胸やけ。
いつもどおりの日曜日だったということだけだな。
2002年9月16日(月) 雨
東浦イオンの中の東宝シネマ9まで『リターナー』を見に行く。
『ターミネーター』と『マトリックス』と『E.T.』を混ぜた映画だった。
評価すべき点としては、今までの邦画にないテンポがあった。 だから余計にはやった洋画のパクリって思ってしまうのかもしれない。
この前売り券には『サヨナライツカ』も印刷されているが、大丈夫なのかね?
2002年9月17日(火) 曇り
体育大会のマスコットに猫バスを作っている。
興が乗ってきて、生徒の一部は帰ろうともせず、どんどん作る。
子どもの塾のお迎えが気になってしかたがない。
なんとか22時ちょいすぎに迎えに行き、またあとで学校に戻ると、まだI泉くんがいた。
2002年9月18日(水) 晴れ
今日はゼッタイ塾のお迎えには間に合わないと思い、夫に頼んで出勤。
案の定、解散したのは23:00だった。
ふう。でもあとちょっとで完成だ。
2002年9月19日(木)
準備の最終日。
猫バスのにいっと笑った口、歯、ぎょろっと見開いた目、鼻を紙で作って貼る。
ペンキで塗るより紙を貼ったほうがくっきりとした顔になる。
竹で作ってビニールテープを巻いた髭を左右に3本づつ。
ふわふわにふくらませたポリ袋をいくつも詰めたビニールのゴミ袋が足としっぽだ。 これを作ったのは女子。
バスのドアに凝りだしたKんちゃんとTっつん。
バスの中に吊り革や吊り広告を作ったりもした。
あまりの重さに移動は断念、卓球場の入り口に放置して帰宅する前にごくろうさんのラーメン屋へGO!
毎度ながらマスコットを完成させた夜のラーメンは、んまかった。
ところがだ。 22:00ごろ、ムスメからの着信があった。
ってことは、お迎えがこないっていう請求の電話だ。
着信が一回だけで、それから30分経過しているから、夫が迎えにいったのだろうが、打ち合わせしてなかったのかね?>ムスメ。
帰宅して、寝る前、夫に怒られた。
2002年9月20日(金) 晴れ
今朝は次男の通う保育園で東海TVの『すくすくぽん』の収録。
子ども達は交代で、のべ6回もビデオ撮り。 この分だとオンエアも1日だけではなさそう。
実は全日制の2-10から文化祭の展示のために作ったドラえもんをもらって昨日の夕方、保育園に運び込んだ。
ちゃっかりTVに写ってもらうつもりで朝、一番目立つ場所に置いたわたし。
ところが収録時間にあらためてクルマを駐車場にとめ歩いて保育園についたらば……。
なんと、が〜ん。
ドラちゃんは、どこにもいない。
スポンサーは中央出版。 小学館に比べたら弱小出版社だ。
TV局も違うし、きっとそれで撤去されたんだ。
ドラえもんといえば小学館の看板だからな、無理か。
でもって全日&定時の体育大会ダブルヘッダー。
結果は、わお。
一番人数の少ないうちのクラスが優勝しちまいましたよ。
猫バスの出来も上々だったし、なんかイイ気分な週末。
帰宅はいつもどおり、お迎えにもばっちり間に合った。
2002年9月21日(土) 晴れ
今日は無料券があったから隣町のシネコンへ。
って安コロよ。
長女はミラ・ジョボビッチのファンなので『バイオハザード』。
次女はどんぱちよりお笑い。 で『オースティン・パワーズ・ゴールドメンバーズ』
ハリウッドの大物が続々とちょい役で出てくるオープニングにはびっくり。
あのサイケでアングラな時代に小学生、中学生だったんだからな。 楽しい人生さ。
2002年9月22日(日) 曇り
今日は寝かしてくれい。
うちの近所の道がいたるところで渋滞している。
何事か? と思ったらば、西武がパ・リーグで優勝したんで、みんな西武百貨店へおでかけのクルマたちだった。
なんだ。
今日も映画館へ。 長男にずっとせがまれていてようやく約束を果たす。
『スターウォーズエピソード・2』だ。 すでにはやりではないから中はがらがら。 お客は5人。
字幕だったが、話はわかったそうだ。 本人は字幕をちゃんと読んだというのだが。
2002年9月23日(月) 晴れ
暑さ寒さもほんとに彼岸までだな。
墓参りに行っても、もうくらくらしない。
2002年9月24日(火) 晴れ
3,4時間めを使って、猫バスのばらし。
長い材木は11月の文化祭でまた何か作るために保管。 短いのはYoshita先生宅のお風呂の焚付けに持って帰っていただく。
かつての暮らしはほんとにゴミをゴミとしない暮らしであったのだな。
その間にちょいと家族会議の必要な生徒さんが、なかなか親にその件を言えないでいたので、一発、手榴弾を投げに行って来た。
2002年9月25日(水) 晴れ
かねてから依頼してあった退職互助会からの貸付金が振り込まれる日。
ちょいといそいそと銀行へ行き、あちこちの借金を返済。
低金利の借金で高利の借金を返す。
正しいといえば、正しいが、借金しないですめば、もっとよい。
ガソリンスタンドで洗車してもらったら、たぶんフロアマットの下から出て来たんだろうけど、スマートメディア8Mが見つかった。
いくら探しても見つからず、中に入っている息子たちのかわいい画像はそれっきりかよ、と思っていたので、うれしい。
クルマもきれいになって、うれしい。
借金まるけの暮らししてるなら、こういうところからほんとは節約するべきなんだがね。
2002年9月26日(木) 曇り
二学期になって初めてか?
修学旅行、体育大会、ってそれどころじゃなかったもんな。
まったくこころここにあらずであるよ。
2002年9月27日(金) 曇り
シネコンに勤めている生徒が従業員に支給される映画チケットをくれたので、今月は映画ばかり見ている。
金曜日は女性1,000円サービスdayなので、おばさんたちでいっぱいだった。
真ん中から後ろにかけての席はほぼ満席。
はじっこでは頭痛がするので、前から4列めの中央で見た。
まあ、なんつうか、最高裁判決が出たばかりというのも、いい宣伝になっているな。
どうなんだろう?
作家の子というのは、世間の人のほうが、自分の親たちのなれそめ、いきさつに詳しかったりする中でオトナになっていかなくちゃならない。
柳美里の子は名前も、作中に出てきているし、初対面の相手に名刺を差し出せば「ああ、あなたが……」と、一生言われる人生なのだよな。
それって……。
何度も引き合いに出すが「『斜陽』の子」と言われた太田治子も、そういう人生ではあったな。
吉永小百合が太田治子を演じた映画も深夜TVで見たことがある。
ふと思うのだが、太宰などもいっぱい身近な人物を作品中に登場させたが、裁判ざたにはあまりなっていない。
柳の場合、原告の彼女に対するものすごい憎しみを感じるのだが、どうよ。
2002年9月28日(土)
映画をよく見た九月。
深夜に一人でシネコンへ。 『ウィンドトーカーズ』は子どもたちは誰一人見たがらず。
「おかあさん一人で行っといで」
行きましたさ、霧の中を。
ニコラス・ケイジは映画の中で必ず同じ表情を見せる。
絶望ってほどでもない、ただどうしようもなくって、途方に暮れたような悲しげな顔だ。
「そして、ニコちゃんは途方に暮れる」
ああ、あたしにはこの顔がたまんないんだなってわかった。 かなり好きだ>あの顔。
ちょい待ち。 『フェイス/オフ』『コン・エアー@VIDEO『スネーク・アイズ』『(忘れた!)天使になったやつ』『コレリ大尉のマンドリン』
他にも見てるだろ? 思い出せ>自分。
いつも同じ表情ってことは、かなりの大根役者ってことかもしれん。
それにしても、ジョン・ウーって監督は火薬が好きだね。
もう、あっちでどっか〜ん、こっちでばっか〜ん。 どんどんどん、ぱちぱちばち〜ん!
2002年9月29日(日) 雨
モバイル道の師匠が組み紐の携帯ストラップを探しているので、あたしも探してはみるのだが、いいのがない。
で、長女と手芸用品店に行ったついでに材料調達。
今はなんでも手造りキットがある。
できた!
いつ、送れるんだろうか?>筆不精なわたし。
2002年9月30日(月) 曇り
ニコちゃんが戦う敵は日本軍だ。
映画の中で、けっこう日本語が聞こえてきた。
それもかなり流暢なので、ハリウッド中から大部屋の日本人俳優集めて、脚本も適当に場面に応じたアドリブをしゃべらせたんだろうか?
ニコちゃんもなぜか日本語が話せる!
いったいいつ覚えたんだ?
イタリア軍のコレリ大尉もギリシャの島で英語話すし……。
まあ、リアリティなんてものは娯楽至上主義の前には無力だからな。
【ちょっと長い関係のブルース】[diary's index]
[back]
[next]
|