2002年1月の学芸員日誌
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1月1日(火)晴
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
1月2日(水)曇ときどき雪 寒
USJ二日め。
遊園地のたぐいが嫌いなわたしにとって、ああいうテーマパークはいいかもしれん。
ってまた行くかどうかは、わからんな。だって高すぎ!
家族全員の旅費・宿泊費・入場料・食事代全部あわせたらすごい金額。
月2回、金曜日に映画を見たとしても10数年分ですわよ。1月3日(木)雪のち曇ときどき晴
大阪からの帰途、降り出した雪が積もって、朝起きたら銀世界。
1月4日(金)晴ときどき曇
なんか冬らしい日が続く。
1月5日(土)曇のち小雨
子どもを連れて名古屋へ。
名鉄特急の先頭車に乗るべく、きちんと子ども切符買って乗った。普通車なら無料だったのになあ。1月6日(日)晴
冬休みがこんなに早く終わってしまってよいものか。何もできてないというのに。
1月7日(月)曇のち小雨
始業式。
『徘書月刊』の締め切りを2日後と勘違いしており、大慌てで原稿削除、清書。メール&FAX送信。
1月8日(火)曇ときどき晴
実家の母を診察に連れて行くがDr.は即刻入院だという。
本人は結核で隔離されるのでない限り入院拒否。
連日、点滴に通うことに……。1月9日(水)曇ときどき小雨
点滴2日め。
1月10日(木)晴
午後から息子と今度入学する小学校へ。
1月11日(金)曇ときどき雨
毎日、点滴に連れて行くのにもだいぶ慣れてはきたが、まだまだあたしゃだめだね。
1月12日(土)晴
またも早朝から小学校へ。
1月13日(日)晴
明日は昼間、動物園に行って夕食は回転寿司だと決定。
なんとなく、いよいよ3連休の締めくくりって感じ。1月14日(月)晴ときどき曇
子どもたちと豊橋の動物園へ。自然史博物館の中に入るのは初めて。
恐竜はいい。
虎もいい。1月15日(火)曇のち雨
今週も遅刻。
1月16日(水)雨
今日も遅刻。さすがに教頭から一言。
「じゃあ、明日は時間休取ります」1月17日(木)曇のち晴
特記事項なし。
1月18日(金)晴
ああ、原稿。
自分の分はともかく皆さまがたがその気になってくださらないと……。1月19日(土)曇
寒いせいか、坊sたちがなかなかスイミングに行く気になってくれずてこずった。
クラブの時間、途中で灯油がなくなり、部屋がどんどん冷えていった。
耐えきれずに20:23ごろに退散宣言。なさけねー。1月20日(日)晴のち曇
正面玄関にクルマをとめ、母はいったん車いすに乗せ、待たせて置いて駐車場にクルマをとめに行く。
今日もいつものようにわたしが遅れて処置室に入ると、母が看護婦とケンカしていた。
やれやれ。看護婦は「100ccだから、2,30分ですむでしょう。車イスでする?」と聞いたらしい。
甘いよ。
「あのー、いつも1時間半くらいかけて落とすんですけど……」
「100ccでしょう? そんなに時間かからないと思うんだけど……」ううん、なんつーか、そのう。
うちで満足に眠ってないので点滴の間くらいは寝床がいいんでないかい。注文の多いおばあさんには、いくら腹が立っても怒鳴るわけにはいかず、そのとばっちりは子どもに向けられる。
子どもに大声上げて気分がいいわけなく自己嫌悪。1月21日(月)雨 強風
なにも真冬にこんな台風みたいな風を吹かせんでもよかろうに……。
1月22日(火)晴のち曇
去年、いや一昨年の暮れの新刊『尋問』上下をやっと読み終わる。
検屍官シリーズもほんと、長い付き合いだよねえ。
湾岸戦争もあったし、いずれ「911」も登場するんだろうな。1月23日(水)晴ときどき曇
点滴の待ち時間をもっと有効にすごしたいのだが、ままならない。
もうかつてのように、わずかな時間をこじあけるようにして本を読んだりテキストを打ちこんだりする元気がないんだろうか?少し時間があるとすぐに眠くなる。
1月24日(木)曇ときどき晴
決めた。入院させる。
一旦家に帰って支度なんかしない。もう、このまま病棟へGO! だ。1月25日(金)快晴
MRSAにつき、個室に入れてもらえることになった。
ばあさんは少し興奮していて随分饒舌だ。おまけに声がでかい。同室の方はさぞや迷惑であろうと存ずる。
向こうの都合で個室に軟禁されるわけだから大部屋同様、個室料金の請求はない。ありがたい。1月26日(土)曇
週末は子どもがそばを離れない。
短時間ならいいだろうと母の病室に連れていったところ、やっぱり看護婦に見つかってしまう。「小さい子、困るなあ。ぼく、ちょっとお部屋の外で待っててくれる?」
一人で待ってるわけねーだろ。
ほれほれ、帰るぞかえるぞ。1月27日(日)雨のち晴
休みの日は本当に子どもが(特に次男)そばを離れない。
病院に行けたのは面会時間が過ぎてから、それでも消灯時間まで時間はあるからな。1月28日(月)曇ときどき小雨
主治医が「治験」なるものに参加してくれないか、という。
つまり母の肺に棲み付くカビに効く新薬は今のところ経口剤のみが厚生省認可を受けている。だが経口薬では吸収に時間がかかる。
点滴もあって諸外国ではすでに使用されているが、日本では未認可だ。そこでこの「治験」に参加するかたちで点滴の投与を受けてはどうか、ということだ。
これなら薬代はもとより、それに伴う諸検査の費用もすべて製薬会社持ち。喉が狭くて薬を飲みこむことさえ苦痛なんだから点滴の方がいいに決まっている。
1月29日(火)曇 雪ちらほら
「OK」の返事を主治医に伝えようと病院に行く。
「あ、M先生にもかかってたよね?」とDr.S藤。
「心不全のほうって、どうなの? ここにね、浮腫のある人には治験できないって書いてあるんだよねえ」
「わたしに聞かれても……。M先生に聞いてくださいよ」「うわ。やっぱりねえ。薬屋にも聞いたんだけど心不全やったことある人はだめなんだって」
「じゃあ飲み薬しかないわけですね?」
「しょうがないねえ。飲んでくれる?」
「点滴なら、全部タダだったんですよねえ」
「そう、飲み薬、これ高い薬なんだよ」
んなこと言われたって知らねーよ。1月30日(水)曇ときどき晴
「ねえ、おばあさんってさ、コーラ飲める?」とDr.S藤。
「コーラと一緒に飲むと吸収がいいっていうんだけど……」先生、眼が笑ってるよ。だいたい食事の時の水分は汁とお茶だろう。
コーラだのジュースだのと一緒に食事するなんてことは和食じゃあ許されないよ。行儀悪いっすよ。どうせまあ、アメリカの病院でたまたまコーラと一緒に飲んだ患者の方が吸収がよかったっていう症例があったんだろうけどさ。バッカみたいだ。
1月31日(木)快晴
もう1月終わり?
『YOYO』の原稿が書けてないよ。いや、書けてはいるんだ。いるんだけれどもね、成形してないわけさ。