2000年3月前半の学芸員日誌

梅の花
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押してくださるとうれしいわ。

3月15日(水)曇 夜半に雨

ううう。全然まったく最近は仕事をしたとはいえない日々が続いている。これでいいのか? 嵐の前の休息。

3月14日(火)晴

英会話で「turn on」「turn off」を習う。スイッチのon、offのことだ。
だから、Jefにアメリカ人はひねるスイッチが好きなのか? と聞いてみた。
いや、アメリカだって普通に壁なんかについているスイッチはパチンパチンだよ、というお答えでした。

3月13日(月)曇

空メールのノック式か、スクリュー式かについて、すべての空メールが「ノック式」を押してくださっていました。
たまたまクロスのボールペンを1本持っていますので弁護するのですが、スクリュー式の場合、両手で一度ペンを持ちますね。あれはあれで階段の踊り場のようなものじゃないでしょうか?
書いてて疲れた頭にちょいと指から刺激を与えるそのために両手でペンをもってひねる作業が必要。……かな?

それにしてもスクリュー式のシャープペンは絶滅したんでしょうか?
0.9mmのスクリュー式の三菱シャープ500円を買ってもらった時は嬉しかったなあ。

こうしてみると筆記具も玉子と同様、この30年間、値段の変動がないじゃないか? むしろ100円シャープなんてのが出てきて、値下がり感がある。

三菱Hi−UNI=1本100円が登場した時の衝撃は説明してもわかってはもらえまい。
当時はインスタントラーメンだって最低価格は25円くらいだったから、今の物価に換算すると1本が800円くらいの印象かもしれない。

そうだよ。今、下の空メールを書くために’60年代の筆記具のTVCMを思い出していたのだが、

ボールペン。三菱マークのボールペン。軽く書いてもまっ黒けのけ〜。それでも30円。まっくろけのけ〜。
なになに〜! 30円!

BicボールペンのあざといCMもよく覚えている。覚えてます?

でも最高傑作は大橋巨泉の、これにつきる。

短日(みじかび)の きゃぷりきとれば すぎちょびれ すりかきすらの はっぱふみふみ

ボールペンがノック式で都合のいいのは、キャップの紛失防止ですね。透明軸の事務用量産型ボールペンはどうしてもキャップがなくなってしまうわけですが、あれ、なんとかならないもんですかね。

そういえば、青色発光ダイオード搭載のマグライト・ソリテール(非売品)を夫が持っている。うらやましい。
わたしがこないだ買ったものと同じなのに青い光だ。余計うらやましい。

3月12日(日)晴

昨日、お菓子が全部できあがり、お嬢さんがたをご自宅まで送っていったその間に、食べずに取っておいたマドレーヌ(当然うちのムスメのものではなく、お嬢さんたちの分でもある)をうちの坊っちゃんたちがぜーんぶ食べてしまったから、さあ大変!
ブチ切れる長女。わんわん泣いている弟たち。おいしそうに出来たお菓子を放置しておいた長女がうかつだったね。

こんなことならみんなで食べてしまえばよかったんだよ。あとの祭り。

3月11日(土)曇 夜半に雨

長女のクラスメイトのお嬢さんが3人、今、家に来ていて、なにやらごそごそお菓子作りをやっている。マドレーヌが焼きあがり、クッキーが今オーブンの中、最後はパウンドケーキらしい。

そもそもは2年3組と5年3組との交流会の準備らしく、各班でゲームやら景品やらを用意するらしいが、景品に5年生が手作りのお菓子を出そうということらしいのだ。
ま、こころざしはわからんでもないが、衛生面や費用(学級でなく、その班のメンバーが負担する)のことを考えると親としては、なんか釈然としなかったりする。
一人あたり500円くらいか、もうちょいとの負担になるが、それを安くあがったというこの小学生たちの金銭感覚もおかしいんちゃう? 自分の小遣いから支出していたらしいので昨日まで親のわたしらは知らないでいたのだがね。

3月10日(金)晴 風寒し

出張で名古屋。

仕事を終えてからナディアパークへ。紀伊國屋で『Quick Japan』大泉実成がなにか書いているので、とにかく買っておく。東海村の臨海事故で両親が被爆? こりゃたいへん。
『俺、南進す』荒木経惟写真/町田康小説(新潮社:¥1,900)。

ヤマギワソフトでCD−ROM『セレモニーオブイノセンス』これは『不思議な文通』3部作の電脳版。それから『書を捨てよ街へ出よう』。

現ナディアパーク周辺、つまり旧中央高校のすぐ北の木造の事務所に亡父は勤めており、20年くらいまえから、ここいらにはよく来たものだが、なんというか変貌が……。

3月9日(木)曇時々晴 風寒し

風邪。

3月8日(水)曇一時雪? あられ?

休みをとって名古屋へ。夕方、Y2くんこと結城ゆうきくんが出張で名古屋に来るから、なんと初対面のおデートなのである。

nifty小説工房時代の通信仲間だから、かれこれ7年。あのころは大学出たての生意気ざかりだったY2くんも、いまや、弘前高校の同級生みやびさんと今年の元旦にミレニアム入籍を果たした新婚さん。
わたしたちは誕生日が同じなのだ。でもってHP200LXを使っているのだ。ってあのころのFBOOKerのアクティブはみんな使っていたといってもよい。

Y2くんとの待ちあわせは名駅17:30。それまで映画を見るつもりだった。
が、『マグノリア』は上映時間が長すぎて、最後まで見てると遅刻。『シュリ』は入れ替え制のため、この時間からは入場できない。
しょうがないから、ショッピングだあ。

まずツクモ電気、CompMart Mac館、CompMart 名駅店、仕上げはブックショップマイタウン3月度郷土書ブックフェアで、どうだ!
特筆事項として、コンプマート名駅店にはHP200LX4MBの在庫がまだあったぞ!

初めて見るY2くんは、ディスプレイの中の文字だけで感じ取るY2くんとはちょっと違った。
それはやっぱり、話し方とか声とかが、書き込みほどには高ビーじゃなく聞こえるせいかな。
なになに寺山とか太宰は地元じゃあさんざんの言われようっていうのは本当か?
少なくとも、わたしはここが尾崎士郎の母校であることを、ほんのちょっとは自慢しておるぞ。吉良吉田でもそうじゃないのか?

ともあれパソ通時代からのつきあいは、本当に今のネットの希薄なつながりに比べて、いかに濃密であったか、今のネットワーカーに説明しても分かるまいし、今はもうそういう時代ではないのだ。

3月7日(火)晴

近所の家電量販店で売り出しをしていた日曜日。マグライトの最も小さいのを買ったのだが、電池も入れずにパッケージのままカバンに放置。
これでは宝の持ち腐れ。さあ、電池を入れましょう。

きゅっきゅっきゅっ。(蓋を締める)ぎゅ。(電球の方の蓋をねじる)ぴか。

クロスのボールペンもそうだが、このマグライトの点灯はねじってスイッチを入れる。アメリカ製品って、そういうものなのか。
日本人にとってスイッチというものは、on or off。ぱちんぱちんと切り替わるものだ。
シャープペンシルだってボールペンだって最初はアメリカ製品の模倣だから、ひねっていた。それがノック式が登場するやいなや、ひねるタイプのものは姿を消した。

うー。ひねるのとぱちんとスイッチを入れるのとどっちが合理的なのだろう。

それにしても、マグライト。気に入っちゃいましたさ。お尻の蓋には予備の電球が入っているなんて知らなかった。アタマの蓋をはずすと、ろうそくみたいにテーブルに置いて楽しむことも出来る。なんてカッコイイんだあ。
本当はナイフやマグライトはヴィレッジヴァンガードで買うものと決めていたが、色がいろいろあって悩んでしまって買わなかった。日曜に行った家電屋には黒しかなくて、迷うこともなかった。黒でいいじゃない。いい、いい。

『それはスポットライトではない』は、わたしが愛する浅川マキの歌である。つのだ★ひろがドラムをたたきながら英語でも歌う。

3月6日(月)晴 暖

いつものように月曜日の午後は英会話。
途中で電話が鳴った。Jefが出る。大抵の電話は授業中だからと「こーるみーばっくぷりーず」とか「あいるこーるゆ」とかいってさっさと切るのだが……。

なんだと? わしに代われってか? おまえホント日本語だめだもんね。
あー。もしもし。
「あのー、『REVERSIVRE』を見てお電話したんですが……」なんだ。入校の問い合わせかよ。
「あー。わたしは生徒です。はいはい」
「完全なプライベートなんですか?」
「そうですねー」
「見学とかさせてもらえないんでしょうか?」
「うーん、あたしだったら自分の授業うけてるとこを見られたくないですねー。恥ずかしいから」
「じゃあ、先生と面接だけでも一度うかがいたいんですけど……」
「はいはい」
そこですかさず、スケジュール表を差し出すJef。
「あしたの午後3時から4時があいてますねー。この時間帯にいらっしゃればいかがでしょう?」
「はい、じゃあ、そうします」

「しー いず そぅ なーばす。ア、ア、アー、アノー。ワタシ……。ワタシ なーばすナヒト だめねー」

しかしなー。まったく英語の文法もヒアリングもだめっていう生徒に彼はどんな授業をするんだろうか。
さて、ミセス・イノウエは入校なさいますか、どうか。

3月5日(日)晴ときどき曇

ガンプラは難しい。

3月4日(土)雨

午後から雨がずっと降っていた。

iMACの横と壁の間に30cmほどのすきま家具を置こうと画策していた。近所の安売り家具屋は土日しか営業しない。
いざ、買いにいくぞ。

「こちら、25cmなんですが」
「いいです。それください」
6cm無駄になるな、とちらっと思ったが、入れてみたらば、なんとまあ、ちょうどカーテンレールがひさしのように出ていて、25cmがぎりぎりの寸法だったのだ。
床面だけで測っていた、あたしがうかつだった。ま、結果おーらいだから、よかったようなものの……。

3月3日(金)晴 暖

帰宅したら次男が「灯りをつけましょ……」と歌っていた。今日のお誕生日会で覚えてきたのかな?

3月2日(木)晴

長女・次女の小学校のお別れ音楽会。
ことしは二人とも風邪もひかず、フル出場。
最後の6年生を送る曲は、毎年恒例の『威風堂々』である。なんと最上段でシンバルを構えているのはわがムスメではないか! 知らなかった。というか、報告を受けていたような気もするが、忘れていた。
いかん。
シンバルは重いのだ。途中から疲れて2枚の金属を触れ合わせてはいるものの、もう音が出ていない。
だめだよ、ねえちゃん。ダンベルでトレーニングしなきゃ、ね。
それにしても、相変わらず社交の場である。わたしに出来ることは「群れをなさない」ということである。できれば、どのお母さんとも適当にやり過ごし、仲良しにならずにいたい。同じ学齢の児童の母であること以外に何か共通する興味対象を持った友人になれるなら仲良しになってもいいのだが、わたしがあまりにも皆さんを知らないからなのか、友人が増えない。
単に嫌われているのか、はなっから相手にされてないかのいずれかかもしれない。

3月1日(水)晴 昨日ほどではない寒さ

今年もまた卒業式。

もう1年たってしまったのか。
M渕が「たまちゃん。今だからいうけど、オレ、傷ついてる」うー。4年も一緒にいれば、あのことかな? このことかな? と思い当たることばっかりだ。すまんかったね。
いつも思うよ。先生ってなあ、因果な商売さね。きょうもどんちゃんを怒らせたしな……。



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