2000年3月後半の学芸員日誌

梅の花
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3月31日(金)曇のち雨

豊田市美術館【空き地】展へ行く。
ノブGのミキさんによると「すっごくいいって人もいますし、なによあれって人もいますねえ」だそうだが、ま、いいじゃないでしょうか。
どこも入場料1000円の時代か。

ぱっと見て、わけのわからないものが、どこから「現代美術」と呼ばれるようになるのか。その境界線を探るような展覧会。
美術館の中で、時として生ずる他人の視線から遮断された死角を偏愛するわたし。
美術館の中の密室を探すのは楽しい。

空間そのものが作品になっているものが、ままある。
去年、行った東京都現代美術館で【荒木経惟展】と併催されていた【草間彌生展】で見たような鏡の部屋に敷き詰められた黄色いかぼちゃの群れなどは見ただけで、ほんとうに興奮してしまう。
困ったものだ。壁は鏡だから、どこまでも果てしなくかぼちゃの群れは続く。
ドアを閉じて、密室にすることはできないようになっていてまことに残念だった。あんなかぼちゃに囲まれたら気が狂いそうだ。(=ほめている)

『秘密基地』と題された榎忠の作品。
長方形の十二畳くらいの部屋に鋳物製なのか、同型の武器が床の上と壁に沿って整然と並べられている。
こんな部屋の中に恋人と二人だけでいたら、もうわたしは何を始めるか、想像するのも恐ろしい。

3月30日(木)晴

椎名”マゾヒスト”林檎『勝訴ストリップ』購入。
こいつ、ほんと確信犯だ。

3月29日(水)曇ときどき晴 寒い

合格発表。

ま、よろしく頼む。

3月28日(火)曇のち雨

朝、家を出なきゃいけない時間まで眼が覚めず、つまり実は寝坊。寝坊の理由は……チャットだ。たは。
あわてたー。

学校が一番忙しい一日。入試。

3月27日(月)晴

朝から編転入試。

3月26日(日)曇ときどき晴 寒

寒かった。三寒四温をカラダで感じた。

3月25日(土)晴ときどき曇

就職したH田とお茶。
12月からしばらくは助手だった。中年のおっさんと組んで仕事をさせると、全然動かないで、ほんとに近頃の若い奴は……と思わせておいて、一人でまかされると完璧にこなしてしまったそうだ。

ま、よろしいんじゃない?

3月24日(金)晴

ネット仲間3人で午後のお茶会。

3月23日(木)曇のち雨

JRタワーズには登らず、ちょいと高島屋と東急ハンズを覗く。 名駅なのかあ、これでも。

むかし、まだ学生だったころ、名駅で献血をしたことがあった。
血を抜かれたあとで、ベッドに寝かされていた、あの場所は鉄道病院だったのだ。古臭い建物、重厚な趣き。ま、赤れんがにゃ、負けるが。
そんな不思議な空間が駅の中にあったなんてね。

3月22日(水)晴 強風

春の強風を「春疾風(はるはやて)」という。季語である。

3月21日(火)晴 陽気

昨日はあまりにも冷たい風が吹くので、彼岸の中日ではあったが、墓参りはやめにし、本日に順延。
うってかわって上天気。さらにぽかぽか陽気であった。
親にはわるいが、親孝行の意味しかない。信仰心はないのだなあ、あまり。

こんなに陽気がいいと、むかしは彼岸の墓参りは農村のつかのまのレクリエーションだったのだなあ、と思える。
暑さ寒さも彼岸まで、といい、暗い寒い季節から解放されて、弁当でも持って親類縁者が野辺に繰り出すことがどれほどの喜びであったか、想像にかたくない。
そうしてまた農繁期に突入だ。

『東京パラダイス』(’95年/崖洋一)にひんぱんに登場する場面。詐欺師一家の野辺の会食。夕食だったり、昼めしだったり、けんかしながら、ののしりあいながら、ひたすら飲み、食い、しゃべる。
『月はどっちに出ている』にくらべると岸谷五朗の光り方が足りない。それは母親役の女優のほうが迫力あったからなのかあ? ま、なんかそんな以前に見た映画を思いだしちゃうような春の午後だった。

3月20日(月)晴 強風

一日中、家にいて、KANさんにもらったガンプラ=DOMを作ろうとするが、完成までは、まだまだだ。

ふう、遠い道のり。

3月19日(日)曇のち雨

春休みねえ。
食事のしたくで暮れていくよ。

3月18日(土)晴ときどき曇

教頭もついにインターネット接続の決意を固める! 大ニュースかも?
日本を代表するPCメーカーにお勤めのむすめさんから、いくら勧められても「いやあ、こればっかりは……」よくあるネットを嫌悪してるんじゃないかって感じでしたがね。
わたしとY田先生との連日のネット談義にこころを惹かれたということだけはゼッタイにないな。娘さんご夫婦がアメリカに転勤! という外因でネットを始めることになったそうだが、どう変わるだろうかね。

3月17日(金)晴

豊田市美術館で開催中の【空き地】展に行きたいのだが、時間がない。

時間がないっていう言い訳はみっともないな。やりくりする努力がたりないんだよ。映画も見たいんだが、どうも今年は例年のようには見ていない。どうしても見に行こうという活力に欠ける。

さて、Y田先生はその日記の中で、いつぞや正しい原稿用紙の使い方にのっとって印刷物用の原稿を書くことととwebサイトのテキストをPCに打ち込むのは作法が違うと書いてらした。
こうやって行間をあけたほうがどれだけ、読みやすくなることか。

それから【。】句点の多用について、わたくしはY田先生にもとは糸井重里の「おいしい生活」だと申し上げてしまったが、記憶違い。
「不思議、大好き。」でした。いずれもクライアントは西武系。

広告コピーとはいえ文であるから、句読点が使用されるのはいささかの不思議もないが、名詞である「モーニング娘。」にまで【。】をつける現象は、それが流通する以上はもう、目立てばなんでも商売になるこの時代の象徴として、国語学的な標本にすべきかもしれない。

何を? はい、モーニング娘。をである。

3月16日(木)雨

愛機HP200LXこぶたちゃんの調子がおかしい。

ファイルをセイブしようとすると電源が切れてしまう。行範囲を指定してカットしようとすると電源が切れてしまう。
ボタン電池を交換してみたが、てんでだめ。
昨日から今日にかけて、何回再起動したか、わからない。

てなわけで、さるぼぼくんのLXついに登場です。



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