(11)√2は分数で表せない


   √2=a/b(a,bは、整数)と表せるとします。

この両辺を二乗すると

 2=a/b

 2b=a

ここで、左辺には素因数が奇数個あり、右辺には偶数個あることになり、つじつまがあいません。よって、

2b=( )の形には変形できないことになります。

よって、√2は、a/bの形には表せない、つまり√2は、無理数と言うことになります。

ちなみに、このように「○○であるとすると、つじつまがあわない。だから○○ではない。」
というように推論する方法を「
背理法」といいます。


次に、分母の有理化について説明します。
1/√2のように、分母にルートがついていてはいけませんよね。
そんな場合は、

(例)  1    1  √2 √2

    ―― =――×――=――

     √2  √2 √2  2

のように、分母に√がつかないように、分母・分子に分母と同じ√の数をかけます。
これを「
分母の有理化」(分母を√がつかない有理数にするので)といいます。
なので、同じ数でなくても、分母の有理化は、こんな風にも行います。

      1     1   √3−1   √3−1   √3−1

    ―――― =――――×―――――=―――――――=―――――

     √3+1  √3+1  √3−1  (√3)−1   2





 方程式が解けるようになる!     中1数学の基本

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