(12)比の記号「:」と速さの記号km/h

比の記号「:」も速さの記号に使う「/」も実は割り算を表しています。
例えば、
    12:8=3:2ですよね。
これを 12÷8=3÷2=1.5としてもまったく問題ないですよね。
昔は、「÷」も「:」も同じ意味として使われていたので当たり前なのです。
なので、12:8の比の値を求めなさいと言われたら、
    12:8=3:2=3÷2=1.5
とできるのです。


次に、小学校のとき、
(速さ)=(道のり)÷(時間)
(道のり)=(速さ)×(時間)
(時間)=(道のり)÷(速さ)

という公式を一生懸命覚えましたね。
でも、速さの単位が、例えばkm/h(又は、km/時)であることを知っていれば、
この公式を覚える必要はなかったのです。
km/hの「/」は、実は、分数の横棒(-)同じ意味、つまり割り算と同じです。
ちなみに、hは、hour(時間)ですから、
km/h=km÷h=(道のり)÷(時間)
このように、公式を忘れていても、速さの単位を知っていれば、公式を作ることができます。

ここで、道のりをℓ、時間をh、速さをvとすると、
   
 v=ℓ/h
この式の両辺にhをかけると、
  v×h=(ℓ/h)×h
   vh=ℓ    →  
ℓ=vh (道のり)=(速さ)×(時間)
さらに、この式の両辺をvで割ると、
  vh/v=ℓ/v
     
h=ℓ/v         (時間)=(道のり)÷(速さ)
というように、他の2つの公式も作ることができます。



 方程式が解けるようになる!     中1数学の基本

Close
BACK
NEXT