方程式が解けるようになる!     中1数学の基本


(9)数を分類する

みなさんが、今までに学習した「数」には、いろいろなものがありますね。
整数、分数、小数、、、これらはどう分類(グループ分け)できるのでしょうか。

まず、整数の分数の形(a/b)で表すことができる数を「
有理数」と言います。
整数も、有理数ですよね。(例)5=5/1
小数は、どうでしょう。小数には大きく分けて2つあります。
0.3、2.37、-3.567、、、といった小数を「
有限小数」といいます。
それに対して、0.121212・・・のように、無限に続いていく小数を「
無限小数」と言います。
ここで、さらに無限小数には、2種類あります。
0.121212・・・のように、同じ数の列が繰り返し現れる小数を「循環小数」、
円周率や√2のように、同じ数の列が繰り返し現れることがない小数を「
非循環小数」と言います。
有限小数は、有理数です。(例)0.3=3/10、2.37=237/100、-3.567=-3567/1000
循環小数も有理数です。(例)0.121212・・・=12/99=4/33
非循環小数は、有理数ではありません。円周率や√2などは、分数では表すことができないのです。

つまり、
   有理数・・・分数、整数、有限小数、循環小数

   無理数・・・非循環小数(円周率、√2など)

ということになります。

さて、この有理数と無理数をあわせて、「
実数」と呼びます。
実は、数の世界には、この実数以外の数も存在します。

それは、「
複素数」という数で、
   
=−1
となる数iは、普通の数の世界では存在しませんよね。
(2乗すると、どんな数でも0以上になるので)
ですが、この数iを「
虚数」(嘘の数って、ことなのかな)と呼びます。
この虚数iを使って表せる数
a+bi(a,bは、実数)を「複素数」と呼びます。

なので、数はまず「実数」と「複素数」に分けられて、
実数の中は、「有理数」と「無理数」に分けられる、、、ということになります。

循環小数を分数で表す方法と√2が、無理数である理由は、次で紹介します。
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