方程式が解けるようになる!     中1数学の基本


(7)不等号の性質

x+5=3x−9 これは、方程式ですね。
x+5>3x−9 と言うように、「<」や「>」という「不等号」を含む方程式を「不等式」と言います。

では、不等式の解き方の説明の前に、不等号の性質を説明します。

bとすると、

a+3  b+3

ですよね。テストでみんな3点ずつ加点されても、得点の上下関係は変わらないですから。
また、        a−2  b−2
ですよね。テストでみんな2点ずつ減点されても、得点の上下関係は変わらないですから。

つまり、
不等式の両辺に同じ数を足しても、引いても、不等号の向きは変わりません。

また、         3a   3b
ですよね。テストでみんなの得点を3倍されても、得点の上下関係は変わらないですから。
ただ、a,bが負の数でもこのことが成立することも確かめてみると、
−21のとき、この両辺を3倍しても、−2×3 1×3
                          −6
−3−2のとき、この両辺を3倍しても、−3×3 −2×3
                            −9−6
と言うことで、
不等式の両辺に同じ正の数をかけても(割っても)、不等号の向きは変わりません。

ところが、負の数をかけたり、割ったりするときは、事情が変わってきます。
例えば、25で、この式の両辺にー3をかけると、−2×(−3) 5×(−3)
                                     6 −15
    −21で、この式の両辺にー3をかけると、−2×(−3) 1×(−3)
                                     6 −3
    −3−2で、この式の両辺にー3をかけると、−3×(−3) −2×(−3)
                                     9  6
と言うように、
不等式の両辺に同じ負の数をかけると(割ると)、不等号の向きが変わります。

これらの不等号の性質を知っていると、不等式を解くことができます。

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