x+5=3x−9 これは、方程式ですね。
x+5>3x−9 と言うように、「<」や「>」という「不等号」を含む方程式を「不等式」と言います。
では、不等式の解き方の説明の前に、不等号の性質を説明します。
a<bとすると、
a+3 < b+3
ですよね。テストでみんな3点ずつ加点されても、得点の上下関係は変わらないですから。
また、
a−2 < b−2
ですよね。テストでみんな2点ずつ減点されても、得点の上下関係は変わらないですから。
つまり、
不等式の両辺に同じ数を足しても、引いても、不等号の向きは変わりません。
また、
3a < 3b
ですよね。テストでみんなの得点を3倍されても、得点の上下関係は変わらないですから。
ただ、a,bが負の数でもこのことが成立することも確かめてみると、
−2
<1のとき、この両辺を3倍しても、−2×3 1×3
−6
<3
−3
<−2のとき、この両辺を3倍しても、−3×3 −2×3
−9
<−6
と言うことで、
不等式の両辺に同じ正の数をかけても(割っても)、不等号の向きは変わりません。
ところが、負の数をかけたり、割ったりするときは、事情が変わってきます。
例えば、2
<5で、この式の両辺にー3をかけると、−2×(−3) 5×(−3)
6
>−15
−2
<1で、この式の両辺にー3をかけると、−2×(−3) 1×(−3)
6
>−3
−3
<−2で、この式の両辺にー3をかけると、−3×(−3) −2×(−3)
9
> 6
と言うように、
不等式の両辺に同じ負の数をかけると(割ると)、不等号の向きが変わります。
これらの不等号の性質を知っていると、不等式を解くことができます。