独断的JAZZ批評 794.

ROSSET MEYER GEIGER
作為があり過ぎ!
"TRIALOGUE"
JOSQUIN ROSSET(p), GABRIEL MEYER(b), JAN GEIGER(ds)
2012年7月 スタジオ録音 (UNIT RECORDS : UTR 4405)


結論から先に言うと、このCDを買ったのは失敗だった。1回聴いて嫌になった。全然楽しくないし、躍動感も興奮も湧いてこない。むしろ、シラーっとした気分になってしまう。
下記のサイトに行くと「JAZZ批評」金賞の「金」の文字が飾ってあるが、これは、このアルバムでもらったのではなくて、その前のアルバムで受賞したものらしい。さらに、当アルバムがこのUnit Recordsの2011年ベストセラー・アルバムであるような表現がされているのはいかがなものか?、このアルバムのライナー・ノーツには録音が2012年7月とあるが、それと矛盾する話だ。
こういう「まやかし」を付けてはいけないし、「まやかしと」誤解されるような表現をしてはいけない。だから、こういうCDを買ってはいけない。ほかに買うべきCDが五万とあるのだから!
そういうわけで、各曲ごとのコメントを付ける気にさえならないのだ。しかし、それでは大枚2千数百円を払った意味もないので少しだけコメントしてみる。

@"MANNSGOGGEL'S RIDE" 仰々しいイントロで始まる。凝りに凝ったテーマだ。一筋縄では弾かないぞという感じ。
A"WANN UND WO" 
似たような曲想。
B"TRON" 
C"SAHARA" 
D"FILMRISS" 
E"SCALES" 
テーマと言い、アドリブと言い、これがシンプルで一番。奇を衒わずにシンプルに演奏すればいいのにね。
F"BALLADE NR. 137869A" 
G"MIT ALLEM" 
つまらない曲だ。おちょくってるのか?
H"THEY WILL NEVER GET IT" 
同じく。
I"NOT THIS TIME" 
J"DIN DIRIN DIN DIN" 
K"REFLECTION"
 

このUnit Recordsというレコード会社はスイスにある会社らしい。以前にもスイスで活躍しているROMAN TULEI TRIOのアルバムをリリースしている。
3者の名前を冠にしたグループだから、鼎立を目指したグループなのだろう。全体通して言えるのはテーマ、アレンジとも凝り過ぎ。作為があり過ぎ!なのだ。もっと、シンプルにやるべきではないか?これがこのグループの持ち味だと言ってしまえば、もう、返す言葉がない。   (2013.03.14)

試聴サイト : http://www.rossetmeyergeiger.com/trialogue.html      



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