REFLEKS
通しで聴けば、思う存分暗い気持ちになれるだろう!
"REFLEKS"
MATHIAS GROVE MADSEN(p), MORTEN LUNDSBY(b), JESPER UNO KOFOED(ds)
????年?月 スタジオ録音 (CALIBRATED 2006 CALI026)
どこの素性のグループかも良く分からない
録音年月も不明、制作はデンマークのようだ
ネットでチェックしていたものがHMV 渋谷店に置いてあった
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最近は携帯オーディオプレイヤーが普及して、電車の中でも歩きながらでも好きな音楽が聴けるようになって本当に便利になった。僕もこの携帯オーディオプレイヤーを活用している一人だが、騒音の激しい場所ではついつい音量が大きくなってしまうので注意が必要だ。
現在、ダウンロードしてあるアルバムは10枚程度。直近の「厳選アルバム(星5つ)」を5枚程度入れている。残りの5枚をこれからレビューするものとし終わった直近のアルバムが占めている。5つ星を入れておくのは、耳の肥やしになることと、5つ星の評価基準がぶれないようにするためだ。5つ星のアルバムとこれからレビューするアルバムを入れておけば、いつも対比しながら聴くことができる。更に、これらのアルバムをシャッフルして聴いていると次に何の曲が掛かるか分からないので固定概念に縛られることがない。シャッフルで聴いているとレビュー中のアルバムの中に「これは!」と思うチューンが入っていて何の曲か表示を確認することがままある。
このアルバム"REFLEKS"もシャッフルにしていると、時々、気に掛かって表示を確認するチューンが入っている。そうして気に留まったアルバムを家で改めて確認しながらレビューを書くわけだが、家でジックリ聴いてみると、また評価も違ってくるものだ。
@"LOVESONG"
A"RESOLUTION"
B"THIS IS NOT THE END" 唯一、ドラムスがスティックを持って「叩いて」いるチューン。
C"THEME" 象徴的な演奏で、暗く重く沈んでいる。まさに陰性で内省的な演奏だ。
D"UNTITLED #1" 僕がタイトルをつけるとするならば、これは「抑揚のない饒舌 #1」
E"UNTITLED #2" 「抑揚のない饒舌 #2」といったところか。
F"THOUGHTS"
G"BACK HOME"
H"BENJAMIN"
このアルバム、雰囲気的にはHELGE LIEN "TO THE LITTLE RADIO"JAZZ批評 342.) と似ている部分もあるが、LIENほどの美しさがあるわけでもないし、LIENほどの躍動感があるわけでもない。3者の丁々発止のインタープレイがあるわけでもない。
一番辛いのはこのアルバムを最初から最後まで通しで聴くことか。これは相当な忍耐力を必要とする。別に、ジャズを聴いて忍耐力を養おうとは思わないので、これは御免だ。
不思議なことにシャッフルで聴いていると、色々な曲の間に挟まれて、それなりに「おっ!」という部分を持っているのだが・・・。
兎に角、暗く重く沈んでいて、いくら聴いてもスカッとしない。通しで聴けば、思う存分暗い気持ちになれるだろう!それと、ピアノのワンマン・トリオ的色彩が強く、トリオとしての面白さや一体感に欠ける。まあ、好んで「鬱」の気分を味わうこともないだろう。 (2006.08.10)