GEORGES ARVANITAS

GEORGES ARVANITAS TRIO "RENCONTRE"
GEORGES ARVANITAS(p),JOE CHAMBERS(ds),IRA COLEMAN(b),KEIKO LEE(vo)
1997年10月録音

フランス人ピアニスト、ジョルジュ・アルバニタスの久々に聴く復活盤。
このレコードは、僕がまだ学生で渋谷のジャズ喫茶「ジニアス」に毎日のように入り浸っていた頃に耳にした、当時としては珍しいフランス人ピアニストのトリオ演奏であった。

その「IN CONCERT」(JAZZ批評 86.)というレコードは当時としては非常に斬新な響きをもっており、僕はすぐさま道玄坂のヤマハに駆け込んだ記憶がある。FUTURA RECORDSの直輸入盤で、すぐには手に入れることが出来ず、何ヶ月か探し回ったものだ。今や、このレコードはマニア垂涎のレコードと化し、高額で取引されていると聞く。

それ以来、この人の名前を聞くことはなかったのだが、今回、30年ぶりに復活を遂げたことになる。
1、2曲目に当時を彷彿とさせるアルバニタス節が随所に見受けられる。
今回のCDではトリオ演奏のほかにKEIKO LEE の歌伴やソロピアノ、アップテンポからスローまで幅広く弾いており、そのオールラウンド・プレイヤーぶりをいかんなく発揮している。

個人的には30年前を思い起こさせるアップテンポの1、2曲目にアルヴァニタス「らしさ」が出ており、お勧めしたい。デューク・エリントン作曲の"COME SUNDAY"や"IN A SENTIMENTAL MOOD"、チャーリー・ミンガスの2曲、アルヴァニタスのオリジナル・ブルースなど全12曲の選曲も変化に富んでおりいずれも十分楽しむことができる。

余談であるが、30年前、渋谷には沢山のジャズ喫茶があった。「オスカー」「ブラックホーク」「スィング」
「音楽館」「デュエット」「ホーカーハウス」・・・・。
僕は先に書いた「ジニアス」の常連だった。そこのママさんが美人で、誕生日が同じということもあって、贔屓にしていた。僕らジャズフリークの人気店だった。

しかし、今の渋谷に昔の面影はない。JAZZとは縁遠い街になってしまった。残念!


<UPDATE 2002.12.13>
この人のピアノは躍動感に溢れている。特に@"FOOTPRINTS" やA"DEAR OLD STOCKHOLM" の2曲は特筆に価する。同時にドラムスのJOE CHAMBERSの巧みなドラミングも忘れてはならない。




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ジョルジュ・アルバニタス、復活の証。
オールラウンド・ピアニストとしての真骨頂

独断的JAZZ批評 10.