JOHN SCOFIELD

John Scofield & Pat Metheny “Summertime”
JOHN SCOFIELD(g),PAT METHENY(g),STEVE SWALLOW(b),BILL STEWART(ds):1994年7月 PERUGIAにてライヴ録音(@〜F)
JOHN SCOFIELD(g),BILL FRISELL(g),MARC JOHNSON(b), PETER ERSKINE(ds):1988年7月REVENNAにてライヴ録音(GH) (BUGSY RECORDS BGS 032/2)

このCDは数年前に秋葉原”liberty”の在庫処分ワゴンセールで見つけて、ダメ元で買った。確か2枚組みなのに\1500くらいだったと記憶している。

メンバーがジョンスコとメセニーのギター2本編成に、スティーブ・スワロー、ビル・スチュワートという顔ぶれでなかなか「いけてる」。レコーディングは1994年の7月、場所はPerugia(Italy)のライブ録音。

タイトル曲の”Summertime”は、この1曲のためにだけでも買う価値がある。ジム・ホールとメセニーのデュエットでも演奏しているが、こちらのほうが数段上。12分に及ぶ演奏は、メセニーのブロックコードのバッキングの上でジョンスコ節が踊る。こんな演奏を生で聴けたら、全身、総毛立つこと間違いない。勿論、CDでも鳥肌になる。
今をときめく異質の二人のギターリストが激しいインタープレイを繰り広げ、聴く者の心を捉えて離さない。

3曲目の”No Matter What”と5曲目の”Message To My Friend”ではジョンスコとメセニーのそれぞれのソロのときは互いが裏方に徹している。ジョンスコは独特の少しこすれた音色でソロをとり、メセニーは澄んだ温かみのある音色でジョンスコとは異質な世界を創り上げる。
そして、全編を通して、ベースのスワローの存在を忘れてはならない。スティブ・スワローといえば、ゲリー・バートンのグループでの演奏を思い出す。
名盤
”Duster”では当時新進気鋭のラリー・コリエルのギターが新鮮だったし、スワローは名曲「モジョ将軍の戦略」を作曲している。今回も地味であるがメロディックなベースラインを身上としている。

@"EVERYBODY'S PARTY" 
A"THE RED ONE" 
B"NO MATTER WHAT" 
C"NO WAY JOSE" 
D"MESSAGE TO MY FRIEND" 
E"SUMMERTIME" 
F"YOU SPEAK MY LANGUAGE" 

G"BASS DESIRES " 
H"SAMURAI HEE-HAW" 

残念なことにHMVあたりに行ってもこのCDは置いていない。現在では、入手が難しいかもしれない。(BUGSY RECORDS  BGS032/2  S.I.A.E.  Made in Italy C.D.Company srl 10/94)

9曲のうち2曲(GH)に88年の違うメンバーによる演奏が収録されているが、これはつまらない。なくてもよい、おまけ。



ジョン・スコフィールドとメセニーのコラボレーション。
全身、総毛立つこと間違いなし!

独断的JAZZ批評 7.