『ゴジラvsコング』(Godzilla vs. Kong)
監督 アダム・ウィンガード

 なんだか分かったような分からないようなヘンな話だったが、「まぁ、お話はどうだっていい」という気にさせてくれる画面のパワー漲る作品だったように思う。妙にもっともらしくて胡散臭い理を立てているところがけっこう気に入った。予告編で観たキングコングのアクションポーズが妙にかっこよくて楽しみだったけれども、まさかここまでコング映画だとは思わなかった。帰郷したコングが玉座に就いた佇まいの貫録が印象深く、ゴジラ映画と言うよりコング映画だったような気がしてならない。観終えてチラシを改めて手にしてみると、確かにタイトルの文字がゴジラよりコングのほうが大きいことに気が付いた。

 白目を剥いていた小栗旬が猿回しの猿ような使われ方をしていた気がするが、何だか上手く嵌っていて妙に可笑しく、アメリカ映画ではあるけれども、エンドロールを眺めていたら、米中日と思しき名前がずらずらと続いてなんだか嬉しくなった。コスモポリタンな映画世界の楽しさを味わえる点で、ゴジラにしても、コングにしても、まもなく開幕されるであろう五輪なんぞより余程価値あるアイコンのような気がしてきた。

 ゴジラの影が少々薄く、Godよりも目を惹くKingだったけれども、いちおうゴジラはコングに勝っていたし、コング映画一辺倒にはならないよう見せ場がきちんと作られていた気がする。「BASED ON THE CHARACTER“GODZILLA” OWNED AND CREATED BY TOHO CO,.LTD」ときちんとクレジットされていたし、ゴジラが去っていく決めショットも漏れなくあったし、満足した。




推薦テクスト:「お楽しみは映画 から」より
http://takatonbinosu.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-da125a.html
by ヤマ

'21. 7.21. TOHOシネマズ4



ご意見ご感想お待ちしています。 ― ヤマ ―

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