『ガールズ&パンツァー 劇場版』(GIRLS und PANZER)
監督 水島努

ヤマのMixi日記 2015年11月24日23:08

 軽くカルチャーショックを受けた。
 オタクワールドの二大巨頭と言えそうな気のする“美少女萌えオタク”趣味と“ミリタリーオタク”趣味とを、まるで木に竹を接ぐように組み合わせ、華道茶道に並ぶ女子のたしなみとしての戦車道という世界を作り上げ、チーム戦としての戦車バトルを見せ場にするなどという作品が成立しているどころか、TOHOシネマズ高知の平日夜の客入りとしては悪くない集客を果たし、女性客が僅かに二人しかいないという客席に、何だか複雑な気持ちになった。劇場版が出来るくらいだから、少なからぬ支持を得ているのだろう。

 巨乳、眼鏡っ娘、ロリ系、クール系といった多様な女子高生が制服をまとって、軽い会話を交わしつつ戦車を操り作戦指揮をし闘う、こういう作品世界を観てどうして楽しいんだろうかと、作中で使われる言葉や言い回し、声色のいかにもオタクワールドなテイストに少々気持ちが悪くなった。馬鹿馬鹿しいまでのアクションながら、画面造形に観応えがあったりするだけに尚更に複雑な気持ちになってくる。

 西住みほ(声:渕上舞)が「パンツァーフォー(戦車、進め)」と号令をかけるたびに「パンツ?阿呆!」と言ってるような気がしてくるくらいオカシナ作品世界だと思った。いやはや、とんでもない世界があるんだなぁ。


コメント談義:2015年11月25日13:22~2015年11月26日00:44

(TAOさん)
 宮崎駿作品もそうですが、アニメオタとミリオタはけっこう重なるんですよ~。
 私は何年前かなあ、本郷のプラモ屋のウィンドウで
 ガールズ&パンツァーのフィギュアのポスターを見て、
 おぉこの手があったか!と感心しました(笑)。
 それでオタク業界で働いている知人に聞いてみたら、
 ガルパンブームのおかげでボーナスが出たと言ってましたよ(笑)。

ヤマ(管理人)
 ◎ようこそ、TAOさん、

 「おぉこの手があったか!」ですか(笑)。
 でもって、ガルパンブームって言うんですね(苦笑)。

 なんかステーキと鮨を一つの皿に盛りつけられたみたいで、
 どっちの好物者からも、更には両方の好物者からも
 顰蹙を買いそうに思ったのですが、そうではないみたいですねー。
 なんでやろ?(驚)。





推薦テクスト:「眺めのいい部屋」より
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/b00cc470bfe72c3e882c58ff0bddff6d
編集採録 by ヤマ

'15.11.24. TOHOシネマズ2



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