『ツレがうつになりまして。』をめぐって
ケイケイさん
音去さん
ヤマ(管理人)

2011年10月12日 08:31
(ケイケイさん)

 佐々部監督なのでパスのつもりでしたが、
 ヤマさんの感想を拝読して、観たくなりました。
 近いうちに観ますね。
 でも職場で実際の鬱の患者さんを観ているので、
 多分私の感想は、厳しいっすよ(笑)。

2011年10月12日 17:24
ヤマ(管理人)

 あ、ありがとうございます。
 僕も現場感覚に根ざした厳しい感想に、期待大です!(笑)

2011年10月16日 12:02
(音去さん)

 ケイケイさん
 堺さんの演技はかなりリアルだったと思います。
 ご本人、かなり入り込んでいて撮影時期は大変だったみたい。
 お話自体はかなりファンタジーです。
 個人的な感想としては、結婚同窓会と講演会と、
 ヤマバを2回作るのはちょっとしつこい気がしました。
 あと、原作マンガが出てくるところで入る
 あおいちゃんのナレーションは要らないかな、と

2011年10月16日 19:02
(ケイケイさん)

 ヤマさん、音去さん、こんばんは。
 観てきましたよ〜。

 ヤマさん
 >“ツレが鬱になった原因”ではなく
 >“ツレが鬱になった意味”を考えるようになったと言って母親から褒められたハル

 最初何て鈍感でダメな奥さんかと、苦笑したり腹がたったりしたのですが、
 春さんの馴れ初めの独白で、あぁ妻じゃなくて
 夫が保護者で妻は娘なんだなと理解しました。
 それが夫の病を得て、立派に妻になったお話なんだと受け取りました。
 災いと思える出来事をどう切り抜けるか、
 これは鬱に限らず意味を考えることは大切ですよね。
 うちも鬱にはならなかったけど、二回失業しているしね、実感が湧きます(笑)。

 音去さん
 >堺さんの演技はかなりリアルだったと思います。
 うんうん、あの鬱陶しさ面倒臭さ、知能が低くなった感じ
 (ひどい表現だけど、事実なんだな。感情が子供のようになるから)、リアルでした。

 >お話自体はかなりファンタジーです。
 確かに状況としてはかなり恵まれていると思いましたが、
 もし患者さんがご覧になって、緩解した人のお話は
 励みになるので、これでいいと思いました。
 それより医療機関にきちんとかかる重要性や、
 吹越満の役をもっと掘り下げて欲しかったです。

 ナレーションや漫画は、私は和めて良かったです。
 でも講演会の梅沢富男やかつての上司の描き方は余計だと思いました。
 自殺した鬱患者の描写も不要。
 母にアドバイスさせたかったら、「本で勉強した」で充分。
 こういう余計な事が多いんですよね、佐々部監督。

 でも全体として私は好感持てました。
 ヤマさんの仰るように、篤姫コンビの功績だと思います。

2011年10月17日 21:35
ヤマ(管理人)

 ◎音去さん、
 同窓会と講演会、確かにクドイということにはなるんでしょうね(笑)。
 一応、同窓会のほうは彼ら二人にとっての意味が大きく、
 講演会のほうは彼らにとっての意味というよりも働きという感じでしたが、
 かつての部長さん始めゆかりの人たちの顔が居並ぶのは、
 ちょっとやり過ぎ感が強くていけませんでしたね(笑)。
 あおいちゃんのナレーション始め、まぁ説明過多なんですよね、最近の映画は。
 一昨日一命を観て、猛烈にそれを感じましたよ(たは)。

 ◎ケイケイさん、
 僕のmixi読んで、ご覧くださったとは嬉しいです(礼)。
 早速に映画日記もアップしておいでで、
 “現場感覚に根ざした厳しい感想”かと思いきや、そっちのほうは及第点で、
 それよか“映画作法に根ざした厳しい感想”のほうが色濃かったような気が(ふふ)。

 「後ろ向きで怠け者」が、「自分に正直で大らか」だと感じたのでしょう。几帳面で堅苦しい自分にはないものですね。ハルの才能を認めており、それが妻への敬意にも繋がっていると日記に書いておいでた部分、さすがだと思いました。
 僕、わりとこの感覚に親近感ありなんですけど(笑)。

 >災いと思える出来事をどう切り抜けるか、これは鬱に限らず意味を考えることは大切
 本当にそうですよね〜。

 でも、アップされた映画日記を読んで、最も感心したのは、
 しかし昨今、鬱になったら大変と、
 最初から「頑張る」「我慢する」と言う事が軽視されている風潮が気になります。
 生来「頑張る」事は、尊いもの。ハルの一皮むけた成長は、彼女が頑張った結果だと思います。
 いけないのは「過ぎる」と言う事ですね。
でした。
 要は“頑張る”にしても“自己責任”にしても、
 人に向かって言う言葉じゃないんですよねー。
 だからと言って、それが無価値でも誤った価値観でもなくて、
 自分で自分に向けるうえでは、
 病になければ、むしろ必要なことだと思います。
 痩せ我慢でさえ、ときに僕は己が美学として必要だと思ってますが、
 それは他者に対して求めるものでは決してありませんよね。
 晴子がエラかったのは、そこんとこをわきまえてたからだと思います。

 幹男のほうの家族の件については、僕は気にもならなかったのですが、
 なるほど女性の目配せは、こういうとこには実に細かいもんだと
 改めて感心させられましたよ(笑)。

 mixi日記をベースに加筆して映画日誌にしたんで、
 明後日の更新でアップすることにしています。
 「うつは心の風邪」という言葉からあれこれくだ巻いてるので、
 読んでみてくださいね。

2011年10月18日 22:49
(ケイケイさん)

 ヤマさん、早速拝読しましたよ。

 >「うつは心の風邪」という言葉からあれこれくだ巻いてるので、読んでみてくださいね。
 わはははは、私はもっと世間の風潮に釘を刺す「くだ」なのかと思っていましたが、
 実に内省的な事柄についての「くだ巻」でしたね(笑)。
 そうかなぁ〜、私は決してヤマさんが鬱にならないとは、思いませんが。
 皆さんお近「過ぎて」、安心していらっしゃるのかもですね。
 やっぱり「過ぎる」は、あかんのですよ(笑)。

 精神科勤務になって痛感するのは、
 精神疾患は誰にでもなりえる病気だと言うことです。
 患者さんね、自分にいっぱいいっぱいで、
 理解力が低下している方が多いんですよ。
 で、話が通じない。
 うちの事務長なんか、まだ33なんですが、いつキレるやろう・・・
 と心配するんですが、これが全く(笑)。
 すごい忍耐力ですよ、パート全員、事務長が鬱になるんでは?
 と、いっつも心配しています。
 そういう心配を尋ねたら、「深く考えないことです。深くなりそうなときは、
 やっぱり病気やから、で納得します(←多分無理に)」だそうです。

 晴子がエラかったのは、そこんとこをわきまえてたからだと思います。
 ハルを観ていて、うちの若い職員さんもこうだなぁと思いました。
 頑張っているけど、それは自分に向けて。相手には頑張れと言わない。
 でもこれは仕事であって、家族とは違います。
 だから煩い夫に怒鳴って、ああなってしまうエピソードは、
 私はすごく心に残りました。
 人間は感情の動物ですから、当たり前ですよ。
 二人共が「ごめんなさい」を言い続けるのには、もう泣けて泣けて。
 原作コミック、読みたいと思っています。
 お子さんも生まれて、ツレさんは専業主夫しているらしいですよ。

2011年10月19日 00:39
ヤマ(管理人)

 ケイケイさん、早速にありがとうございます。
 くだ巻きと言うより、ぼやきでしたかね?(笑)
 拙日誌にも綴ったように、うつには無縁だと見られることの
 全てが嫌なわけでは決してないんですが、結構ナイーヴなもんでね、僕(あは)。
 本物の風邪はちっとも引かないだけに尚更(笑)。

 >やっぱり「過ぎる」は、あかん
 ってのは、蓋し名言ですよね。そのとおりだと思います(笑)。
 ケイケイさんも案外、旦那さんのこと、見誤ってるかもよ(ふふ)。

 「深く考えないこと」がコツってのは、よくわかりますが、
 それって僕のアイデンティティに関わるとこじゃないですか(笑)。
 ホントどうでもいいようなことをあれこれ考えるのが好きなのに。
 もっとも、どうでもいいようなことだからこそ、そうなんですけどね。
 大事なことってわりかし深く考えずに直感的に臨むタイプではあります(あは)。
 で、今回ちょっと面食らっているのかもしれません。
 でも、これで病気に向かいそうだとは到底思えませんが(笑)。

 仕事と家族は違うっての、凄く大きいですよね。
 上に書いた、どうでもいいことだからこそと大事なこととの違いと同じ(笑)。
 大切な人に対する向かい方ほど難しいものだからこそ、
 ハルはエラーもしたけど、エラくもあったわけで、
 そこのとこが、なかなかいい感じの作品でした。

 そうですか、今は、お子さんにも恵まれて専業主夫ですか。
 確かにハルさんより家事は向いてそうだから、彼女が稼げるなら、
 幹男くんは、そうしたほうがいいでしょうね。
編集採録 by ヤマ

'11.10.12〜19. mixi日記への「コメント」より



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