『男たちの大和/YAMATO』をめぐって | |
「Somewhere Before」:(タンミノワさん) 「映画通信」:(ケイケイさん) ヤマ(管理人) |
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No.6185から(2006/02/05 23:39)
(タンミノワさん) こんばんわ、ヤマさん。 『インファナル・アフェア』を1・2・3と見て、えらい混乱したのが、キャラの年齢設定と役者の年齢が乖離してることでしたねえ。どう考えても「2」の彼らは20歳前後で、その10年後以内の話なのに、アンディ・ラウも、トニーレオンもバリバリの40歳前後(もちろん年齢よりは若いと思いますが)。だから「え? あれ? これ何年たってるん?」と(笑)。 ヤマ(管理人) ようこそ、タンミノワさん。 映画には、時々あることですよね、こういうの。舞台演劇だとアップもないし厚化粧だし、まぁそう気にならないんですが、映画ではそうはいきませんからねー。 今日観た『男たちの大和 YAMATO 』でも、いきなり内田二等兵曹の娘だっていう、戦災孤児で引き取られた真貴子が鈴木京香でしょ。いくつよ?って(笑)。戦後六十年ですから、戦災孤児ともなれば、孤児となってから後で六十年以上ですよね〜。うーん、いくら最近の女性が歳よりは若く見えるといっても、あれ、六〜七十歳には見えないよな〜って(笑)。僕より十歳下なんですよ、鈴木京香さん。 (タンミノワさん) 映画はやっぱリアリティですからねえ。鈴木京香が60じゃムチャクチャです。(笑) (ケイケイ) ヤマさん、みなさん、おはようございます。ちょっと横レス失礼します。 ヤマ(管理人) ようこそ、ケイケイさん。 (ケイケイ) 『男たちの大和』の鈴木京香、私も最初年齢合わへんがな、と思っていましたが、説明はなかったんですが、内田は終戦直後から孤児を引き取り始め、自立させてはまた次の子の里親になったんではないかと。 ヤマ(管理人) なるほど、なるほど。澤田美喜さんのエリザベス・サンダースホームの個人版というわけですね。 (ケイケイ) だから最初の子と、最後ら辺の鈴木京香では、親子ほど年齢が違ったのではないかなぁと思いました。十数人か、たくさん育てたって言ってたでしょう? いっぺんじゃ育てるの大変だし(笑)。 ヤマ(管理人) 確か十一人って言ってた気がします。そうですねー、ケイケイさんがおっしゃるように解するほうが理に適っているし、何よりも、老いた神尾がそれを聞いて、戦後の自分の生き方は何だったかと激しく慨嘆する場面が生きてきますねー。 そーか、戦後、澤田美喜さんのように生きた内田二等兵曹と恋人を失い、森脇二等兵曹の墓守にだけ生きてきた神尾海軍特別年少兵の対比がさらに際立つなー(納得)。 (ケイケイ) 加えて、戦争を語り継ぐという意味で、年齢が30代半ばくらいの彼女と船の少年の二人を出して、観客の目線に合わせたのかと思いました。 ヤマ(管理人) そういう意味での対照効果もありますね。というか、それがために敢えてしたことのように僕は思ったのでした。それが仇になって劇中人物としての年齢がヘンになっちゃったのだと。 (ケイケイ) あくまで想像ですよ、妄想かな?(笑)。 ヤマ(管理人) いやいや、何にせよ、そう解するほうが絶対に得だし、僕もそっちに乗り換えます(笑)。ただ、映画化するときの年齢操作って物凄く安易に行われるでしょう?(苦笑) まだ観てないんですが、『県庁の星』だって、原作の離婚母子家庭のいささかくたびれた中年女性パートのほうが物語的には味がありそうなのに、柴咲コウに替えちゃってるでしょ(笑)。まぁ、それゆえの面白さが出てれば、それでもいいんですが、拙日誌も綴っている『愛を乞うひと』なんか、素晴らしい力作だと思うんだけど、公開時点との同時代性を打ち出すためにか、少々無理な年齢設定をしたことで画竜点睛を欠くというか、ちょっと勿体ないことになったような面もあって、そういうふうなことが『プライドと偏見』じゃないですが、先入観的な偏見として僕のなかに巣くっていたんでしょうね。それこそ、勿体ないことをしちゃいました(苦笑)。 概ね作品的には支持している映画なんですけどねー。<『男たちの大和』 (タンミノワさん) 『県庁の星』って、くたびれた中年のシングルマザーが柴咲コウに変換されちゃってるんですか?(笑) こりゃ聞き捨てならない(笑)。 ヤマ(管理人) やっぱり集客を考えると…ってとこなんでしょうね(笑)。安易なんですが(苦笑)。 (タンミノワさん) これ、予告編を『有頂天ホテル』見た時に見ましたけど。 やっぱあのポジションに若い美人を持ってくるのと、中年パートおばさんを持ってくるのでは、ストーリーの軸そのものがぶれてしまうんじゃないかと思いましたね。もちろん見てみないとわかりませんが。 |
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by ヤマ(編集採録) | |
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