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■他人事ではない、地震大国日本
ご存知の方も多いと思いますが、私達の住む日本列島は北米・太平洋・ユーラシア・フィリピン海の
4つのプレートの上にあり、世界的にも地震の多い国です。
近年でも1995年の阪神淡路大震災をはじめ、2004年の新潟中越沖地震、
2008年の岩手・宮城内陸地震。そして日本の観測史上最大といわれた2011年の東日本大震災など
被害の大きい地震は今なお国民の生活を常に脅かしています。
当社の所在する小田原市においても、今後想定される地震として以下のようなものがあります。
(出典:小田原市)
東海地震 |
駿河トラフを震源域とするM8クラスの地震。大規模地震対策特別措置法で発生の予知が可能とされている地震で、その発生の切迫性が指摘されています。
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南関東地震 |
相模トラフを震源域とするM7.9の地震。1923年の関東大地震再来型で今後100年から200年先に地震の発生の可能性が高いとされています。
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神奈川県西部地震 |
神奈川県西部を震源域とするM7クラスの地震です。南関東地域直下の地震として、地震発生の切迫性が指摘されています。
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神奈川県東部地震 |
危機管理的に想定した地震で、神奈川県庁の直下を震源域とするM7クラスの地震です。
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神縄・国府津〜松田断層帯地震 |
同断層帯とその海域延長部を震源域とするM7.5クラスの地震。現在を含む、今後数百年以内に発生する可能性が高いとされています。
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これらの地震がいつ起きても不思議ではありません。
いざ被災したその時に、耐震性に不安の残る住まいが凶器となって、命を奪う結果にならないように対策を
考える事はとても大切です。
また、東日本大震災においてはマグニチュード9.0と発表され、今後の住まいのあり方にも大きく影響を
与える事が予想されます。
■ 耐震性に不安のある住宅
阪神淡路大震災以降、一般的に判断の基準として言われているのが
建築基準法関連の耐震基準です。
大きく分けると以下のようになります。
昭和56年以前の住宅 |
昭和56年(1981年)に新耐震基準が施行されましたが、それ以前(旧耐震基準)の住宅と比較すると次のような事が考えられます。
耐力壁の不足
耐力壁の配置がアンバランス
金物による補強不足
基礎の鉄筋不足
年数経過による腐朽やシロアリ被害などによる耐震性の低下など
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昭和56年以降〜平成12年までの住宅 |
上記よりだいぶ改善され、耐力壁量などは基準を満たしているものの、配置のバランスが悪かったり、依然として金物による補強不足もあり、この期間に阪神・淡路大震災が起きて、基準法はさらに改正されることになります。
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平成12年以降の住宅 |
法改正により、耐力壁配置バランスの数量化や引き抜き対策金物(ホールダウン金物)の規定、地盤の強さに応じた基礎の規定がなされたりと、より倒壊リスクが減る基準になりました。
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以上のことから、住まいの築年数を調べ、現在の耐震性能を測る目安にもなります。
また、以下の簡易な自己チェックでも耐震性についての目安を得ることが出来ます。
住まいは平成12年以前に建てられた |
現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。 |
基礎にひび割れがある |
地盤が沈下している可能性があります。 |
外壁におびただしい数のひび割れがある |
雨漏りや住宅の変形の危険性があります。 |
敷地内の地盤に段差が生じた |
地盤が沈下している可能性があります。 |
シロアリが出た(近所でも) |
シロアリによる食害で耐震性が低下している可能性があります。 |
床が水平でない |
住宅が傾いている可能性があります。 |
弱い地震や台風でもよく揺れる |
地盤が軟弱か耐力壁が不足している可能性があります。 |
壁の量が少ない(独立の柱が多い) |
地震時に揺れに対して抵抗が少ない可能性があります。 |
壁量は少ないが屋根が瓦 |
上記より揺れが激しくなる危険性があります。 |
雨漏りがあった |
躯体が腐食している可能性があります。 |
■予算や実情に応じて耐震・減災工事を
上記のチェックや耐震診断などで判断した結果、対策として耐震・減災工事になったり
建て替えになったりします。
いずれにしてもしっかりとした診断と計画、そしてきちんとした施行が重要です。
Cace 1 耐力壁を増やして地震に備える
一般的に建物の南側外壁面というのは採光確保
のために開口部を他の面より多く取るので、その分
壁の確保が難しくなります。また、面積が広い割に
壁が少ない場合もあります。
これらのような状況の時に既存の壁もしくは新規に
耐力壁(耐震壁)を増やすことがおすすめです。
この例では新規に耐力壁を設けたほか、既存壁を
構造用合板で補強したり耐震金物等で
補強されています。
また、基礎と外壁の改修も同時に行いました。
耐震改修/外壁改修/足場架け払い/内装工事 参考価格¥4600.000〜
Cace 2 住まいの軽量化で揺れを軽減
割れやなどがあった瓦を銅板葺きで仕上げました。
耐候性はもちろん、屋根材の中で最も軽い素材
なので、結果的に耐震性の向上に繋がります。
屋根葺き替え/下地改修/足場
参考価格¥1.700.000〜
Cace 3 一部屋だけでも
予算と実情に合わせて現状より少しでも耐震化を
図るということで、一部屋だけでもシェルター的な意味
合いで構造用合板等を用いて耐震工事をしました。
耐震改修/内装仕上げ//他
参考価格¥520.000
Cace 4 引き抜きに対抗する
柱のホゾ抜けを防止するためにホールダウン金物
を取り付けます。壁を切らずに施工が可能な為、
工事費用も安く抑えられます。
無筋の基礎に取り付けて、最大7.36トンの柱の
引抜力に耐えることが実験で証明されています。 。
耐震金物設置 参考価格¥140.000〜