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薬膳料理・・体を補う「薬膳」食材

 あなたの体は健康ですか? 若い頃からどこか弱いところがありませんか?
 多くの人は、体のどこかの部分に弱いところを抱えています。「遺伝的に胃が弱い」「肺病に掛かる家系だ」・・等
体の弱い機能を改善や強化するために、食べ物で補うという考えがあります。
 中国では、「薬膳」料理という考えが古来からありました。食材を用いて病気を予防し健康増進を図ったり(食養)、
病気になったときに回復を早めたり、症状を軽減したり(食療)してきました。
 「胃」が弱っているときは ダイコンやキャベツ、しょうがなど、「肝臓系」が弱いときにはレバーやスッポンなど、・・
体が冷えているときは体を温める食材を、体に熱を持っているときは体を冷ます食材を食べるのです。
○ 薬食同源 ○ (日本では「医食同源」)
 体に必要な食材が何かを知り、実際にそれを正しく食べることによって体調を整え、軽い病状であれば改善しようとする
考えです。
  食材別 も参照してください。
 薬膳で使われる食材と帰経する体の部分(帰経とは体のどこの部分に効果があるか示すもの)
 体の部位 帰経する食材    
心臓  ニガウリ、ユリネ、ゴボウ など
 小腸  小豆、キュウリ、レタス など
 大腸  マツノ実、ハチミツ、トウガン、イチジク、アロエ など
 肺  ネギ、大根、ショウガ、紫蘇、白キクラゲ、ナシ、ミカン、柿 など
 胃  キャベツ、大根、ショウガ、トマト、ニンニク など
 脾  ヤマイモ、ショウガ、紫蘇、黒砂糖、ナツメ、ブドウ など
 肝  レバー(鶏、豚)、スッポン、菊花、梅、モモ、クコの実 など
 胆  ウコン など
 腎  エビ、ヤマイモ、ニラ、サツマイモ、黒豆、黒ゴマ、クルミ など
 膀胱  白菜、トウガン、スイカ など
 体の状態  帰経する食材   
冷えている
(暖めるもの) 
 胡椒、唐辛子、ショウガ、ねぎ、ニラ、黒砂糖、朝鮮人参、羊肉、鶏肉、エビ、マグロ、クルミ など
 熱を持っている
(冷やすもの)
 小麦、ハト麦、春菊、キュウリ、トマト、ニガウリ、ゴボウ、大根、ナススイカ、マンゴー、ミカン
カニ、アサリ、ノリ、ワカメ など