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血 圧

高い状態が続くと多くのリスクが伴う

   1 高血圧 (Hypertension)
   高血圧(こうけつあつとは、血圧が正常範囲を超えて高い状態が続くことを言います。。
高血圧自体の自覚症状は何もないことが殆んどですが(頭痛等が続くこともある)、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの
発症リスクが大きく、生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は
「死の四重奏」「syndrome X」「インスリン抵抗性症候群」などと呼ばれます。
これらは現在メタボリックシンドロームとも言われています。
  1-1 高血圧 (Hypertension)の状態とは・・
   下の数値は、「日本高血圧学会」で定めたものです。 (変更になります)
   
  分類 収縮期血圧(mmHg)
  (上)
  拡張期血圧(mmHg)
 (下)
  至適血圧 <120 かつ <80
  正常血圧 <130 かつ <85


正常高値血圧 130 - 139 または 85 - 89
T度(軽症)高血圧 140 - 159 または 90 - 99
U度(中等症)高血圧 160 - 179 または 100 - 109
V度(重症)高血圧 ≧180 または ≧110
収縮期高血圧 ≧140 かつ <90
   この数値は、「健康診断」等でも使われています。
高年齢になると、どうしても血圧は上昇していきますので、年齢問わず一律同じ基準値では納得がいかない部分も
ありますが、現在の基準はこの数値です。
     
   1-2 なぜ高血圧になるのか
   高血圧になる原因として、他の病気に由来するケースやホルモン分泌の影響によるケースもありますが(二次性高血圧)、
多くの場合、原因が明らかでない複数の環境要因から発病する「本態性高血圧症」と医師から診断されるケースです。
血圧を上昇させる環境要因には、例えば、生活習慣によるケースもあります。
塩分(ナトリウム)は血圧を上昇させます。無意識のうちに塩分の取りすぎが血圧を上昇させます。(日本人に多いケース)
脂質や糖質の取りすぎで、血液がドロドロの状態が続き、血液の流れが悪くなる事で血圧が高くなる場合があります。
高年齢になるとと、血管が劣化してくるため(動脈硬化)、血液の流れが悪くなり、血圧が高くなる場合も多いです。
他の環境要因としては、ストレスによるホルモン分泌での血圧上昇があります。親からの遺伝を受ける場合もあると言われて
います。肥満も血圧上昇の原因になります。「肥満と健康・食生活」の項目も参考にして下さい。
 述べたように、生活環境によっても血圧が上昇しますが、これを「生活習慣病」と言います。