■1998年9〜12月の新聞記事

メダカ激減・水田でも・全国150件の目撃情報分析 読売新聞 98/12/30

東京の環境教育専門家がインターネットで協力を呼び掛け、全国からよせられたメダカ情報を分析したところ、昔は沢山いた水田地帯でも激減してしまっているそうです。東京での目撃情報はなく、絶滅も心配されます。
来年の干支ウサギ・海にもいた!!・水族館で珍種公開 読売新聞 98/12/29

横浜・八景島シーパラダイスでは、ウサギアイナメ、コーラルラビットフィッシュ、ダブルバードラビットフィッシュの3種のウサギの名の付いた魚を展示しているそうです。三重・志摩マリンランドでは、ラビットフィッシュとウミウサギを展示。ウサギの名のつく魚は少なく飼育も難しいのばかりだそうですが、来年の年賀状に向けてタツオトシゴを撮らなきゃ (^^)
アザラシ病気らしい「元気」ガンバレ・三重の水族館 朝日新聞 98/12/27

二見シーパラダイスの雄のミナミゾウアザラシ「元気」が病気になり、エサも飲み込めず体重も減少。感染症にかかった疑いがあるそうです。
藤前干潟問題・人工干潟は不適切・環境庁・名古屋市に報告書 日経新聞 98/12/19

名古屋市が名古屋港の藤前干潟にごみ処分場を建設し、その代わりに人工干潟の造成を検討している問題について、環境庁は「人工干潟は周辺の環境に重大な影響を与え、極めて不適切」とする報告書をまとめ、名古屋市と愛知県に提出したそうです。諫早湾、東京湾三番瀬についても計画の見直しをしてもらいたいものです。
えっ一生海で過ごすウナギがいたの?東大研究グループ「耳石」で元素分析 朝日新聞 98/12/17

産卵の時だけ海に行くと思われていたウナギに、一生を海で暮らす「海水魚」タイプが多くいることが分かったそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハマクマノミ」名前の由来はどこから 毎日新聞 98/12/16

日本近海で見られる6種のクマノミには、カクレ、ハナビラ、セジロ、トウアカのように特徴から名付けられていますが、ハマクマノミは何を示しているのか不明で、漢字では「熊之実」「熊蚤」「隅魚」とかあるそうです。英語では、キンポウゲ科の花「アネモネ」から、イソギンチャクをシー・アネモネと呼んでいるため、そこに住む魚ということでアネモネ・フィッシュと呼ぶようになったそうです。
深海に有用微生物・石油分解、PCB処理、オリゴ糖生産など… 毎日新聞 98/12/15

深海に生きる微生物を調べる「深海環境フロンティア」の9年にわたる1期調査がまとまりまり、水深1万mに住むヨコエビや、有用微生物、未知の微生物などが見つかり、流出原油の処理などへの活用、圧力生理学なる新学問などが期待されているそうです。
かさ上げすると底生生物10t消滅・名古屋市、藤前干潟で報告書 日経新聞 98/12/12

名古屋市が進めている藤前干潟の埋め立て問題で、市の検討資料では、底生生物が10t消失するが回復が期待されると、詳しい根拠が示されておらず、環境庁は人工干潟は認められないとの公式見解を示す方針だそうです。今や貴重な干潟ですから、何とか残してもらいたいものです。
生きもの春夏秋冬「オオカミウオ」鋭い歯、野生でこそ必要 日経新聞 98/12/12

北の海の王者・オオカミウオは、するどい犬歯と強靭なあごの筋肉を利用してホタテガイなどを貝殻ごと食べてしまいますが、水族館で刺し身のエサで飼育していると、歯は伸び過ぎて反り曲がり、しまいには歯が抜けておかしな面相になってしまうそうです。水が汚れるからエサをそうせざるを得ないのかと思いますが、猫の爪研ぎじゃないけど、何か人工飼料でうまく作れないものでしょうか?
サンゴ、温暖化救う?・CO2吸収力熱帯雨林並み・沖縄で観測 朝日新聞 98/12/10

沖縄・宮古島の海で4年間、サンゴに直径1mの半球ドームを被せてCO2の吸収や放出量を測定したところ、保良湾全体で1日360kgのCO2が吸収されてることが分かったそうです。となると、この夏の白化現象はかなりの影響をもたらせそうです。
利島のイルカ・赤ちゃんスクスク 毎日新聞 98/12/05

群れから離れ、1頭だけで人間と交流する「離れイルカ」は世界でも数例しかなく、伊豆諸島・利島のように出産・子育てまで順調に進んでいるのは初めてだとか。5年前にすみつき、今年8月に出産、島では住民登録し保護しようと「利島ドルフィンプロジェクト」を始動させました。
海…人の世界映し出す鏡・第一回「朝日・海とのふれあい賞」 朝日新聞 98/12/04

海への関心を高め、海の未来について考えるきっかけとなる優れた活動をしている人々を顕彰する「朝日・海とのふれあい賞」の受賞者が、正賞「沖ノ島サンゴを見守る会」、準賞「南伊豆海洋生物研究会」「御蔵島バンドウイルカ研究会」に決まったそうです。
バーチャル水槽は合理的? 日経新聞 98/12/04

最近、企業や病院など公共施設のロビーで、水槽映像をテレビで写すバーチャル水槽をよく見かけますが、自然保護の観点から野生生物をむやみに飼育するのがいけないのか、はたまた環境保護の観点から、電力消費を考えていっそのこと何も置かないのがいいのやら。ただ情操教育の事を考えると、電源オフ・リセットではなく、死まで含めて実際に生き物を飼う事が大切だと思うのですが…。
今年生まれムツゴロウ健在・諌早湾・大雨恵み淡水化後も育つ 朝日新聞 98/11/28

昨年4月に閉め切られ淡水化した長崎・諫早湾奥部の調整池で、今年生まれたムツゴロウの育っている事が分かったそうです。数こそ激減していますが、大雨で水位の上昇が繰り返され、えさのけい藻も生育し、潟土から塩分も溶出しているのでは、との事。今からでも水門を開ければ間に合うのかも。
養殖アユに冷水病猛威 読売新聞 98/11/27

魚体に潰瘍などを起こし病気が進むと衰弱死する、淡水魚特有の病気「冷水病」が全国の養殖アユに広まり、大きな被害が出ているそうです。熱帯魚水槽での飼育では、何と言っても白点病が有名ですが、養殖池ではヒーターが使えない?、飼育密度が高いなどから様々な病気があるのでしょう。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「メガネモチノウオ」海のナポレオン 毎日新聞 98/11/25

ナポレオンフィッシュこと、メガネモチノウオは、沖縄本島以南に生息し、1.5mにもなりますが、日本語でなぜにモチノウオとの名がついたのかは不明で、分厚い唇が正月の供え餅に似てるからと想像してるそうです。
飼育最長3053日・遊ちゃん急死・海遊館ジンベエザメ 朝日新聞 98/11/19

大阪市の水族館・海遊館のメスのジンベエザメ「遊ちゃん」が19日午前、急死したそうです。死因は不明ですが、飼育の世界最長記録で、推定年齢は11〜12才だそうです。'90年7月の開館当初はオスの「海くん」とカップルだったのですが、こちらは'92年9月に死亡。トップスターを失った海遊館、どうすることやら....。
サンゴ白化、世界で拡大・高い海水温が主原因 朝日新聞 98/11/18

サンゴの白化現象を、発生した地域を示した世界地図、白化を定点観測した写真を載せて、読売、日経に次いで、詳しく解説。日本サンゴ礁学会は、白化問題特別委員会を組織し、本格的な調査に乗り出すそうです。
身障者のダイビング・自由な世界広げます 読売新聞 98/11/18

杉並区「東京ダイバーズ」では'96年以降22名のハンディキャップダイバーを育ててきたそうです。講習には3〜4倍の時間がかかるものの料金は格差なく、無重力の環境を利用するので障害者に向いているそうです。
どう生かす海洋深層水・ミネラル豊富・冷たくて清浄 読売新聞 98/11/18

水深200〜300mより深い海水は、低温で細菌が繁殖しにくく清浄で、無機塩類が豊富なため、健康プール、保湿クリーム、ジュース等に商品化されてるそうです。科学的にはまだ不明な点も多いそうですが、汲み上げて磯焼けや白化したサンゴ礁の復活などへの活用が期待されます。
フロリダに越冬マナティ 読売新聞 98/11/15

絶滅の危機にひんしているフロリダマナティが越冬のため、今年もフロリダ州沿岸に集まり始めましたが、避寒客らが集まる季節で、今年に入ってレジャーボートとの接触などで215頭も死んでいるそうです。
サンゴ礁白化最悪規模・国際研究学会報告「気候変動が関係」 日経新聞 98/11/14

国際サンゴ礁研究学会は、サンゴ礁の白化現象が観測史上最悪の規模で広がったとする報告をまとめました。海水の高温化の理由として、数十年周期の自然な寒暖のサイクル、地球温暖化の2つの可能性とを指摘し、今秋以降は回復も確認されていますが、最終的にサンゴの死滅がどの程度になるかが判明するには数ヵ月かかるそうです。
生きもの春夏秋冬・カスミアジ・南方戦線で日本兵の中毒続出 日経新聞 98/11/14

大戦中、南方戦線への食糧供給が絶たれ、初めて出合う熱帯の魚や磯の動物を食用にしたところ、カスミアジなど食物連鎖の末に毒化する食中毒が発生し、原因は解明出来なかったものの、南方有毒魚図鑑が作られ、原色カードが兵士に渡されたそうです。
賞金100万円付き喜界島ツアー・客集まらず企画倒れに・9万円の料金割高? 日経新聞 98/11/13

鹿児島喜界島の幻の海底遺跡を探す懸賞金付きツアーは、各週に2〜3人しか集まらず、実施を断念したそうです。2泊3日で9万円台の料金が高かったようですが、面白そうな企画だったんですけどね。サンゴが白化でダメージを受けた今、こういった企画物が案外流行るのかも?
サンゴの白化現象・沖縄はじめ各地で被害・台風、エルニーニョ関与 読売新聞 98/11/12

今月初めに都内で日本サンゴ礁学会での緊急発表も開かれましたが、白化現象の実態を解説。詳しい内容は、「日本サンゴ礁学会」公開シンポジウムのレポートに載せてますが、今後の地球温暖化の進行具合によってはサンゴの絶滅も有り得る話で、深刻な警告と受け止め、対策を検討していかなくてはならないのではないでしょうか?
養殖ニジマス150万匹が死ぬ・富士宮・大雨で大量のわき水 朝日新聞 98/11/11

例年にない大雨で、大量の湧き水が富士山ろくの養殖池に一気に噴き出し、ニジマスが大量死したそうです。死んだニジマスは眼球が飛び出したり、腹部に気泡がたまったりする「ガス病」と呼ばれる特有の症状で、水中の窒素が飽和状態になると魚体内に気泡が発生して起きるそうです。魚にも減圧症みたいなのがあったんですね。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「モツゴ」釣りを覚えさせ楽しませてくれる 毎日新聞 98/11/11

淡水域にすむ魚でコイ、フナ、メダカと並んで子供たちに親しまれている小魚モツゴには、地方ごとに呼び名があり東京ではクチボソという名で親しまれています。そういえば、私も昔、釣ったり網で採ったりしてましたっけ。
ラッコ2匹ストレス死・アラスカで捕獲・空輸・公営水族館に搬送直後 朝日新聞 98/11/10

日米の動物保護団体や研究者などが反対する中で、アラスカ沖で捕獲され、先月上旬輸入されたラッコ6匹のうち2匹が、ストレスなどから急死したそうです。購入費は1匹当たり1,700万円とも言われ、税金の無駄遣いという声もあるようで、野生動物展示を考え直す時代なのだとか。しかし、動物園・水族館を廃止し、現地へ大勢が観察しに行くのも問題ありかと思うのですが。
大阪湾に毒ダコ・ヒョウモンダコ・小さいが怒ると恐い 朝日新聞 98/11/06

大阪湾で初めてヒョウモンダコが確認され、府立水産試験場が素手で触ったり食べたりしないよう注意しているそうです。でもこれって伊豆では結構見ますよね?
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハリセンボン」毒の代わりに鱗が針のように 毎日新聞 98/11/04

フグと言えば毒が思い浮かびますが、フグにも毒を持たないのもいます。ハコフグのように皮膚を硬化させたり、ハリセンボンのように鱗が針のような突起になり、身を守ります。ある時、子供電話相談室でハリセンボンの針は本当に千本あるのかと聞かれ、宿題にして実際に数えたところ、500本前後あったのだとか。
投稿「ゴム風船飛ばしはごみまき散らし」山口県(67才)無職 毎日新聞 98/11/04

秋は屋外行事が多く、何百ものゴム風船を放つ企画も少なくないが、やがて海上に出てしぼんで落ち、海水で脱色されて浮遊し、ウミガメや鯨などがクラゲと間違えて飲み込む、ということがあるそうです。
クジラ復活・漁師ら困った・サンマなどの漁獲に影響 毎日新聞 98/11/02

いま世界の海でクジラが増え、人間の漁獲量の約5倍もの5億tの魚を食べてると試算され、クジラの間引きも考えられてるそうです。シロナガスクジラは捕獲禁止になって30年経っても回復していませんが、ミンククジラの増加が特に目立ち、漁業や魚の生態系に影響を与えている状況だそうです。
サンゴ守るカニ激減・オニヒトデ退治役、白化現象で 朝日新聞 98/11/02

サンゴの出す粘液を食べて暮らすサンゴガニは、オニヒトデを退治しサンゴを食害から守っているのですが、この夏のサンゴの白化現象に伴い、直径20cmのサンゴに5〜15匹いたのがほとんどいなくなってしまったそうです。サンゴは生態系の基盤となっており、白化現象により多大な影響を及ぼす事が心配されています。
アンコウ実験でトラブル・向井さん 読売新聞 98/11/02

宇宙酔いのメカニズム解明の為、スペースシャトル「ディスカバリー」で行っているガマアンコウの実験で、2匹のうち小さい1匹が水槽内で大きく姿勢を変えてしまったせいか、耳石器に埋め込まれた送信機からのデータが全く受信できなくなってしまったそうです。実験の為とはいえ、身動きできない程狭い水槽に閉じ込められたアンコウもちょっと可愛そう。
世界最大のサンゴ危機・西表島 読売新聞 98/10/31

直径約8mと世界最大のサンゴ、西表島沖合のアザミサンゴの白化が全体に広がり、現在では藻が付いて無残な姿をさらし、死滅の危機に直面しているそうです。今年の7月に潜ってきた時は、まだ白化の話は世間に全くなかったのですが、半分位は痛んでました。ログを見てみると水温は28〜30度、その頃からもうダメージを受けてたのかもしれません。
二枚貝に水質浄化のパワー探る 朝日新聞 98/10/30

東京湾に残された巨大な干潟「三番瀬」の二枚貝やバクテリアは水質浄化に大きく貢献し、海底1m2当たり2〜10tもの海水を濾過してる事が分かったそうです。国立環境研究所では今後も詳しい調査を行い、浅瀬や干潟の生物量から浄化能力を算出できる数式モデルの構築をめざすそうです。
一日のダイオキシン摂取・魚介類経由目立つ・厚生省調査 読売新聞 98/10/29

食品を通した日本人のダイオキシン類の一日平均摂取量は、魚介類、肉・卵類、乳・乳製品の順に多いことが分かりました。安全基準を下回り、現段階では健康に影響はないとしているそうですが、健康の為に魚を食べるというのはホントにいいのか悪いのやら?
スフィンクス像・1600年ぶり目覚め 朝日新聞 98/10/29

アレクサンドリア海底の、地震などで水没した古代エジプト・プトレマイオス朝の王宮から、スフィンクス像とイシス女神像の2体が引き揚げられ、エジプト政府は遺跡を水中で見ることができる水中博物館を建設する計画を進めているそうです。一体、どんな物になるのやら。
ピンクに輝く巨大なヒトデ・奄美で発見 朝日新聞 98/10/28

世界にこれまで8つしか標本がない幻の「オオフトトゲヒトデ」が奄美・加計呂麻の水深13mの岩場で採取されたそうです。体の中心から腕の先までの幅長が約35cmというデカさですが、世界最大のヒトデはなんと幅長60cm、つまり全長120cm!なのだとか。
おあしす 読売新聞 98/10/28

今年4月、埼玉県行田市・利根川の魚道わきに観察室が設置され、遡上するサケの姿が間近で見られるそうです。ここ数日は1日10匹位がのぼってくるそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「キス」きれいな内湾がすみか 毎日新聞 98/10/28

キスは、比較的水のきれいな内湾や砂底の沿岸域がすみかだけに、水槽の底に砂をしいてやると落ち着くそうです。
スキューバダイビング用・水中通話装置を開発・ウエタックス 日経新聞 98/10/27

水中用機材開発の新潟・ウエタックスは、スキューバダイビング用の水中通話装置「アクアボイスAQ−15」を来年3月、8〜10万円で売り出す予定だそうです。マウスピースでしゃべれるのは大変便利なのですが、値段的には普及は難しそう? でもOW講習には非常に有効だと思います。
白化したサンゴ、9割が「茶色の死」沖縄 毎日新聞 98/10/25

白化現象を起こした沖縄のサンゴは、水温が下がっても回復の兆しを見せず、内湾の浅瀬では白化サンゴの9割が死滅してしまったそうです。被害は予想以上に大きそうで、今後復活にどの位時間がかかるのか心配です。
ラッコ4万匹減少・えさ不足のシャチが襲う・アラスカ西部 毎日新聞 98/10/24

アラスカ西部の沿岸で、シャチがラッコを襲って食べるようになり、'90年以来、ラッコが4万匹も減少したそうです。根本原因は人間が魚を乱獲したせいで、ラッコが減少したため、好物のウニが増殖し海藻が食い荒され、沿岸は海の砂漠になりつつあるそうです。
油壷マリンパーク・マグロ300尾大回遊 日経新聞 98/10/22

11月2日、神奈川・京急油壷マリンパークに、外周78.5mの世界最大級の回遊水槽が登場します。水量は600tで、キハダマグロやクロマグロなどのマグロ300尾が遊泳するそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ジャイアント・グラミー」生息地では食用に 毎日新聞 98/10/21

日本では観賞魚として有名な魚のジャイアント・グラミーは、副呼吸器官で口から空気を吸っても呼吸できるので水溜りみたいな所でも生息できますが、池や沼では50cmにも成長し、インドネシアの生息地では食用になってるそうです。沖縄で昼間潜って見たグルクンやオジサンを夜食べる時、ちょっと考えちゃうのは私だけ?
白い猛威にサンゴあわれ 読売新聞 98/10/20

海水温が高くなりサンゴが死滅して白くなる「白化現象」がこの夏、南西諸島から本州南岸にかけてこれまでにないほど猛威をふるいましたが、9月下旬の台風で水温が低下し、広がりは食い止められたそうです。昨年発足した「日本さんご礁学会」は東京で11月に第一回総会を開き、今後の研究方針などを話し合うそうです。
生きもの春夏秋冬・ホンソメワケベラ・大繁盛、海のクリーニング店主 日経新聞 98/10/17

魚の体表に寄生する小さなエビなどの寄生虫を食べてくれるホンソメワケベラは、その派手で目立つ模様で客を集め、ある科学者の観察では1時間に522匹ものお客があったそうです。
日本海沿岸・海水の塩分薄まった!? 日経新聞 98/10/17

今年夏の中国・長江の大洪水で東シナ海に大量に淡水が流入したためか、日本海沿岸で水深15mまでの表層海水の塩分濃度が大幅に低下しているそうです。これはプランクトンの減少を招き、漁場が移動したり、回遊魚のコースや時期がずれたりする影響があり、3年前の時には、1mものクラゲが多量発生したり、日本海にキハチマグロが現れたりしたそうです。
シャチに食べられ?ラッコ急減・アラスカ沿岸・生態系に乱れも 読売新聞 98/10/16

アラスカ沿岸の北太平洋で、シャチがラッコを襲うようになり、'70年代に5万3千頭いたラッコが、6千頭に減ってしまったそうです。漁業資源の乱獲などにより、シャチの食糧が減ったためらしく、この影響でラッコの食べていたウニが爆発的に増え、海藻類がウニに食べ尽くされるなど、生態系に大きな影響が出ているそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「アカハタ」年齢や場所で体色変化 毎日新聞 98/10/14

アカハタはその名の通り派手な赤色をした魚ですが、年齢や生息場所によって色を変え、深いところにいくほど赤く目立たないようになっているそうです。小笠原に調査で訪れた時、なぜかこの魚ばかり釣れたそうですが、ともかく旨かったそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「サザナミフグ」幼魚に小波状の模様 毎日新聞 98/10/07

幼魚にある小波模様から名づけられたサザナミフグは、成魚になるとその模様はなくなります。日本の沿岸では幼魚が多く見られたためだそうですが、水族館の飼育技術が向上するにつれて幼魚と成魚とで体の色彩や斑紋が異なってくる魚が次々と判明するようになったそうです。
サンゴ礁、温暖化の防波堤!?・沖縄の海で検証 日経新聞 98/10/04

意外にも欧米ではサンゴ礁はCO2の放出源と信じられていて、日本の科学者たちが観測を重ね、CO2を吸収するサンゴ礁の姿を沖縄の海で捉えたそうです。サンゴ礁に住む生き物でCO2を吸収するのはサンゴ体内の褐虫藻、海草、海藻、光合成細菌、植物プランクトンなど。逆に放出するのはサンゴ、細菌、魚類、動物プランクトンなど。観測期間がわずか3日間に過ぎないと海外の研究者から異論が出た為、今後は1年かけて観測するそうです。今年サンゴ礁は大きな被害を受けましたが、そのせいで地球規模でCO2濃度が上がるなんてことにならないといいのですが。
水を得た若田さん・宇宙へフワリ 毎日新聞 98/10/03

11月から建設が始まる国際宇宙ステーション計画に向けて、茨城県つくば市の宇宙センターにある無重量環境模擬水槽で、宇宙飛行士の若田光一氏(35才)が船外活動試験を実施したそうです。宇宙服で水深10.5mの水槽に潜るのですが、元々真空の負圧に耐えられるように作られた宇宙服は、2気圧に加圧されると一体どうなるのでしょう?
水温が低下・白化終息へ・南西諸島のサンゴ 朝日新聞 98/09/30

かつてない規模で広がったサンゴの白化現象ですが、台風6・7号により海水が攪拌されて水温が下がり始め、白化現象は終息の方向にあるそうです。しかし、多くのサンゴが死滅し、その回復にはかなりの時間がかかるようです。
サンゴにも台風禍 読売新聞 98/09/27

近畿地方に猛威をふるった台風7号の影響で、串本沖のサンゴ礁が大きな被害を受け、約3割が折れたりひっくり返ったりしているそうです。12月ぐらいまでにはある程度復活するそうですが、今年はサンゴに災難続きの年ですね。
サンゴに白魔・石垣島・危機的状況に 毎日新聞 98/09/27

三重大・サンゴ礁学の目崎茂和教授の調査で、石垣島の白保の海で、これまでにない規模でサンゴの白化現象が広がっている事が分かったそうです。沖縄全域から高知県にまで広がり、水深の浅い部分では半分近く白化している場所もあるそうです。最近ようやく涼しくなりだしましたが、なんとか復活して欲しいものです。
宇宙をめざし"無重量"体験 読売新聞 98/09/25

国際宇宙ステーションに設置する日本の実験モジュールが使いやすいかどうか確かめるための「船外無重量シミュレーション試験」が、筑波宇宙センターで公開されました。直径16m、深さ10.5mの円筒形の水槽を使い、若田光一、土井隆雄飛行士らが訓練に参加するそうです。宇宙服で潜るってどんな感じなんでしょう?
シーラカンス、インドネシアにもいた・アフリカ沖以外で初・第2の群れ、存在か 朝日新聞 98/09/24

アフリカ南部のインド洋側にしかいないとされてきた生きた化石・シーラカンスが、1万キロも離れたインドネシア・スラウェシ島沖で見つかったそうです。こまれでコモロ諸島周辺などで200匹以上が捕られえれているそうですが、ダイビングで見られたら、度肝抜かれるでしょうね。
カメラで守った沖縄の海・昨年死去のカメラマン吉嶺さん・今月末から写真展 読売新聞 98/09/24

沖縄の海を30年余り撮り続け、昨年9月、潜水中に死亡した水中カメラマン吉嶺全二氏の写真展「沖縄のサンゴ礁」が、東京・南麻布「「マリンカルチャーセンターギャラリー」で9/29〜10/10まで開かれるそうです。
見学船は繁盛・クジラは災難・米東部沖 朝日新聞 98/09/22

米東部沖に住むクジラが、ホエールウォッチングツアーの船に衝突して死んだり大けがを負ったりする事故が続き、乗り合わせたツアー客や動物愛護団体から規制を求める声が高まり、米海洋当局が事故防止策を検討しているそうです。最近世界中で、水族館のイルカやクジラをリリースする運動が高まっていますが、何十隻もの見学船で追いかけ回す方が、よっぽど悪影響があるのではないでしょうか。
青鉛筆 朝日新聞 98/09/22

沖縄・記念公園水族館で、国内の水槽内で繁殖・育成に唯一成功したアメリカマナティ「ユメコ」が肝機能不全などで死亡したそうです。今後、ペアリングも予定されていたのに残念です。
サンゴ白旗寸前・台風少ないため海水温上がり… 朝日新聞 98/09/20

鹿児島から沖縄までのサンゴ海域で、珊瑚の白化現象が深刻化しているそうです。白化が続けばサンゴは数週間で死滅するといわれ、環境庁自然保護局も情報収集しながら、今後の対応を検討するそうです。
消える干潟(下)長崎県諌早湾・ムツゴロウ、人の知恵問う 日経新聞 98/09/19

約300枚の鉄板で外海と仕切られて1年5ヵ月。わずかに残る干潟で生き延びるムツゴロウやトビハゼの生命力には驚かされます。閉め切られてから、内部の調整池の水質悪化や、潮流の変化によると見られる赤潮の発生などもあり、公共事業を見直す動きも出始めているそうです。
地球 ON-LINE・潜りもやはり犬かき? 読売新聞 98/09/18

黄色いウエットスーツにタンクを背負い水中を犬かきする、シドニーの雑種犬フーチちゃん。約16.2万円の特注ウエットスーツでこれまで14回潜ったのだとか。ちなみに53回こなしたスカイダイビングはドクターストップがかかったとか。本人(犬)は果たして喜んでいるのかどうやら。
消える干潟(中)徳島県吉野川・「環境と両立」議論は平行線 日経新聞 98/09/18

埋め立てる際に干潟の砂を使って人工の砂浜を作り、生物も引っ越しさせ「環境との両立」をうたう公共事業に対し、反発は根強くあります。こういった計画がうまくいったためしはないように思うんですけどね。
消える干潟(上)東京湾三番瀬・それでも埋め立ては続く 日経新聞 98/09/17

埋め立てに反対する「三番瀬フォーラム」の訴えで、三番瀬を埋め立てて下水処理場などを作る事業は縮小の方向へ見直されることになりそうです。わざわざ埋め立てなくても干潟の浄化能力は優れているし、お台場あたりの開発もうまくいってないのに。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ヨロイナマズ」水槽のお掃除屋さん 毎日新聞 98/09/16

大きなウロコが2列に並び、あたかも鎧を身に着けたかのように見えたのでその名がついたのだとか。最近では、何百種類もの熱帯魚が世界中から輸送されるようになり、ひとつの科だけでも何十種類も輸入されるようになると、確かにどう和名をつけるのか相当悩みそうですね。
水中の遺跡探査に情熱 読売新聞 98/09/15

京都に水中考古学研究所を主宰し、ダイバーの卵たちに潜水指導する田辺昭三さん(65才)は水中考古学の第一人者。海底に眠る遺跡、遺物の発掘調査を行う水中考古学はこれからの学問で、1日にできる作業は1時間そこそこで根気が必要とされ、危険も伴います。
海守りたい思い作品に込め・原田雅章さん(水中カメラマン) 日経新聞 98/09/12

潜れる、撮れるが水中カメラマンの条件で、特別な資格は要らないが、プロにはどんな条件下でも依頼の趣旨に合った写真を確実に撮る技術が求められるとの事。撮影はベストシーズンの1ヶ月前で最良の条件とは言えず、また、自分の写真に触発されてダイバーが殺到し、環境破壊にならないかとも心配なのだとか。
生きもの春夏秋冬・コバンザメ・自力でエサをとる場合も 日経新聞 98/09/12

コバンザメは頭上の吸盤で海ガメや大形のサメに吸着し、これらの動物のおこぼれをちょうだいして生きているヒッチハイカーのように思われていますが、けっこう自力でもエサをとったりするそうです。また、昔はコバンザメの尻尾にひもを結んでカメの方に差し出し、吸着したところをそっとたぐり寄せてモリで仕留める漁も行われてたそうです。
心和ますタコクラゲ・池袋の水族館で展示中 読売新聞 98/09/11

今月、サンシャイン国際水族館のマンスリー水槽で、タコクラゲとサカサクラゲが展示されています。クラゲは海水浴場では嫌われ者のイメージが強いのですが、最近ペットとして飼う人が増え、東京・広尾のパウパウアクアガーデンでは、タコクラゲは品切れになるほどの人気なのだとか。江ノ島水族館のホームページでは、クラゲのライブ映像を公開中
ケイコは学ぶ、海での生活・大騒ぎ、地元は違和感 朝日新聞 98/09/11

米映画「フリーウィリー」の人気者、シャチのケイコを海に戻すため、2億7千万円をかけ故郷の海へ空輸し、訓練を行っていますが、地元の人々の間では「米国風の善意」に首をかしげる空気もあり、海に戻すのは無謀だとか、鯨は食べるものであり特別視することへの違和感を覚える、などの指摘もあるそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ヨツメウオ」目の半分を空中に出し警戒 毎日新聞 98/09/09

警戒とエサ探しのために、目の半分を空中に出して水面を泳ぐヨツメウオ。好物の昆虫とボウフラが空中と水中に同時に現れたら、二兎を追う者は一兎をも得ず、ということを知ってるというのだけど本当でしょうか。いっぺんやってみたい。
サンゴ"白変" 読売新聞 98/09/08

鹿児島沿岸から沖縄の先島諸島までの海域で、サンゴが白く変色する白化現象が広範囲に発生しているそうです。高水温の影響らしく、このままでは死滅の恐れもあり、白化現象は南太平洋やインド洋にまで広がり、生態系にまで影響を及ぼしかねないと心配されています。
スペースシャトル来月30日打ち上げ「魚の宇宙酔い」実験に意欲 読売新聞 98/09/08

日本人宇宙飛行士・向井千秋さんが10月末に4年ぶりに宇宙に飛び出し、約30種の実験を担当します。今回、自身が宇宙に出て、ガマアンコウという北米沖にすむ魚の宇宙酔い実験を行いますが、「リアルタイムで脳の活動電位を観察する、宇宙では初の実験」と意欲を燃やしてるそうです。そう言えば、濾材のシポラックスの広告に、宇宙メダカの実験に使われた云々、と載ってましたね。でも密閉された水槽への酸素供給ってどうやってるんでしょう?
幸先いいね権藤監督!!・横浜・ゴンドウに赤ちゃん 毎日新聞 98/09/08

横浜・八景島シーパラダイスで、日本で35年ぶりの、ハナゴンドウクジラの赤ちゃんが生まれたそうです。
すごいな!!学校水族館・サメ、タイなど20種類 読売新聞 98/09/06

横浜市立間門小には、小さな海水水族館があり、委員の子供が掃除や管理をし、100匹以上の魚が泳ぐそうです。40年前、卒業生や保護者の協力で作られ、教室2つ分の広さに16本の水槽があり、14人の水族館委員が世話をし、授業に活用したり、平日に一般公開もしているそうです。そう言えば、私も小学生の時、ニワトリとウサギの飼育委員やってましたっけ。この時期に生命の誕生や死を経験するのって大事な事ですね。たまごっちとかでリセットするのとは訳が違いますから。
増える鯨、漁船とニアミス・将来は水産物争奪戦? 日経新聞 98/09/04

この夏、千葉県富浦町沖で釣り船とマッコウクジラの衝突事故がありましたが、最近ニアミスがよく起きてるそうです。日本近海を回遊する36種類のクジラは、商業捕鯨をやめてから年平均11%の割合で増加し、世界のクジラの食べる魚の量は世界の漁獲高の5.8倍にもなり、生態系のバランスを保つ為に、クジラの数をコントロールせざるを得ない状況だそうです。
「海を撮ろう」体が震えた・水中写真家・中村征夫 朝日新聞 98/09/04

18歳で秋田から上京、様々な職を転々とし、20歳の時ぼんやり海を眺めていたら、水中カメラを持ったダイバーが浮上してきたのを見て、興奮で体が震え「これがやりたいのか」と思ったのが水中写真家になったきっかけだそうです。30年以上潜っていても自分はよそ者との事、このスタンスは大切ですね。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「デンキウナギ」完全武装で上野動物園へ輸送 毎日新聞 98/09/02

43年前、デンキウナギを日本に初めて持ち込んだ時、最高800ボルトの発電力があり感電死することもある、くらいの知識しかなく、高圧電気の絶縁用のゴム手袋と長靴で完全武装して恐る恐る運んだのだとか。デンキウナギに関しての話は山ほどあるそうで、確かに苦労は多そうです。

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