■ドライスーツピンホール修理の巻



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ヒメオニオコゼ刺された左膝の内側
'05年ゴールデンウィークに、座間味島「アダン下」で潜っていたところ、不覚にも左膝の内側をヒメオニオコゼに刺されてしまい、ドライスーツにピンホールを開けてしまった。 詳細は「危険生物」にまとめてるが、ドライスーツを購入してから11年目にして (^^;; 初めての修理に出す事になったのである。

刺されたのはちょうど膝パッドのゴムの部分であり、内側のジャージ生地部分に2ヶ所、うっすら血が滲んでたので場所は明らかであり (^^;;、当りをつけて表側を探すと、、、まさに針で突いたような点が1cm程の間隔で見つかった。 刺された夜にスーツボンドを上から塗って修理を試みたものの、翌日は靴下がじんわりする程度に浸水してしまっていた。

色々と調べてみると、、、まずネオプレーン製のドライスーツの生地は、防水性のあるゴム生地の両面に、防水性はないけど強度や保温性のあるジャージ生地を張り合わせた3層構造になっている。 ゴム製の膝パット自体は防水性があっても、その下側にはスーツ生地表側のジャージ生地があり、膝パット自体の穴を塞いだとしてもスーツの3層生地の穴は開いたままな訳で、恐らくは膝パット上部の継ぎ目から穴部分までの数cmの距離を、表側のジャージ生地の毛細管現象で浸水してきたものと思われる。

きちんと修理するためには、内側のジャージ生地をきれいに剥がして芯のゴム生地を露出させ、そこに自転車のパンク修理のようにパッチを当てる必要があるとの事。 プロは鋭利なハサミでジャージ生地を巧みに削ぎ取るようで、この加減を間違えればパッチをきちんと接着できなかったり、最悪はゴム生地を痛めたり破いてしまう危険性もあるかもしれない。

またちょうど曲げ伸ばしする膝の部分なので、余程うまくやらないとすぐに剥がれてしまいそうだし、逆に分厚くしすぎては膝が曲がりにくくなってしまう、11年物で芯のゴム生地も薄く固くなってるだろうから加工が難しそう、修理に出してもひと穴2〜3千円程度との事なので、手間隙とリスクを考え、素直に?(^^;; 修理に出す事に決定した。

パッチ(ドライ内側)
6/10にショップに預けると、6/17に見積金額の連絡があって、修理は2千円程度だけどメーカーへの送料が千円かかるとの事、「えっそうなの!?」と思いつつも、正式に修理を依頼する。

6/24 修理が完了したと電話連絡があって受け取りに行き、修理代は事前見積りの通りで合計 \3,100。 意外にも表側は何も処理されてなく、裏返して内側を見ると、意表をつく (^^;; ビックなパッチが充てられていた。 サイズ比較の意味も込めて、付いていたアンケート葉書も写したが、1cm程離れて開いてた2穴をカバーしているため、黒丸パッチの大きさは直径6cm。 しかしさすがはプロの仕事、生地のシワに対してパッチもきっちり折れ曲がっていて、しっかり密着していそうである。

質にこだわるワールドダイブだけのことはありアンケート葉書は切手不要、万が一の不良の時にもちゃんと対応してくれそうで一安心。 修理工程としては、水槽に沈めて空気で膨らませて場所を確認、乾燥させてパッチを接着加工、そして修理後の水槽チェックまではしないのかもしれないが、実際の手間隙を考えると修理代としては極めて安いように感じる。

何はともあれ11年目を迎えるこのドライスーツ。 そろそろ首や手首のシール部分、背中の防水ファスナーも寿命が近づいてるのだろうが、それらの交換費用は万単位。 果たしてあと何年使えるのかは分からないが、購入価格がとてもお高かった分、まだまだ大切にしていきたいものである (^^ゞ

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