沖縄に行くと、夜になるとどこからともなく音が響いてきて、以前から何となく興味のあった三線。 しかし楽器経験もなく、やはり伝統芸能という面からも、何だか敷居が高いなぁと感じてたため、国際通りなどのお店で売られてるのを見ても何だか入りづらく、実際に手に触れた事はなかったのでした。
そんなある時、帰りの那覇空港内で土産物を散策してると、ステージで参加無料の三線体験教室が開催されていて、思い切って参加しちゃいました。 三線の持ち方に始まり、バチの持ち方、弾き方、ドレミの練習、そして30分程で何とか「カエルの歌」を弾けるようになって終了。 そんなこんなで、ついに買ってみようかなという気になってしまったのでした (^^ゞ
ただでさえ狭い部屋にこれ以上物が増えるのも、練習するにも部屋では大きな音は出せないしと、悩みはあるのですが、まぁ、弾けないまま使わなくなってしまっても惜しくない (^^;;、キットを購入する事にしました。
色々とWebで検索したり、実際に国際通りなどのお店を見て回ったりしたところ、、、 本物の蛇皮を使って、棹も材質や塗りに凝ったやつはウン万円から上限はウン百万円!! 合皮で破れにくく、練習などに適してるものでは2〜3万円位。 お手軽なカンカラ三線も組み立て済みなら7〜8千円位。 しかし残念ながら店頭にはキットは置いてないようで、Web通販で探してみる事に。
検索してみるとキットにも色々あるようで、カンカラを自分で用意するものは当然、自分で穴を開けなくてはならないのでチト大変そう。 糸巻き(カラクイ)等のパーツを、かなり削らなくてはならないもの。 棹(ソー)など粗い削り出しのため、かなりサンドペーパーで磨かなくてはならないものとかも。
キット(+教則本、CD、バチ) 糸巻き部分 胴の表 胴の裏 カンカラはつぶれたり、サビたりする事もあるだろうし、という事で、オール木製で皮の代わりにベニヤ板を貼った物を発見。 値段は\2,500とお手頃、いよいよWebにて申し込みとなりました。 代引きで、送料が間違って計算されて来る、という小ハプニングはあったものの (^^;;、無事訂正されて受け取り、キットの他に、写真右上部分にある教則本、教則CD、バチも併せて購入して、送料・税込みで合計\5,514となりました。
確かに見た目はチャチっぽいのですが、竿の部分は、削り出した3つのパーツを貼り合わせた物で、きちんと立体的な形状をしています。 胴は4つの面を、間に補強の棒を挟んで貼り合わせた物で、非常に手間がかかっていて、この値段からしても非常によく出来ている感じです。
組み立ては実に簡単で、要は胴(チーガ)に棹(ソー)を差し込み、絃(チル)を糸巻き(カラクイ)で張るだけ (^^;; 木工用接着剤と紙やすりが必要とあるものの、取りあえずなくても大丈夫です。 唯一工作らしい事をしたのは、一番太い絃が糸巻きの穴に刺さらず、ピンバイス(ハンドドリル)で穴をちょっと広げたのと、歌口(ウタクチ)と言われるパーツに絃用の刻みをカッターで入れた位で、小一時間で出来てしまいました。
その内に暇を見て、紙やすりできれいに磨いて、スプレー等で黒く塗ってみると、より三線らしくなってくるのでしょうか?
肝心の音なのですが、やはり胴に張られているのがベニヤ板なだけに、三線独特のビョ〜ンという感じはあまりなく、どちらかと言うとギターっぽいような気もします。 ちなみに絃を緩めれば胴はすぐ抜けるので、適当なカンカラに付け替えてみて、音色の違いを確かめる事も可能です。 音の大きさは、弾く強さを弱くすれば当然小さな音になりますが、本格的に弾くのであれば、小音うまなど必要でしょうか?
調弦(チンダミ)は、基本の本調子なら、3本ある弦の太い方から、どこも押さえずに弾いて、「ド、ファ、1オクターブ上のド」となるように、糸巻きで張りを調整すれば良いのですが、、、音感のある人でないと非常に難しいようです。 電子チューナー、といっても2〜3千円程度のものですが、今度購入しようと思います。
三線独特の楽譜「工工四(クンクンシー)」は、ドレミ〜を「合乙老四上中尺工五六七八」と表現し、3本の絃の歌口から、6.6、12、17、20cmのところを人差し指、中指、小指、小指で押さえて弾くものです。 一週間位すると、何となく工工四も覚えてきて、まずは「花」の主旋律を何とか弾けるようになりました。
教則本も、聞いた事のない曲は工工四を見て弾けるはずもなく、知ってる曲の多く入ってるような教則本、もしくは教則CDがあると良いでしょう。 まるで古文の様な工工四の声楽記号を理解し、弾き語りの出来る日は、、、果たしてくるのでしょうか!? (^^ゞ
曲名 容量 秒数 録音 安里屋ユンタ 351KB 43秒 '07/1 ムリカ六星 364KB 44秒 '07/1 ドラエもん 387KB 47秒 '07/1 ちなみに実際の音色はこんな感じになります。 いざマイクの前で弾こうとすると、変な絃をひっかけてしまったり、音が大きくズレたり、そんな事を気にしすぎると今度はテンポが妙になったり、とても難しいもの。 何度も録り直してるうちに、どんどんおかしくなり、結局一番最初のが良かったりという事も。 テンポはファイル容量を考慮して早めにしてますが、ごまかしが効くからという噂も...(^^ゞ
もちろん上手い下手は別として (^^;;、花、島人ぬ宝、ムリカ六星、さとうきび畑、オジー自慢のオリオンビール、そしてなぜだかドラエもんや笑点のテーマ (^^ゞ、はたまた童謡シリーズなど、他のレパートリーもあるにはあるのですが、残念ながら沖縄民謡以外の著作権のあるものは載せられませんので、あしからず。
そう言えば楽器店なんて、これまで行った事がなかったので、どこにあるのやら見当がつかず、Webや楽器の雑誌などをあれこれ検索して、横浜のダイエー7Fに「石橋楽器」なるお店のあることを発見。 電子チューナーでは有名というコルグ社の電子チューナー「CA-30」を \2,688(税込)で購入しました。
細かな音楽的な事はよく分かりませんが (^^;;、使い方はいたって簡単。 電源スイッチを入れ、本体左下のマイクの近くで音を鳴らせば、その音色が何なのか、表示してくれます。 胴の上にチューナーを置いて、音を鳴らして表示が消えない内に慌てて撮った為 (^^;;、写真では分かり難いかもしれませんが、液晶表示部のメーターの針はセンターを示し、中央の緑色LEDが点灯、液晶右上に音色の「C」の表示、つまり「ド」に合ってることを表しています。
微妙にズレていれば、左右どちらかの赤色LEDが点灯して、高低のどちら側にズレているのか、警告してくれます。 どんぴしゃに合わせるのは、かなり微妙な調整が必要で大変なのですが、実際弾いていれば微妙にズレてくるものであり、絃を押える位置でも当然音はズレますし、「C♭、C#」とか半音までズレてなければ良しとします (^^;;
自分でまずここら辺かなと調整してチューナーで測ると、、、平気で2音位ズレてたりしたのは、ちとショック (^^;; ちなみにチューナーから正確な音色の電子音を発信し、その音に合わせて楽器を調整する、という機能もありますが、私には無理な話です。。。
壁に立てかけるには不安定で、何かと置き場所に困る三線。 製品ではスタンドやケースなどもあるのですが、乳袋(ちちぶくろ:棹の先端の膨らんだ所)でぶら下げるフックの方が邪魔にならず、飾るのにも便利かなと思っていたら、、、たまたま100円ショップでU字型をしたフックを発見。 フック間の寸法を、同じく売り場にあった (^^;; 物差しで測ると34mm、家に帰って三線の乳袋の寸法を計ると21〜44mmでドンピシャリ!
要は、首根っこを引っ掛ける隙間と、前に落ちない返しがあれば何でもいい訳で、クリーニング屋でもらう針金ハンガーとかを適当に切って曲げれば簡単に作れるでしょうし、木材やアクリル板などできれいに自作される方もいるようです。 もっとも、高級な三線をお持ちの方は、三線の塗りに傷がつかないよう、また地震などで落っこちないよう十分ご注意を! (^^ゞ
ある日の夜中の話。。。 ビョ〜ンという妙な音に目が覚め、「んっ!?」とうつらうつらしてると、、、またしてもビョ〜ンと。 誰も居ないはずなのに、何者かが部屋に吊るしてある三線を弾いてる!? そしてまたビョ〜ンと。。。 怖さから明かりを点けられずに、いつの間にかまた寝てしまいましたけど、一体なんだったのか???
翌朝、恐る恐る見てみると、、、なんて事はなく、真ん中の絃の中絃(ナカジル)がほつれつつ切れてしまってたのでした (^^ゞ 一番細い女弦(ミージル)は'05/4頃に切れてしまい、沖縄・国際通りの沖縄音楽館「ちくてん」で買い置き(\105)してたものの、中絃や男絃(ウージル)はそう簡単には切れると思ってなかったためスペアを買ってなく、近々沖縄に行く予定もないし困ったなぁ〜と思いつつネット検索してみると、、、横浜ジョイナス内に和楽器専門店「志づか堂」を発見して購入(\95)、無事に張り替える事が出来たのでした。
組み立て式で無垢の木材の「ウッド三線」を購入して早4年、いつかはやろうと思っていた化粧直しにようやく着手する事に。
棹は、つやありの高光沢、速乾性の木材用の油性塗料(\300位)で、普通の水彩画用の古い筆を使ってテーゲー(適当)にペイント。 一回塗りで多少のムラはあるけど、使ってる内によく指で押さえる部分とか剥がれてきてしまうけど、、、特に気にせず (^^ゞ
胴巻き(ティーガ)は昨年末の座間味の帰りに、国際通りの三線店「ちんだみ工芸」で購入(\1,500)。 値段は単色刺繍(\1,000位)から、豪華な織物(\7,000位)まで色々とあって悩むも、さすがに織物はお高くてノーマルな「巴紋」柄で、濃緑の無地に金糸で刺繍しただけのシンプルな物を選択。 いざ胴に巻こうとして初めて、棹の先端が出る穴のない事に気づく。 なるほど棹の太さや位置が違うから自分で開けるのかと検索すると、プロはノミでとあるが、、、普通のカッターで何という事はなく穴あけ完了。 紐の留め方も本当は方式があるようだけど、、、テーゲーに蝶結びに。
そして一番悩んだ胴の蛇皮の部分は、なぜだか迷彩柄に!? というのも、100円ショップとかで蛇柄のシールとか何かないかなと探すと、、、50cm四方程の色々な柄のバンダナを発見。 ペイズリー柄はともかく (^^;;、豹柄とかもあったものの、残念ながら蛇柄はなく、、、何となく迷彩色を選択。 まず胴にあてがい、棹の刺す穴を2箇所開け、ぐるっと胴に巻きつけて見えない後ろ側で、これまたテーゲーに糸で括って留めて完成。
胴を布で覆って音にどう影響が出るかと思っていたら、、、元々ベニヤ張りで裏がなくて軽い音だったのが、何だかしっとり感が出てイイ感じかも。 ちなみに最近のレパートリーは、千の風になって、上を向いて歩こう、分かり易くて弾き易い童謡シリーズなどばかりで、肝心の三線の曲は全然増えてませぬ (^^ゞ
組み立て式 三線キット 学校用品(株) ベニヤを張った木製の胴(チーガ) \3,000
琉球楽器の店「える・おきなわ」 自宅練習用の小音うま \800カンカラ三線の作り方 おきなわ夢王国 数ページで詳細に説明
まちだ屋 琉球体験王国での製作体験、通販もありいちにの三線 トラブル対策、三線百科など情報満載
かんからシンカ カンカラ三線の愛好家
インターネットで三線の練習 INTERNET uruma Flashを使ってマウスで三線が弾ける!!