鯉釣りを紹介するサイトLightBlue

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鯉釣り釣行記No.88

数釣れるも秋の鯉は気難しい

釣行概要

  • 時間帯:8~17時
  • 釣り場:河川
  • ロッド:SHIMANO アビリオスペシメン 12ft 3lb
  • リール:SHIMANO ELF4000
  • 仕掛け:ヘアーリグ一本針仕掛け
  • 釣り餌:ダイワ メインライン ハイインパクト カープベイツ(IBエッセンシャル)、ダンゴ餌(大ごい:チヌベスト=1:4、それに白チヌSP・コーンダンゴチヌを少量)
  • 釣 果:82cm筆頭に70cm台3尾、60台4尾、50cm台2尾
鯉82cm
1匹目からいきなりの80cmオーバー。釣り開始18分後の出来事。
鯉78cm
5尾目の78cmは、素晴らしい体型だった。黄金色の魚体が秋の景色によく似合う。

釣行内容

「食欲の秋」とは言うが、鯉釣りにおいても同じである。これから迎える冬に備えて、鯉は積極的に餌を食べる。そのため、秋は春に次ぐ釣りやすい季節とされている。しかし、一方で秋は鯉釣りの難しさを教えてくれる季節でもある。

11月中旬。私は朝から前回同様のポイントに入釣した。ただ前回と異なるのは、前日の雨による増水である。Deeperで水深を確認すると10cmほど水位が上がっていた。また、濁りもあり、水温も1℃上昇しているから、この増水はプラス要因と考えられそうだ。釣果は期待できそうだ。釣り場は手前から沖に向かってダラダラと深くなっていく地形であり、底は小石が混じる砂地だ。そして、岸から20mほど沖に緩やかなカケアガリがあり、水深は1.5~1.3mの範囲。そこで、一つはセオリー通りカケアガリ沿いに入ってくる鯉を狙う1.8mライン、これが本命。そして、捨て竿として浅場に入ってきた活性の高い鯉を狙う1.2mラインに仕掛けをセットした。撒き餌はダンゴ餌とボイリーで、カケアガリのある付近に投入した。しかし、前日の雨が本当にプラス要因になっているとは限らないので、撒き餌の量はいつもより少なめとした。もしアタリが続くならば、撒き餌を増やしていく作戦。

8時ちょうど、釣りスタート。鯉のモジリは、見られない。撒き餌の量を減らして正解だったかと不安がよぎるも、反応は早かった。8時18分、捨て竿にアタリ!難なく寄るも重々しい引きだった鯉は、82cm。幸先の良い出だしとなった。アタリは止まらず、8時35分にも捨て竿にアタリ。結果は57cmとサイズダウンしてしまったが、活性は高いと判断し、撒き餌を通常の量に戻す。9時30分、本命の1.8mラインにアタリがないので、仕掛けを上げてみると何とヘアーリグのヘアーの部分だけプッツリ切られていた(この時は何者によるものか不明だったが、犯人は亀。)。気を取り直して仕掛けを投入すると、着底と同時にグイグイ引っ張るアタリがあり、ヒット。74cmを追加。また、鯉はしっかり寄っていたようで、9時53分にも67cmがヒット。この勢いは結局、昼前まで続いた。10時22分、またしても本命竿に78cmがヒットし、再び仕掛けを投入すると30秒後には66cmが掛かった。一方、捨て竿が静かだったので、仕掛けを確認すると、またしてもヘアーが切られていた。

ここまで引っ切り無しに釣れ続けていたので、本命竿一本のみにしてランチタイム。すると、ぱたりとアタリが止まってしまった。13時47分、捨て竿にやっとアタリがあり、52cmを追加。その後はコンスタントにアタリをもらい、2時2分に捨て竿へ61cm、15時33分に本命竿へ70cm、16時16分に本命竿へ66cmが掛かって、終了とした。

結果としては、82cmを筆頭に10尾の釣果で、楽しませてもらった釣りであった。しかし、数は釣れたが、サイズが伸びなかった。これは自分の予想以上に増水が鯉の活性を上げたためと思われる。その証拠にアベレージ以下の50cm台が混じったし、おまけに前回はいなかった亀まで動いていた。一般的に寒くなるにつれ体力のない小型の鯉の動きが先に鈍くなるとされているが、この地点で小型の鯉が動いているということは大型の鯉はもう一つ上の餌場で、それこそイメージとしては夏のポイントを攻めるような感覚のほうが良かったと思われる。つまり、自分は最も攻めるべきポイントを今回外していた。これが秋の鯉釣りの気難しさである。実は秋以外の季節はしっかりした押さえるべきポイントがある。春は産卵場、夏は涼しいところ、冬は暖かいところ、これに基づいてポイントを絞れば間違いはない。では、秋はというと確かに活性は高いのだが、明確なものがない。今回のように夏場のようなところがポイントになるかもしれないし、冷え込みの度合いによっては冬のようなポイントが正解になる。そして、正解が日に日に変わるのだから、本当に気難しい。今週もまた雨が降るそうである。秋の夜長、気まぐれな鯉の気分を想像しながら週末の作戦を練るのも、また楽しみである。