鯉釣りを紹介するサイトLightBlue

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鯉釣り釣行記No.87

秋の荒食いシーズン好調、そしてDeeperテスト導入

釣行概要

  • 時間帯:14~18時
  • 釣り場:河川
  • ロッド:SHIMANO アビリオスペシメン 12ft 3lb
  • リール:SHIMANO ELF4000
  • 仕掛け:ヘアーリグ一本針仕掛け
  • 釣り餌:ダイワ メインライン ハイインパクト カープベイツ(IBエッセンシャル)、ダンゴ餌(大ごい:チヌベスト=1:4、それに白チヌSP・コーンダンゴチヌ・チヌにこれだ!!を少量)
  • 釣 果:64cm、64cm、85cm、83cm
携帯型魚群探知機「Deeper PRO +」
今回の釣行で、初めて導入した。
鯉64cm
アンフッキングマットに乗せるとボイリーの破片が出てきた。
鯉から出てきたボイリーの破片
好みの味だったのか、ボイリーをかなり食べていたようだ。
鯉85cm
浅場に来た大鯉を狙い通り迎え撃つことができた、85cm。作戦通りにいった気持ち良い1匹。
鯉83cm
最後の最後までアタリは止まらなかった、終了間際の83cm。約3時間の釣行で、6アタリ4匹の良い釣果。
塗装オモリ
オモリの光沢が前々から気になっていたので、砂カラーで塗装してみた。

釣行内容

そろそろ押し入れから毛布やコートを出した人も多いのではないだろうか、2018年11月初旬。鯉釣りでは秋の荒食いシーズン終盤に差し掛かったところか。紅葉も深まる中、今回は手軽な魚探「Deeper PRO」のテストを兼ねて、地元河川へ釣行。

Deeper PROは、小型の携帯型魚群探知機だ。直径6cmほどの球形で、投げ入れて底を探る。底の状況は、ペアリングしたスマートフォンやタブレットに映し出され、釣り人は陸に居ながら水深や魚群を捉えることができる。Youtubeに何本か動画があるので、興味がある方は検索していただければと思う。そして、自分もそんなDeeper PROの動画を見て購入を決めた一人である。鯉釣りにとって底の地形を把握できるか否かは釣果に直結する、ということは当サイトを見ていただいた皆様ならわかると思う。底の地形は、基本的にオモリを投げ入れることで読み取るのだが、正直なところ感覚であり、正確かと問われればYesとは言い難い。また、最近はマーカーを使ってるので仕掛けの投げ入れた場所は正確な水深がわかるが、仕掛けの投げ入れた場所以外は「徐々に浅くなっているなぁ。」とか、その程度の認識である。そこで今回、Deeper PROを導入し、底の地形をきっちり把握することにした。

釣り場に到着したのは、14時頃。午前中は雨だったので、午後からの出動である。釣り場へ到着するまでに2ヵ所ほど下見をしたが、餌を探す鯉が多数見られたので鯉の活性は高そうだ。さすが秋の荒食いシーズン。釣り場は砂地に小石が混じる底で、沖に向かってダラダラと深くなるような場所だ。正直に言って、変化に乏しい。しかし、だからこそDeeper PROを試すにはちょうど良い。底の状況から一見してどこに投げ入れるべきか迷う場所であるからこそ、小さな底の手掛かりを元に丁寧に釣りを組み立てられるかが鍵だ。早速、スマートフォンとDeeper PROをペアリングして、投げ入れる。Deeper PROの重さは100g程度らしいので、通常のカープロッドであれば問題なくキャストできる。30mほど投げて着水し、すぐに底の状況が送られてきた。そこからゆっくり巻き上げながら岸までの地形を把握する。正確な水深がわかるということは何と心強いであろうか。30m地点で水深1.9m、そこから1.9~1.5mまでは徐々に浅くなっていくが、1.4~1.0mはやや強い傾斜であることがわかった。つまり、水深1.4~1.0mは緩やかなカケアガリなのだ。ここまで緩やかだとオモリでの底探りではわからないかもしれない。とにかく、その緩やかなカケアガリ下の1.7~1.5m層を攻めることにした。(余談:スマートフォンとDeeper PROのペアリングが多々切れることがありましたが、スマートフォンの位置を手元などの高い位置に、またモバイル通信データOFFとWifiアシストOFFで改善しました(DeeperのQA参照)。それでも通信が切れることはありますので、そこが割とストレスか。)

仕掛けの投入ポイントが決まったところで、その上流付近の水深1.4~1.0m層に撒き餌(ダンゴ餌とボイリー)を広範囲に投入。広範囲に撒き餌を行ったのは、鯉の活性が高そうなので、まず鯉に餌があるということを認識させ、探させ、食わせるというストーリーの計算からだ。14時40分釣り開始、水温16.0℃。竿はいつもの2本竿で、1本は撒き餌付近すぐ下流の1.7~1.5m層、もう一方は下流方向の浅場へ捨て竿として投入。15時10分、反応は早かった。1.7~1.5m層へ打った竿にアタリ!幸先良いなと思ってやり取りを始めると感触がなくなる。バラシ!そんなに大きくはなかったと言い聞かせつつ、落ち込みながら再度セッティングする。すると、投入後30秒でまたしてもアタリ!次は逃さなかった64cm。鯉をアンフッキングマットに乗せると、お尻から黄色い破片が出てきた。もしやと思い破片の匂いを嗅ぐと、何と自分が撒いたボイリーであった。わずか30分でボイリーを粉々にしながらバクバク食べていたということか。鯉の食欲は恐ろしいと思いつつ、ボイリーは固いので撒く量を少し遠慮していたが認識を改めたほうが良いのかもしれない。

16時15分、またしても1.7~1.5m層にアタリ!が、これもバラシ。水温16.0℃で鯉の適正水温より少し下なので、食いが浅いのか。しかし、勢いは止まらない。16時45分、先ほどと同じサイズの64cmを追加。

辺りが少し薄暗くなってきた。ここで撒き餌周辺より手前でモジリがあったので、下流側に打っていた捨て竿をカケアガリすぐ上の1.0m層に投入。浅場に乗り込んできた鯉を迎え撃つ作戦に変更。この作戦が正解だった、17時5分にアタリ!しかし、派手に糸が出たにも関らず、掛からなかった。念のため、仕掛けをチェックして再投入。気を取り直す間もなく、待ち構えていたかのように仕掛けが着底と同時にヒット!先ほどの64cmよりも重々しい引き。慎重にネットインしたのは85cm。納得のいくサイズも出たので、竿を仕舞い、片付けを始める。そして、1.7~1.5m層に打った竿も片付けようと思った矢先、アラームが鳴った!こちらも重々しい引き、83cm。

最後の最後まで楽しませてもらった釣行だった。今回、初めてDeeper PROを導入したが、やはり正確なデータというものは心強い。特に今回のような変化の少ない釣り場では尚更である。結果的に1.4~1.0m層に緩やかなカケアガリが存在したが、オモリを使った底探りではこのカケアガリを見つけられるかが怪しい。また、見つけられたとしてもあまりに頼りない。もしすぐにアタリがなければ、ここではないかもしれないという不安が湧いて釣りを組み立て直すか切り上げるという選択肢を選ぶかもしれない。しかし、正確なデータが手元にあるからこそ、確信はあったし、数十cm単位で攻め分けることもできた。他にもDeeper PROには得られたデータから地形図を書き起こしてくれるマッピング機能もあるので、興味のある方はDeeper PROについて調べてみてはどうだろうか。しかしながら、オモリで底が十分に探れる方には必要ないし、また私のスマートフォンとの相性にもよるのかもしれないがペアリングが切れてしまうことが少々ありやや不便である。メーカー側もこれについては、認識しており、改善していくとは言っているので、それに期待したい。また、鯉の荒食いシーズンは今現在のところ継続中のようだ。標高のある山上湖では寒ゴイシーズンに突入していると思われるが、もう数週間くらいは楽しめそうなので、「読書の秋」も兼ねて鯉釣りに出掛けてみてはどうだろうか。