鯉釣りを紹介するサイトLightBlue

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鯉釣り釣行記No.86

絶不調からの脱出

釣行概要

  • 時間帯:13~18時
  • 釣り場:河川
  • ロッド:SHIMANO アビリオスペシメン 12ft 3lb
  • リール:SHIMANO ELF4000
  • 仕掛け:袋包みヘアーリグ一本針仕掛け
  • 釣り餌:ダイワ メインライン ハイインパクト カープベイツ(IBエッセンシャル)、ダンゴ餌(大ごい:チヌベスト=1:4、それに白チヌSP・コーンダンゴチヌ・チヌパワームギスペシャルを少量)
  • 釣 果:84cm
鯉84cm
いかにも泳ぎそうなバランスの良い体型の持ち主。結局、釣り上げるまで15分ほど要した。尻鰭を中心に所々に傷があり、産卵後であることを思わせる。

釣行内容

5月中旬。鯉の乗っ込みシーズンも終わり、朝の冷え込みは残るが昼間は夏を感じるようになってきたこの頃、自分は絶不調の中にいた。ボウズにボウズを重ね、結局8連敗。先週、何とか小さな今年の初鯉を釣って、連敗はストップしたが晴れやかな気分ではない。鯉釣りを始めて20年ほどになるが、ここまで釣れないことは初めて。特に釣り方を変えたわけでもないのに・・・、釣りとは上手くいかないものである。

しかし、自分は懲りずに、また竿を片手に河川敷に立っていた。今回のフィールドは、地元河川。鯉の魚影は濃く、何度か雑誌にも紹介されている有名フィールドではあるが、両岸木々が生い茂り、釣り場となる場所は少ない。そこで今回はウェーダーを導入。草をかき分け、竹林を進み、蜘蛛の巣に絡まりながら川岸に到達。しかし、足場が悪いので、川の中をジャブジャブと進み、砂利になっていた陸地へ再上陸し、荷物を下ろした。頭上には橋があり、手前20mほどは浅場だが、そこから先は深くなっていき、40m先にある橋脚で水深3mほどあるか。今回はこの橋脚周辺を狙う。

午前中に用事があったため、13時と遅めのスタート。いつもと同様、2本竿で挑むが、仕掛けに関しては久しぶりの袋包み仕掛けだ。不調が続いているので原点回帰し、やはり食わせ餌のすぐ隣に寄せ餌があることが一番良いだろうということで、懐かしい仕掛けに戻した。食わせ餌はボイリーなので、ヘアーリグとのハイブリットではある。かつては、こういう組み合わせもあったが、今となっては異様な仕掛けだ。今回は撒き餌を一切行わず、橋脚側面と下流側へそれぞれ仕掛けを投入した。鯉のモジリは多くはないが、あちらこちらで見られた。鯉はいる、状況は悪くない。浅場では虫を狙っているのかオイカワらしき魚が波紋を立てている。そういう光景を見ると、夏が近付いてきていることを感じる。しかし、水は田植えの影響が残り、ささ濁りでこちらは春の足跡が見える。水温は22.9度。

13時37分、橋脚下流に打った竿に前アタリがあった。少しドラグが鳴ったところで身構えるが、あとは続かず。14時20分、撒き餌をしていないのであまりじっくり待たず打ち直し。1時間半以内にヒットがなかったことに少し不安になる。また、ボウズなのか。そんな考え事を一気に吹き飛ばしてくれた。14時42分、橋脚下流に打った竿から猛烈な勢いで糸が出ていく。ヒット!しかし、ここからが長かった。相手は一気に対岸へ走ると、その後は流れに乗ってズンズン下流へ。あっという間に70mほど走られる。重みもあったので、サイズは悪くなさそうだ。ポンピングで徐々に間合いを詰める。20mほど寄せたところで、今度はこちらへ向かって泳ぎ始めた。勝機と思い、ここぞとばかりに糸を巻き上げる。そして、手前へ。目視で相手を確認する。なかなか良いサイズだ。そして、相手も自分の姿を確認した途端、驚いて再び沖へ向かって走り出す。まだ全然へばってなかった。また、30mほど糸を出される。その後も上流へ走ったり、下流へ戻ったり激しく抵抗される。もう勘弁してくれと思いつつ、慎重にネットイン。84cm、久しぶりに見た大鯉はいつもよりも大きく見えた。「君に会うまで本当に長かった。」と感謝しつつ、その魚体を沖へ押し出す。やっと絶不調を脱出したかもしれない。

15時23分に再スタート。橋脚側面に打った竿は相変わらず沈黙していた。16時30分、仕掛けを打ち直そうと竿を見ると、橋脚下流に打った竿の糸がだらりと垂れていた。もしやと思い、急いで引きを確認しつつ巻き上げるが、魚は付いておらず。魚が近くにいるのか、16時43分にも小さな前アタリ。17時1分、またも橋脚下流へ打った竿の糸がだらりを垂れる。今度こそと思ったが、またしても掛からず。17時30分、打ち直す。夕方になり、浅場のオイカワが賑わい出したので、橋脚側面に打った仕掛けを下流手前の浅場へ投入。活性が上がり、接岸した鯉を迎え撃つ作戦だ。

しかし、結局鯉からの応答はなく18時に釣り終了。84cm1尾と運が良かっただけの釣果かもしれないが、やっと元の調子を取り戻せそうな釣行だった。