鯉釣りを紹介するサイトLightBlue

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鯉釣り釣行記No.82

春の予感①

釣行概要

  • 時間帯:午後
  • 釣り場:河川
  • ロッド:SHIMANO アビリオスペシメン 12ft 3lb
  • リール:SHIMANO ELF4000
  • 仕掛け:ヘアーリグ一本針仕掛け
  • 釣り餌:ダイワ メインライン ハイインパクト カープベイツ(エッセンシャルIB)、ダンゴ餌(大ごい:チヌベスト=1:4、それにコーンチヌ及び野鳥の餌を少量)
  • 釣 果:85、77、68、74cm
鯉85cm
下流方向へ底を這うような泳ぎ方をしたので、ヒヤリとした。体高があり、ずっしりとした手応え。
鯉77cm
85cmよりギブアップは早かったが、走る勢いはこちらのほうがあったか。
鯉68cm
今回釣行で最小サイズだが、それでもかなり引いた。冬と比較して体が動くようになってきたのだろうか。
鯉74cm
70cm台とは思えないような重々しい引きだった。この尾の太さが推進力を生むのか。

釣行内容

3月12日、前日まで西高東低の気圧配置で、昨晩はかなり冷え込んだ。今日は高気圧が覆う予報だが、最高気温は13℃の予想で、ぽかぽか陽気にはならなさそうだ。10時すぎに自宅を出発。

実は昨晩アウトドアショップに行き、バックを新調した。以前のバックは一般的なタイプだったので、長距離を走ると肩が痛くなった。そこで登山用のウエストベルトが付いているものを購入した。一緒に選んでくれた店員さんから自転車に乗るときは前傾姿勢になるので後ろに引っ張られる感覚があるかもしれない、とアドバイスをいただいたが、クロスバイクだからか心配していた違和感はなく、またバックを変えただけでかなり楽に走れるようになった。

河川に沿いながら自転車で上流へ向かう。まずは、釣り場を探す。橋から川を除くと浅場に鯉の姿はなく、冬に逆戻りしてしまったかのような印象だった。また、先週の減水から一変、元の水位に戻っており前回の釣り場にはいけなさそうだ。特にキーポイントとなるものもないので、引き続き自転車を走らせる。次に到着したポイントは水門とテトラがある魅力的な場所だ。しかし、バス釣りをしている方の姿が・・・。ここは仕方なく、さらに上流へ。支流に入り、鯉の魚影が濃いポイントを発見するも小場所なためか、いまいちピンと来ない。結局、グルッと下見をしてきて、また水門前に戻ってきたが、まだバス釣りの方がいたので対岸へ渡り、下流方向へ。流れ込みの場所で自転車を止める。今日は寒いし、まだ遡上してきてないだろうと思いつつ確認のため川を覗き込むと、5匹ほどの鯉が群れで泳いでいた。これはもしかしてと思い、さらに周囲を歩くと何匹か鯉の姿が見られた。気温は心配だが、これだけ春のポジションにいるのならと、ようやく釣り場を決定した。時間は11時半だった。底を探る。流れ込み自体は浅いが、本流とぶつかる場所で落ち込んでいる。落ち込んだ先の水深は1.5~2mほどで、このカケアガリをポイントとした。12時ちょうど、いつもの配合ダンゴ餌を数発打ち込む。竿や仕掛けもいつも通りで2本竿構成、そして12時29分、釣りスタート!土手のおかげで風が遮られ、また日差しはあるので少し暑いくらいだ。しかし、水温は12.4℃とやはりまだ十分とは言えない。竿先を眺めていると手前を鯉が泳いでいく。低い水温であるにも関わらず、浅場にはかなり積極的に来ているようだ。

13時30分、1時間経ったので仕掛けをチェックする。ついでに1本を手前に変更。先ほどから手前を行きかう鯉を釣る作戦だ。1時間経ってもアタリがなかったのでやはり水温が低すぎるのか、不安が過る。しかし、打ち直してからの反応は早かった。約10分後の13時42分、チリッとわずかにドラグが鳴ったので竿を見ると、その時には糸が走り出していた。ヒット!相手は一気に下流方向へ。カケアガリをべったり泳いでいるのか、時より底と接触している嫌な感触が伝わってくる。30mほど疾走されたが、沖で魚体が一瞬見えた。良いサイズだ。一度、浮いたものの再びのしのしと今度は上流方向へ泳ぎ出す。自分の前を通り過ぎ、少し上流へ走ったところで徐々にこちらへ。しかし、頭上にも左右にも木があるので油断はできない。相手は手前の浅場に入ってからは、時々座礁しながら近づいてくる。体高がありそうだ。大物のときそこ慎重にタモ網を入れ、魚体を誘導する。ネットイン。85cm、背の盛り上がりが際立つ。糸を確認するとザラザラだった。危なかった。また、鯉がかなり重たかったので、ひどく疲れた。リリースしてから一呼吸置く。

14時30分、再スタート。しかし、またもや反応は早かった。14時40分、前触れもなくリールが悲鳴を上げる。ヒット!この鯉も一直線に下流へ。本流の流れに乗ってずんずん糸を出していく。また、先ほどまでではないが、やはり多少底に糸が当たってしまう。30mほど走って徐々にこちら側へ。85cmとは違い、途中の浅瀬で座礁しないのでサイズは落ちたのだろう。しかし、なかなか悪くない魚体が近づいてきた。さぁそろそろネットの準備かと思っていると上流から鯉が1匹泳いできた。手前で引き合っているのですぐに逃げるだろうと思って見ていると、なんとバクバク餌を食べ出した!このままでは手前に打った竿に掛かってしまう。サイズは今引き合っているものと同じくらいで特大ではないし、周辺にストラクチャーも多いので急遽そちらへ引き合っている鯉を寄せる。驚かせたつもりだったが、それでもお構いなしに餌を食べ続ける。1人釣行でダブルヒットは辛い。いよいよ掛かるかと思われたとき、ようやくのっそり顔を底から上げて泳いで行った。ダブルヒットでもよかったが、この状況下では余計なトラブルが起きそうだったから仕方ないか、と思いつつネットイン!自分は必死で泳ぐ中、目の前でのんびり餌を食う仲間を見てどう思ったのかが気になる77cm。鯉は水に戻すと勢いよく泳いで行った。もちろん、鯉を持つと冷たく感じるが、がちがちに動きが鈍っているわけではないようだ。

15時6分、再スタート。日が傾いてきてからは冷え込んできたので、上着を着る。少し風も強くなってきた。16時、打ち直し。立て続けに釣れたが、アタリは遠のいた。また手前に鯉も回遊して来なくなったので、沖のカケアガリへ手前の竿を戻す。15分後、仕掛けを打った下流10m付近で鯉のモジリ。さらにその数分後、今度は仕掛けの下流2、3mでまたモジリ。そして16時26分、竿先がかくかくとお辞儀を始めた。アタリの様子からしてもう掛かっていると思われるが、なかなか走り出さない。こちら側から仕掛けるかと思っていると竿が飛んでいきそうな勢いでリールから糸が出た。ヒット!竿を手に取ってすぐに軽い感触が伝わってきたので、サイズはダウンしたことが、容易に判断できた。しかし、アベレージ以下の独特な荒々しい引きが気持ち良い。最初の疾走が落ち着くと、徐々にこちらへ。難なくネットインはできたが、よく引いた68cm。鯉をリリースし、帰るか迷ったがもう少しやることに。16時50分、再スタート。陰ってくるとますます冷え込んできた。暗くなったしここまでかと思い17時18分、仕掛けを回収する。そして、もう一方の竿に手をかけようとした時、わずかに竿がお辞儀をした。これはもしかしてと思っていると、だらりと糸が垂れた。食ってるなと思った瞬間、一気に糸が引き出されヒット!この鯉も下流へ走る。ずんずんと重々しい引きが伝わってきた。良いサイズなのだろうか。なかなか止まらない引きだったが、沖で一度浮上。夕日に照らされてギラリと赤い尾が光る。ずっしりとした感触のまま85cmのときと同様に今度は上流方向へ泳ぎ出した。しかし、徐々に失速し、こちらへ。一度、脇の木に絡まれたが、鯉の泳ぎに合わせて竿を操作し、外す。ネットイン。サイズは74cmとそれほどでもないが、弾丸という言葉が相応しい体型の鯉だった。

この鯉で切りがよかったので、本日の釣りはこれにて終了。天気も水温もまだ冬の様相だが、鯉は着実に春へ向けて動き出していると実感した釣行だった。