鯉釣りを紹介するサイトLightBlue

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釣りはターゲットを知ることから

「鯉(コイ)」という魚について

コイ科コイ亜科コイ属コイ

当サイトでは鯉釣りを紹介していますが、そもそも鯉はどのような魚なのか?鯉を釣るために釣法や道具等を知ることは大事ですが、ターゲットである鯉のことも知る必要があります。簡単にご説明します。

(生物学的に深い話は、ここではしません。専門書をご覧ください。)

形態的特徴

口ヒゲは、2対(4本)あります。よく似ている鮒(フナ)にはヒゲがないので、ここで容易に区別できます。また、ニゴイ、ソウギョ、アオウオは体高が低いので、こちらも体形で一目瞭然です。他の魚と見間違えることはないと思います。

鯉の口を見ると一見、歯がないように思いますが、奥のほうに咽頭歯と呼ばれる歯があります。タニシ等の硬い餌を噛み砕くための歯で、食らいつくための歯はありません。

分布

日本全国に分布しています。どこにでもいるポピュラーな魚です。

生息域

主に湖沼、流れの緩やかな河川の中流域、下流域、汽水域に生息しています。人の生活圏に近いところに住んでいますので、遠出をしなくとも気軽に釣ることができます。

生活史

食性は雑食性で、タニシ・カワニナなどの貝類、ミミズ、ユスカリ幼虫、水草等、何でも良く食べます。そのため、鯉釣りの餌も、種類が豊富です。

餌の食べ方は、「吸引摂餌」と呼ばれ、底にある餌や砂などのゴミをまとめて吸い込み、鰓にある器官で餌とゴミを選り分けます。ぶっこみ釣りでは、この摂餌方法を利用して針掛かりさせます。

産卵期は、春で4〜7月に産卵を行います。鯉釣りでは、藤の花が咲く頃とされています。産卵行動は、水草やアシなどの障害物に卵をメスが産みつけ、オスがそれに精子をかけ、受精します。この行動は、春に鯉釣りをしているとよく見られます。産卵行動に入ってしまった鯉は餌を食べませんが、それまでは活発に餌を食べるので、春は最も鯉が釣れる季節です。秋になると水温が安定している深みや、暖かい水を求めて移動し、冬には泥底や暖かい水のある場所で集団になり、越冬します。

鯉(コイ)
目立つ口ヒゲと体高のある魚体が鯉の特徴です。
鏡鯉(ミラーカープ、もしくはドイツゴイとも言う。)
鏡鯉は海外では普通に釣れるようですが、日本では割とレアな鯉で、私も今まで数匹しか釣ったことがありません。
色鯉
改良品種だけあって人工飼料を食べ慣れているのか、釣り餌に対して警戒心がなく積極的に食べるので、個体数自体は少ないですが、簡単に釣れます。

鯉にも色々

日本でよく見られる鯉は、コモンカープ(common:一般的な、carp:鯉)と言われ、海外には鏡鯉(ミラーカープ:側線上などの一部に大きな鱗がある種類)や革鯉(レザーカープ:鱗がない種類)という種類が存在します。また、近年では日本で独自の進化をした在来鯉の存在も明らかになってきました。