7 SRAMの半田付け及び配線
いよいよ半田付けです。結構楽しいです。各チップの向きなどは、実体図を参考にして下さい。
SRAMの3−30番ピンが、ROMのあった場所の1−28番ピンに収まるようにとりつけます。
SRAMの1、2、31、32番ピンは浮くというか、はみ出る格好になります。
まず、表の628128の3−30番ピンを半田付けします。
次に、裏の628128の足が上を向いている3−21、23−30番ピンを半田付けします。
22番ピン同士は付けないことに注意して下さい。多目の半田で表の足と一緒にくっつけます。
足を上に向けなかった人もほぼ同じです。ただ、ピンの足が長くて邪魔になるので、短くカットする必要がありますす。
取り付けた時に裏の628128は型番が読めなくなるようになります。方向を間違えない様に気を付けましょう。
これでSRAMの3〜15、17〜21、23、25〜28、30番ピンの接続が完了しました。ちなみに1番ピンは使いません。
30番はCSで、基板では5Vがつながっていますが、この CSはここでは5Vにしておけばいいので、そのままつなげてかまいません。
ここのCS(30番ピン)は、後ででてくる/CS*(22番ピン)とは別の信号です。
配線は回路図や実体図をよく見て行ってください。回路図では、赤い線でかかれた配線です。
SRAMの22番ピンと30番ピンの間に表から抵抗を付けます。
裏表両方のSRAMについて行ってください。
SRAMの22番ピンと5Vの間に抵抗をつけるのであれば、どこのVDD(5V)とつなげてもかまいません。
これはMSXの電源を切ったときに、/CS*をHighとし、書き換え等が起こらないようにするものです。
これがないと、電源を切ったときにデータが壊れる恐れがあります。
回路図では、/CS*信号の上に三角印があって10Kとかかれている部分です。
SRAMの30番ピンと32番ピンをつなぎます。SRAMに5Vの電源を供給します。
これはICの足の加工によってできているはずです。一応、両側のSRAMについて確認しておいてください。
SRAMの31番ピンとLZ93A13の3番ピンを繋ぎます。これでA15ができます。これも両側のSRAMに付けます。
SRAMの2番ピンとLZ93A13の2番ピンを繋ぎます。これでA16ができます。これも両側のSRAMに付けます。
LZ93A13の6番ピンを基板左側の半月状部分の右側、下から3&4番目と繋がるように配線します。実体図をよく見てやってください。
これでSRAMの/WR信号ができます。
実体図に従って、SRAMの24番ピン(/OE)とMSX本体へのコネクタ14番(/RD)を繋ぎます。
これでSRAMの/OEができます。

図3 SRAM周りの配線(表側)

図4 SRAM周りの配線(裏)
基板の裏面の図ではTAS−1M016Sと描かれていますが、TAS−1M008Sでも同じです。
この説明も分からなくても構いません。ここでは、SRAMがどのように使われているかを説明します。
資料を見てもらえれば分かる通り、LZ93A13からはバンク番号の最上位ビットの信号(B7)がありません。
バンク00〜7Fと80〜FFを区別するために、読み込み時は/OExx-xx、書き込み時は/WE80-FFを使います。
これにより読み込みは/OExx-xx指定により自由に行えますが、書き込みはバンク80-FFのみに限定されます。
似非RAMではバンク00-7Fと80-FFは同じで、システム部はバンク00-0x(80-8x)、ディスク部は0x+1〜7F(8x+1〜FF)となっています。
MSX起動時に読まれるよう、システム部はバンク00-0xで使われますが、ディスク部は読み書きできるように8x+1-FFで扱われます。
そのためにSRAMの/OEには/RDをいれ、読む際にはバンク00〜7Fでも80〜FFでも読めるようになっているわけです。
(xはDOS1インストール時1、DOS2時は7かそれ以上です。)