４ ＲＯＭをはずす（この章以降は半田ゴテ等の道具が必要）
この作業が実質的な似非ＲＡＭディスク製作のメインです。全工程の中で一番時間のかかる面倒な作業です。
道具としては、ニッパー、半田ごて、半田吸い取り器、もしくは半田吸い取り線が必要になります。
また、必要ならばＲＯＭをはずす前にMGSAVE.COMでメガＲＯＭのバックアップをとっておきましょう。
ＲＯＭは、ＭＳＸへのコネクタに近い方にある黒い物体（？）です。間違ってもＬＺ９３Ａ１３ （メガＲＯＭコントローラ）を抜き取らないようにしましょう。
ここでは、ＲＯＭを壊して抜き取る方法と、ＲＯＭをきれいに抜き取る方法の２通りを紹介します。
ＲＯＭを壊して抜き取るほうが簡単ですので、初心者にはそちらがお薦めです。 ＲＯＭをきれいに抜き取る方法は玄人向きで、半田吸い取り器が必要です。
１ ＲＯＭを壊して抜き取る方法。「足パチパチ法」
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ＲＯＭの足をチップの根元からニッパーでパチパチと切ります。
出来るだけ基板に付いている側を長くすると楽でしょう。ＲＯＭは捨ててしまって構わないので、 遠慮せずにやってしまいましょう。全ての足を切ったら黒い、チップのメインは外れますよね。
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半田ごてで、残った足を一本ずつ抜きましょう。
28本もあるので面倒でしょうが、頑張ってやります。無理に抜き取ると、パターンが剥がれてしまうこともあるので注意しましょう。
足を抜いたら、今度は吸い取り器もしくは吸い取り線で、基板に残った半田を吸い取り、628128が差し込める様に穴を貫通させます。
あんまり熱し過ぎるとパターンがはがれてしまう事もあるので、手早くする事を目標としましょう。
２ ＲＯＭをきれいに抜き取る方法
私の抜き方は、
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基板を万力に固定する。
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部品面から半田ゴテ、半田面から吸い取り器をあてる。
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ＲＯＭのピンの外側からコテをあて、半田を溶かす。
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内側に押す力を強めたり緩めたりしてピンをゆする。
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押す力を強め、そのまま吸い取り器でポンと吸う。
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↑この時コテを基板から少し離しておく（ピンからは離さない）と空気が流れ易くなるので上手く吸える。
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電源ピン（ＲＯＭの角っこのピン）の半田を完全に溶かすのには２０−３０秒はかかるかも知れないので焦らない。
どうせ要らないＲＯＭなのですから・ね。他のピンの半田は５秒位で溶けるでしょう。
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上手くいかなかったら新しく半田を付け、再チャレンジ！
中途半端に残った半田はうまく吸い取れないので、新たに半田をつけて吸い取りやすくします。
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これを２８ピン全部にやったらマイナスドライバーを差し込んでベリッと引っこ抜く。
ドライバーで基板のパターンを傷つけ無い様に気を付ける。
って感じです。ピンをゆする時のキコキコ音がナイスです。
どちらのやり方でも言えることですが、ＲＯＭを抜き取ったあとの穴は半田吸い取り線などで残った半田をとり、 きれいに貫通させておきます。ついでにダイオードやジャンパー線を付ける穴の半田も抜いておきましょう。