海外サイトの相対論批判の例
 
 
「1990年代に入って、突如として相対性理論の崩壊が始まった」と日本はもとより海外でも多くのサイトや雑誌、書籍で言われるようになりました。
 
 
でもご紹介しましたように、アインシュタインの光に対する誤解、理解不足から奇妙な理論が誕生してしまったのです。
 
 海外サイトの相対論批判の例として、
をご紹介します。「GPSやシンクロトロンに特殊相対性理論が使えるはずがない。矛盾だらけである」ことが詳細に述べられています。また Hafele-Keating Experiment に関してもねつ造論文であったことが書かれています。
 
 このほかにも「人々を騙し続けてきた相対論、この理論はジョークか」というサイトや、ドイツ語をはじめ各国語の多くのサイトにリンクされています。
 
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追加:間違った数学にハマッている相対論という絶対性理論崇拝
 
 ひとこと追加させて頂きます。相対論物理学者の先生がよく言われる説明に次のような事柄があります。
「相対論が間違っていたら、現代物理学は根底から覆されてしまう。大混乱が生じる」というものです。私はそんな事はないという見解を持っています。相対論は古典物理学の範疇に入るもので、現代物理学とは関係ないです。相対論はなくても正しい物理学は何の影響も受けません。
 もし現代物理学と関係あるとすれば、それは物理学を間違った方向へ導いていることで、物理学の破局を意味します。
 
 端的な例を挙げましょう。
2014年8月19日にテレビ朝日でアインシュタインが取り上げられ、竹内薫氏が「アインシュタインは大天才だ」と述べておられました。そして「アインシュタインの相対性理論によれば過去にも行ける」と言われました。するとすかさず頭の良い伊集院さんが「僕が過去に行って、そこで殺されたら、今の僕はどうなるんですか」と聞きました。竹内薫氏は「過去のあなたに逢うことは出来るが、(相対論を)数学で計算すると、殺すことは出来ないのです」とお答えになられました。
 この番組は何百万人もの人々が見ていた思いますが、「そうか、アインシュタインの相対性理論はそんなに凄い理論なんだ」と感心したか、それとも「そんな事があるか!相対性理論というのはそんなバカバカしい理論だったのか」と笑ったか、どちらでしょう。私は後者の方が正常な頭の持ち主だと思います。
 
2017年8月8日
もう一点、重要な事柄を述べておきましょう。先日、日頃懇意にしている平野憲一郎氏から次のメールを頂戴しました。
平野氏は某新聞社で海外特派員などを務めた新聞記者でしたが、ご退職後、現在は関連会社の役員をしている方です。
 次のメールは原文のままで、小生のHPに公開しても構わない、との承諾を頂戴しております。
 
「窪田様 ・・・・・(時候の挨拶は省略させて戴きます)
 先週木曜日(8月3日)のNHKの番組コズミックフロントNEXTをご覧になりましたか?
村山斉博士が宇宙膨張説を説明していましたが、疑問を禁じ得ない内容でした。
<空間が膨張するから、物質も空間に引きずられる形で膨張して離れていく>という風船を使った説明でした。
風船の上に記したマークは確かに風船が膨らむと互いの距離は広がります。しかし、これはマークが風船の表面に固定されているからです。
 空間(真空)には物質(銀河や星々)を固定(糊付け)する力も作用もありません。物質(銀河や星々、ガス等)が宇宙空間(真空)を何の抵抗も無く、自由に動くことから自明です。
 物質が宇宙空間を動くときに、真空の抵抗で減速してしまう話など聞いたこともありません。
 
 私は、宇宙物理の学会で定説となっているビッグバン仮説やそれに伴う宇宙膨張説には強い疑問を持っています。
日本の学者やマスコミは、現在主流となっている学説を、あたかも人類が知り得た絶対的な真理であるかのように伝える傾向が強すぎます。
主流派の学説への異論や、反対論はすべて無視する傾向が甚だしいのは遺憾です。
「教科書に書いてあることは絶対正しい」といわんばかりの硬直した発想法が、マスコミ人ばかりでなく、多くの学者も蝕んでいます。
 
 ネットのサイトには、ビッグバン仮説や宇宙膨張説は間違いではないかと主張する論文も数多くあります。
例えば、ドイツのハイデルベルク大学物理学教授のChristof Wetterich博士が、宇宙膨張を否定する理論を提唱しています。
NATUREの2013年に記事が載っています。
一読しましたが、私は説得力がかなり高いと思いました。
Particles' changing masses could explain why distant galaxies appear to be rushing away.
 
 一般人向けのテレビ番組で、主流派の学説を解説するのは結構ですが、その主流派学説も全面的に否定できる論文もあるということにも触れておく柔軟な姿勢が大切です。
 
 私が子供の頃には宇宙論の定説でしたが、現在では完全に間違っていると弊履のように扱われている学説に、フレッド・ホイル博士の定常宇宙論があります。
私は、フレッド・ホイル博士は、やはり正しいのではないかと感じています。
今の主流派の宇宙物理学は、光の赤方偏移の原因をドップラー効果によるものと安易に断定してしまい、その結果、見当違いの方向に発展してしまったあだ花である可能性も否定できません。」
 
(窪田:次の日に赤方偏移についての所見が述べられたメールも頂戴しました。)
 
「Christof Wetterich博士の論文を読むと、窪田様が発見された量子エネルギー効果に関する式
と基本的に同じ考え方が書いてありました」
 以上が平野憲一郎さんからのメールです。
 
私からのメールの返事も公開しておきます。
「平野様 その通りですね。宇宙の膨張説につきましては、以前から平野さんも私も疑問派だったですよね。
 宇宙が膨張しているというのは、数学的には空間が膨らんでいるように記述されているわけですが、時間的に膨らむようなパラメータを導入すれば簡単に膨らみます。CGで示せば子供は喜ぶでしょう。
 ここで問題なのは数学的な空間がなぜ我々が実在する実空間と見なされるのかの説明は一切ないことです。数学上の空間と物理的な空間は異なることを考えていないんですよ。数学上の空間は何だって作れます。平面は球面だと仮定すればリーマン空間になります。
 近所で新築の家を建てているのですが、時々拝見していると、大工さんはレーザーによる直交3軸スリットで確認しながら柱を立てています。ict軸を加えた4次元空間に地球人は住んでいますか?(こういう質問をすると、すぐに相対論信奉者は「我々の存在する世界は v≪c だから、それでいいんだ!アインシュタイン博士は v≒c という亜光速の世界を発見したのだ!」と、さも分かったフリをして突っかかってきます。そもそもローレンツ変換は数学的に間違っているので、お話になりません)
 また数学の空間には目盛りを付けることが可能です。
 しかし、物理的無の空間(我々の存在を示す真空の自由空間)には目盛りなんて付けられないです。これを平野さんは「空間(真空)には物質を固定(糊付け)する力も作用もありません」と述べられたわけですが、全くその通りです。
 
 唯一、膨張しているというのは、赤方偏移の観測からローレンツ因子を使って学者は主張しているわけですが、赤方偏移は風船が(宇宙が)膨張しなくても、光のやってくる銀河が遠ければ遠いほどその光のエネルギーは失われて来ることから説明できますので、何も風船が膨張してなくてもいいんですよね。
 私の呼称した“量子エネルギー効果”(電波工学、電気通信工学では使われていますが、物理学では使われていません)
で赤方偏移は説明できます。
 
 更に決定的な事実を申し上げれば、実際に、私たちの天の川銀河内にも大きな赤方偏移を起こす星が観測されています。星が形成されつつあるような分子雲や宇宙ダストによって光のエネルギーは失われ、λが長くなる、つまり大きな赤方偏移を観測しているのです。
 
 誰でも分かる例で言いますと、黒い紙に光を照射すると、大半は反射しません。殆どのエネルギーが失われ、波長が長くなり(つまり大きな赤方偏移を呈する)赤外線となり、場合によっては熱エネルギーによって紙は燃えます。
 風船膨張説など、大の科学者が信じるのは将来科学者を夢見ている子供たちにとって悪行の一つです。
 
 話が長くなってしまいましたが、要するに数学的な空間には目盛りを付けることは出来るが、物理的自由空間に目盛りなんて付けられない、と平野さんはご指摘されたわけです。
 平野さんの勉強された「フレッド・ホイル博士の定常宇宙論」はまさにその通りだと思います。私も中学生の時読みました。無限の宇宙空間で星々は生まれては消滅し、また生まれては消滅し、無限に続きます。それはランダムであり、秩序もあり、カオス的でもあります。
 小さな小さな地球人類が『宇宙の起源が分かった!素粒子より小さな1点から瞬間に爆発して宇宙は誕生した!現在も宇宙空間は膨張している!爆発した中心は地球だ!いやハッブル宇宙望遠鏡の接眼レンズの部分が宇宙の中心だ!膨張している端は光速で飛び去っている!そこが時間がゼロとなっている宇宙の果てだ!その向こうの光は見えない!宇宙の端から向こうに行けば過去に行ける!』
何という傲慢な間違った数学を使うフィクションでしょう。
 なお、私のHPで述べてありますが、『無限とは何か』、それは『どこでも中心であること』と定義されるものです。時間も同様ですね。無限の時間は、どこでも t=0 と定義できます。
 今回も貴重な情報を有り難うございました。窪田登司」
 
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2018年3月15日記
 本日、読売新聞全国版朝刊の【編集手帳】に啓蒙される良い記事が載っていました。「ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルは理論研究について、実験で検証されるもののみ賞が与えられることにこだわったと伝えられる」と始まって、「そんな理由から、この人物に贈られることはないだろうと論じた書籍が手元にある」と続き、「車いすの宇宙物理学者・スティーブン・ホーキング博士へ、である。」
 そう、その“車いすの天才宇宙物理学者”が昨日76歳で死没されたことが全世界に報じられました。
記事は更に続き「宇宙の果てまでも説明するホーキング理論の場合、さて実験室はどこに設ければいいのか?それはジョークとして」とし、「実証が追い付かないこと自体、偉大さの証明と言えよう」とホーキング博士の偉業を讃えています。
 私もホーキング博士に関しては諸説ある著書を何冊も読みましたが、数学の天才だと思っています。ところが意外や意外、講義や講演では“言葉の説明”で宇宙の果てを論じているのです。これまた頭脳天才としか言いようがない。宇宙の果てに逝ってしまったホーキング博士の冥福を祈りたい。
 
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2016年12月19日付け、デイリーメール紙の電子版にアインシュタインの重力理論を根本から否定する新しいアプローチが証明されたとする記事が詳しく掲載されていましたので、以下ご紹介しておきます。Christof Wetterich博士の論文なども参考にしながらお読みください。(Google Chromeによる翻訳)
 
*Was Einstein WRONG about gravity?
(アインシュタインは重力について間違っていたか?)
*Controversial new theory that could rewrite physics passes its first test.
(物理学を書き換えることができる物議を醸し出す新しい理論は最初のテストで合格した。)
*Einstein's theory of gravity cannot account for everything in our universe.
(アインシュタインの重力理論では、宇宙のすべてを説明することはできない。)
*So scientists have speculated that an invisible 'dark matter' exists to fill the gaps.
(そこで、科学者たちは、ギャップを埋めるために目に見えない「暗黒物質」が存在すると推測している。)
*Dark matter particles have been searched for but have never been found.
(暗黒物質の粒子を探しましたが、見つかったことはない。)
*But a new theory rewrites theories of gravity, claiming dark matter does not exist.
(新しい理論は重力の理論を書き直し、暗黒物質は存在しないと主張している。)
*This has been tested for the first time, and the first evidence supports the theory.
(これは初めてテストされ、最初の証拠は理論を支持している。)
 
By Abigail Beall and Harry Pettit For Mailonline
Published: 11:53 GMT, 19 December 2016 | Updated: 12:09 GMT, 20 December 2016 
 
A theory published earlier this year claims our understanding of gravity, that was first proposed by Einstein, could be completely wrong.
(今年初めに発表された理論は、アインシュタインによって最初に提案された重力の理解は完全に間違っている可能性があるとしている。)
Now for the first time, this controversial theory has been tested experimentally and has held its ground.
(今回初めて、この論争の的になっている理論は実験的にテストされ、その根拠を得ている。)
 
An independent study of the distribution of gravity around more than 30,000 galaxies found evidence to back the theory - and if confirmed, it could rewrite physics entirely.
(30,000を超える銀河の周りの重力の分布に関する独立した研究により、理論を裏付ける証拠が見つかった。確認されれば、物理学を完全に書き直すことができる。)
Our understanding of gravity, which has held strong for over 100 years, could be wrong. Now an independent study of more than 30,000 galaxies found evidence to back the theory.
(100年以上も続いてきた重力に対する私たちの理解は間違っていたかもしれないのです。いまや、3万を超える銀河の独立した研究により、理論を裏付ける証拠が見つかったのです。)
 
THE BIZARRE THEORY (奇妙な理論)
Professor Erik Verlinde from the University of Amsterdam claims dark matter does not exist.
(アムステルダム大学のErik Verlinde教授は、ダークマターは存在しないと主張しています。)
He presents a new theory, known as 'Verlinde's hypothesis of gravity'.
(彼は「ヴァーリンデの重力仮説」として知られる新しい理論を提示しています。)
His controversial suggestion says gravity is not a fundamental force of nature at all, but rather an 'emergent phenomenon'.
(彼の議論の余地のある提案は、重力は自然の根本的な力ではなく、むしろ「創発的現象」であると述べています。)
This can be thought of as the same way temperature is an emergent phenomenon, arising from the movement of microscopic particles.
(これは、温度が微細な粒子の動きから発生する突発的現象であるのと同じように考えることができます。)
The idea of 'emergent gravity' suggests that gravity comes as a side-effect of the entropy of the universe.
(「創発的重力」の概念は、重力が宇宙のエントロピーの副作用として現れることを示唆しています。)
Entropy describes the amount of disorder in a system.
(エントロピーは、システムの無秩序の量を表します。)
Professor Verlinde took the entropy of the universe and used it to adapt a theory called the holographic principle.
(ヴァーリンデ教授は、宇宙のエントロピーを利用して、ホログラフィック原理と呼ばれる理論を適応させました。)
He says gravity emerges from the changes of fundamental bits of information, stored in the structure of spacetime.
(重力は時空の構造に保存されている情報の基本的なビットの変化から生まれると述べています。)
Professor Erik Verlinde from the University of Amsterdam published the 'Verlinde's hypothesis of gravity', earlier this year.
(アムステルダム大学のErik Verlinde教授は、今年初めに「Verlindeの重力仮説」を発表しました。)
The paper was an attempt to solve the mystery of dark matter.
(論文は暗黒物質の謎を解く試みでもあった。)
When studying stars and galaxies, astronomers have found the forces of gravity appear stronger than expected.
(星や銀河を研究するとき、天文学者は重力が予想よりも強くなることを発見しました。)
The outer regions of galaxies, like our own Milky Way, rotate much faster around the centre than can be accounted for by the quantity of ordinary matter like stars, planets and interstellar gasses.
(銀河の外側の領域は、私たちの天の川のように、星、惑星、星間ガスなどの通常の物質の量で説明できるよりもはるかに速く中心の周りを回転しています。)
Traditionally, physicists have explained this inconsistency by assuming there must be something else out there we cannot see called dark matter.
(伝統的に、物理学者は、ダークマターと呼ばれる、見えない何かがそこにあるに違いないと仮定することによって、この矛盾を説明してきました。)
Dark matter particles have never been observed, despite many efforts to detect them, and astronomers currently infer their presence through observing certain gravitational effects on the matter we can see.
(暗黒物質の粒子は、それらを検出するための多くの努力にもかかわらず、決して観測されておらず、天文学者は現在、私たちが見ることができる物質に対する特定の重力の影響を観測することによってその存在を推測しています。)
Professor Verlinde says we need to rethink gravity, removing dark matter from the equation completely.
(ヴァーリンデ教授は、重力を再考し、方程式から暗黒物質を完全に取り除く必要があると述べています。)
To do so, his controversial theory suggests gravity is not a fundamental force of nature at all, but rather an 'emergent phenomenon'.
(そうするために、彼の論争の的となっている理論は、重力は自然の根本的な力ではなく、むしろ「創発的現象」であることを示唆しています。) 
 
shares
Professor Verlinde's theory started out as a paper published in 2010 and it had remained untested, until now.
(Verlinde教授の理論は2010年に発表された論文として始まり、現在までテストされていませんでした。)
A research team from Leiden University in the Netherlands has finally tested it, providing the first experimental evidence the controversial hypothesis could be true.
(オランダのライデン大学の研究チームがついにそれをテストし、論争の的となっている仮説が真実である可能性がある最初の実験的証拠を提供しました。)
The team, led by astronomer Margot Brouwer from Leiden Observatory, looked closely at the distribution of matter in more than 30,000 galaxies.
(ライデン天文台の天文学者マーゴットブロワーが率いるチームは、3万を超える銀河における物質の分布を詳しく調べました。)
They found the distribution of the matter could be explained without dark matter when using Verlinde's hypothesis of gravity.
(彼らは、バーリンデの重力仮説を使用すると、物質の分布が暗黒物質なしで説明できることを発見しました。)
A theory published earlier this year claims our understanding of gravity, that was first proposed by Einstein, could be completely wrong.
(今年初めに発表された理論は、アインシュタインによって最初に提案された重力の理解は完全に間違っている可能性があると主張しています。)
The outer regions of galaxies, like our own Milky Way , rotate much faster around the centre than can be accounted for by the quantity of ordinary matter like stars, planets and interstellar gasses.
(銀河の外側の領域は、私たちの天の川のように、星、惑星、星間ガスなどの通常の物質の量で説明できるよりもはるかに速く中心の周りを回転しています。)
Professor Erik Verlinde presents a new theory, known as 'Verlinde's hypothesis of gravity'. If it passes more tests it could dethrone over 100 years of physics, and even throw out the theory of dark matter altogether.
(エリックヴァーリンデ教授は、「ヴァーリンデの重力仮説」として知られる新しい理論を発表しました。 それがより多くのテストに合格すると、100年以上の物理学の王位を奪い去り、暗黒物質の理論を完全に捨てることさえできます。)
The team made predictions about the galaxies using both Einstein's classic theory of relativity and Verlinde's hypothesis of gravity.
(チームは、アインシュタインの古典的な相対性理論とヴァーリンデの重力仮説の両方を使用して、銀河についての予測を行いました。)
They then compared the two by seeing how these predictions matched up with their observations.
(次に、これらの予測が自分達の観察とどのように一致するかを確認することにより、2つを比較しました。)
They found while both theories of gravity made correct predictions about the galaxies, Verlinde's hypothesis did so without using any 'free parameters'.
(彼らは重力の両方の理論が銀河について正しい予測を行っている間に、ヴァーリンデの仮説は「自由なパラメーター」を使用せずにそうしたことを発見しました。)
Free parameters are values that can be tweaked - essentially cheat values to ensure that observations about a galaxy match an initial hypothesis.
(自由なパラメーターは、調整可能な値です。基本的に、銀河に関する観測が初期の仮説と一致するように値をだますためです。)
The researchers measuring the galaxies said factoring dark energy into their equations meant they had to use four of these free parameters.
(銀河を測定する研究者たちは、暗黒エネルギーを方程式に因数分解することは、これらの4つの自由パラメーターを使用しなければならなかったことを意味すると述べました。)
'The dark matter model actually fits slightly better with the data than Verlinde's prediction,' lead author and PhD student Margot Brouwer told New Scientist.
(「ダークマターモデルは実際にはVerlindeの予測よりもデータにわずかによく適合しています」と筆頭著者および博士課程の学生であるMargot BrouwerはNew Scientistに語りました。)
'But then if you mathematically factor in the fact that Verlinde's prediction doesn't have any free parameters, whereas the dark matter prediction does, then you find Verlinde's model is actually performing slightly better.'
(「しかし、バーリンデの予測には自由なパラメーターがないという事実を数学的に考慮に入れれば、暗黒物質の予測にはあるが、実際にはバーリンデのモデルのパフォーマンスがわずかに優れていることがわかります。」)
If the theory passes more tests it could dethrone over 100 years of physics, and even throw out the theory of dark matter altogether.
(理論がより多くのテストに合格すると、100年以上の物理学の王位を奪い去り、暗黒物質の理論を完全に捨てることさえできます。)
A research team from Leiden University in the Netherlands have finally tested Verlinde's hypothesis of gravity, and give evidence that the controversial hypothesis could be true.
(オランダのライデン大学の研究チームがついにヴァーリンデの重力仮説を検証し、論争の的となっている仮説が真実である可能性があるという証拠を示しました。)
The team looked closely at the distribution of matter in more than 30,000 galaxies.
(チームは30,000以上の銀河における物質の分布を注意深く調べました。)
Professor Verlinde's theory started out as a paper published in 2010.
(Verlinde教授の理論は、2010年に発表された論文として始まりました。)
In that paper he showed how Newton’s famous second law, which describes how apples fall from trees and satellites stay in orbit, can be derived from underlying microscopic 'building blocks'
(彼はその論文で、リンゴが木から落ちる方法と衛星が軌道に留まる方法を説明するニュートンの有名な第二法則が、基礎となる微視的な「ビルディングブロック」からどのように導き出されるかを示しました。)
 
WHAT IS DARK ENERGY?
(ダークエネルギーとは何か?)
 
Dark energy is a phrase used by physicists to describe a mysterious ‘something’ that is causing unusual things to happen in the universe.
(ダークエネルギーは、宇宙で異常なことを引き起こしている神秘的な「何か」を説明するために物理学者が使用するフレーズです。)
‘The universe is not only expanding, but it is expanding faster and faster as time goes by,’ Dr Kathy Romer, scientist at the Dark Energy Survey told MailOnline.
(ダークエネルギー調査の科学者であるキャシーロマー博士はMailOnlineに「宇宙は拡大しているだけでなく、時間の経過とともにどんどん拡大しています」と語った。)
‘What we'd expect is that the expansion would get slower and slower as time goes by, because it has been nearly 14 billion years since the Big Bang.’
(「私たちが期待しているのは、ビッグバンから約140億年が経過しているため、時間の経過とともに拡大が徐々に遅くなることです。」)
Coming up with an equation of state would give the researchers clues about what is making up this mysterious force.
(状態方程式を考え出すことで、研究者はこの不可思議な力を構成しているものについての手がかりが得られます。)
At the moment the favourite candidate is called the ‘cosmological constant’ ? which has a relatively boring equation of state.
(現在、お気に入りの候補は「宇宙定数」と呼ばれ、比較的退屈な状態方程式を持っています。)
‘But, despite its simplicity, the cosmological constant is not the "something" that scientists are hoping for,’ Dr Romer said, ‘a cosmological constant then messes up other parts of physics.’
(「しかし、その単純さにもかかわらず、宇宙定数は科学者が望んでいる「何か」ではない」とロマー博士は述べた。「宇宙定数は物理学の他の部分を台無しにする。」)
‘It’s like a table plan at a wedding: you think you've got it all sorted out and then you notice that, because the caterers gave you a round table instead of a long one, your Dad is now going to be sitting next to your Mum's new boyfriend.'
(「それは結婚式のテーブルプランのようなものです。すべてが整理されていると思うと、仕出し屋が長いテーブルではなく丸いテーブルを渡したので、お父さんが隣に座っていることに気付くでしょう。)
'The question now is how the theory develops, and how it can be further tested,' said Mrs Brouwer.
(「問題は今、理論がどのように発展し、どのようにそれをさらにテストすることができるかです」とブローワー夫人は言った。)
'But the result of this first test definitely looks interesting.'
(「しかし、この最初のテストの結果は間違いなく面白そうです。」)
Describing his theory last month, Professor Verlinde told Dutch news site NOS: 'Our current ideas about space, time, and gravity urgently need to be re-thought.
(ヴァーリンデ教授は先月、彼の理論について述べ、オランダのニュースサイトNOSに次のように語りました。「空間、時間、重力に関する現在の考えを早急に再考する必要があります。)
'We have long known that Einstein's theory of gravity cannot work with quantum mechanics.
(「アインシュタインの重力理論は量子力学では機能しないことを以前から知っていました。)
'Our findings are drastically changing, and I think that we are on the eve of a scientific revolution.'
(「私たちの発見は劇的に変化しており、私たちは科学革命の前夜にいると思います。」)
The new theory, called 'emergent gravity', suggests gravity comes as a side-effect of the entropy of the universe.
(「緊急重力」と呼ばれる新しい理論は、重力が宇宙のエントロピーの副作用として現れることを示唆しています。)(窪田註:「緊急重力」と訳して良い?)
Entropy describes the amount of disorder in a system.
(エントロピーは、システムの無秩序の量を表します。)
Professor Verlinde's took the entropy of the universe and used it to adapt a theory called the holographic principle by Gerard 't Hooft.
(ヴァーリンデ教授は宇宙のエントロピーを利用し、それを使ってジェラール・ト・ホーフトのホログラフィック原理と呼ばれる理論を適応させました。)
 
 いかがでしょう。多くの問題を抱えている論文ではありますが、アインシュタインの重力理論、一般相対性理論が正しいためには、宇宙空間の98%がダークマターという物質で充満されてないといけないのですが、いまだにそういう仮想物質は発見されていないことを強調しています。
 上記論文では3万を超える銀河の周辺や、その重力分布を観測し、理論的な研究を重ねて
「ダークマターとは何なのか、そんなものは無い」ときっぱりと彼らの研究成果を述べています。(窪田註:いささか“合わせ込み”理論の気配は禁じ得ないですが)
そして、「100年以上にわたって支持されてきたアインシュタインの重力理論は完全に間違っている可能性がある」と主張している点に注目したい。
 
上記中の Professor Erik Verlinde につきましては、アムステルダム大学の公式サイトに 『アインシュタインの重力理論を塗り替えた』 とする記事が載っています。
 
Video: Q&A with prof. Erik Verlinde
In 2010, Erik Verlinde surprised the world with a completely new theory of gravity.
2010年、エリックヴァーリンデはまったく新しい重力理論で世界を驚かせました。
According to Verlinde, gravity is not a fundamental force of nature, but an emergent phenomenon.
ヴァーリンデによると、重力は自然の基本的な力ではなく、emergent<出現、緊急>する現象です。
In the same way that temperature arises from the movement of microscopic particles, gravity emerges from the changes of fundamental bits of information, stored in the very structure of spacetime.
微小粒子の運動から温度が発生するのと同じように、重力は時空の構造そのものに格納されている情報の基本的なビットの変化から発生します。)(窪田註:私は重力はニュートンが考えたように“物体の属性”だと思っています。”重力は時空の構造そのものに格納されている情報の基本的なビットの変化から発生”というのは元論文を注意深く読んでみないと分からない
Newton's law from information
In his 2010 article, Verlinde showed how Newton’s famous second law, which describes how apples fall from trees and satellites stay in orbit, can be derived from these underlying microscopic building blocks.
2010年の記事で、Verlindeは、リンゴが樹木から落下し、衛星が軌道に留まる方法を説明するニュートンの有名な第二法則が、これらの基礎となる微視的ビルディングブロックからどのように派生できるかを示しました。
Extending his previous work and work done by others, Verlinde now shows how to understand the curious behaviour of stars in galaxies without adding the puzzling dark matter.
以前の研究と他の人が行った研究を拡張して、Verlindeは、不可解な暗黒物質を追加せずに銀河の星の奇妙な振る舞いを理解する方法を示します。
 
Puzzling star velocities (不可解な星の速度)
The outer regions of galaxies, like our own Milky Way, rotate much faster around the centre than can be accounted for by the quantity of ordinary matter like stars, planets and interstellar gasses.
(銀河の外側の領域は、私たちの天の川のように、星、惑星、星間ガスなどの通常の物質の量で説明できるよりもはるかに速く中心の周りを回転しています。)
Something else has to produce the required amount of gravitational force, and so dark matter entered the scene.
(他の何かが必要な量の重力を生み出さなければならないので、暗黒物質が仮説として入ったのです。)
Dark matter seems to dominate our universe: more than 80% of all matter must have a dark nature.
(暗黒物質が私たちの宇宙を支配しているわけです。そうすると、すべての物質の80%以上が暗黒物質でなければなりません。)
Hitherto, the alleged dark matter particles have never been observed, despite many efforts to detect them.
しかし、これまで、暗黒物質とされる粒子は、それらを検出するための多くの努力にもかかわらず、決して観察されてはいません。
 
No need for dark matter (暗黒物質は必要ない)
According to Erik Verlinde, there is no need to add a mysterious dark matter particle to the theory.
(エリック・バーリンデによると、理論に神秘的な暗黒物質の粒子を追加する必要はありません。)
In a new paper, which appeared today on ArXiv.org, Verlinde shows how his theory of gravity accurately predicts the velocities by which the stars rotate around the center of the Milky Way, as well as the motion of stars inside other galaxies.
(本日ArXiv.orgに掲載された新しい論文で、Verlindeは彼の重力理論が星が天の川の中心の周りを回転する速度や他の銀河内の星の動きを正確に予測する方法を示しています。)
'We have evidence that this new view of gravity actually agrees with the observations,' says Verlinde.
(「私たちはこの重力の新しい見方が実際に観察結果と一致するという証拠を持っています」とVerlindeは言います。)
'At large scales, it seems, gravity just doesn’t behave the way Einstein’s theory predicts.'
「大規模領域では、重力はアインシュタインの理論が予測するようには動作しないのです。」
At first glance, Verlinde’s theory has features similar to modified theories of gravity like MOND (modified Newtonian Dynamics, Mordehai Milgrom (1983)).
(一見すると、ヴァーリンデの理論は、MOND(修正ニュートン力学、Mordehai Milgrom(1983))のような修正重力理論に似た特徴を持っています。)
However, where MOND tunes the theory to match the observations, Verlinde’s theory starts from first principles.
(ただし、MONDが理論を観察に一致するように調整する場合、Verlindeの理論は第一原理から始まるようですが)
“A totally different starting point,” according to Verlinde.
Verlinde氏によれば、「まったく異なる出発点」です。
 
Adapting the holographic principle (ホログラフィック原理の適応)
One of the ingredients in Verlinde’s theory is an adaptation of the holographic principle, introduced by his tutor Gerard ’t Hooft (Nobel Prize 1999, Utrecht University) and Leonard Susskind (Stanford University).
(ヴェリンデの理論の構成要素の1つは、彼の家庭教師ジェラールフート(1999年ノーベル賞、ユトレヒト大学)とレナードサスカインド(スタンフォード大学)によって導入されたホログラフィック原理の適応です。)
According to the holographic principle, all the information in the entire universe can be described on a giant imaginary sphere around it. Verlinde now shows that this idea is not quite correct: part of the information in our universe is contained in space itself.
(ホログラフィックの原理によれば、宇宙全体のすべての情報は、その周りの巨大な架空の球に記述できます。)
Information in the bulk(情報のまとめ
This extra information is required to describe that other dark component of the universe: the dark energy, which is held responsible for the accelerated expansion of the universe.
(この追加情報は、宇宙の他の暗いコンポーネント、つまり宇宙の加速された膨張の原因となるダークエネルギーを説明するために必要です。)
Investigating the effects of this additional information on ordinary matter, Verlinde comes to a stunning conclusion.
(通常の問題に対するこの追加情報の影響を調査すると、Verlindeは驚くべき結論に達しました。)
Whereas ordinary gravity can be encoded using the information on the imaginary sphere around the universe only - as he showed in his 2010 work - the result of the additional information in the bulk of space is a force that nicely matches the one so far attributed to dark matter.
(通常の重力は、宇宙の周りの架空の球体に関する情報のみを使用してエンコードできますが、彼が2010年の研究で示したように、空間の大部分の追加情報の結果は、これまで暗黒物質に起因するとされるものとうまく一致する力です)
On the brink of a scientific revolution (科学革命の瀬戸際)
Gravity is in dire need of new approaches like the one by Verlinde, since it doesn’t combine well with quantum physics.
(重力は量子物理学とうまく結合しないため、Verlindeのような新しいアプローチが切実に必要とされています。)
Both theories, the crown jewels of 20th century physics, cannot be true at the same time.
(20世紀の物理学の宝石である両方の理論を同時に真実にすることはできません。)
The problems arise in extreme conditions: near black holes, or during the Big Bang.
(問題は、ブラックホールの近くやビッグバンの最中など、極端な条件で発生します。)
Verlinde: 'Many theoretical physicists like me are working on a revision of the theory, and some major advancements have been made.
(ヴァーリンデ: '私のような多くの理論物理学者は理論の改訂に取り組んでおり、いくつかの大きな進歩がありました。)
We might be standing on the brink of a new scientific revolution that will radically change our views on the very nature of space, time and gravity'.
私たちは、空間、時間、重力の本質そのものに対する私たちの見解を根本的に変える新しい科学革命の瀬戸際に立っているかもしれません。
 
Article reference(記事参照
Emergent Gravity and the Dark Universe, E. P. Verlinde, 2016 Nov 8
https://arxiv.org/abs/1611.02269
Published by UvA Persvoorlichting