静止系と運動系について
 
 次の(1)、(2)の図は、等速直線運動する “運動系” の原点O’ からY’ 方向に(t=0 の時点で、静止系と運動系は一致しているので、O から Y 方向に) レーザーパルスを発射したときの、その後のレーザーの振る舞いを図示したものです。
 光源という “物体” は運動系の O’ にあります。
 (3)、(4)、(5)、(6)の図は同様に球面波を発射した場合です。
 
 
(1)上図は従来の特殊相対性理論によるレーザーパルスの伝播のしかた。
 すなわち「等速直線運動は絶対静止と区別は出来ない」というのがアインシュタインの理論なので、レーザーパルスは常に
“運動系”内にあります。
 
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(2)上図はNHK出版「エレクトロニクスライフ誌」1993年3月号〜5月号連載にて小生が発表したもの。
 レーザー(一般的には光、光軸の向き)は宇宙空間(何もディスターブするものが無い自由空間)を直進する性質があるので、それ自体を基準座標系と定義できることを示しています。これはリングレーザージャイロに応用されています。
 
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(3)上図は球面波の場合で、特殊相対性理論による伝播のしかた。上図(1)の場合と同様です。
 発射したのはOなのに、球面波は常に光源 O’ からやってくるようになっています。
 
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(4)同様に球面波を発射した場合で、相対光速度説(仮称)によるもの。
 光は上図(2)と同様に発射されたポイントOを中心に伝播するので、運動系にとって “光源という物体” は常に真下にあります(O’ のこと)。しかし、やってくる光は発射された原点 O からです。
 運動系にとって相対光速度は アインシュタインの “光速度不変の原理” による c ではなく、c−Vcosθ となります。
 これが相対光速度説(仮称)であり、基準系と運動系はガリレー変換で結ばれます。
 
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(5)理解を深めるために、次に球面波を4波発射した場合のアインシュタインの理論による図を示します。
 
 
 上図は、球面波をパッ1、パッ2、パッ3、パッ4と発射しながら、運動系が X 軸の正方向へ移動している場合の図です。
 パッ1波はパッ1時刻に、パッ2波はパッ2時刻に、パッ3波はパッ3時刻に、パッ4波はパッ4時刻に発射しています。
現在時刻はまだ光を発射してないので、 “光源” の位置だけを示してあります。
 この図がアインシュタインの特殊相対性原理と呼ばれる仮定です。
 
 この “原理” と、もう一つ、いかなる座標系でも光速度は一定値 c であるという「光速度不変の原理」という2つの
“原理” から「特殊相対性理論」が構築されています。アインシュタインの言うことは “原理” であり、実験で確かめる必要はなく、「絶対に正しい!」とされてきました。
 
 しかし、20世紀ハイテクレーザー技術では、このようにはならないことが分かっています。
この図は、球面波が常に O’ から来ているようになっていますが、そういう事実はないということです。
 
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(6)次の図は上図(5)と同じ条件で、相対光速度説による球面波の伝播です(現在時刻はまだ光を発射してないので、光源の位置だけを示してあります)。静止系(基準系)と運動系はガリレー変換で結ばれます。
 
 
 この図は運動系が光速の80%という超高速で運動している例です。理論的には運動系が光速を越えることも可能ですが、実際問題としてそれは難しいのではないかと思われます。光速になった瞬間に光源は大爆発する事が考えられるからです。
 素粒子の場合は、光源とは異なりますから、光速になった瞬間に爆発・分裂して他の素粒子になり、そのまま、その新しい素粒子は光速以上の速度で飛んで行く事は十分に考えられます。この現象は素粒子物理学の分野ですから、相対論とは関係なく、現時点でもシンクロトロンなどで実証できる可能性は大きいと思います。
 
 余談ですが、アインシュタインの一般相対性理論では宇宙空間を歪曲させて作る “抜け穴” を通れば、こちらの宇宙からあっちの宇宙まで光速以上で移動できるワープ航法があるそうです。この “抜け穴の法則” を使って実現しようとNASAの相対論物理学者ハロルド・ホワイト氏が現在取り組んでいるそうです。何年後になるか不明ですが、既に乗組員の宇宙船の設計図は出来ているそうです。抜け穴をどうやって作るのか、推進力は何かなどは発表されてないですが、実現出来て、戻って来れたら面白いですね。でも、SF映画をうまく利用して捏造発表されたのでは困りものですが。
 
 以前に放送大学で「アインシュタインの一般相対性理論では、空間には素粒子よりも小さなワームホールがあって、そこを通れば瞬時に私たちの宇宙とは異なる別の宇宙に瞬間移動出来る。ただし穴が非常に小さいので、どうやって通るかが問題となっている」と講義していましたが、あの話はどうなったんでしょうね。多分現在も「行ける筈だ」と、ご研究されているのでしょう。
 私は、そういう研究ではなく、相対性理論とは異なる全く新しい理論で “飛ぶ” ことを研究する方が世の中のためになると思うのですが。
 
 “夢物語”(SF)にも実現できる事と出来ないものがあります。例えば「過去に行ける」は自然の摂理に反するものと思います。スナイパーがライフル銃を持って1582年に行き、「敵は本能寺にあり。道は左だ」と言う前に明智光秀を撃ち殺したら、織田信長は死なずに歴史は変わるよ。こんな事があっちこっちで本当に起きたら、歴史はどうなる?(^_^)。
 
 私は以前に次のようなSFを考えた事があります。「大型台風が発生して豪雨と共に日本列島に向かっている、さあどうしよう」。「もの凄い被害を被る事は目に見えてる」。ここで、1億円分の氷を作って大型輸送機を何機も使用して、上空から、この台風の目に投下して海水温度を下げるのです。台風を小型に出来るだけでなく、進路も変更出来るっていうSF。
 日本列島から遠く離れた大平洋上でやるのだ。可能かどうか、実験室で精密に実験データを取りながら研究する。まあ、研究くらいしてみたらどうでしょう。(この項2001.10.07/2021.04.15追稿)
 
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 このHPの本題は次項からですが、私は電気工学の出身なので、次のバカげた話に憤りを持ったので、ここで書かせてください。
「雷の電圧は何V?、電流は何A?」という問題です。Wikipediaに次の記事が載っています。(註:Wikipediaの編集部は、これを肯定しているわけではありません。疑問がある事を注釈しています)            2023.08.08
 
 『200万V〜10億V、1000A〜20万A、時には50万Aにも達する』と。
 読者の皆さまはどう思いますか?この筆者は、電位差がある場合「導体に電流が流れる」と「絶縁体を破壊しながら放電する」の違いが分かってないですね。雷は放電現象です。空気は絶縁体です。空気を破壊している音が、あのゴロゴロ様の音です。空気が絶縁体である事を利用しているものに空気コンデンサー、いわゆるバリコンがあります。
 
 多くの文献を調べると、電圧は約1億Vとなっていますね。そして電流はどこに流れたかで決まるので不明となっています。私もそのように理解しています。実例をいくつかご紹介しておきましょう。
 ゴルフ場で雷雲が来たのに、平気でゴルフをやっていて、クラブを雷が直撃して、右手から地面に電流が流れて「身体の右半身を大ヤケドをした」という例。死ななかったので良かったですねと言いたい。もし1000Aも流れたら身体は木っ端微塵、肉片と化します。
 避雷針目がけて雷が落ちているのを見た人は多いでしょう。もし1000Aも流れたら、地中まで誘導する導線は一瞬にして蒸発します。
 高校野球で試合中に雷雲が近づいてきたので「全員退避せよ」と放送したが、逃げ遅れた選手に雷が直撃。即死だった。司法解剖では頭部に小さな×状の穴があり、シューズのスパイクが黒くなっていたという事件。可哀想です。もし1000Aもの電流だったら、上記で述べたように、身体はバラバラの肉片と化します。
 ちなみに、ヒトは心臓を約018A流れたら死ぬ、という平均値があります。これをもとにアメリカでは死刑囚の電気椅子を設計・製作しているそうです。
 怖い気の毒な話をしましたが、上記Wikipediaの筆者は電気工学の初歩も知らない人だと分かったでしょう。
 
 冬、乾燥している時期、ドアのノブとの間で指に静電気が放電して「イテッ」と手を引っ込めることがあるでしょう。あれって雷と同じです。パチッと音がしますね。雷のゴロゴロ様と同じです。化繊の多い洋服を着るときも経験しますね。あれって何千Vもありますが、電流が小さいので「イテッ」で済むのです。
 
 更に、私見の追加をしますと、「放電」には「荷電粒子の雪崩現象」もあると私は思っています。雨の日に雷が多く発生することや、上空で雲から雲へ横方向に雷が飛ぶこと、あるいは上空で、更に上空へ、つまり上に向かって雷が飛んで行く等から考えられる視点です。
 雨粒や雲の粒子そのものが帯電しておれば、宇宙線による起爆で “放電の雪崩” が発生するでしょう。これらも雷であることに変わりありません。
 
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 本題に入りましょう。匿名無記名氏から次のような反論がありました(2001年10月22日/のちに「分かりました。有難うございました」という返事がきまして、メール交換しています、後述)。返事を出そうにも名前が分かりませんので、以下、本HPで公開しておきます。
『上記(4)の図面を見ると、運動系では光は常に下から(O’ から)来ているではないか。ノーベル賞を貰った大天才アインシュタイン博士が間違っているはずはないのだよ!』
というものです。
窪田より:いい所に気が付きましたね。<相対光速度>という概念が分かったと同じですよ。99%気が付いたのに、あと1%で残念!です。
(図4)のアニメを描くとき、あなたの気が付いた部分にP1、2、3、・・・と記し(しるし)を書いておけば良かったですが、いまさら書けないので、球面波の一番上をP’ としますから、次の説明をよく読んでください。
 運動系座標上にCCD光センサーでも並べておけば(鏡でもいいです)、パッ、パッ、パッ、パッ、っと光って、あなたが気が付いたように、光が下からやって来たように見えるでしょう。これが見かけ上の光です。O’→ P’ ですね。この光点の移動速さは c ではないんです。c’=c−Vcosθ です。つまり O’P’ =c’t です。そして本当の光線がOP’ =ct です。
 よくアニメを見てください。Oから出た球面波は、同じ時間 t で O→P’ にも、O’→ P’ にも行ってるでしょう。しかし距離は違ってますね。これが、まさしく ct (基準系座標)と c’ t (運動系座標)なのです。
 アインシュタインは、これに気が付かないで、両方とも c としたので、ct と ct’ のように時間を変えて、「光速度不変の原理だ、時間が遅れるんだ」となってしまったのです。たったのこれっぽっちの間違いが100年以上、正常な物理学を浸食し続けたのですよ。
 この反論者には「よく気が付きました!」と二重丸をあげたいです。でもc’ =c−Vcosθ の導出が分かるかどうか?
御免なさい。失礼な事言って。HPの他項で詳細を書いておりますので、ご覧ください。
 明治38年、当時26歳のアインシュタインには理解できません。ピタゴラスの定理しか知らなかった数学レベルでしたから(放送大学の相対論の教科書のコラムに書いてあります)。
 簡単に言いますと、パッ、パッ、パッ、パッっ、P’ と光ったどの時点でも同様ですが、運動系の右方向の速度 V と基準系光軸とのなす角度 θ で、c’ = c−Vcosθ が得られます。そして、この式は V と θ がどういう方向でも成り立つ一般式です。
 この図4は運動系が右方向に約24万[km/s](光速の約80%)という超高速で動いていますね。で、θ は約37度くらいでしょう。c’ =30万[km/s]−24万[km/s] × cos37° ≒ 10万8千[km/s] となります。
 長さで計算すると、“時間” に換算して約0.36×t 秒遅れているようになりますね。でも時間が遅れてるんじゃないんですよ。縮んで壊れた時計じゃあるまいし(^_^)。運動系の光に対する相対速度が約0.36×c ≒10万8千[km/s] になっているってことです。
 アインシュタインの言うような「光速度不変の原理によってO’ → P’ に光った光点の移動速度は30万[km/s] である。時間は0.6×t秒遅れるのである」ではないんです。同じ時間 t で P’ に届いているではありませんか。
 
 私の言う事がどうしても分からない人は、運動系が逆方向、つまり図で左方向に約24万[km/s] で、光に突っ込んでいる場合を計算してご覧。相対光速度は約49万[km/s] となります。本当の光速度が、こんなに速くなるのではないのですよ。やってくる光に運動系が突っ込んでいるから見かけ上速くなっているだけです。交通事故と同じです。A車とB車が約143° の角度でダーンと衝突するのと同じです。
 「そうではない!約51万[km/s] で衝突するだ。アインシュタインの光速度不変の原理は正しいのだ。だから時間は
1.7×t 秒進むのだ!」ですか? そういう計算をしないで下さい。全部お見通しですよ。それを“無茶苦茶”と言います。
 
 全世界の相対論物理学者が陥っている最大の間違い、基準系座標と運動系座標に囲まれた直角三角形を作って、
(ct) =(Vt)+(c’t) なんて方程式(?)を作って「ピタゴラスの定理(三平方の定理)を使おう」などとやらないで下さいね。これって数学ではないから。
 だって左辺は基準系座標の式で、右辺の2つの項は運動系座標の式ですよ。全然違う座標の式を勝手に =(イコール)で結べますか?
 アインシュタインがやった(ct) =(Vt)+(ct’ )  も同様です。数学でも物理学でもないですから。
具体的な例を言いますと、c=30万[km/s]、V=3万[km/s](1887年のマイケルソン・モーリーの実験解析)、O’ → P’ の長さ=約11m(1887年のマイケルソン・モーリーの実験)があります。どうして直角三角形になりますか?なるワケないでしょ。
 
 根本的な大間違いは「基準系座標と運動系座標に囲まれた直角三角形を “距離(長さ)と方向” を無視して作った」って事です。
 じつはね、正常な物理学では2つの座標を数学的に繋(つな)ぐ手法があるんです。それは<窪田登司 自伝>の§16に書きました。“明治時代” 当時26歳のアインシュタインには到底分かるような代物(しろもの)ではありません。数学者は知っていますが、現在でも相対論物理学者には分かってないです。後述する ※ に、それを書きました。
 
 相対性理論によれば過去に行けるそうですから、2500年前に行って、ピタゴラスに訊いてご覧。「私の定理は一つの座標内に書かれた直角三角形でないといけません」と教えてくれます。
『バカにするナ!過去に行けるワケないだろう!』と本気で怒ったお人は正常な頭の持ち主です。
2014年8月19日テレビ朝日で竹内 薫氏が「アインシュタインによれば過去に行ける」と真面目に語っていました。
そして「過去に行っても、そこでは、数学で計算すると殺すことは出来ない」とも言っていました。
に、その番組の内容を、そのまま書いてありますのでご覧下さい。
 このサイトはアインシュタインの重力理論は根本から間違っているとするアムステルダム大学その他の海外の論文を紹介したもので、平野憲一郎氏(自伝の§19をご参照ください)から紹介されたものです。平野氏は海外特派員をされていた関係上、英語が達者です。
 翻訳はぼくがGoogle翻訳を使ってやりました。Edge翻訳では、また違った文面になります(^-^)。
 
 相対性理論は面白い理論ですので、もう少しお話しましょう。図4(以下の話は図1,図3、図5も同様)で、運動系が垂直ではなくて、真横で右方向に移動していたらどうなると思いますか?
 アインシュタインは「光速度不変の原理」という仮定だけでなく、「特殊相対性原理」という仮定もして、この二つから特殊相対性理論を作りました。(本当はアインシュタインではなく、フランスのポアンカレの著書に書いてあるのをアインシュタインが盗作したのですが、世間では多数決でアインシュタインだとしているので、ここでは曲げて大天才アインシュタインにしておきます。<ジャン・ラディック著、深川洋一訳、丸善>の『アインシュタイン 特殊相対論を横取りする』をお読みください)
 この「特殊相対性原理」も面白いです。相対論の本には「すべての物理法則は同等である」とか難しい事を書いていますが、早い話「光も物体を投げたように運動する」って事です。光は手でつかんで放り投げるって出来ないですよね、でも「物体の運動力学は光にも適用しょう!」って考えたわけ。多分、懐中電灯を放り投げれば、そこから出た光は懐中電灯を放り投げた速度だけ速くなると思ったんでしょうね。少なくとも現代の理工学系大学生では、こんな基礎的な間違いはしません。で、これは「等速直線運動の場合」です。アインシュタインは「等速直線運動は絶対静止と区別出来ない」とも考えましたが、これも間違っています。
などに書きました。読みたい人は読んでください。「読まなくていいよ!、そんな事は分かってる!、アインシュタインの考えた事はレーザーなんぞなかった明治時代の古〜い常識だったんだよ。お前はしつこいんだ!」という人は読まなくていいです。(^_^)
 
 話を図4の運動系が真横、右方向に移動したらどうなるかに戻しますが、「特殊相対性原理」によれば、運動系の光速度は基準系からすれば、(c+V) になって右方向に離れて行くようになりますね。相対論信仰者や相対論物理学者は全員そう思っています。
 相対光速度説(仮称)では、どうなると思いますか? この反論者には、もう分かったでしょう。
c’ =c−Vcosθ =c−Vcos0° =c−V ですね。これって、この式を使わなくても簡単に分かりますよ。
 光速 c でやってくる光から、速度 V で、遠ざかる(逃げている)方向でしょう。だからです。何も仮定はしてないです。普通の物理学です。
 その光速度を測定したらどうなりますか?
特殊相対性原理によれば30万[km/s] +24万[km/s] =54万[km/s] になるし、
特殊相対性理論によれば30万[km/s] となるし、(これって面白いですよ、後述します※)
光速度不変の原理によれば30万[km/s] で変化なし、
相対光速度説(仮称)では30万[km/s] −24万[km/s] =6万[km/s] になります。
 
 では問題:懐中電灯を光速c=30万[km/s] で移動した場合、前方に出た光の光速度はいくらでしょうか。答えは、
特殊相対性原理によれば30万[km/s] +30万[km/s] =60万[km/s] になるし、
特殊相対性理論によれば30万[km/s] となるし、(これって面白いですよ、後述します※)
光速度不変の原理によって30万[km/s] である(と、全国版読売新聞の朝刊1面の中央に書いてありました)、
相対光速度説(仮称)では30万[km/s] −30万[km/s] ×cos0° =30万[km/s] −30万[km/s] ×1=0です。豆球内で発生した光は、前方に出られないので、光速度はゼロです。豆球内の光密度は大きくなり、熱も発生し豆球は壊れるでしょうね。ただし、この件は「光が消滅するのではないか」と考える学者先生がおられます。私も同様に「閉じ込められた光は無限に近い逆相成分で満たされるのでキャンセルされて減衰・消滅することはあり得る」とも考えています。いずれにしても、今後の物理学の発展に待ちたい現象です。
 豆球で実験するのは難しいですが、弱い3本のレーザー光で実現している例があります。
 ドイツのダルムシュタット大学のゲオルグ・ハインツェ博士らの研究チームですが、レーザー光で不透明な結晶を一旦透明にして結晶の中に光を1分間止められたという記録を達成しています。結晶は壊れて3本目のレーザーは出てきましたが、いろんな結晶で実験を重ねて、長距離伝送を光速で制御出来る “量子メモリ” や “量子ネットワーク” に応用する事を目指しています。理論的根拠は結晶内のスピンの向きを上記のcos0° にすれば結晶内にレーザーを閉じ込めることは可能であると私は分析しています。
 なお、2022年度ノーベル賞物理学部門で「量子もつれ/ベルの不等式の破れによって、光速以上のスピードで(理論的には瞬時に)量子ネットワークを実現できる研究」に世界中が湧きました。時代は相対論をとっくに越えているのです。
(2023年1月追記)
 
※超面白い話。アインシュタインは上記54万[km/s] になる筈だと言いながら、「そうはならない、30万[km/s]
になるって式を作ったんです。
引き算でもそうなんですよ。30万[km/s] −24万[km/s] は30万[km/s] になる式を作ったんです。
 この式は神の式として祀(まつ)られています。「アインシュタインの速度の加法則」といいます。笑い話になるほどの間違いですが、これって「ベクトルとスカラーをごちゃ混ぜにして作った式」なんです。明治38年、当時26歳のアインシュタインが一生懸命に考えた算数です。30万[km/s] はスカラーで、24万[km/s] は方向と大きさを有するベクトルです。当時のアインシュタインはこういうことも分からない数学力だったんです。現在の相対論物理学者も、こういう算数に一度ハマッてしまうと、なかなか抜け出られないのです。だって神(アインシュタイン)を冒涜することになってしまうから。
 
 アインシュタインを、あまり買いかぶらない方がいいと思います。ノーベル賞を獲ったのは “光電効果” に対してでして、相対論ではないんです。時の優秀なニールス・ボーアなどの物理学者が猛烈に反対して、相対論はノーベル賞から外されました。
 ここで少し横道に逸れますが、皆さんは「なぜニールス・ボーアなど優秀な物理学者が相対論に大反対だったのか?」を考えたことはありますか?大抵の人は「物理学にも派閥があるからだろう」と仰います。でも、そうではないんです。
「相対論は内部矛盾がいっぱいある」ことをニールス・ボーアなどコペンハーゲン学派は知っていたからです。日本の数学者・岡 潔博士も「相対論の数学はいびつだらけだ」と述べています。
 そうすると次の疑問が生じます。「なぜ窪田登司のような一介の “物書き” が相対論の間違いを発見できたのか」ってことでしょう。それはね、簡単に言うと「ニールス・ボーアは量子力学の建設に没頭していたので相対論まで手が回らなかった」からです。岡 潔博士は数学者で独特の多くの発見をしたお人だったので、「相対論には興味がなかった」のです。
 こうして相対論は内部矛盾を抱えたまま、一人歩きし始めて、にっちもさっちもいかない泥沼に入り込み、面白い結果だけが這いずり回ってきたのです。現在(いま)では都市伝説となっているE=mcなど、その典型的な這いずり回り選手です。ご説明しましょうか。光には運動量 mc があることは実験で分かっています(例:真空のガラス容器の中に風車を入れておいて、光を照射すると、風車は回ります)。だから光の運動エネルギーは、
です。
 ところが特殊相対論では光には質量 があっては困るんです。もし質量があったら、その質量は無限大になる理論だからです。だから「光には質量は無い。よってエネルギーは無い」というのが特殊相対論です。
 実際には光にはエネルギーがありますよね。たったのこれっぽっちで特殊相対性理論は全〜〜部アウトです。どんなに矛盾だらけの数学を振り回しても間違っているものは間違ってるのです。
 ニュートリノは初期には質量は無いとされていましたが、日本発(初ではない。以前のものを超精密な観測装置に改良した大型装置)で質量はある事が判明しましたね。また、飛来速度は光速に近いものでした。
 それどころか、2011年9月24日世界中で話題になった “光速より早く飛んだニュートリノ実験”。名古屋大学などの国際研究グループ(スイス・ジュネーブ郊外のCERN:世界最大規模の素粒子物理学の研究所)が発表しました。ところがです、その直後、某擁護団体から激しい反発を食らって、研究所所長自ら「ごめんなさい」と訂正の声明が出されましたね。
まア、某擁護団体には逆らわない方が賢明です。(^_^)
 要は相対論にとって、「質量があっては困る、光速より速く飛んでは困る」んです。一事が万事、このように特殊相対性理論は正常な物理学から逸脱した事案ばかりです。ニールス・ボーアが相対論に猛反対だったのは、こういう事なんです。決して “派閥争い” なんかではありません。ニールス・ボーア著「アインシュタインとの論争」も参考になさってください。
 
 現在は多数決でアインシュタインは大天才とされていますが、科学史を入念に勉強してご覧。「え?アインシュタインって、こんな人だったの!」とびっくりして腰を抜かすかも知れませんよ。
 多数決というのは、一見して良いようですが、大海に流される人々が多くなります。それと、必死に岸にしがみついて流されまいとする少数の人々とに分かれます。私なんか、さしずめ後者の部類でしょう。でも高校時代〜40歳過ぎまで何十年も「相対性理論は正しい理論だ」と信じて、大海をさまよい、もう少しで溺れ死ぬ(相対論を信じてしまう)ところでしたが、私を救ってくれて岸まで連れて行ってくれたのは数学者の矢野健太郎博士でした。
<窪田登司 自伝>§6高校時代編以降、現在までを読んでくれませんか。わんぱく坊主の子供の頃はどうでもいいから。
2020.10.13追記
 
追加:自伝の§16を書いている時、ふと思い出したのですが、2001年頃、次のような反論がK大学M物理学名誉教授ではない著名な物理学者からメールが来たことがありました。
「貴殿の c’ =c−Vcosθ は間違っています。この式ではマイケルソン・モーリーの実験を説明出来ないです。なぜなら、この式にはM−M実験の長さ L(有名な1887年の実験では約11m)が入ってないからです」
というものです。
 私は呆気にとられて「こんな大物理学者でも分からないのだから、普通の人では分かるワケないナ」と落胆した事がありました。
 θ と L は関数関係にありますよ。L が長くなればなるほど θ は大きくなります。実験精度を高くするには L を長くする必要があります。
 でも太陽を光源として地球を鏡とした場合の1億5千万[km] でも、θ は89.994°、マイケルソン・モーリーの実験では
θ は殆ど /2,つまり cos(/2) =0 です。11m なんて問題ではないです。
 ブラッドリーの光行差の式を(c−Vcosθ ) で理論的に証明出来たのは地球と惑星間距離という長い距離だからに他なりません。
 新しい事を発見しても “出る釘は打たれる” 、“出る釘は打て!” とは、この事だなアと、つくづく思いました。
 
 なお、本項の反論者はのちに「よく分かりました、失礼しました」とのメールをくれました。有り難うございました。
S.K さんという方でした。その後、メール交換をしていたら「ホームページを全部読んで、“光を基準系に取る” という
窪田さんの発想がよく分かりました。新しい概念なので、数学的に分からない人は多くいると思います」との事でした。
 徳間書店の編集部の方にも <100年に一度あるかないかの大発見だ> と言われた事があります。
2001.10.22/2020.10.13 窪田登司
 
 私を既に死亡している者と書いて、X氏のHPをそのまま掲載して、あたかも私が書いたもののようにしてバカ扱いして喜んでいるHPがあります。<窪田登司 自伝>で検索すると出てきます。または<窪田登司>で検索しても出てきた事があります。
 2020/6/20 -(2001年5月12日/窪田登司) ... ここでは、彼の67才、その死の9年前の「自伝ノート」から引用することにしよう。
とある。そんな昔「自伝ノート」なんか書いたことはありません。デタラメです。いい加減な事をよく書けるもんだと、いささか立腹の呈でございます。
 私は何事にも「我慢する」という性格の持ち主のつもりですが、こうも嘘の上に立って私を愚弄、中傷する者に対しては我慢にも限界がありますよ。
 追加します。2022年6月13日のyahooニュースに、次の記事が掲載されています。上記赤線の人は全文を読んで、ご自分に当てはまらないかお考えください。
【インターネット上の誹謗中傷への対策として「侮辱罪」を厳罰化することなどを盛り込んだ、改正刑法が、13日の参院本会議で可決され、成立した。】https://news.yahoo.co.jp/
 
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 2007年3月13日追記:久しぶりにH.Aさんからお手紙がきました。この人はよく勉強されています。特に科学史を中立な立場でご研究されています。一部を公開しておきます。
『窪田さんは、じつに純粋無垢な人ですね。アインシュタインほど盗みの天才はいないですよ。アインシュタインが “光電効果” を発見したとしてノーベル賞を獲ったですが、じつは前年の1904年にマルコーニ無線会社の顧問をしていたフレミングが2極管を発明して特許を取りましたが、その特許の中の “熱” を “光” にしただけです。ちゃっかり自分が研究して発見したようにしてノーベル賞!。特許局に勤めていて三平方の定理しか知らなかった事務員がよくそんな研究をできたものだと誰も疑問に思わないのが不思議。盗作以外のなにものでもありませんよ。まあヒントとしては、当時量子論が台頭し始めた頃だったので、“熱” を “光” にしたんでしょう。
 ブラウン運動に関しても同様。分子の熱運動であることなどとっくに分かっていた事だし、ストークスの法則やランジュバン方程式が知られていたのを、さも自分が発見したようにして、現在では「アインシュタインの式」などと呼ばれているね。
 特殊相対性理論もフランスのポアンカレの発想ですよ。
 一般相対性理論に至ってはリーマン幾何学の丸写し。その式の中にニュートン力学の重力定数を入れ込んで、ワケの分からない方程式を作って大天才!絶対に解ける方程式ではないし、アインシュタイン自身、解ける学力なんぞないから、そのまま。それを優秀な数学者がワッと飛びついて、いろいろと仮定を導入して解く事に夢中になったわけ。それで「宇宙は平坦だ、いや膨張しているんだ、いや球面だ、双曲線宇宙だ」とやったのです。一番最初に宇宙は膨張していると言い出したのはアメリカのガモフ。アインシュタインがマスコミに向かってベロッと長い舌を出すのも当然』・・・以下、省略させて戴きます。
 
窪田:他人の論文を盗むという悪癖は、特許局に勤務していて多くの情報を簡単に目にすることが出来るところから身についたものかも知れませんね。まアポアンカレの著書からの盗み出しは、いただけませんが(^_^)。
 ニールス・ボーア「アインシュタインとの論争」も、ご参考になさってください。アインシュタインは「自分独自のものだ」と “言い訳” をしています。
 
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 2009年1月11日、H.Aさんから次のようなお便りがありました。一部ご紹介しておきましょう。
『・・・(途中略)アインシュタインの事を調べれば調べるほど滑稽な姿が浮かび上がってきます。アインシュタインという人はじつは何もしてないんですね。プリンストン大学に行ってからも本当に何もしてないです。統一場理論にしても「重力と電磁場を一緒にしたい」と言ったら、多くの優秀な物理学者や数学者がワッと飛びついて、一生懸命に高度な数学を使って物理学をいじくり回しただけでして、アインシュタイン自身はゼッタイにそんな数学力はないです。
 アインシュタインをこれほどまでに神に祭り上げたのは、じつは物理学者達だったのだと言っていいと思います。「アインシュタインによれば」とさえ書けば、すべて正しいようにしてしまい、学会が安泰になるわけです。もし論文が間違っていても「自分のせいではない、アインシュタインのせいだ」と逃げることができるからです。
 いつだったか窪田先生から頂戴しましたメールに「ローレンツはアインシュタインよりも遙かに優れた科学者だった。ローレンツの電子論は現在でも私のバイブルです」とありましたね。このような “本当に役に立つ物理理論” をアインシュタインは何か残したか、いいえです。何一つ無いです。人の論文を盗んでノーベル賞を獲ったアインシュタインは本当にラッキーな人物です。・・・以下省略します』
 
窪田:お便りありがとうございました。私は高校生の頃、アインシュタインのことは何にも知らないで畏敬の念を持って尊敬していました。そして「相対性理論を理解したい!」と、文字通り必死になって大学での学業はそっちのけで勉強しました。ついに発見したのが37年間の奮闘の末、52歳のときです。先に「相対性理論は数学的に間違っている」でした。その2ヶ月後(c−Vcosθ )の発見でした。更に決定的な発見は <窪田登司 自伝> の§22の「新刊のご案内」に書きましたが、「0=0という方程式の中に時間が縮む式が入っていた!」ことです。
2009.01.11/2021.03.20/2023.1.26追加/窪田登司
 
 ここで一つ話題を提供しておきます。アインシュタインは次のような事を述べたのをご存じでしょうか。
「物理現象を説明するには、どんな手段を使っても良いのだ」と。
 たしか、A.Einstein 「The Meaning of Relativity 3rd ed.」1950年/Princeton University Press
だったと記憶していますが、違っていたらご指摘ください。
 
 一例をお話しましょう。09年5月16日付の読売新聞の地域・多摩版に『多摩地区の上空で15日午前、太陽の周囲に光の輪ができる「暈(かさ)と呼ばれる現象が見られた』と写真入りで記事が掲載されていました。
記事には『気象庁によると、暈(かさ)は太陽の光が雲を構成する氷の粒に反射し屈折してできる現象』と説明がありました。
 私は以前から、宇宙規模でもこういう現象はあり、巨大な銀河の周辺に集まった物質に光が反射して暈(かさ)ができることを述べてきました。
 しかし、アインシュタイン物理学では「そうではない。重力によって時間と空間が曲がってできる重力レンズによるものだ。これをアインシュタインリングという。重力レンズには凸レンズや凹レンズもある」と説明されています。
 みなさんはどうお考えになりますか?
 
(09年5月16日読売新聞 地域・多摩版より)
 
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