ゲーム依存症。山形でも認知されてきている、ゲームばかりしている人ということではなく、ゲームによって社会生活が脅かされ、人間関係、家族関係、命までも奪われてしまう現代病のようなもの。家族間で、ただ単に言い聞かせれば、抜け出せるものだはなく、薬で対処できるものでもない。広原のうさぎは、元ゲーム依存症でゲーム依存症から立ち直り、社会生活を送っているカウンセラーです。

 
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ゲーム依存症とは

DSM-5がインターネットゲーム依存症と命名し、研究段階にあったものをWHO(世界保健機関)が2018年6月18日に公表した障害です。
日本にゲーム依存症に近い形で世に広まったのは、2002年の「ゲーム脳」からと認識しています。
2007年の時点では、欧米でゲームアディクションとの内容で、書籍が販売されていました。
日本では、同じような意味を持つ一般書籍が無かったため、社会が注目するまで、少々時間が掛かりすぎました。
インターネットゲーム、特にオンラインゲームが最も問題になり、人々を遊びの中に取り入れてしまうことが問題に上げられますが、世間は、人間関係の未熟さから起きてしまうことを取り上げることは少ないです。脳内物質説で話を進めていけば、パチンコを遊んでいる人も同じくくりの依存症となり、ゲーム依存症をギャンブル依存症と結びつけられたりします。
しかし、社会生活に戻るためには、ご本人と家族が一体となり、協力体制を取らない限り、深刻な依存は続いてしまいます。
怒鳴りつけたり、ゲームを取っ払ったり、無理やり運動させたり、儀式的なことをしても良くなるものではないのです。



没頭させる条件

目標を持たせること


目標を明確にさせることで、ゲームプレイヤーは目先の目標だけに集中します。当たり前のことですが、ゲームにとっては全ての根幹を成す原理です。
ババ抜きであれば、相手にババを引かせて罰ゲームを受けているところを楽しむことが遊びの醍醐味になっています。
そのためには、目標設定が重要です。
まず、ババを引かないために、早めにカードを揃えて、ゲームから脱出すること。5人で遊んでいるときには、3人目以内に脱出することを目標に掲げます。
そのあと、心理戦でババを相手に選ばせるように仕向けたりします。

集めること


スポーツのゲーム以外では、ほとんどが集めることを意識させます。
テトリスを始め、RPG、シミュレーション、アクションは何かを収集することに目標を定めます。
ゲーム制作サイドでは、ステージクリア後の新たなるステージというものも、ひとつの収集という行為になります。これは、ゲームをクリアする目標があるわけですが、目標に達成するまでに物語の進行や依頼達成条件を満たしていかなければなりません。
ゲームでは、数字を扱うことが多いですので、この点をかなり重視する傾向があります。

自由意志があること


私達は同じ行動を取ることを飽きてしまいます。
社会心理学者レヴィンは、心的飽和と言う言葉で暇というものを表しました。
そう、ずっと同じこと。何も変哲もないことは飽きる、慣れてきて暇になってしまうのです。
ゲームでは、自分で動かせる自由があります。
自分から行動できない人は、自由に人と触れ合ったり、話すことが出来ないため、ゲームに心の自由を預けやすくなります。

肯定されること


ゲームでは、プレイヤーを褒めるまでの時間が短いです。
人からバカにされたり、貶されたりしている環境で育った人は、何らかの形で肯定されることを嬉しく思ってしまいます。
ゲームでの肯定とは、ちょっとしたものならば、ボタンを押したときに出てくるスイッチの効果音になります。ボタンを押したことで、命令をゲームがきいてくれたと思い、嬉しくなるのです。
そして、物語性のあるゲームでは、主人公を讃えます。恋愛関係が絡むことがあれば、主人公とヒロインがほぼ必ず恋仲になるというシチュエーションが用意されています。ゲームを進めることでキャラクターに感情移入することで、ヒロインと結ばれるということも、一種の肯定になります。

予測不可能であること


ゲームを遊ぶ上で、予測通りに事が運べばストレスなく遊べます。しかし、予想を裏切る展開を用意されます。ここが駆け引きとなり、ゲームを楽しませる要素になります。スポーツで言えば、100メートル競走でいつも周りよりも5秒以上早くゴールに到着する選手が、ずっと勝ち続けてしまえば、刺激がなくなって飽きてしまいます。ライバルが出現し、自分と同じ速さであったり、たまには抜かすようであれば、張り合いが出来て、常に追い越したり追い抜かれたりの緊張状態を保てます。
パチンコならば、自分の打った球が良い位置に入ったとしても必ずリーチにならないジレンマです。

競い合うこと


敵を倒す、ライバルと戦う、数字の競争というスポーツ的要素です。今ではeスポーツと言われるように、マインドスポーツとして世界に広がっているため、遊びではなくなりつつあります。闘争心をぶつけることで、ゲームのプレイ技術の向上に働きかけ、一つのゲームコミュニティを作りやすくしています。

役割を持つこと


ほぼすべてのゲームでは、ストーリーの中で役割を与えられます。
ゲームのタイトルの時点で、冒険者だったり、世界的テニスプレイヤーだったり、勇者だったりします。
そして、物語に沿って、ゲーム内にいるキャラクターがプレイヤーに頼って来るようになり、次第に名声と言う形でゲーム上での役割が強固になっていきます。
役割を任せられると、頑張ってしまう気持ちが強くなります。
それがゲームと一体化する瞬間になります。



期待させること


ツァイガニック効果と言うもので、次何が起きるのかを期待させます。ゲーム依存しているときの楽しいを生み出す心の状態です。このときに、ドーパミンが放出され、ゲーム依存への道筋を作り出します。
次へ次へ進むことがワクワクしているときが、ゲームへハマって興奮している合図です。

ゲーム繋がりの友達がいること


ゲームのみならず、依存症で最も問題視されるのは、共通の趣味を持っている友達がいること、同じコミュニティに所属していることです。
ゲームのコミュニティとは、ラインやチャットもそうですが、同じ仲間と会うこともゲームを止められなくする原因になります。
ゲームの話をしていなくても、ゲーム繋がりのある人と会話をするだけで、ゲームを思い出し、また参加したくなります。
同じ繋がりがあれば、抜け出すことは容易ではありません。

ゲーム依存症のときに起こる身体の特徴


朝起きたときに、何もない時はひどい眠気か、ゲームのことを考えているときは、目が覚めます。
楽しみな旅行がある当日、いつもより早く目覚めたり、仕事の責任感で早めに目が覚めることと似ています。

家族との会話は面倒になり、話をしなくても、ゲームさえあればいいとなります。
目先のことに集中してしまっているか、会話の話題がわからないため、話したくない状態です。興味があるものでないと話が続かないようなものです。

食事はなるべく早く食べ、場合によっては抜いたりします。
興奮状態のときはご飯を抜くことが多いです。また、早くご飯を食べるのは、仕事のことで頭が一杯になっている人と同じです。

身体がすごくダルくなります。
テスト疲れや試験勉強状態で徹夜しているような状態が、常に続きます。無理やり体を動かすと、イライラします。

胃の痛みが起きます。
ストレスで胃の働きが悪くなり、体調が崩れます。胸のみぞおち付近が痛くなったりするときが、兆候です。稀に、胃液が出すぎて苦しくなり、のたうち回りたくなることもあります。

布団、ベットから起きれないこともあります。
起きるのが面倒くさいことと、寒いから起きたくないことがあります。食事をあまりとっていないので、体が冷えやすくなっています。

甘いものが欲しくなります。
ゲームは脳みそを使う遊びですので、ブドウ糖を使います。そのため、無駄に甘いものを欲しくなります。

腰が痛くなります。
常に椅子に座っているか、寝そべっているので、腰の筋肉の付き方が悪くなり、苦痛を覚えます。

頭痛がします。
視神経を使っているので、肩の筋肉が強張り、神経を圧迫して頭痛が起きます。

睡眠時間が減っていきます。
夢中で何かをしている人と同じです。会社の社長の中にも、他人から見ればワーカーホリックな人がいますが、ご本人は楽しいからやっているもの。ゲームも楽しい又は責任があるから起きていられます。

顔の表情筋が少ない
表情を動かすことなしに会話しているので、表情筋が未発達か、衰えてしまいます。見た目が仏頂面なことがあります。



ゲーム依存症のときに起こる精神及び社会行動の特徴


友達関係が億劫になります。
ゲームで進めている世界に集中しているので、他の人の関与が後回しになります。無理やり「~ちゃん、うちの子を助けて!!」と頼んで、外に出そうとも、自分と関係ない話をされるとストレスを感じ、なおさら、ゲームにのめり込みます。

ゲームの中でお金を使います。
ゲームが世界観になっているので、自己実現のためにお金を投資します。時間、収集、出来事、ファッション、効率、オリジナリティの要素が組み合わさり、購買意識を向上させます。会社での勉強熱心な方や向上心がある人と同じです。

就職できません。
就職したくないのではなく、就職する気力やコミュニケーション能力が完全に抜けていることが一般的に述べられています。正直、それ以上に何故、「人の為に生きなければならないのか」がわからなかったり、家族との接点がないため、外の世界へ目をむくことすらできないです。

自分が一番という強い闘争心。
ナンバーワン思考があるときもあります。現実世界よりも安易に1位になりやすい環境なので、甘んじて楽しんでしまいます。そして、際限もなくネット上にプレイヤーがいるため、競争欲求が満たされにくいから、さらに続けてしまいます。

他の用事の話をされるとイライラします。
ゲームを中心にというよりは、自分の世界を堪能しているので、社会生活で忙しい時に話しかけられ、無理やり対応しているときと同じ状態です。

ゲームと現実が違う話をしても、耳を貸しません。
世界観が現実から離れていることと、現実との接点を肌を触れ合った対人を通した世界観に疎くなっているため、考える力が少ないです。

外に出るのが億劫になります。
家に引きこもったり、ゲームに注意を向けているため、対人スキルが低下していることと、外が怖いです。

頭がぼーっとします。
脳科学で語られている話のほか、同じ動作の思考を繰り返していたため、現実世界の思考処理が追いつきません。筋肉と同じで、動かさなければどうしようもありません。

ファッションに興味がなくなります。
外の世界に出ていないため、ファッションに興味がなくなります。黒や茶、ベージュ系統の色を多く使い、目立つ色に毛嫌いを覚えたりします。

自分に対して罪悪感がある
責任が強い時、ゲーム中に自分を責めたりします。ある程度ゲームから離れてるときの反応で、自傷や焦燥感が湧き、下手に刺激すると、反発したくなります。


どうすれば、良くなるのか?


怒鳴らないこと。

否定しないこと。

押し付けないこと。

暇だと思わないこと。

取り上げないこと。


少なくても、この5つを無くすことです。


細かく見ていきます。


怒鳴れば、心が委縮してゲーム逃げます。

否定すれば、現実に自分がいることを認めて貰えなくて、ゲームに慰めてもらいます。

押し付ければ、やりたくないものを無理やりさせられているので、反発し、聴く耳を立てなくなります。

暇だと思って接すれば、心の葛藤を知らないことや、ゲーム上での責任を優先して考えるので、嫌われます。

取り上げれば、社会復帰したとしても、再びゲームに逃避するリスクが大きくなります。

どうしてゲーム依存症になるのか?



経験上、親子関係で子供に自信を持たせられなかったことが一番大きいでした。

自分の意志の問題は、ある程度社会進出が出来てからの話でした。

人と話が出来て、楽しい時間を覚えてから、ゲームしても仕方がないとなります。

それまでは、ゲームから抜け出すことはなかなか難しいです。

出来たとしても、再発します。

基本的には、ゲーム依存症は、友達関係の延長線上で、ゲームを友達の代わりまたは、友達と交流する媒体にしているだけです。

ゲーム依存から脱出した身とすれば、ゲーム依存症とは、現実生活で交流できるスキルを得られなかったから、ゲームが生きる意味を与えているものでした。


現実生活で交流できるスキルとは、

話すこと。

未来を持つこと。

自信を持つこと。

ポジティブ思考を持つこと。

お互いに笑いあえること。

受け入れること。

自分をぶつけること。


当たり前のようで、出来なかったことです。

ゲーム依存症の根本原因は、ごく身近なところなのです。


ゲームに依存してしまって困っていたらご相談ください。


ゲーム依存に掛かってから立ち直り、社会復帰した私にしかできないカウンセリングがあります。
もしも、ゲームから離れて、社会生活を送りたいとお考えのときは、ご相談ください。

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