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23/04/23更新
内外のエネルギー情勢■地球温暖化;20世紀半ばから大気CO2増加により地球温度上昇■世界CO2排出量順位(’05);1:米、2:中、3:EU、4:露、5位:日本■日本)エネルギー消費(%);産業48、民生27(家庭14、業務13)、運輸25
地球温暖化の現状(2005年)と中長期目標 ■地球CO2:373ppm ;気温上昇≦2℃にCO2=475ppm安定要 丸椅子を■日本のCO2排出量:+8.1%(1990年対比) ■日本CO2削減目標 :◇'30年;'13年比-46%, ◇ ’50年CO2排出:ゼロ (出典)環境カウンセラー研修テキスト('06/11)
【食品工場の省エネ事例】冷凍庫温度を5℃上げる
1.効果計算の前提条件 ・現状電力量=115,400kWh/年、冷媒:R-22 ・冷媒蒸発温度;現状t1=−20℃、改善後=t1’=−15℃ ・冷媒凝縮温度t2=30℃、凝縮圧力P2=12.16kg/cm2abs一定 ・等エントロピ圧縮h変化(図1参照):::現状⓪(t1, h1)→@(t2, h2), 改善後⓪’(t1’, h1’)→@’(t2, h2’) ここで、圧縮始点:⓪、⓪’;飽和蒸気線上の点, 圧縮終点:@、@’(各等エントロピ圧縮線と凝縮圧力P2 の交点)
h:エンタルピ[kcal/kg] 2.改善後の効果 ・圧縮仕事低減率 ΔL=1-(h2’-h1’)/(h2-h1) =1-Δh’/Δh 図1.から ⓪ ( t1 =-20, h1 =147.0)→@ (t2=30, h2 =156.0), Δh =h2 - h1 =9.0 ⓪’(t1' =-15, h1' =147.5)→@’(t2=30, h2' =155.3) Δh'=h2’-h1’=7.8 ∴ ΔL=1-Δh’/Δh =1-7.8/9.0=0.13 ∴ 削減電力量;115,400kWh/年×0.13 =15,000kWh/年
図1.R-22のP-h線図
【故平野敏右氏を悼む】 2014年2月
2014年2月、君の告別式)に大学の仲間と共に列席したのを機に、 君との思い出をここに記し哀悼の意を表したいと思う。 ・1961年(大学4年):君は卒業実験とサッカーの両方に懸命に向合っていた。健康上の理由で就職を断念し大学院に進学。 ・1975年秋:赤坂の小料理屋で東大の君から燃焼問題の教えを受けた。この時「北岳に単独登頂したよ」と自慢 げでした。 ・1978年8月:国際燃焼会議(リーズ大)で会いましたが、君 は多忙な為、閉幕後、ロンドンのステーキ屋で懇談しましたね。 ・1981年秋:東京出張の折、君の葛飾のお宅を訪問し、肝っ玉母さん風の奥様の歓待を受け 、とても感激しましたしたよ。 ・1991年1月:日比谷レストランで食事。その後、長くご無沙汰していた為、奥様を亡くされた事を 後日人伝に知りました。 ・2008年2月:寺尾先生叙勲祝賀会で隣合せし、昔のたわいない話をしました。これが最期でした。生前のご交誼有難う! 【 平野氏経歴】1976年:東大工学部反応工学科助教授、1985年:同教授、1999年同名誉教授。日本燃焼学会会長等歴任
<平野氏からの書簡> 燃焼ガス温度測定法(回答)1972/5 ガス温度≒1,600℃故、熱電対:pt-Pt/Rh13%。[入熱]ΔQconv:ガス/junc対流、ΔQrad:ガス/junc.放射、ΔQcond: wire/junc.伝導。 熱電対近傍での発熱・吸熱反応が無いとすれば、熱電対junctionの熱バランスは、 ΔQconv +ΔQrad +ΔQcond=0 @ 熱電対junctionに繋がるwireがjunctionと等温場にあるとすれば、ΔQcond=0 ∴ ΔQconv=-ΔQrad A Nu:Nusselt数、k::伝導率、Tg:ガス温度 、Tj:junc温度、ds:junction径 とすると、 ΔQconv=Nu・k (Tg‐Tj)/ds B Re=小の範囲で Nu =2.0+0.60(Re)1/2(Pr)1/3 、 Re =20〜150,000で Nu =0.37(Re)0.6 Pr1/3 σ:Stefan-Boltzmann定数、ε:放射率、Tw:周囲壁温度とすれば ΔQrad=-σ・ε (Tg4-Tw4) C A,B,C から ΔT=Tg‐Tj=ds・σ・ε (Tg4-Tw4)/(Nu・k) D よって 測定値Tj に補正値ΔTを加えればTgが得 られる。
平野氏と奥様(’12/5大塚氏撮影)
【燃焼における物質の生成エンタルピ&エントロピ 】 (表2参照)添字s;固相、g又は無印;気相、liq;液相
(1) 生成エンタルピΔhf(kcal/mol) (-)発熱,(+)吸熱,H:発熱量kcal/kg @ C(s)+O2=CO2, 表2より0+0=-94.1-Δhf ∴Δhf=-94.1 A C3H8+5O2=3CO2+4H20(g), -24.8+0=3×(-94.1)+4×(-57.8)-Δhf ∴Δhf=-488.7(低位) ∴低H=488.7/44.1×1000=11,080 B C3H8+5O2=3CO2+4H20(liq)、-.8+0=3×(-94.1)+4×(-68.3)-Δhf ∴Δhf=-530.7(高位) 高H=530.7/44.1×1000=12,030
(2) 燃焼反応によるエントロピの増加ΔS(cal/(mol・K)) @ C(s)+O2=CO2, 表2より ΔS=51.06-(1.36+49.00)=0.7 A C3H8+5O2=3CO2+4H20(g), ΔS=(3×51.06+4×45.11)-(64.51+5×49.00)=24.11 故に エントロピは増大する (燃焼は不可逆過程のため)
1次元の波動方程式の解法
この解法をダランベール(.d’Alembert;1717-83,仏)が初めて取り扱った。 (1)の 解 u(x,t)を求めるため変数変換する。
ξ = x-ct, η = x+ct と置けば, x=1/2(ξ+η), t=1/2c(-ξ+η) u(0,0)=u(x, x/c)=f(0) これは原点でf(0)の現象がx点にt=x/c時間後に現れることを意味し、 f(x-ct)はx軸正方向 (g(x+ct)は負方向)に速さcで進む波動を表すため、(1)を一次元波動方程式という。 ダランベールは両端固定・長さℓ の弦の振動を扱い、この場合u は x軸上に張った弦の各点でのx軸に垂直な変位を表す。
いま
各点の速さが0になった時を時間の原点にとれば、境界条件及び初期条件は du(x,0)/dt =0 (5-2)
ダランベールは、この解が(6)の形で表わされることを示した。 (4)を(5-2)に当てはめると、-f’(x)+g’(x)=0 これを積分 -f(x)+g(x)=2A(定数) ∴ f(x)=1/2F(x)-A, g(x)=1/2F(x)+A 次に(6)を(5-1)に当てはめると、 F(-ct)+F(ct)=0、 F(ℓ-ct)+F(ℓ+ct)=0 この第1式からF(x)は奇関数 ∴F(ℓ-ct)=-F(-ℓ+ct) これを第2式に代入すると F(ℓ+ct)=F(-ℓ+ct) これはF(x)が2ℓの周期関数なる事を示す。(6)の特解を求める。 下の三角関数は奇関数で周期2ℓの必要条件を満たす。
F(x)=sin(mπ/ℓ)x
(m=1,2,・・・) これを(6)に入れると、特解として(7)が得られる。
【(1)の別解】変数分離法
u=XT(X:x だけの関数、T:t だけの関数)と置き、(1)に代入。T"/c2T=X"/X=-λ2 (λ>0) これより(8),
(9)1を得る。 T″+ c2λ2T= (9) (8)の解: X=Acosλx+Bsinλx, (5-1)からX(0)=A=0、X(ℓ)=Bsinλℓ=0 ∴ λ=mπ/ℓ(m=1,2,・・)→X=Bsin(mπ/ℓ)x
(9)の解: T=A1cos(mπ/ℓ)ct+B1sin(mπ/ℓ)ct (5-2)からT'(0)=B1=0
∴ T=A1cos(mπ/ℓ)ct これは (7)と同じである。
【出典 】高橋健人「物理数学」(培風館、1998 )
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