こだわりの探索トレイル(地図の探索と歴史への道しるべ)
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さあ、出かけよう(準備はOK?)
街や旧跡の散策やハイキングなど、自分の足を使って歩くという運動は、いろいろな意味で間違いなく健康に良い効用をもたらします。歩くことは、足だけでなく全身の筋肉の大部分を使う運動であるために、これらの筋肉に適度の刺激を与えることで腰痛やひざの痛みの予防になるだけでなく、骨の老化防止にもつながります。また、血行が良くなることで体内の代謝を促進させ、血糖値、血中脂肪、コレステロールといった厄介なものの減少を促すという効果があるばかりでなく、高血圧の予防にもなると言われており、健康面ではいいことずくめです。そして何よりも、仲の良い気の置けない人と一緒に出かければ、気持ちのつながりが更に深まり、自然に安らいだ優しい気持ちになったりするなど、精神衛生上の面での効果もあると思います。
散策やハイキングに出かける際に一番重要なことは、具体的に何かを見たいとか、何かをしてみたいとかいう動機と、何よりも「身体を動かしたい」とか「出かけたい」とかいう、アウトドアでの行動に対する積極的な気持ちじゃないかと思います。どこに行くにせよ、服装や装備に関しては最低限の備えや配慮は必要だと思いますので、「こだわりの探索トレイル」のこのコーナーでは、私の経験などから、出かける際の格好や携行品についてまとめてみました。
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服装
街の散策と野山のハイキングとでは、自ずと服装に違いを持たせることは当然のことですが、どのようなケースの場合でも、自分が行動しやすいという「機能性」を第一に考えなければならないと思います。ハイキングに出かける場合には、季節や温度や運動の程度によっては、汗をかくことや、あるいは場合によっては寒さを防ぐ必要が出てきますので、この機能性に体温調節の機能を加味する必要があります。即ち、上着の用意と、上着を脱いでもそのままで行動できる服装を考えなければならないことと、またその上着も防水の効果があり、ボタンの開閉などで寒暖を調節できるものが望ましいと思います。身体からの蒸気は外に通す(蒸れを防ぐ)が、雨を内側には通さないゴアテックスのような防水透湿性を持った素材だと、この機能を最も効果的に果たすことができると思います。また、虫の予防や歩行中の怪我の防止という安全上の観点から、長袖で長ズボンという基本線は守るべきだと思います。街や史跡を散策するだけであれば、これを幾分簡素にした対応でも「機能性」は十分に保てると思いますが、周囲との調和を考えて、これにある程度のファッション性を加味することも必要ではないかと思います。

ハイキングや山歩き用の靴は、競技で山を走り回るトレイルラン用の柔らかくて軽量の靴を除いては、ハイキング用とトレッキング用の靴に大別できると思います。前者の方が軽量で柔らかい作りで、かかと部分がやや低いのに対し、トレッキング用の靴は全体として硬めで、かかと部分がくるぶしを完全に覆うほどの深めの作りとなっています。この靴は、比較的高低差のある山行の際の軟弱な地盤での足首の保護と、小石や土の混入を避けることを目的として作られたものです。これは、以前「キャラバンシューズ」と呼ばれた靴に似た形状や性質のものと思われます。数時間程度のあまり起伏の大きくない場所でハイキングを楽しむだけであれば、ハイキング用の靴で十分かと思います。ただ、気を付けなければならないのは、ハイキングの場合は傾斜のある滑りやすい土面の道を歩くこともありますので、靴底が摩耗して滑りやすくなっているような靴は絶対に避けるべきです。街を散策するだけの場合は、普段履き慣れたスニーカーでも構わないと思いますが、上の服装との兼ね合いである程度のファッション性が求められる場合には、通勤などで履く革靴を簡素化してファッション性を加えた、ウォーキング用の靴として分類されるものを履くのもお勧めかと思います。
バッグ
ハイキングの場合は、両腕の自由は常に確保しておかなければならないために、背中に背負うタイプのバッグが必須です。大小様々なかたちのバッグがありますので、用途や携行品の大きさに応じて用意されれば良いかと思います。本格的な登山ではない日帰り程度のハイキングの場合、一般的には15リットルから20リットル程度、最大でも25リットルまでの容量のバッグが適当かと思います。街を散策する場合は、観光名所やお勧めのレストランなどが紹介されているA4サイズのガイドブックを折り畳まずに入れられるような、ポケットが外側に付いているようなバッグが便利かと思います。私の経験では、このようなガイドブックの扱いに苦労したことが多く、手の自由を確保したいがためにガイドブックを折り畳んでバッグの中やお尻のポケットに入れざるを得なくなり、そのためにそのガイドブックが折れたりして汚くなってしまったり、中身のページがホチキスから外れてしまったりして、次にそのガイドブックをもう一度見る気持ちが失せてしまうようなことがありました。このようなことは、そのガイドブックのそれ以降の保管のためにも、できれば避けたいことだと思いました。また、ポケットがバッグの外側に付いていることで、ガイドブックを取り出したり、仕舞ったりする際に貴重品などの大事なものが入っているバッグの口を一々開ける必要がなく、何かの拍子に大事なものを落としてしまうといった間違いや事故も防げると思います。同じような理由から、また便利であることから、バッグの外側にペットボトルをストンと縦に収めることができる小さなポケットがあれば尚更良いと思います。バッグの形としては、背中に背負うか、肩から斜め掛けできるようなものが便利かと思います。
それ以外の携行品として考えられるものを以下の表にまとめてみましたので、目的や必要に応じて携行されるか、されないかをご自身で判断いただければと思います。ここには、日帰り程度のハイキングや散策の際の携行品、装備品として考えられるものを示しました。本格的な登山や、宿泊が伴う場合に必要な携行品、装備品は含めておりません。
 分類  品目  コメント
基本的なもの                 現金(必要に応じてクレジットカードも) 言うまでもないこと
運転免許証 車での移動が必要な場合
交通機関のチケット 前もって購入が必要な場合
健康保険証 必要に応じて、いざというときのために
自宅の鍵  バッグの内側にチャックなどで開閉できるポケットがあれば安心
腕時計  
携帯電話 最近はGPS機能(後述)が付いた機種が多くありますので、これで必要に応じて方位や場所の確認ができると思います
手帳(ノート)、筆記用具  
ガイドブック、地図 未知の場所に行くときは必携です
デジタルカメラ 今や欠かせない必需品
ビデオカメラ 必要に応じて
折りたたみ傘
ビニール雨具 街を散策する場合は折りたたみ傘だけで十分
水、飲料(水筒、ペットボトル) ハイキングの際は忘れてはいけませんよ 
食糧、菓子類 必要に応じて
衛生、薬品類          ハンカチ、タオル 絶対に必要です
ティッシュ  
帽子 日よけ、防寒(冬季)、落下物からの防護
サングラス 必要に応じて
救急薬品(ファーストエイドキット) 必要に応じて最小限に(バンドエイド(絆創膏)は必携のこと)
日焼け止め 必要に応じて
化粧品類 特に女性の方は、必要に応じて
バンダナ 包帯、風呂敷代わりになる
防虫グッズ 虫よけスプレー、虫よけバンド、虫よけストラップなど
防水スプレー  
その他    双眼鏡 小型のものならば、かさ張らずに意外に便利かと思います
GPS(プラス予備電池) Global Positioning System(全地球測位システム)。方位、地図、高度などが分かって、カーナビ感覚でハイキングが楽しめると思います
コンパス(方位磁石)  
ルーペ(虫眼鏡) 植物等の観察に興味のある人には必携品
ビニールシート
ビニール袋 採集したものを入れたり、ゴミを持ち帰ったりするために複数枚必要
トレッキングポール(ストック) ハイキングの際の下り道に重宝、軽量の伸縮式のものが良い
アーミーナイフ 元々スイスの軍隊が使用していたのと同じような、様々なツールが付いた万能型のナイフは何かと重宝。但し、これは凶器にもなりうることから、具体的な目的なしに持ち歩くことはやめるべきだと思います
空のフィルムケース 何か小さなものを入れるのに重宝
ホイッスル ハイキングの際のよもやの場合に
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