炭鉄港ディープツアー 封じられし坑口の記憶
2025年10月12日、炭鉄港3DAYSのイベント一環として、
歌志内市自然環境保全・美化活動『ウタピリカ』の主催により、
赤平炭鉱 二坑総排気立坑
跡、上歌/赤平を繋ぐ通洞を巡るガイドツアーにガイドとして参加。
今回は炭鉄港3DAYS weekenderの催しの一部として、
空知総合振興局許可のもと、
男女36名の参加者が応募された。
まずは上歌地区史跡広場の見学だ。
この塞がれた坑口の階段400段下に、
赤平に向かう軌道が通った通洞が存在する。
上歌地区史跡広場では、
歌志内地域おこし協力隊の石井様より、
歴史的な解説が行われた。
史跡広場から移動し、森に入る。
昭和28年、赤平と上歌の合併について解説する。
参加者は長い列となりずいぶんと登ってきた。
ここからは
赤平立坑
とほぼ同じ高さとなり、
その巻上距離や深度について説明を行う。
やがて道は無くなり藪となる。
かつての谷間の廃道を休憩しながら進む。
藪を抜けた平場に到達した。
谷の対面には封鎖された通洞四区間西口が残る。
隧道の明かり区間に到達だ。
四区間西口の延長には三区間東口の坑口が残る。
明かり区間、隧道と隧道が地上に出る、
つまりここは谷間の地上区間である。
隧道の近くで二坑総排気立坑に到達だ。
逆円錐の筒は放射塔と呼ばれる排気煙突。
小屋内部に電動扇風機が設置され坑内の空気を吸いだし放出する施設跡。
炭鉱における通気の重要性、
そして通気確保のための施設跡であることを解説する。
十分な自由時間を設け、写真撮影を行った後、
下山し赤平方面に移動する。
そして赤平大山祇神社跡に残存する隧道出口を探索する。
赤平の四大炭鉱、北炭や財閥との駆け引き。
炭鉱跡に残るかつての攻防を垣間みる遺構群だ。
今回はウタピリカ主催のガイドツアーにて、ガイドとして参加させていただいた。
多くの方々のご協力のおかげで、充実した時間を皆さまと共有できたことに、
深く感謝したい。