あなたの知らない岩見沢ガイドツアー
2024年1月、岩見沢の
万字炭鉱及び
朝日炭鉱
跡を巡る真冬の探索ガイドツアーを開催。
今回は積雪の廃墟を中心に巡る探索で、
スノーハイク形式での内容で総勢12名+2頭に参加頂いた。
まずは炭鉱の歴史や注意事項などの簡単なミーティングの後、
装備を整え、冬晴れの中
山中に向かう。
今回は2頭のシェパードの参加もあり、
にぎやかな状況で、
炭鉱跡地を目指す。
最初の遺構、給水塔に到達だ。
踏み跡の無いパウダースノーに、
エゾシカなどの動物たちの足跡だけが刻まれている。
一列になって雪原を歩く。
スノーシューに慣れてる方も、
ほとんど初めての方の参加もある。
眼下には昭和51年閉塞の「大坑道」と
湯の華の吹き出す鉱泉の跡がある。
付近まで足元を確認しながら下る。
皆さん慎重に、無理はせず下らない方も多い。
付近でしばしの自由時間を設ける。
皆さん、思い思いに撮影を行う。
この時期、盛大に湯気を放つ鉱泉跡。
湯温はほんのりと温かく、
自然の冷泉に皆さん興奮気味だ。
坑口の対岸から、
全体を俯瞰する。
これだけの人数で歩くと足跡だらけになる。
更に奥に進むと別の遺構がある。
気温はマイナス3℃と、
スノーハイクには汗ばむ温度だ。
40年以上前の遺構だ。
度重なる豪雪にも耐え、
よく残存したものだ。
遺構内部も確認する。
屋根は無く、一部焼け焦げた跡もある。
シェパードも走り回っている。
折り返して下山する。
歩いた距離は片道700m程度だ。
帰路はスノーシューで踏み固められ歩きやすい。
昼食までの時間調整で、
少し移動した朝日炭鉱の本坑を見学する。
万字炭鉱の下流12qにある炭鉱跡だ。
全員での昼食後は別炭鉱の坑道探索だ。
現存する配管の這う坑道。
足場が悪くシェパードは坑口で待機だ。
坑道の壁面や素掘りの天井を確認する。
足元には坑木の成れの果てが朽ちており、
酸素濃度も問題ない。
坑道内にはコウモリが大量に眠っている。
起こさず触らず皆さん写真だけを撮る。
地底の異空間だ。
中央にはパイプが這っている。
恐らくメタンガスの集積用配管。
日常ではなかなか見れない光景だ。
坑口には苔と氷柱が伸びている。
地底の異空間では、
時間の感覚が麻痺して思いのほか長く滞在している。
坑道探索の後は、
豪雪の斜面をひたすら登って、
火薬庫を目指す。
斜面を苦労して登ると、
レンガ製の火薬庫に到達だ。
尾根の中腹に位置し、アクセスは厳しい。
土提に覆われた奥には、
もう一連の火薬庫が半ば崩れている。
これにて冬のガイドツアーは下山して終了となる。
参加の皆様、お疲れ様でした。
また、大変ありがとうございました。