あなたの知らない夕張ガイドツアー




2023年10月8日、夕張市街地を巡る、
炭鉱跡地探索ツアーを開催。
平和第二坑、大新坑の2か所を探検する。 平和第二坑 大新坑

夕張でのガイドツアーツアーは二度目となるが、
今回は30名以上の応募があったために、一部抽選を行い
最終的な参加人数は23名となった。 若菜辺


抽選漏れされた方には大変申し訳ないが、
統制と安全のために人数制限を行った。
炭鉱や夕張の歴史についてミーティング後、早速出発。 平和坑


秋晴れの中、日吉の平和坑を目指し、
炭鉱跡地を歩く。
本坑は昭和50年(1975)7月末閉山と、比較的最近まで稼働していた炭鉱だ。 真谷地


1区水平ベルト坑に潜る。
遺構箇所で機能や歴史の解説を行い、
その後は写真撮影などの自由時間だ。 隧道


一区材料斜坑用の巻上機が残る。
石炭の成因、鉱区の分布などを説明し、
あとは巨大遺構の撮影だ。 廃トンネル


紅葉の中、全員で森を歩く。
複数での参加ではなく、単独での参加の方も多い。
20名を超えると非常に長い列になる。 列






第二坑 を目指し急な斜面を登る。
日中戦争勃発の年に開坑した『平和』坑。
戦争反対や平和を口にできない時代に命名されたエピソードを解説する。 平和坑


坑口の延長に残るケーペ巻上機(つるべ式)の基台部分。
レンガの遺構は参加者の興味の対象のようだ。
皆さん譲り合って撮影を行う。 人車斜坑


2区本卸(スキップ斜坑)に繋がるタンデム巻上機の遺構。
立坑を斜めに配置したような巻上装置であることを解説。
3両編成のトロッコを827mに地下から引き上げる機械だ。 巻上機


坑口から108mの地点で3連のトロッコごと坑道内で転覆させて、
積み込んだ原炭を下部の坑道へ搬出するチップラー装置について解説する。
大きな遺構で参加者も十分驚きだ。 チップラー


少し移動して排気風洞建屋に到達する。
地下の坑道から汚れた空気を吸い出す、
換気用扇風機施設の廃祉だ。 排気風洞

安全には配慮しつつ、廃墟の内部も探索する。
狭い屋内は交代で撮影だ。
内部の損傷や安全には十分注意する。 廃墟


炭鉱扇風機にはチャンピオンやシロッコ、ターボなどの種類がある。
吸入ではなく吸い出す理由、
シロッコとプロペラに違いなどを解説する。 排気立坑



再び全員そろって下山だ。
選炭の入り口、
未選ビンに向かう。 下山


しばらく歩いて未選ビン投入施設に到着。
見上げる巨大遺構に感嘆の声をあげる参加者もいる。
選炭前の原炭をストックするタンクに投入する建屋である。 未選ビン




『未選瓶』の漢字について
質問される積極的な参加者もいらっしゃる。
登りに自信のない方々は、無理せず下からの撮影だ。 未選瓶


平和坑、午前の部が無事終了。
昼食は夕張市観光課の紹介、じじばば食堂さんのお弁当を
鹿ノ谷駅でいただく。 昼食


地方での大勢での昼食となるため、
いつも地元の飲食店で事前注文している。
昼食後再び移動、大新坑へ向かう。 大新坑


少し荒れた斜面を下り、
大新坑の坑口神社、竪坑と繋がる隧道付近に到達。
深い山中の遺構群だ。 大新坑


大新坑の最初の開発は明治40年(1907)、
歴史ある炭鉱だ。
坑内自然発火防止のため、砂を旧坑道に充填したことを解説する。 坑口


再び移動し竪坑捲上機の設置施設。
写真映えする巨大廃墟のため、
皆さん撮影に余念がない。 巻上



初参加の方々の応募は大変勇気ある行為だと思う。
初対面の大勢の中に飛び込むことは躊躇する部分もあるはずだ。
しかし同じ趣味の仲間、午後からは冗談が飛び交う楽しい探索となった。 巻上棟



参加の皆様、お疲れ様でした。
また、たいへんありがとうございました。

なおガイドツアー概要については以下
ニナ暇人チャンネル にて公開中です。
併せてよろしくお願いします。






のらくろ跡
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