あなたの知らない尺別ガイドツアー




2019年10月、音別町尺別炭鉱跡を巡る、
探索ガイドツアーを開催。


炭鉱跡の選炭施設を中心に探索する。

今回はヒグマの出没が懸念される地域のため、
男女数名の募集とした。
まずは簡単な歴史的経緯、注意事項等のミーティングを行う。 集合


尺別炭鉱の ほぼ中心部まで車両で侵入し、
装備を整えての出発となる。
まずはコンプレッサー室付近の広場から奈多内坑付近へ歩く。 林道


すぐに奈多内坑に到着。
昭和10(1935)開坑の旧い坑道だ。
当時は経営者が移り変わる過渡期であった。 奈多内坑


近くの尺浦隧道(しゃくほずいどう)を確認する。
約6q先の、 浦幌炭鉱 までを結ぶ運炭軌道跡だ。
昭和17年(1942)に完成した隧道だ。 尺浦隧道


尺浦通洞の内部を探索する。
約100m程度で封鎖されている。
片道45分間の軌道はもう走ることもない。 尺浦隧道


暫く廃道を進み、到達したのは小型の積込ビン跡だ。
機電工場跡の近くにあるこのホッパーは、
尺浦隧道からの軌道と国鉄に接続する専用軌道の分岐点だ。 積込ビン



選炭工場へ向けて急坂を下る参加者達。
ここにはベルトコンベヤーの跡があり、
その隧道を探索中だ。 ベルト隧道


急な道なき坂道を順番に下る。
直線では下らず、ギザギザに降りる。
藪に囲まれた隧道が見える。 斜面


これはベルトコンベヤーを通す隧道跡だ。
途中に 「明かり区間」トンネルとトンネルの間の周囲が開けた区間 があり、
直線的に二つの隧道が連続する。 隧道


斜面を下るとそこは選炭工場跡だ。
昭和17年(1942)完成の総合選炭場を見てみよう。
RC造の遺構が多数ある。 選炭工場


ここ尺別炭鉱の選炭施設は当時、
東洋屈指とも言われた巨大なものだ。
一時的には 浦幌炭鉱 の選炭も請け負った。 選炭施設



次々現れる遺構に、休憩する暇もない参加者たち。
たった二年で休山に至り、
設備解体となった悲運の選炭場だ。 選炭施設



選炭場を後にして、総合事務所方面を探索する。
今回は撮影よりも探索に重点をおいた形式のガイドツアーとなった。
昭和45年の閉山から約50年、その痕跡である。 登攀



参加の皆様、お疲れ様でした。
また、たいへんありがとうございました。







探索
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