F鉱山跡  探検: 北の細道 F鉱山跡

F鉱山でトロッコに遭う


北海道某町

   昭和18年の企業買収により、本坑は飛躍的な躍進を遂げる。
露頭は海抜420m地点というが、鉱脈に達すると30mごとに坑道を掘削する。
坑内施設の機械化が進み、運搬施設の合理化と共に、生産量は増大したという。

坑内には2tの蓄電池式機関車2台、3t車3台、鉄製鉱車175台、木製鉱車60台の存在が記録されていることもあり、
本坑道は400m以上の深さを有したようだ。

蓄電池式機関車はけん引力が小さく短距離少量の運搬に限定される。
また、蓄電池の効率が悪く電力の消費が大きく、
充電に設備や多くの工数を必要とするなど短所が大きい。

しかしながら架空線を必要としないため、自由に支線に出入りできる上に、
ガス・炭塵に対してもかなり安全で、 「切羽」鉱石採掘・坑道掘進の最前線「片磐」鉱石層に沿った水平坑道坑道等で広く利用される。

また車両本体が架空線式に比べて軽量であり、
けん引力が不足するため、勾配の大きい坑道では使用されない。
このため蓄電池式機関車には散砂装置が車軸付近に設けられ、付着力を増加させる。

運行速度も架空線式より遅く時速3〜6kmである。
蓄電池の寿命は2.5〜3年、本体寿命は10〜20年である。


今回は久々の坑道のみである。
恐らくここ数十年の入坑者は皆無だろう。
外観は接近した坑口が2か所あり、どのような配置だろうと悩んでいたが、
内部から確認すると、それは疑問とならない結果だった。

かつて探索したD鉱山にも匹敵する久々の恐怖坑道だ。
そして同行したのはsurvival氏である。
沈着冷静な彼の判断をもって、ある域で撤退したが、
そこは完全廃坑の穴だった。












融水・通洞坑・支保工・・・



坑道
( ̄u ̄;)坑道



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